ページ番号1002701 更新日 平成30年2月16日

UAE:BP、TotalFinaElf の上部ザクム油田再参入は、最高石油評議会の否決により凍結

レポート属性
レポートID 1002701
作成日 2001-01-01 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発企業
著者 猪原 渉
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年度 2000
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ AE:BP,TotalFinaElfの上部ザクム油田再参入は,最高石油評議会の否決により凍結 (2000 MEES 10/2,12/4,ECOMP 10/27,12/1,UPSTREM 12/8,JNOC-ME000343) U視点 1.上部ザクム油田へのBP,TotalFinaElfの再参入問題は,最高石油評議会の否決により凍結。2.日本に与える影響についてのENERGY COMPASS誌の記事もあわせて紹介する。 UAE最大の生産油田である上部ザクム沖合油田(現状原油生産量 500千b/d,操業会社:ZADCO) の権益を巡り,BP,TotalFinaElfが,ADNOCの保有シェアの一部を取得することによりシェアホールダーとして参入するとの案が2000年9月に当事者間で合意に達していたが,10月に開催された最高石油評議会(SPC)でこの案が否決されたため参入構想は凍結となった。 ADMA鉱区内の上部ザクム油田については,1977年まではBP,TotalFinaElfとも権益保有者の立場であったが,その年ADNOCより同油田の開発が提案された際,低浸透性等の問題を敬遠して,両社は,開発事業への参入を見送ったという経緯がある。今回の両社の参入計画は厳密には「再参入(=復帰)」計画であるといえる。 同油田の現状の権益シェアは国営ADNOC 88%,日本のJODCO 12%であるが,今回の案は,ADNOCの保有シェアの一部を譲り受けBPが14.67%,TotalFinaElfが13.33%の権益ホールダーとして復帰するとの計画(変更後のADNOCのシェアは60%)であり,カリーファ皇太子(SPC議長),ユーセフADNOC総裁も全面的に支持しているものと考えられていた。しかし,10月に開催されたSPC会議では,「なぜ新規参入がBPとTotalFinaElfに限定され,ShellやExxonMobil等の国際メジャーにチャンスを与えないのか」といった強い反対意見が噴出したという。 結局,本件は凍結されることになったが,3者間の合意はまだ生きているものと考えられ,今後 の具体的な見通しについては今のところ不透明な状況である。 <日本に対する影響についての論評> ENERGY COMPASS誌が,再参入合意時と凍結時の2度にわたり,本件が日本に与える影響についてかなり刺激的な内容の論評を掲載しているので,参考までに一部を紹介する。 ? 『日本はアブダビで敗北』(ENERGY COMPASS 2000.10.27) 「かわいそうな貧乏日本人!サウジ中立地帯での利権喪失に続き,日本がアブダビで大事に育ててきた上流権益もいまや攻撃に晒されている。欧州2社の参入でJODCOの地位は大幅ダウン。」 ? 『アブダビはZADCO権益計画を再考』(ENERGY COMPASS 2000.12.1) 「多分日本にとって幸運な結果に終わりそうである。アブダビの心変わりで救われた。」 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 -
地域1 中東
国1 アラブ首長国連邦
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,アラブ首長国連邦
2001/01/01 猪原 渉
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