ページ番号1002803 更新日 平成30年3月5日

カタール:RasGas と Edison Gas(伊)は、湾岸地域から欧州向けでは初の LNG 長期売買契約を締結

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レポートID 1002803
作成日 2001-08-03 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG
著者 猪原 渉
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年度 2001
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2001/8/3> <企画調査部:猪原> カタール:RasGasとEdison Gas(伊)は,湾岸地域から欧州向けでは初のLNG長期売買契約を締結 (関連記事:海外石油/天然ガス動向2000年11月号,2001年4月号,同5月号) (2001 MEES 5/14,6/25,7/2,7/16,AOG 6/1,6/16,7/16) RasGasはEdison Gas(伊)と25年間,350万T/YのLNG長期売買契約を締結。 カタールは,LNG生産能力の大幅拡大を計画しており,今後も新たな売買契約締結を目指す。 1.Edison Gas(伊)とのLNG長期売買契約 Ras Laffan Liquefied Natural Gas Company(RasGas)は2001年6月24日,Edison Gas(伊)との間で,LNG長期売買契約を締結したと発表した。RasGasは,2005年より25年間,LNG 350万T/YをEdison Gasに供給する。本年5月に,Qatar GasがスペインのGas Natural(Enagasの持ち株会社)との間で,中期(9年間)のLNG売買契約(2001年から2009年まで:計560万T,2002年から2007年まで:計350万T,の2本立て契約。ピーク時で年間140万T/Y程度)を締結しているが(他にこれまでスポット契約が数件あり),今回のRasGasとEdison Gasの契約は,湾岸地域から欧州向けとしては初めての長期LNG売買契約である。 LNGビジネスの拡大に力を入れるAttiyahエネルギー大臣は,「欧州でのLNG需要は今後,短期的にも長期的にも間違いなく増大する」とする見方を示し,カタールの新規LNGマーケットとして,欧州を有力な候補として位置付けていることを明らかにした。 従来と同様,カタール沖合のNorth Fieldガス田の産出ガスが,LNG製造用の原料ガスとして供給される。RasGas側は,Ras Laffan工業団地に,LNG製造プラントの第4トレーンを建設して,需要拡大に備えるとともに,カタールからイタリア向けのLNG船4隻を調達する。また,Edison Gasは,アドリア海北部の沖合15kmの地点に,新たにLNG受け入れ・再ガス化ターミナルを建設する。 なお,カタールは本年3月に,RasGas LNGプラントの第3,4トレーンの建設を目的として,新会社RasGas-2を資本金20億ドルで設立しており(資本比率:QP 70%,ExxonMobil 30%。Petronet(印)Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - ノ5%割当のオプションあり),RasGas-2は既に4月に,PetronetとのLNG売買契約(750万T/Y,2003年より25年間)に対応するため,LNG第3トレーンの建設契約を千代田化工建設等と締結している。今回のEdison Gasとの契約により,第4トレーンの建設も近々具体化するものと見られる。 2.カタールの中期LNG輸出計画 カタールは,概略下記の中期LNG輸出計画を策定(2000年10月発表)しているが,Edison Gasのような新規販売先を積極的に開拓することにより,今後生産能力の更なる拡張を進め,2008年頃を目途に,LNG輸出数量を現状の約11百万T/Yから大幅に増やし,約29~30百万T/Yにまで拡大する考えである。 (1) RasGas(QP 63%,ExxonMobil 25%,Kogas 5%,伊藤忠4%,日商岩井3%) <輸出先> 現状の輸出数量480万T/Y(Kogas向け)を,2006~2007年頃を目途に,インド向けを加えて1490万T/Yに引き上げる計画。(Edison Gas向けは,中期計画には含まれておらず純増) ? ? ? ? Kogas(韓)向け :480万T/Y(契約済み,2000年より供給開始済み,25年契約) Petronet(印)向け :750万T/Y(契約済み,2003年より供給,25年契約) DBEC(印)向け :260万T/Y(覚書締結済み,2003年より供給予定,20年契約) Edison Gas(伊)向け:350万T/Y(契約済み,2005年より供給,25年契約) <生産能力> 現状の600万T/Y(2トレーン)から,2トレーン増設して1540万T/Yに増強。(→Edison Gasとの売買契約締結により,一層の能力拡大が必要に。) ? ? ? 第1トレーン,第2トレーン:各300万T/Y,計600万T/Y(稼動中) 第3トレーン :470万T/Y(2000年4月に建設契約締結済み,2004年稼動目標) 第4トレーン :470万T/Y(第3トレーンに引き続き,建設実施の見込み) (2) QatarGas(下流JV:QP 65%,TotalFinaElf 10%,ExxonMobil 10%,三井7.5%,丸紅7.5%) (上流JV:QP 65%,TotalFinaElf 20%,ExxonMobil 10%,三井2.5%,MQL 2.5%) <輸出先>現状の中部電力他向け600万T/Yに加え,スポット契約主体に上乗せする計画。(既に,スペイン向けで約140万T/Y確保。) ? ? 中部電力向け:600万T/Y(他の日本企業向け200万T/Y含む,1997年より供給,25年契約) Gas Natural(スペイン)向け:(ピーク時)約140万T/Y(契約済み,供給期間:2001~2009年) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - ヰカ産能力> 現状能力770万T/Y(3トレーン計)を,生産設備のボトルネック解消により,2005年までに920万T/Yに引き上げ。さらに1トレーンの増設も視野に。 3.新たなLNG輸出先候補 カタールは,スポット契約で実績のある欧州をはじめ,中国,台湾などを,今後の新規輸出先候補と考えており,水面下で,契約締結に向けての交渉が進められている模様である。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 3 -
地域1 中東
国1 カタール
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国・地域 中東,カタール
2001/08/03 猪原 渉
Global Disclaimer(免責事項)

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