ページ番号1002872 更新日 平成30年2月16日

リビア:Soco が NOC 系企業 Oilinvest と合弁会社を設立

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レポートID 1002872
作成日 2001-11-30 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 企業
著者 猪原 渉
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年度 2001
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ リビア:SocoがNOC系企業Oilinvestと合弁会社を設立 <更新日:2001/11/30> <企画調査部:猪原> (2001 MEES 11/12,WPA 11/12) 1. Soco InternationalとNOC系のOilinvestが,リビア及び周辺地域での探鉱・開発活動を目的とした合弁会社を設立。米国の対リビア制裁の適用は回避可能との見方。 2.あわせて,西部リビアガスプロジェクト(WLGP)の進捗を報告。近く建設契約を締結の予定。 1.Soco International(英)とOillnvest(リビアNOC系)が合弁会社ODEXを設立 (1)合弁会社の概要 英国の独立系石油会社Soco InternationalとリビアNOCの系列会社Oilinvestは11月5日,リビア及び北・中・西アフリカの周辺諸国における炭化水素資源の探鉱・開発・生産・販売を目的とする上流開発の合弁会社ODEX Exploration(以下「JV」)を設立したと発表した。出資比率は,Oilinvestが57%,Socoが43%(金額不明)である。なお,Oilinvestはオランダ登記の会社であるが,同社はNOC主導で,主にリビア以外での炭化水素分野への投資を目的として設立された会社であり,NOCは45%出資している。 現時点でJVは,具体的な鉱区を特定した開発プランを有しておらず,今後,対象鉱区の選定及び探鉱・開発計画の策定を進めることになる。JV の投資対象地域はリビアとその周辺地域とされており,必ずしもリビアに集中する必要はないが,Socoの役員Rui de Sousa氏は「ローリスクの探鉱,ローコストの生産が可能な地域である」としてリビアでの投資に意欲を示している。また同氏によれば,Socoは上流専業企業であることから,JVの投資範囲は上流分野に限定される予定であるとして,中流及び下流分野への投資の可能性を否定した。 今回,SocoがOilinvestのパートナーに選ばれた理由としては,同社は中規模産油国での上流分野での実績が豊富であり,大手企業に比べ機動性に富んだ会社である点が,リビア側のニーズに合致したということであろう。Socoは世界7ヶ国で活動を行っており,その中には近隣のイエメンやチュニジアが含まれる。同社はイエメンでは,TotalFinaElfが操業を行うEast Shabwa鉱区の権益の一部を保有しており,チュニジアでは,Zarat沖合鉱区ライセンスの22.2%を保有している。また最近,モンゴルの同社権益保有鉱区で可採埋蔵量5億bblの油田が発見されたことが伝えられていGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - 驕B (2)対リビア制裁の適用は回避か? リビアへの投資を行う場合,米国のILSA法(対イラン・リビア制裁法)の適用対象となるかどうかが問題となるが,SocoのRui de Sousa氏は「TotalFinaElf,Repsol,OMV(オーストリア)などの企業が制裁を受けずにリビアでの投資活動を行っており,全く心配していない」と強気の姿勢を見せている。ただ,仮にILSA法が適用されなくても,Socoはトップの2名(Ed Story CEO,Rodger Cagle 副社長)がともに米国人であり,米国企業及び米国民を対象としてリビアに対する一切の投資活動,経済活動を禁じた1986年の大統領令が適用される可能性がある。しかし最近,最高指導者のカダフィ大佐がテロ事件への対応を巡って柔軟な対米姿勢を示すなど,両国の長年の対立関係に変化の兆しが見られており,関係改善の流れに水を差すことになりかねない制裁の適用を米国は見送るだろうとの見方が有力である。 2.西部リビアガスプロジェクト(WLGP)は近く建設契約に調印か? 投資総額が約 56 億ドルの大型プロジェクトとして注目される西リビアガスプロジェクト(West Libya Gas Project,WLGP)の進捗について,MEES 誌は,Wafa 陸上ガス田の開発,Wafa-Mellitah間ガス・パイプライン,Mellitahガス処理設備の各建設契約が近日中に調印される見込みであると伝えている。同プロジェクトは,NC-41 沖合ガス田の開発やリビア(Mellitah)~シチリア~イタリア本土間のガス・パイプラインの建設なども含む大規模プロジェクトであり,Eni(75%)と NOC(25%)によるジョイントベンチャーによって進められている。計画では,2004 年からガス生産を開始する予定となっている。 <西部リビアガスプロジェクト(WLGP)概要> ・ Wafa陸上ガス田及びNC-41沖合ガス田の開発,Mellitahガス処理プラントの建設,各ガス田~Mellitah間P/L及びMellitah~シチリア~イタリア本土間P/L(全長592km)の建設等を実施 ・ 280bcf/年,24年間のガス供給契約締結済み(2004年供給開始予定,供給先:Edison(伊)140bcf/年,Energia Gas(伊),Gdf(仏)各70bcf/年),イタリアイタリア他に国内向け天然ガス70bcf/年,コンデンセート70千b/d生産 ・ Eni(75%),NOC(25%)によるJV設立,契約金額:56億ドル チュニジアチュニジアNC-41ガス田NC-41ガス田 <概略図>(P/Lルートは推定を含む) アルジェリアアルジェリアWafaガス田Wafaガス田リ ビ アリ ビ アGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 -
地域1 アフリカ
国1 リビア
地域2
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地域5
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地域9
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国・地域 アフリカ,リビア
2001/11/30 猪原 渉
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