ページ番号1003045 更新日 平成30年2月16日

中国:渤海海域は中国海洋における原油の主力生産基地

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レポートID 1003045
作成日 2003-01-17 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2002
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国:渤海海域は中国海洋における原油の主力生産基地 (CNOOCプレスリリース,新華社1/2他) <更新日:2003/1/17 > 企画調査部 竹原 美佳 NOOC,ConocoPhillipsは2002年12月末に渤海・蓬莱(Penglai)19-3油田の生産を開始した。同油田は日中石油開発㈱が放棄した鉱区内で発見された海洋最大の油田である。放棄鉱区内ではConocoPhillipsの他にも,R/DShellやKerr-MacGee等が油ガス資源を発見し,CNOOCと共同で開発することで合意している。渤海海域は2001年以降,中国海洋最大の原油生産基地となっており,今後大慶に次ぐ国内第2の油田地帯に成長すると目されている。 1.渤海は中国海洋における原油の主力生産基地 CNOOCは中国海洋を4つの地区(渤海,南シナ海東部,南シナ海西部,東シナ海)に分けて探鉱・開発を行っている。海洋における原油の主力生産地区は2000年までは南シナ海東部であったが,2000年から2001年にかけて綏中(Suizhong)36-1油田(現行生産量3.37万B/D)等の油田が生産を開始し,2001年以降は渤海が最大の原油生産地区となった(図1参照)。 図1:CNOOCエリア別生産量推移渤海における原油生産量は2002年についても引き続き増加している。CNOOCの2002年第3四半期の生産量は前年同期比47%増加しているが,その増加には渤海における増産(前年同期比24.2%増)が寄与している。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - 渤海南シナ海西部南シナ海東部東シナ海国外 1997年出所:CNOOC年報 1998年1999年2000年2001年120,000100,00080,00060,00040,00020,0000(BOE/day)&P動向2001年10月「蓬莱19-3油田の発見により生産量が大幅に増加する」続報 C EQ. 中国海洋最大の油田(渤海・蓬莱(Penglai)19-3油田)生産開始 CNOOC,ConocoPhillipsは2002年12月末に渤海・蓬莱(Penglai)19-3油田の生産を開始した。同油田は日中石油開発㈱が放棄した鉱区内でPhillipsが発見(注1)し,CNOOCと共同で開発を進めてきた中国海洋最大の油田である。同油田の発見により,渤海海域は大慶油田に次ぐ国内第2位の油田地帯と言われるようになった。1期の設計生産能力は4万b/dである。2005年以降2期の開発に入る予定で,ピーク時生産量は10~15万b/dに達する見通しである。権益比率はCNOOCが51%,ConocoPhillipsが49%である。同油田の可採埋蔵量(1P)は2001年12月末現在約230百万bbl(うちCNOOC分は約117百万BBl)である。 <蓬莱19-3油田概要> 開発オペレーター:ConocoPhillips(49%) 1995年:契約締結 1999年:油田発見 PSA期間:30年 ピーク時生産量:10~15万b/d(2007年) 可採埋蔵量(1P):230百万bbl API比重:17~18° 中石油開発㈱が放棄した鉱区内では,ConocoPhillipsの他にもR/DShellやKerr-MacGee等複数 日の欧米企業が鉱区を取得し,探鉱・開発を実施しており,それら企業の保有する鉱区においても商業量の油ガス資源が確認され,現在CNOOCと開発を進めている(表1参照)。 CNOOC Ltd.は2005年までに原油生産量を2002年の125~130百万bblから35%増加させ,170~175百万bblとする目標を設定している。南シナ海においても文昌(Wenchang)油田等の開発が進められ,大水深鉱区の入札(注2)も行われているが,2001年現在,渤海地区の埋蔵量は全体の6割を占めており,今後しばらくの間は渤海が中国海洋の原油主力生産基地となる。 1:日中石油開発㈱が探鉱を行っていた1980 年代は同海域の2,000m以深が主要探鉱対象層とされていた。同社は1980 年に同海域で 注25,000Km2の鉱区を取得し,探鉱事業を実施したが,商業量の石油資源を発見することはできなかった。同社は中国側との契約に従い,蓬莱Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - 9-3構造を含む鉱区を順次放棄した。同社の結果を受け,中国側(CNOOC)は研究を進め,探鉱対象を深度1,000m前後の浅い層に変更し,CNOOCの提言を受け入れたPhillipsが1999年に渤海南部海域の水深25m,貯留深度900~1,400mの浅い層で蓬莱19-3油田を発見した。 注2:CNOOCは2002年9月に南シナ海における新規大水深鉱区で12の鉱区を国際入札に付した。2002年12月現在の契約締結状況はカナダHusky Oilとの1件(40/30鉱区)のみである。(大水深鉱区の入札については,E&P動向2002年10月「CNOOC,南シナ海におけるCNOOC権益(%)生産開始年 2001 NetProduction(BOE/day)2001NetReserves(MMBOE)100%100%100%100%100%100%51%100%100%100%100%100%51%51%51%1992199919932000199719852001199020028,40215,94925,23133,73515,5874,32949.7943.4272.88188.3936.499.42,36698.182,0914.91-------107,690261,37913.0475.76195.62110.45117.3810.6339.831,066.171,787.14BP,TexacoCNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.TexacoKerr-MacGee Newfield Energy鉱区/油田オペレーターパートナー1:渤海における主要鉱区・油田 表新規大水深鉱区12鉱区を国際入札」参照) CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.CNOOC Ltd.生産中遼西Liaoxi錦州(Jinzhou)20-2錦州(Jinzhou)9-3綏中(Suizhong)36-1綏中(Suizhong)36-1渤西Boxi渤西(Boxi)呈北(Chengbei)秦皇島Qinhuangdao秦皇島(Qinhuangdao)32-6CNOOC Ltd.渤南Bonan渤中(Bozhong)34-2/4開発中遼西Liaoxi錦州(Jinzhou)21-2渤中Bozhong南堡(Nanbao)35-2渤南Bonan渤南(Bonan)*渤中(Bozhong)25-1S11/05蓬莱(Penglai)19-3蓬莱(Penglai)25-604/36曹姫甸(Caofeidian)渤海合計CNOOC全体PhillipsPhillips出所:CNOOCサイトに基づき作成,網掛け部分は日中石油開発㈱放棄鉱区(開発移行後放棄したものも含む) *R/DShellとCNOOCは2002年1月に同鉱区でPS契約を締結 (CNOOCプレスリリース2002.1.14),今後数年以内に山東省等の地域に天然ガス4億m3/年を供給する計画 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 3 - 蝸v参考資料: 北京事務所FAX(中国海洋石油報2003.1.3) 新華社2003.1.2 Platts Oilgram News2002.10.28 参考:渤海鉱区図 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 4 - o所:CNOOCサイト Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 5 -
地域1 アジア
国1 中国
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
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国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国
2003/01/17 竹原 美佳
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