ページ番号1003068 更新日 平成30年2月16日

メキシコ:議会最大勢力 PRI は Pemex の株式 10 %放出案を審議へ

レポート属性
レポートID 1003068
作成日 2003-03-25 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 企業探鉱開発
著者
著者直接入力 佐々木 育子
年度 2002
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2003/03/25> <企画調査部:佐々木 育子> メキシコ:議会最大勢力PRIはPemexの株式10%放出案を審議へ (オンライン情報他) 1. 議会の最大勢力PRIはPemexの株式10%を売却する法案を議会へ提出 2. MSC入札を9月に控え、外資導入を阻止し、Pemexの資金源を確保する代替案か メキシコ議会両院で最大勢力を持つ野党の制度的革命党(PRI:Institutional Revolution Party)は、2003年3月15日に始まる議会において、Pemexの株式10%を国内投資家向け(個人及び年金基金)に売却する法案を審議する意向と伝えられる。これまでにもPemexの民営化案は度々政策案として浮上していたものの、それらは石油化学部門を対象としており、石油・ガスの生産部門を含めた具体的な民営化法案は今回が初めてとなる。同法案はPRIのMadrazo党首により起案され*、2002 年**PemexはBurgos Basinの8鉱区入札によって天然ガスの生産量を10億cf/d引き上げる計画であり、このために期待されている開発投資額は60-80億ドル。 PRI 及び革命民主党(PRD:Revolutionary Democratic Party)は上流部門への外資導入に強く反対しており、Pemexが天然ガス増産のために計画している外国企業とのMCS(マルチプル・サービス契約)入札を2003年6月に控えて、同社の資金源を外資にではなく国内投資家に求める代替策を提案し、外資導入阻止に動いたものと見られる。Pemexは外国石油会社とのMSCは炭化水素の所有を厳しく国に限定している同国憲法及び石油法体系下において合法であると主張し、手続き的には政治的圧力のかかる議会審議等を回避して、MSCの入札スケジュールを進めている。2002年2月には公開鉱区と入札ガイドラインを発表し、同年3月にはデータを公開(Web及びデータルーム)した(末尾参照)。 Pemex の株式一部売却には現行憲法を改正する必要があると見られ、審議及び株式売却の実施には、かなりの時間を要するものと推測される。なお、現Fox政権はエネルギー分野において国営企業民営化を含む効率化を進めているが、Pemex の民営化は優先課題として取り上げておらず、同法12月に議会へ上程されている。Pemex民営化案のポイントは以下の通り。 ○ Pemex株式を10%売却し、売却益60億ドル**を同社の資金源とする。 ○ 株式に議決権はなし。配当は行なう。 ○ 国による100%コントロールに変化なし。 International Petroleum Finance 2003/3 *Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1- 1 - トに対しどのような政策対応をとるか不明。政権与党の国民行動党(PAN)は議会少数派であり、PRI・PRDの議会勢力に対して脆弱な支持基盤しかもっていない。 <参考情報> Pemexは2003年2月、メキシコ北部のBurgos Basin 8鉱区を対象とした入札を行うと発表した(入札案内はIndigoPool.com、又はcompranet.comで入手可)。1932年の石油部門の国営化以来、初の外国石油企業導入となる MSC(マルチプルサービス契約: www.csm.pemex.com)方式を適用する。スケジュールは以下のとおりで、早ければ2003年8-9月にも最初のMSCに調印される見通し。 ① 最終調整及び契約交渉 2002年2-6月 ② 入札告示 同年6月 ③ 入札開始(最低6週間) 同年7月 ④ 契約調印 同年8-9月 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2- 2 -
地域1 中南米
国1 メキシコ
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中南米,メキシコ
2003/03/25 佐々木 育子
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