ページ番号1003138 更新日 平成30年2月16日

ロシア:ExxonMobil が YukosSibneft の株式取得を交渉中

レポート属性
レポートID 1003138
作成日 2003-10-07 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 企業
著者
著者直接入力 古川 純也
年度 2003
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2003/10/7> <企画調査部:古川純也> ロシア:ExxonMobilがYukosSibneftの株式取得を交渉中 (2003 IOD9/30,10/7,FSU Oil & Gas Monitor10/1,Nefte Compass10/2,Upstream10/3,The Russian Weekly10/3-10,Reuter10/7) 合併手続きが完了したYukosSibneftに対し,ExxonMobil,ChevronTexacoが同社の株式取得を交渉している模様。BP-TNKに続き,メジャーがロシア石油会社に直接出資する可能性が高い。 合併手続きの完了を発表したYukosSibneft(10月3日にプレスリリース)に対し,メジャーが株式取得の交渉を行っているとの噂がされてきた。有力候補としてExxonMobilとChevronTexacoの名前が挙がり,YukosSibneftは25-40%の範囲で株式を売却するのではないかとの見方がされてきた。 ExxonMobilは10月3日に正式発表を行うとまで報じられ,YukosSibneft側,ExxonMobil側ともにこの取引の事実を否定した。しかしプーチン大統領は,YukosSibneftとExxonMobilは株式売買の交渉を進めており,ロシア政府は事前に相談を受けるべきであると表明しており,実際にはYukosSibneftとExxonMobilの交渉は進展しているものの推測される。 .拡大指向が強いYukosSibneft ロシア国内で積極的な拡大戦略を展開してきたYukosはSibneftとの合併により,ロシアで生産量第一位に踊り出た。Khodrokovsky社長は,石油ガス輸送部門の自由化,PS法への反対をはじめとし,民間 1企業の活動の自由拡大に向けた発言を積極的に行ってきたが,ロシアでは政府による規制(特に輸送部門の独占)のもとで,これ以上の事業拡大は困難との認識を示している。同社はロシア企業の中にあって特に国外企業とのアライアンスや国外事業への関心が高く,かつてはTotalFinaElf,Marathonとの提携が注目されていた(参考:動向2001/9/12『YukosとMarathonが戦略的提携を発表』2002/1/31『 YukosとTotalFinaElfが黒海沖合で共同探鉱』)。同社はいちはやく西側会計基準の導入,企業透明性の拡大,コーポレートガバナンスの導入に積極的であり,西側指向が顕著であった。 BP-TNKの設立によりメジャーによるロシア企業への大規模な直接投資が注目されたが,合併を果たしGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - スYukosSibneftも外資との本格的な提携に向かいつつある。Khodrokovsky社長は,本社をロシア国外に移転することも視野に入れている。(YukosSibneft合併の概要については動向2003/4/30『YukosとSibneftが合併~ロシア№1,世界第4位の民間石油会社が誕生』参照) .ExxonMobilがYukosSibneftの40%を取得か ExxonMobilとChevronTexacoがYukosSibneftの株式を取得するのではないかと噂されている。有利な条件を提示したとされるExxonMobilがパートナーとして有力視されており,プーチン大統領もExxonMobilとYukosSibneftの交渉の存在を認めている。YukosとSibneftの合併により,YukosSibneftの株式26%は旧Sibneft側オーナー(ほとんどがSibneftの実質的オーナーAbramobich氏)が保有している。この26%が売却されるであろうとの見方とKhodrokovsky社長が経営主導権を維持したいはずであるとの見方から,ExxonMobilの参入は25-40%の範囲と予想されている。 2.ロシア政府の関心 プーチン大統領はYukosSibneftがExxonMobilと株式売却交渉を行っていることを明らかにした(Reuters2003/10/6)。大統領自身は取引は企業活動であるとして,否定も肯定もしなかったが,政府に相談があるべきであるとのコメントを行った。 ロシア政府がYukosSibneftの株式売却について特に関心を示しているのは,取引相手企業の国家との 3関係,取引後の会社のポテンシャル,企業の幹部顔ぶれ,課税対象となる利益の中心場所であり,ロシア政府側は,この大規模取引に際し政府の非公式承認は絶対あるべきとのスタンスである。 10月3日にYukosの複数の関連施設が強制捜査されたが,これはYukosSibneftの企業としての取引において,政府が立場を強化することを意図して,牽制的に行ったものと見られている(ヴェドモスチ紙2003/10/7)。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 -
地域1 旧ソ連
国1 ロシア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 旧ソ連,ロシア
2003/10/07 古川 純也
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