ページ番号1003146 更新日 平成30年2月16日

英国・ロシア:TNK-BP の石油埋蔵量は SEC 基準で 41 億バレル、実態はその約 2 倍以上

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レポートID 1003146
作成日 2003-10-28 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発企業
著者 野神 隆之
著者直接入力
年度 2003
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2003/10/28> <企画調査部:野神隆之> 公開可 英国・ロシア:TNK-BPの石油埋蔵量はSEC基準で41億バレル、実態はその約2倍以(BP報道発表資料、ワシントン事務所、ロンドン事務所他) BPのCEOであるBrowne氏は10月16日、17日ロンドンでTNK-BPに関する投資家等に向けた説明会を開催し、その中でTNK-BPの石油埋蔵量が41億バレルとなることを発表した(下図表参照)。これは米国証券取引委員会(SEC:Security Exchange Commission)の基準(石油会社の保有する鉱区権益の契約期限までに生産しうる石油に限定して埋蔵量を計上することを認めるというもの)による同社の開発済及び未開発油田の埋蔵量である(因みに開発済埋蔵量は32億バレルとなっている)。一方で米国石油技術者協会(SPE:Society of Petroleum Engineers)の基準では、石油会社の保有する鉱区権益について、油田の経済的限界までに生産しうる石油の埋蔵量についての計上が認められるため、その基準に従えばTNK-BPは開発済埋蔵量で61億バレル、未開発埋蔵量を含めると94億バレルに倍増し、また別途未確認石油埋蔵量は141億バレル(ガスを含めれば石油換算214億バレル)になる、とBPは説明している。BPはTNK-BPの50%の株式を保有するため、この埋蔵量のうちの半分を自社の埋蔵量として保有することになる。 月中旬、TNK-BPはSECから、同社が主張していた52億バレル(これは油田の生産限界まで生産しう 8る石油の埋蔵量とBPはコメントしていた)ではなく、SEC基準の32億バレルを採用するようにと指摘された経緯がある。今回の発表はSEC基準でもその時に比べ9億バレル増加しているようが、これは8月末にSlavneft(TNKとYukosSibneftの50:50による会社)におけるTNK持分の50%につきBPが買収することで合意したことから、Slavneftの石油埋蔵量がTNK-BPの資産として取り込まれたため、とみられている。 NK-BPは、2003年第一四半期には2002年比10%増の日量120万バレルの石油を生産した。このう TGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - 上 ソ62%の原油及び石油製品が国際価格で非CIS諸国へ輸出され、9%がCIS諸国に輸出された。2003年第一四半期の石油販売価格はバレル当り21.8ドルだったのに対し、生産コストはバレル当り2.5ドルであった。BPは、たとえ油価がバレル当り16ドルになったとしても、ロシアの資産は収益を生み出すであろうとコメントしている。TNK-BPの石油生産量は2003年全体としては前年比12-14%増加となる模様であり、2004年も前年比7%、その後は年率5%の増加が見込まれている。BPのロシア資産買収コストは保守的なSEC基準による埋蔵量ベースでもバレル当り4ドルとなっており、これはYukosとSibneftの合併コストである5.8ドルを下回るものであるとBPでは説明している。このコストはSPE基準の埋蔵量をベースとするとバレル当り1.7ドルとなる。TNK-BPによるロシアの埋蔵量は、BP全体の確認石油・ガス埋蔵量の11%を占め、BPの生産量全体の15%を占める、とBPは述べている。 TNK-BPの石油(一部ガス含む)埋蔵量 (単位:10億バレル)> < http://www.bp.com/centres/press/p_r_detail.asp?id=1016 ・ 本件に係るBPの報道発表用説明スライド(PDF):http://www.bp.com/files/17/tnk_bp_pres_1755.pdf Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - ・ 本件に係るBPの報道発表のホームページ: (出所: BP報道発表用説明スライド) 参考> <
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2003/10/28 野神 隆之
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