ページ番号1003172 更新日 平成30年2月16日

中国:CNPC 、今後大規模な企業買収に乗り出す可能性

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レポートID 1003172
作成日 2003-12-12 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 企業
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2003
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2003/12/12> <企画調査部:竹原 美佳> 公開可 中国:CNPC,今後大規模な企業買収に乗り出す可能性 (北京事務所11月月報,IF11/21,IHT 11/20他) CNPCを初めとする中国NOCは国内経済の好調さと元切り上げの可能性を受け,株価が上昇している。CNPCはすでに国際的な企業買収を行う能力を保有していると豪語。CNPCはすでに株式取得による買収を数件実施しているが,今後同社はそれらを上回る大規模な企業買収を行う可能性がある。 CNPCは政府保有株の売却益を利用し,国際的な企業買収に乗り出す準備が整ったと表明した。このことは11月20日に北京で開かれたInternational M&A Summitにおいて,CNPC総会計師(Chief Accountant)の貢華章(Gong Huazhang)氏が明らかにした。現在,CNPCの上場会社PetroChina株式の90%は政府が保有(CNPCが管理を委任されている)しているが,仮にその内の10%を売却すれば,現在の市場価格では約60億米ドルとなり,中規模(120億ドル)の石油企業の株式50%を購入することが可能である。また,40%を売却すれば大規模(480億ドル)の石油会社をコントロールする事も可能と豪語した。この事を実行に移すのかというメディアからの質問に対し貢総会計師は,これは計算上のことであると述べた上で「国際的な企業買収を実行に移すかどうかの判断は政府の政策によるものであり,重要なことはすでに出来る能力を持っていることである」と説明した。 CNPCはすでに株式取得による国外企業の買収を数件実施しているが,1件当たりの金額は110億円前後で,最大でも約240億円程度1にとどまっている。今回の発言は今後同社がそれを上回る規模の買収を行う可能性があることを示唆している点で興味深い。 CNPCを初めとする中国NOCの株価は,2003年5月頃から,中国経済の好調さと人民元切り上げの可能性(当時)2に支えられ,欧米投資家の資金が流入3し,株価が1.5~2倍値上がりしている。彼らの強気 1CNPC(PetroChina)は2002年にDevon Energyの権益を216百万USドルで買収。 2 現在では,元切り上げや変動相場への移行は国内外の経済にダメージを与えるため時期尚早とみる意見が多い。 3 2003年6月,米国の投資家Warren Buffette氏(Barkshire hathaway Inc.)がPetroChinaの株式65.8万株を約20百万USドルで購入,同社の株価は急激に上昇した。 - 1 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 フ発言もそれに裏打ちされたものと言える。 買収の対象地域については,重点地域は若干異なるものの,どのNOCも北米,欧州以外のほとんど全ての地域が対象地域である(北米・欧州については対象外という訳ではなく参入の機会が無い)。これまでの進出地域を見ると,CNPCの重点地域はロシア・中央アジア,CNOOCは東南アジア, Sinopec及びSinochemは中東・アフリカと住み分けが出来ているようである。 CNOOCの上場子会社であるCNOOC Ltd.CEOの溥成玉(Fu Chengyu)氏は,「国外企業買収の目的は生産量を増加させることであり,買収の対象はアジアにとどまらず,中東・ロシア等の石油資産も検討の範囲内である。中国の近隣で中国と良好な関係を保っている国家であることが条件」と発言している。 Sinopecは出資や技術提供等の形で国外企業との提携を進めることを検討している。毎年60百万~70百万tの原油を輸入している貿易面の優位性を生かし,中東地域の他,北アフリカや東南アジア等の地域で適切な資源供給源を探したいとしている。 SinochemはSinopec同様貿易面の優位性を生かし,中東に権益を保有する操業会社の買収を行っている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 -
地域1 アジア
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国10
国・地域 アジア,中国
2003/12/12 竹原 美佳
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