ページ番号1003611 更新日 平成30年3月5日

パプアニューギニア:PNG ガスプロジェクト、対豪州輸出を中止・LNG 事業化検討へ InterOil(Elk ガス田)も LNG 事業を検討

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レポートID 1003611
作成日 2007-02-09 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG
著者
著者直接入力 坂本 茂樹 レイニー・ケリー
年度 2006
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 石油・天然ガス調査グループ:坂本茂樹/シドニー事務所:レイニー・ケリー 更新日:2007/02/09 プアニューギニア: PNGガスプロジェクト、対豪州輸出を中止・LNG事業化検討へ パ InterOil(Elkガス田)もLNG事業を検討 (各社HP(OilSearch、エクソンモービル、InterOil)、Platts、IOD、コンサルタント情報) パプアニューギニア(以下、「PNG」)のPNGガスプロジェクト・パートナーのオイルサーチ社は、当該ガスプロジェクトの参加企業体(以下「コンソーシアム」)がこれまで検討してきた豪州へのパイプライン・ガス輸出計画を中止すると発表した。同計画は、石炭資源の豊富な豪州東部におけるガス市場開拓に苦戦を強いられており、国際ガス価格に準じる売価を望めない豪州向けガス輸出に見切りをつけたものと考えられる。コンソーシアムの中で最大権益を持つオイルサーチ社は、LNG事業化および国内石油化学プラント向け販売等のオプションも併せて検討しており、今後はLNG事業化にむけた検討を本格化させるものと見られる。 一方、PNG陸上PPL238鉱区に権益100%を保有するInterOil社は、2006年に発見したElkガス田でLNG事業の検討を進めようとしている。 両者ともLNG事業を手がけた経験が無いために、事業推進にはLNG事業の経験とノウハウを持つ大手石油企業の参加が不可欠と考えられる。またこれらPNGのLNG事業が生産開始を想定する2011~13年は、豪州大型LNG事業が続々と生産を開始する時期にあたるため、販売先開拓が難しいものと考えられる。しかし、PNG政府はガス事業開発を積極的に支援する構えであり、同国のガス田開発契約の経済性も比較的良好である。 LNGは中・長期的な需要拡大が見込まれており、東アジア市場に近いPNGにLNG事業が誕生することは同市場に対するLNG供給に貢献するものと考えられ、今後の進展が期待される。 1) 「豪州へのガス輸出中止」発表(2007年2月1日、オイルサーチ社) PNGガスプロジェクト(豪州東部州へのガス輸出計画)のパートナーであるオイルサーチ社は、2月1日、コンソーシアム(エクソンモービル、オイルサーチ、AGL、日本パプアニューギニア石油、MRDC) (が豪州へのガス輸出検討を中止すると発表した。同社は同時に、対豪州ガス輸出以外の事業化方法(LNG、石油化学プラント向け販売等)の方が好採算を期待できるため、今後はLNG事業化などを検討することを明らかにした。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - . PNGガスプロジェクト、豪州へのガス輸出中止 1) 「豪州へのガス輸出中止」の要因 PNGの既発見油ガス田(ハイズ、クツブ、ゴベ油田など)は7Tcfのガス埋蔵量を持ち、このガス資源の事業化は油ガス田権益保有者にとって長年の検討課題であった。PNG国内ではガス市場の成長を期待できなかったため、この10年来、歴史的に関係の深い隣国豪州東部におけるガス市場開拓が検討されてきた。 (しかし、石炭資源の豊富な豪州東部において、輸入ガスは価格競争力で不利である。豪州東部(クィーンズランド州、ニューサウスウェールズ州)は、世界有数の石炭産地であって、価格競争力のある国産炭がエネルギー消費に占める比率は50%に達する(地元のクーパー・ガス田等の天然ガスも供給される、石油は輸送用中心)。PNGからのガス輸入計画は価格競争で劣るために販売契約獲得に苦戦を強いられていた。また近年はCBMとの競合が厳しく、同地域ガス市場では将来も国際ガス価格に準じる売価は期待し難い状況であった。 図1 豪州クィーンズランド州エネルギー消費比率 (ABAREエネルギー統計2006) 豪州クイーンズランドエネルギー消費比率 (2004FY)天然ガス9%バイオ燃料8%石油33%石炭50% 一方、PNGにガス田権益を持つ豪州サントス社がコンソーシアムをら離脱し、豪州陸上部分パイプライン建設を受注していたAPC(AGLとペトロナスの共同事業)が2006年半ばに撤退を表明するなど、関連事業との連携の足並みに乱れがあった。これまで2006年末までに対豪州向けガス輸出の可否が決められるものと見られていたが、この度コンソーシアムは最終的に豪州向けガス輸出中止を決めたもGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - フと見られる。 なお「PNGガスプロジェクト」オペレーターのエクソンモービルは、ホームページの中で「対豪州向けガス輸出はコスト上昇によって採算性が悪化しており、LNGなどその他の事業化オプションの方が実現可能性が高くなった」と述べている。 3) オイルサーチのガス事業化計画 オイルサーチは、PNGガスコンソーシアムの中で最大の権益シェアを持ち(44.2%、オペレーターのエクソンモービル権益は39.4%)、PNG国内の主要生産油田(クツブ、ゴベ、モラン等)のオペレーター (でもある。同社のこれまでのガス事業化検討の優先順位は、①豪州へのパイプライン・ガス輸出)、②国内石油化学プラントへの原料ガス供給、そして最後が③LNG事業であった。 一方、2006年半ばに英国BGグループとMoUを締結してLNG事業化採算性を検討するなど、対豪州向けガス輸出以外のオプション検討も進展してした。 図2 PNGの既存油ガス田とPPL238鉱区位置図 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 3 - 2. PNGガスプロジェクトのLNG化検討 (1) オイルサーチのLNG化検討(2007年2月1日発表) オイルサーチは2月1日に発表した改訂版ガス資源開発計画の中で、対豪州向けガス輸出に代わるオプションとして、①LNG事業、②国内石油化学プラントへの原料ガス供給、等を挙げている。中でも、設備費等コストが上昇する中で、国際ガス価格に基づく売価獲得が可能なLNG事業を重視している。 しかしLNG事業経験の無い同社にとって、事業ノウハウを持つ国際石油企業の参加が不可欠になる。クツブ、ゴベ油田など自社がオペレーターを勤める事業にはLNG事業検討のMoUを締結したBGグループの参加を求め、また一方で豊富なLNG事業経験を持つエクソンモービルが操業するハイズ/ Angoreガス田事業グループとの提携を模索することになるものと見られる。 現時点のオイルサーチ社LNG事業計画は次の通りである。 ・ 2007年半ば ・ LNG事業第1フェーズ(300~400万トン/年)推進 LNG事業可否の決断 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 4 - クツブ油田等の随伴ガスを使用 LNG生産開始(最終投資決定時期にも拠る) エクソンモービルのハイズ/ Angoreガス田等を利用 ・ 2012年 ・ 第2フェーズ以降設備拡張 なお、併せて事業化を検討している石油化学プラント向けガス供給に関しても、2007年半ばに可否を決定する予定としている。PNGではポートモレスビーにメタノール/DME等の石油化学プラントの建設計画が進められており、2011年に稼働予定である。本計画には日本企業も参加している。 2) エクソンモービルのLNG事業検討 エクソンモービルは、対豪州向けガス輸出を検討するLNGガスプロジェクトのオペレーターであり、これまでLNG事業に関して具体的な表明を行っていない。しかし自社がオペレーターシップを持つハイズ/ Angoreガス田資源を用いる前提にて、独自にLNG事業化検討を実施していると伝えられている。同ガス田のガス埋蔵量だけでもLNG事業化が可能と伝えられるが、計画の詳細は明らかにされていない。LNG事業の立ち上げにはオイルサーチ側と組むのがより現実的であるため、今後両グループ間の協議が実施されるものと見られる。 (3. InterOil社LNG事業計画(Elkガス田、PPL238鉱区) PNGガスプロジェクトとは別に、新興石油企業InterOilがLNG事業を検討している。 (1) Elkガス田の発見 InterOilはPNG東部陸域に取得した探鉱鉱区において2005年に試掘井掘削活動を開始した。2006年2月に掘削を開始した試掘井Elk-1でガス/コンデンセートを発見し、現在ガス田の評価作業を実施中である(図2 ガス田位置を参照)。ガス田の詳細データは明らかにされていないが、3Tcf程度のガス可採埋蔵量が期待できるものと伝えられている。 図3 Elk-1 ドライ・ガス フレア (2006年、InterOil HP) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 5 - 2) LNG事業化計画 InterOilはこのElkガス田をLNG事業として開発するための事業主体として、2006年5月にメリル・リンチおよびClarion FinanceとともにPNG LNG Inc.を設立した。彼らの計画では、PNGの首都ポートモレスビーに500万トン/年の液化設備を建設し、Elkガス田から約400kmのガス・パイプラインを建設する。2008年末までに最終投資決定を行い、順調に進展すれば2011年のLNG生産開始を予定している。 Elkガスは二酸化炭素や不純物を含まず、相応量のコンデンセート分を含む良質な性状と言われるが、まだ試掘井1坑を掘削した段階であって、埋蔵量の確定には今後の評価作業を要する。 InterOilのLNG計画には、LNG事業経験の無いコンソーシアムがどのように事業を推進するのか、 (またどのように需要開拓を実施するのかなどの課題が多く、まだ検討初期段階にあるものと位置づけられる。 3) InterOil Corporation概要 1997年に米国の石油事業者等によって設立され、パプアニューギニアで事業を行う石油企業(上流・ (下流)。カナダに登記し、カナダ・トロント株式市場に上場している。 a. 石油下流事業: 2004年にポートモレスビー(PNG首都)近郊にある処理能力3.25万b/dの製油所Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 6 - フ操業を開始。同年にBPのPNGにおける下流資産(サービス・ステーションなど)を買収して、PNGにおける石油製品販売事業を開始した。 b. 石油上流事業: PNG陸域に3探鉱鉱区(PPL-236,237,238)を保有し、探鉱活動を実施中。 3 InterOil社のPNG探鉱鉱区位置図(InterOil社HP) 図 . PNGのLNG事業進展 アジア太平洋地域のLNG市場は長期的に拡大するものと考えられており、新たなLNG供給の誕生は市場にとって好材料である。PNGは距離的にもアジアの主要市場に近い。 しかしPNGのLNG事業はチャレンジングでもある。同国で初めてのLNG事業であり、事業者の中にLNG事業経験者は少ない。事業推進の過程で、BGやエクソンモービルなどLNG事業経験者とどのような協同体制を築くかが事業成功のカギを握るものと考えられる。PNGのガス田は海岸から距離の 4ある内陸高原の森林地帯にあり、パイプラインなど設備建設に際する困難も考えられる。事業が順調に進展した場合、LNG生産開始は2011~15年頃となるが、この時期はカタールの大規模液化設備完了Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 7 - シ後であり、また豪州の大型事業が続々と立ち上がる時期に相当する。需要家獲得競争の激化が考えられる。北米西岸のLNG受け入れ基地計画の遅延、またガス価格動向によってはインド、中国など新規LNG市場伸展の遅れで十分な需要が喚起されていない可能性もある。 このように、中期的には事業立ち上げ、市場開拓に困難が伴う事態も考えられるが、長期的需給の観点からPNGの新規LNG事業の進展に注目したい。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 8 -
地域1 大洋州
国1 パプアニューギニア
地域2 大洋州
国2 オーストラリア
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 大洋州,パプアニューギニア大洋州,オーストラリア
2007/02/09 坂本 茂樹 レイニー・ケリー
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