ページ番号1003649 更新日 平成30年2月16日

中国:CNPC(PetroChina)、渤海湾浅海域で大型油田発見

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レポートID 1003649
作成日 2007-05-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2007/5/20 石油・天然ガス調査グループ:竹原 美佳 中国:CNPC(PetroChina)、渤海湾浅海域で大型油田発見 (各種資料) ・ 2007年5月、中国石油天然気集団公司(CNPC)は、渤海湾浅海域で、原始埋蔵量(in-place)約10億トン(約73億バレル)、確認埋蔵量約4億トン(約29.6億バレル)規模の大型油ガス田、南堡(Nanpu)油(ガス)田を発見したと発表した。2012年に14万バレル/日の生産を開始、生産プラトーは50万バレル/日の見通しである。 ナンプー・ 中国は2006年に約290万バレルの原油を輸入しており、同油田の最大生産量は、現時点における原油輸入量の17%に相当する。南堡油田の発見により、中国が石油純輸入国のポジションを脱却することはできないが、同油田の開発が順調に進めば、現在5割、2020年には3~4割に低下すると予測されている、中国の石油自給率低下の勢いを減速することが可能となる。 ・ 渤海湾浅海域は探鉱し尽くされた老探鉱区という扱いであり、1990年代にはAgipやKerr McGeeといった外資が探鉱を行ったが商業規模の油田発見には至らなかった。しかし、近年の3次元地震探鉱技術の進歩や岩相層序探鉱への着目により、CNPCは南堡油田を発見した。南堡油田の発見は、中国における新たな油ガス田発見の可能性を示している。 .南堡油(ガス)田概要 1(1)油田位置 南堡油田は地質的には、渤海湾盆地黄?(Huanghua) 凹陥(Depression)の陸上ならびに浅海域(水おうかん深3m)に位置する。行政区分は、河北省唐山市となる。 図1:南堡油田位置 (CNPCサイト掲載図にもとづき作成) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Global Disclaimer(免責事項) ヘ北省唐山市は、第11次五ヵ年計画の重点プロジェクトとして、渤海湾に面した曹妃甸(Caofeidian)そうひでん港区および大型工業区の建設を進めている。同工業区には北京の首都鋼鉄が移転することが決まっており、また国家石油備蓄基地やLNG受入基地建設計画がある。 2)発見者・発見井 (発見井は、老堡南(Laopunan)1井である。掘削深度約2,500メートル地点(古第三系の東営層(斬ラオプーナン新世)でテストを行った結果約4,000バレル/日の出油をみた。 CNPCはその後複数の試探掘井を掘削、新たに4つの含油構造を発見している。CNPCによると、対象層の深度は1,800~2,800mで、1坑井の油層層厚は80~100m、試験生産では、垂直坑井で80~100トン/日(584~730バレル/日)、水平坑井では200~500トン/日(1,460~3,650バレル/日)の生産量を維持しているとのことである。 CNPC子会社PetroChina傘下の冀(Jidong) 油田*公司が2004年9月に発見した。 ン東トチー *冀(Ji)は河北省の略称である。中国の省・自治区・直轄市はそれぞれ略称があり、北京市の略称は京。車のナンバープレートはこの略称が用いられている。 PetroChinaは大慶、タリムなど油田の位置する堆積盆地毎に油田子会社を保有しており、冀東油田公司は河北省の陸上が管轄地域である。冀東油田の2006年の生産量は171万t(3万4200バレル/日)である。2000年の62万t(1万2000バレル/日)に対し、2.6倍増加しているが、PetroChinaの全生産量の1.5%にも満たないため、これまで同油田の埋蔵量・生産量は、年報(20-F)において玉門など同じく生産量が小規模の油田公司や国外と合わせ、“その他”と計上されていた。 2007年5月現在、CNPCは、南堡油田の原始埋蔵量(in-place)を10.2億トン(約74億バレル)としている。内訳は、原油確認(1P) 埋蔵量4億507万トン(29億5700万bbl)、推定(2P)埋蔵量2億9,834万トン(21億7800万バレル)、予想(3P)埋蔵量2億217万トン(約14億7600万バレル)である。また、天然ガス(随伴ガス)の原始埋蔵量を1,401億m3(4.9Tcf=原油換算1億1,163万トン(8億1500万バレル))と発表した。著名な石油コンサルタントのIHS Energyは、CNPCの発表した確認・推定埋蔵量にもとづき、原油埋蔵量(2P)を12億8400万bbl(回収率を25%)、天然ガス埋蔵量(2P)を1,600億cf(45.3億m3)とし3)埋蔵量 (.中国における南堡油田発見の意義 2(1)技術的意義 ている。 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Global Disclaimer(免責事項) CNPCによると、南堡油田の発見は、中国陸上油田探鉱が新たな段階に入ったことを意味しており、同社は今後も新たな大油田を発見できると意気込んでいる。 渤海浅海域は過去に探鉱がし尽くされた“老鉱区”という位置付けである。CNPCは渤海浅海域で1990年代に探鉱を開始している。1995年には米Kerr-McGeeが孤東(Getuo)ならびに老堡(Laopu)鉱区を、1997年には伊Agipが北堡西(Beipuxi Block)を取得し、探鉱を行ったが、商業量の発見には至らず、2000年前後に放棄された。 しかし、CNPCのプレスリリースによると、外資撤退後の2002年以降、CNPCは同エリアにおける探鉱を強化したという。3次元地震探鉱データの取得、取得された3次元地震探鉱データに対する重合前時間マイグレーション(PSTM)処理技術及びその解釈技術、大偏距・水平坑井掘削技術、MDT(Modular Formation Dynamics Tester)といった検層ツールなどを採用した模様である。 また、中国・人民日報の中国石油(PetroChina)勘探開発研究院の鄒才能副院長(総地質師)に対するインタビューにおいて、鄒氏は次のように発言している。「21世紀に入り、中国の陸上探鉱は地質構造と岩相層序の双方を重視する新段階に入った。岩相層序を用いた探鉱という新時代に入り、一部の盆地でその重要性は次第に高まっている。中国の陸上油田の残存ポテンシャルの評価において、岩相層序を用いた探鉱手法は今後相当期間、最も現実的で、最も重要な手法であり続ける。冀東南堡はこの新思考の指導の下で発見されたものだ。」(人民日報海外版2007年5月15日より)。 中国以外でも、岩相層序の油層探査に着目し、油田を発見した例があり、今後、中国では南堡油田級中国にとり、この規模の油ガス田発見は、40年ぶりの慶事であり、メーデーの5月1日には、温家宝首相が現地を視察、その数日後には李肇星前外相が現地を訪れ、同油田の発見を讃える詩を読んでいる。 中国は2006年に約290万バレル/日の原油を輸入しており、同油田の最大生産量は、現時点における原油輸入量の17%に相当する。南堡油田の発見により、中国が石油純輸入国のポジションを脱却することは難しいと思われるが、同油田の開発が順調に進めば、現在5割、2020年には3割まで低下すると予測されている、中国の石油自給率低下の勢いを若干和らげることが可能となる。 の油田が発見される可能性はゼロではない。 2)原油輸入依存度上昇スピードの緩和 ( 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Global Disclaimer(免責事項) 0%40%30%20%10%0%石油消費国内生産自給率141210024682010年 2015年 2020年 2025年出所:米EIA International Energy Outlook2006にもとづき作成 図3:メーデーに温家宝首相が冀東油田を視察 図2:中国の原油需給予測 単位:万バレル/日中国原油需給予測出所:CNPC 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Global Disclaimer(免責事項)
地域1 アジア
国1 中国
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国7
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国8
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国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国
2007/05/21 竹原 美佳
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