ページ番号1003652 更新日 平成30年3月5日

豪州: 本格化に向かう大水深域の探鉱活動

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レポートID 1003652
作成日 2007-05-24 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者
著者直接入力 坂本 茂樹
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 豪州: 本格化に向かう大水深域の探鉱活動 (APPEA Journal 2007(Wioodside社寄稿)、IOD、JOGMECシドニー事務所情報) 更新日:2007/5/24 石油・天然ガス調査グループ:坂本茂樹 豪州沖合大水深域の探鉱活動が活発化している。 これまでの探鉱は浅海域が中心であり、大水深域での探鉱実績は少なかった。しかし1990年代末から徐々に大水深域の試掘井掘削が増え、1999年に発見されたEnfield油田は2006年に生産を開始し、豪州初の大水深域における生産油田となった。しかし大水深域発見のほとんどはガス資産である。Pluto、Janszガス田など有望なガス資産が発見されたが、Plutoを除いて具体的な事業化目処がついていない。 大水深域の探鉱は、これまで北西大陸棚のCarnarbon堆積盆地を中心に行われてきたが、2007~12年の探鉱計画でも同堆積盆地が全体計画の半分以上を占める重点地域である。 大水深域の探鉱、開発はコストが高いものの、北西大陸棚地域は世界でも有数の好条件を備えたLNG液化事業の好立地場所である。世界のLNG需給は、現時点で不透明感が強いが、長期的にはLNG需要の増加余地は大きいと考えられている。豪州のLNG液化産業は世界的にも有利な条件を備えている。アジアのガス市場がLNG供給国としての豪州に期待するところは大きい。 豪州の大水深域の探鉱は、同国LNG液化産業の優位性を生かしつつ、長期的なLNG事業向け原料ガス供給を念頭に置いて、活発に推進されるものと考えられる。 2 F Journal 2007”に寄稿されたT.R. WalkerF. 豪州大水深域探鉱の位置づけ 本稿では、主に“APPEAF論文を参照して、豪州の大水深域における探鉱活動が活発化している現状を紹介し、今後の動向を考察する。なおここではT.R. Walker氏の上記論文に基づき、水深500m以深を大水深(deepwater)、水深2,000m以深を超大水深(ultra-deepwater)とする。 豪州の大陸棚、排他的経済水域、大水深域(水深別)を図1に記す。 1 F 1 1 The Australian Petroleum Production & Exporting Association、2007年4月にアデレードで会議開催 2 Woodside社の豪州新事業co-ordinator(geophysicist) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - }1 豪州: 大陸棚、排他的経済水域、大水深域 (出所)APPEA Journal 2007, by T.R. Walker 世界の代表的な大水深域における石油・ガスの生産地域は、西アフリカ、米国メキシコ湾岸そしてブラジルである。これらの地域においては大水深域の海底扇状地に堆積したタービダイト成砂岩を貯留層としており、そのような堆積盆地では油指向の根源岩を伴う場合が多い。これに対して、豪州の大水深域の石油システムは隣接する浅海域における石油システムの延長と考えられ、浅海成~河川成の堆積物によって構成される。このような地域ではガス指向の根源岩を持つ石油システムが発達したと考えられる。 豪州は探鉱段階で言うとまだ未成熟な段階にある。これまで陸域・沖合を併せて約6,800坑の試探掘井が掘削された。豪州の探鉱対象地域全体の面積を、米国メキシコ湾沖合(GOM)と探鉱対象地域の面積とを比較すると、GOMは面積比で豪州の探鉱対象地域の数分の一であるが、坑井数は豪州全体の数倍に達する。 豪州の掘削活動は、陸域では伝統的に南豪州/クィーンズランド州のCooper, Eromanga, Surat堆積盆地で実施されてきたが、沖合では西豪州Carnarvon堆積盆地が中心であった。 Carnarvon堆積盆地は豪州で最も重要な炭化水素賦存地域であり、北西大陸棚(North West Shelf、NWS)LNG事業やゴーゴンLNG事業のガス田群など有望資産が多い。当初は、浅海域でHarriet、Griffin、 Wanaea-Cossack、Mutineer-Exeter等の油田が発見され、生産に移行された。その後徐々Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - ノ大水深域の油田が発見され、その中でEnfield油田(水深544m)が最初に開発移行され、2006年に生産を開始した。続いてVincent油田(水深379m)、Stybarrow油田(水深825m)が、2008年の生産開始に向けて、開発作業中である。 これまで豪州沖合では1,000を超える試掘井が掘削されてきたが、大水深域(500m以深)における坑井数はわずか61坑で、全体の6%弱を占めるに過ぎない。また水深1,500mを超える大水深での試掘井は1坑に過ぎない。大水深域における試掘井掘削のほとんどは、西豪州の北西大陸棚(North West Shelf)地域で実施されてきた。また1979年以降、大水深域で石油換算94億バレルの炭化水素が発見されたが、そのうちの94%がガスであり、石油は6%に過ぎない。 . これまでの大水深域掘削の成果 豪州の大水深域掘削は、1979年に開始された。時期的に、第1フェーズ(1979~80)および第2フ 2ェーズ(1992~2006)に分けられる。フェーズ毎の掘削成果を以下に記す。 図2 豪州沖合:試掘井掘削数の推移(浅海/大水深) (出所)APPEA Journal 2007, by T.R. Walker (1) 第1フェーズ(1979~80)の探鉱成果 - 3 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ュ見 ガス (Tcf) 6 0.15 5.3 11 Tcf 19.7億バレル 液分 百万バレル 5 0.1 110 1.1億バレル 期間内に試掘井17坑が掘削され、炭化水素が発見されたのは表1に示す3坑であった。 表1 第1フェーズ(1979~80)の主要な成功井と掘削結果 坑井 オペレーター 堆積盆地 発見年 水深 年メートル912 959 543 1979 1979 1979 埋蔵量合計 同上石油換算 E Esso Phillips Woodside caborough-1 Jupiter-1 Brecknock-1 技術的発見井数3坑 成功率=3/17=18% (出所)APPEA Journal 2007, by T.R. Walker xmouth PlateauExmouth PlateauBrowse Basin 総掘削数17坑 S 当時発見されたこれらのガス資源は、大水深での開発技術が未発達であったこと、適切なガス市場がないこと、事業採算を良化させる液分が少なかったこと等から、長期間未開発のままであった。近年になって、ExxonMobil/BHP(Scaboroughガス田)およびWoodside(Brecknock → Browse LNG事業)はそれぞれLNG事業としてのガス田開発を計画している。 図3 豪州、沖合大水深域掘削結果 (出所)APPEA Journal 2007, by T.R. Walker - 4 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ?2フェーズ(1992~2006年)の探鉱成果 (2) 大水深域探鉱の第2フェーズは1992年に始まり、その対象地域は第1フェーズより拡大した。背景には、大水深域における探鉱技術の発達、および浅海域の探鉱が成熟したとの認識から対象地域が徐々に大水深に移行してきた事情がある。また世界的にLNG市場の拡大が予測され、原料ガスを目的とする探鉱の活発化も大きな要因であった。1992年から2006年10月までに44本の試掘井が大水深域に掘削されたが、特に1999年以降の掘削数が36本であって、掘削頻度が加速している。掘削井の水深は、1990年初期は平均800mであったが、2000年以降は1,050mとより深いエリアへと移っている。 表2 第2フェーズ(1992~2006)の主要な成功井と掘削結果 発見年オペレーター 堆積盆地 坑井 水深ガス 発見 液分 百万バレル 29 - 3 89 9 - - 42 128 30 75 Tcf 2.9 2.9 1.2 20.3 3.3 2.0 2.0 4.1 0.02 0.06 メートル806 1,090 1,203 1,349 1,221 1,201 956 976 544 840 825 年1994 1996 1999 2000 2001 2006 2006 2005 1999 2000 2003 埋蔵量合計 同上石油換算 APETF3 WAPET WAPET Mobil Chevron Chevron Chevron Wooside Wooside Wooside BHP xmouth Plateau Exmouth Plateau Exmouth Plateau Exmouth Plateau Exmouth Plateau Exmouth Plateau Exmouth Plateau Barrow Sub-basin Exmouth Sub-basin Exmouth Sub-basin Exmouth Sub-basin 総掘削数44坑 rysaor-1 Dionysus-1 Orthrus-1 Jansz-1 Callirhoe-1 Chandon-1 Clio-1 Pluto-1 Enfield-1 Laverda-1 Stybarrow-1 技術的発見井数21 成功率=21/44=48% (出所)APPEA Journal 2007, by T.R. Walker 第2フェーズの成果は、40Tcfのガスに加えてコンデンセート・原油の発見(埋蔵量合計=原油換算72.5億バレル)という大規模なものであった。掘削された44坑の試掘井の中で、21坑にて炭化水素の発見があり、試掘成功率(technical success)は48%であった。第1フェーズ(1979~80年)の試掘成功率(18%)と比べて大きく向上したが、その要因は3次元地震探鉱データの使用と震探データ解釈技術の進歩にあると考えられる。 第2フェーズにおける発見は、ほとんどが西豪州の広域北西大陸棚において達成された。主要な発見には、MobilによるJansz-1(2000年)、WoosideのPluto-1(2005年)、Enfield-1(1999年)、BHPの 3 West Australian Petroleum Pty Ltd., 北西大陸棚事業(North West Shelf)の共同事業会社。参加企業は、Woodside、BP、Chevronなどの6社。 40 Tcf 72.5億バレル 4.1億バレル C E WGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 5 - tybarrow-1等がある。最新では2006年にChevronによってChandon-1、Clio-1が発見された。この中で、既に生産移行したのはEnfield油田のみであるが、(2006年7月生産開始)、Stybarrow-油田が2008年の生産開始予定にて、現在開発作業中である。他の発見のほとんどがガス田であった。その中でWoodsideのPlutoガス田は速やかに事業化検討が行われ、2007年にも最終投資決定がなされるものと見られる。Greater GorgonエリアにあるJansz、Chandon、Clioは、現在事業化検討中のゴーゴンLNG事業次期フェーズと位置づけられるが、具体的な計画は未詳である。 図4 広域北西大陸棚における油ガス田 近年発見が続く大水深域油ガス田の発見井は、成熟段階にある浅海域油ガス田と比べて、埋蔵量規模が大きい。浅海、大水深別の発見規模を表4に示す。 表4 浅海域、大水深域別の発見井規模比較 浅海 大水深(1979年~) 埋蔵量規模/発見井(石油換算) 対象坑井数 0.18億バレル 1.5 億バレル 781 61 (出所) APPEA Journal 2007, by T.R. Walker Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 6 - (出所) APPEA Journal 2007, by T.R. Walker 大水深域炭化水素発見の特徴 3) (蜷?[域の発見は規模が大きいために、浅海域の発見と比べて急速な埋蔵量増加傾向を示している。これまで発見された大水深域炭化水素埋蔵量累計を時系列で示すと図5の通りである。 図5 大水深域の炭化水素埋蔵量累計 . 今後の探鉱計画における大水深域の作業量 (1) 大水深域の探鉱計画 2007年3月時点で2007~12年の探鉱作業計画が明らかになっている67鉱区の中の、約3分の1が大水深鉱区である。これらの作業量を集計すると次の通りとなり、2007~09年の3年間で、かつて無い規模で大水深域における探鉱活動が計画されていることが解る。また2007年4月以降に鉱区落札や作業が確定する鉱区があることを勘案すると、ここに示す作業量はミニマムと考えられる。 3表5 2007~12年に計画されている大水深域の探鉱作業(2007年3月時点) (出所) APPEA Journal 2007, by T.R. Walker 大規模発見による埋蔵量追加に対する期待が高いものと考えられる。 作業量 2007-09年 2010-12年 第1探鉱期間 (3年、義務) 2D、km 3D、km2 掘削数 17,500 14,300 36 - - - - 7 - 2007-12年 (合計) 17,500 14,300 36 同左Carnarbon 堆積盆地(比率) 13,000 74% 90% 12,800 75% 27 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ,400 3,200 48 800 2,000 25 13% 63% 52% 1,200 2,000 24 5,20 0 1,200 24 2D、km 3D、km2 掘削数 第2探鉱期間 (2-3年、オプション) (出所) APPEA Journal 2007, by T.R. Walker 2007~12年(6年間)に計画されている大水深域の掘削数は、義務井が36坑、オプション井を加えた全体で84坑/6年となり、1992~2006年(17年間)の掘削頻度(44坑/17年)から大きく増加する。中でも、広域北西大陸棚(Carnarbon堆積盆地)が占める比率が高く、義務井で75%、オプションを含む全体でも62%を占める。 2) 北西大陸棚(Carnarbon堆積盆地)での掘削計画 広域北西大陸棚における作業計画例として、Hess Corporationを挙げる。同社は2007年2月に西豪州大水深WA-390-P鉱区(2006年公開、Jansz構造の南西に接する)権益を取得し、16坑という大規模な掘削を予定している。Hessは初めての豪州進出であるが、4億1,000万米ドルという大規模投資を提示して本鉱区権益を取得した(豪州探鉱における最大の投資額)。ちなみに、近隣のWA-392-P鉱区(ゴーゴン・ガス田群の西方)権益を取得したゴーゴン事業コンソーシアム(Chevron, ExxonMobil, Shell)は、1坑の掘削を計画している。 2007~-09年の掘削計画は表6に示すように、既存発見ガス田の周辺への掘削が多い。 (3) その他地域での探鉱計画 既存の石油システムが確立しているGippsland、Otway、Browse堆積盆地等においても大水深域での掘削が計画されている。 また大水深フロンティア地域(オーストラリア東部Capel, Faust堆積盆地等)の探鉱は、遠隔地かつ超 (大水深というコストのかかる地域であるが、新たな油ガス田発見のポテンシャルを秘めている。連邦政府が2006年に示したイニシアチブに大水深フロンティア地域の探鉱も謳われたこともあり、今後のフロンティア地域の探鉱活発化が期待される。大水深フロンティア地域の探鉱プロモーションの一環として、オGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 8 - 表6 年 2007 2008 2009 合計 2007~-09年に計画されるCarnarbon堆積盆地の掘削井 掘削数 掘削位置 3 8 16 27 1-Scabouroughガス田北方、他 2-Scabourough北西、2-Jansz/ Plutoの間、4-Jansz南西 12-新規取得鉱区内、4- Pluto北方, Scabourough/Janszの間, 北方 [ストラリア東部Capel, Faust堆積盆地において2006年から2007年にかけて収録された震探データはデータのコピー費用のみで配布される予定となっている。 . 豪州の大水深域探鉱の特徴と課題 (1) 豪州探鉱が大水深に向かう理由 4 豪州における探鉱の歴史は比較的新しく、浅海部分にもまだ多くのポテンシャルが残っている。しかし、浅海域の探鉱成果の発見規模が縮小しており、今後大規模発見を狙うのは難しいと考えられる。一方で、大水深域の探鉱では2000年以降に、埋蔵量20 Tcfの大型ガス田Jansz、Woodsideの最優先LNG案件Plutoのような優良案件が発見されている。これらの発見は浅海域では期待し難い。こうした大型、優良案件を求めて、豪州でも世界の潮流に沿っていよいよ大水深域の探鉱が本格化に向かうものと考えられる。 また豪州石油需給は、2003年以降の石油生産量減少幅が大きく、徐々に輸入依存度が高まって2004年以降は40%近くに達している(5章を参照)。新たな探鉱概念に基づく探鉱活動で石油の新規発見を増やし、生産量減少に歯止めをかけたいところである。 2) 豪州の大水深域探鉱の課題 ( 大水深域においては、探鉱もさることながら、開発・生産コストが高い。発見が石油であって一定規模の埋蔵量を持つなら、高コストのデメリットをある程度抑えることができる。しかし、開発期間が長く輸送コストが高額となるガスの場合は、コストの多寡が事業採算に及ぼす影響が大きい。 豪州の大水深域根源岩は一般にガス指向の傾向があり、特に炭化水素資源の豊富な北西大陸棚はその傾向が強い。従って、大水深域で発見された炭化水素の事業化は、相対的に難しいケースが多いものと考えられる。その中で石油発見はEnfield油田Fられている。 らいであるが、こうした油田は順調に開発移行が進め4 F、5 FくStybarrow油田F大水深域での発見の94%はガス資源であるが、事業化の目処が立っている案件は少ない。ガスの豊6 F、富な西豪州は国内では相対的にガス消費量も多いが、人口密度が低くF北西大陸棚周辺に有望なガス需要は無い。またガス消費者となる製造業が少なく、ガス需要は主に鉱業と家庭用であって増加率は低 4 Woodside が1999年に発見、2006年7月に生産開始。 5 BHPが2003年に発見、2008年始めに生産開始予定。 6 州人口200万人のうち、150万人が南西部の州都パース都市圏に集中 - 9 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 「。 発見ガス田の中には、Plutoのような優良LNG案件もあるが、同事業の生産開始は2010~11年であって、まだ数年先である。他の発見ガス田は将来の有望なLNG液化事業向け原料ガス供給候補であるが、いずれも開発が具体化していない。 3) アジア地域の大水深域発見との対比 ( アジアでは、東南アジア~南アジアを中心に既存の石油ガス生産地域の生産量が横ばい、ないしは減少傾向にあり、既に大水深域の探鉱への期待が高まっている。 アジア地域で特に注目される大水深域は、マレーシア・サバ州沖合のサバ舟状海盆およびインドネシア・カリマンタン島東沖合のKutei堆積盆地である。サバ舟状海盆での発見はほとんどが石油であって、油田開発作業が順次進展している。マーケティングの問題はない。Kutei堆積盆地におけるUnocal(現Chevron)の発見は多くがガスであり、ボンタンLNG液化基地への供給が想定されているが、インドネシ7F絡みで投資決定が遅れている。さらにその沖合のマカッサル海峡の大水深鉱区はアのガス供給問題FExxonMobil、Marathon等が権益を取得し、石油狙いの探鉱を実施しようとしている。 インド東海岸沖合(ディルバイ・ガス田)および中国南シナ海(茘湾ガス田)の発見はガスであるが、国内に人口密度の高いガス需要地域および工業地帯を抱えており、国内消費向けにガス田開発が進められている。総じて、ガス田が消費地に近いという条件があり、マーケティングの問題はない。 7 ガスの国内市場向け供給を輸出LNGに優先させようとする政策 - 10 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 }6 アジアの主要な大水深鉱区、石油・ガス発見地域 (各種情報・報道からJOGMEC作成) 豪州はガス資源が豊富であるが、国内市場が小さくまた拡散しているために、国内市場向けに大規模ガス田開発はできない。ガス田開発は、輸出LNG向けを念頭において実施されることになる。豪州は世界有数のLNG輸出大国であるが、近年、事業コストアップ、自然環境へのより厳格な対処などにより、LNG液化事業環境は厳しくなる傾向にある。原油価格上昇に伴ってLNG価格も上がり、石炭等他エネルギーとの競合が厳しくなり、市場動向も不透明である。 しかし、豪州はLNG液化事業に対して、豊富なガス資源量、低いカントリー・リスク、これまでに培ったLNG事業ノウハウなど有利な条件が多く、相対的に見てカタールに次ぐ有利な位置にあると考えられる。現在のLNG需要動向は不透明であるが、長期的にLNG需要の伸びが底堅いのは一致した見方である。豪州は地理的にも、長期的にLNG需要増加が最も大きいアジア市場への輸出に有利である。 こうした状況を背景に、豪州の上流事業者は、長期的なLNG液化事業向け供給を念頭に置いて、ガス資源の豊富な大水深域の探鉱を実施していくと考えられる。石油発見があれば、更に申し分ない。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 11 - 4) 豪州大水深域発見に際するマーケティングの問題 (サ在計画中のLNG液化設備建設計画を見ると、豪州は2010年以降に完成するLNG液化設備が目白押しで、世界的にもカタールに次ぐLNG大国となっていくことが解る。 7 アジア太平洋/中東のLNG液化設備計画 (各種情報・報道より) 図万トン/年アジア太平洋/中東のLNG液化設備計画2500020000150001000050000200620072008200920102011201220132014オマーンイエメンアブダビカタールロシア豪州ブルネイマレーシアインドネシア . 豪州の石油・ガス発見と生産 豪州の石油・ガスの埋蔵量の推移を見ると(BP統計による推移表参照)、石油は2002年、ガスは2001年がピークであって、それ以降減少している。石油は特に2003年以降の減少が大きい。ガス埋蔵量は1990年代後半の発見による増加幅が大きく、2002年以降は横ばい状態が続いているが、石油と比べて近年の減少幅は小さい。 5 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 12 - 図8 豪州の石油埋蔵量推移(出所:BP統計2006年6月) 豪州の石油埋蔵量推移(BP統計2006年6月)百万バレル石油埋蔵量5,0004,5004,0003,5003,0002,5002,0001,5001,000500019851987198919911993199519971999200120032005図9 豪州のガス埋蔵量推移(出所:BP統計2006年6月) Tcf10090807060504030201001985豪州のガス埋蔵量推移(BP統計2006年6月)ガス埋蔵量1987198919911993199519971999200120032005 石油の生産量、消費量の推移を図10に示す。豪州石油生産量は2000年のピーク80万バレルから2005年には55万バレルへと30%以上落ちこんでいる。一方、豪州の石油需要は輸送用が中心であり、 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 13 - ルぼ一貫して増加傾向にある。近年は石油需給ギャップが拡大して、輸入依存度が40%近くに達している。豪州の製油所は、低硫黄の自国産原油処理を想定しており、脱硫装置を伴わないシンプルな処理設備が多いため、ベトナム産など低硫黄原油輸入が増加している。 10 豪州の石油生産・消費量推移(出所:BP統計2006年6月) 千b/d豪州の石油生産・消費量推移(BP統計2006年6月) 図900800700600500400300200100019851987198919911993199519971999200120032005石油生産量石油消費量 図11 豪州の石油輸入依存度推移(出所:BP統計2006年6月) 豪州の石油輸入依存度推移(BP統計 2006年6月)Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 石油輸入依存度 ガスは、生産量、消費量ともに増加している。 - 14 - 1985-10%1987198919911993199519971999200120032005-20%40%30%20%10%0%}12 豪州のガス油生産・消費量推移(出所:BP統計2006年6月) Bcf/d豪州のガス生産・消費量推移(BP統計2006年6月)4.03.53.02.52.01.51.00.50.01985ガス生産量ガス消費量1987198919911993199519971999200120032005 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 15 -
地域1 大洋州
国1 オーストラリア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 大洋州,オーストラリア
2007/05/24 坂本 茂樹
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