ページ番号1003659 更新日 平成30年2月16日

中国:大型天然ガス田発見に沸く中国

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レポートID 1003659
作成日 2007-06-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 竹原 美佳
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年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2007/6/21 石油・天然ガス調査グループ:竹原 美佳 2000年以降、中国四川省で大型天然ガスが相次いで発見された。 ・ 上海など需要の高い東部市場向けの幹線パイプラインから近く、輸送・市場の問題は少ない。 ・ 開発が順調に進む場合、天然ガス輸入計画に影響(パイプライン・LNGともに輸入交渉を急ぐ必要 ・がなくなる)が生じる可能性がある。 中国:大型天然ガス田発見に沸く中国 . 最大の天然ガス産地四川省で大型天然ガス田発見 1(1)2003年以降、大型天然ガス田の発見続く 2007年5月下旬、中国国内メディアが、四川省達県の西、南充市儀隴(Yilong)付近で、PetroChinaが大型天然ガス田を発見したと報じた。6月中に発表を行うと報じられているが、現時点ではCNPC、PetroChinaともに発表を行っていない。天然ガス田の名前は竜崗(Longgang)ガス田で、昨年(2006年)、Sinopecが2003年に四川省達県で発見した普光(Puguang)ガス田が話題となったが、竜崗ガス田の確認埋蔵量は7,000億m3(24.7Tcf)に達する可能性があると報じられており、これが事実であるとすると、 普光ガス田を凌駕するのみならず、中国国内最大の天然ガス田になる可能性がある。ただし、硫化水素の処理などの問題があり、開発難易度が高いガス田であるという見方がある。 図1:2003年以降に四川省で発見された大型天然ガス田 - 1 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ワた、四川省では2003年に四川省達県の東、重慶市開県で羅家(Luojia)ガス田が発見されている。羅家ガス田は同年12月に、ガスの暴噴による事故が発生し、開発が中断している。ガス田単独の埋蔵量は1Tcf程度だが、周辺ガス田を合わせると5Tcf程度になる模様である。こうしてみると、2003年以降、四川省北東部で大型天然ガス田が相次いで発見されたことになる。 四川省はもともと、中国最大の天然ガス生産地である。中国の2006年の天然ガス生産量は約590億m3で、四川省はその約2割(130億m3)を生産している。また、PetroChina年報(20-F)によると、2006年時点における埋蔵量(2P)は、10.4Tcfで、長慶(オルドス)の17.8Tcf、タリムの14.4Tcfにつぐ第3位の埋蔵量規模である。四川省域内はパイプラインネットワークが最も早く発達したエリアで、中国統計年鑑によると、2005年時点では、都市ガスとしての利用は、北京(約32億m3)を上回る、約60億m3を消費している。1:天然ガス埋蔵量(各社2005年20-Fにもとづき作成) 表また、化学肥料の原料などにも幅広く利用されている。 7006005004003002001000年1995その他トルファン・ハミ青海大慶新彊Sinopec Star*4華北長慶CNOOCタリム四川 年1996年1997年1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006 図2:天然ガス地域別生産(出所:China OGPにもとづき作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - Q.中国の大型ガス田 単位 億中国の大型天然ガス田は過去10年以内に発見されたものが多い。オルドスの蘇里格(Sulige)ガス田、普光(Puguang)ガス田、タリム盆地の克拉(Kela)-2ガス田、南シナ海麗湾(Liwan)ガス田(埋蔵量約4~6Tcf)がある。 (1) 蘇里格ガス田 PetroChinaが2000年に発見した。埋蔵量(2P)は約16.4Tcfである。PetroChinaは蘇里格ガス田を北部と南部に分けて開発し、北部(10Tcf)は単独で開発し、2006年に生産を開始した。南部(6Tcf)は2006年3月に仏TotalとPS契約を締結した。PetroChinaは保有する油ガス田権益を外資へ開放することに積極的ではないが、蘇里格ガス田は低浸透率(平均10md程度)で、開発難易度が高いため、Totalと共同で開発することにした模様である。オルドス盆地長北(Changbei)ガス田(埋蔵量2.5Tcf)についても、PetroChinaはShellとPS契約を締結しているが、同様の理由によるものと思われる。蘇里格ガス田は、西気東輸あるいは第2陝京(オルドス-北京)パイプラインルートに近接しているが、生産したガスは、現在内モンゴル自治区フフホト市に供給されている。 (2)克拉-2ガス田 克拉-2ガス田はPetroChinaが1998年に発見した。IHS Energyによると埋蔵量(2P)は7.5Tcfである。2004年に生産を開始、「西気東輸」パイプラインの主力供給源である。克拉-2の他に牙哈(Yaha)、吉拉克(Jilake)、桑南(Sannan)などの天然ガス田が生産中であり、タリム盆地の天然ガス生産能力は約150億m3/年に達している。2006年の生産量は約110億m3/年であった。2007年4月には英買力(Yingmaili)ガス田群(英買力、羊塔克Yangtake、玉東Yudong-2)が生産を開始、2007年の生産量は150億m3/年に達する見通しである。 (3)普光ガス田 普光ガス田はSinopecが2003年に発見した。IHS Energyによると埋蔵量(2P)は7Tcfであるが、中国の発表は12.6Tcfである。Sinopecは2008年に天然ガスの生産を開始し、2010年までに四川~重慶~湖北~江蘇~安徽~浙江~上海間約1,700kmのパイプラインを建設、供給する計画である。また、香港系の都市ガス配給企業である中国燃気(チャイナガス)は普光ガス田の天然ガスを購入し、四川省達州に50万トン/年規模のLNG小型液化プラントを建設する計画としている。 (4)麗湾ガス田 加Husky Energyが2006年に発見した。香港南方沖合250km水深1,500mの海域に位置しており、中国では数少ない大水深ガス田である。IHS Energyによると埋蔵量(2P)は2.5Tcfだが、Husky EnergyGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 3 - ヘ4~6Tcfと見込んでいる。Husky EnergyのJohn Lau氏は2012~2013年頃に生産を開始する予定であり、パイプラインを建設し、香港または海南島に供給する計画と発表した。Husky Energy同様、オーナーである李嘉誠氏の系列会社である香港電灯集団(Hongkong Electric Holdings Ltd.)に販売する計画ではないかと見られている。 図3:2003年以降発見された大型油ガス田の位置 可採埋蔵量は、適切な技術・経済条件において(商業ベースで)採取可能な石油・天然ガスの量を指す。確認埋蔵量(2P)は、確認(proven)に加え、推定(possible)値が含まれる。IHS Energyなどのコンサルティング会社が発表する確認埋蔵量(2P)と中国の発表する確認・推定埋蔵量(2P)は、評価基準が異なり、数字に差が出る場合がある。 例えば、2003年に発見されたSinopecの普光ガス田は3,560億m3(約12.6Tcf)と報じられているが、コンサルタント会社は2P(確認・推定)埋蔵量を約7Tcfとしており、両者には5Tcfもの開きがある。 一方、2000年に発見され、すでに生産を開始している蘇里格ガス田の場合、中国側の報じる18.8Tcfに対し、コンサルタント会社の数字は16.4Tcfでそれほど大きな開きがない。発見直後の中国側が発表Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 4 - 考:中国における確認埋蔵量について 参キる数字は、推定部分の評価がややポジティブである可能性がある。しかし商業生産に向けた追加探中国の天然ガス需要について内外関係者は2010年に1,000億m3、2010年に1,500億m3という見通しでほぼ一致している。供給については様々な見方がある。中国国家発展改革委員会・能源研究所等の見通しによると、2010年には100~200億m3の需給ギャップが発生すると見られているが、2010年時点ではLNG3基地(広東・福建・上海)が稼動しており、1,000万トン(天然ガス換算約140億m3)程度を輸入しているはずである。したがって、2015年時点の需給ギャップは1,000~2,000億m3と大きく、LNGのみならず、ロシアや中央アジアなどからのパイプラインによる輸入が必要と思われた。中国は中央アジアやミャンマーなどと天然ガスパイプラインによる交渉を積極的に進め、一方で第2「西気東輸」天然ガスパイプライン(新彊~広東約6,000km、輸送能力300億m3/年)やミャンマー~雲南省天然ガスパイプラインの建設について検討を行っていた。しかし、最近発見された大型天然ガス田は、開発が必ずしも容易とは言えないようだが、開発が順調に行われ、国産天然ガスの供給が増加する場合、輸入交渉を急ぐ必要性は低くなると思われる。 2005年-2020年における中国の天然ガス需給バランス表2005年2010年2015年2020年天然ガス需要.相次ぐ大型天然ガス田発見が天然ガス需給にもたらす影響 3鉱や評価により、数値が収斂していくものと思われる。 6001,0001,500億m3)国内天然ガス供給量(億m3)不足量(億m3)出所:2020年に向けた中国石油・天然ガス産業の行方(JETRO2006年3月 800~9001,000~1,2001,300~1,500500~5502,000100~200300~500500~700量(Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 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地域1 アジア
国1 中国
地域2
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地域3
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国9
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国・地域 アジア,中国
2007/06/21 竹原 美佳
Global Disclaimer(免責事項)

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