ページ番号1003686 更新日 平成30年2月16日

エジプト:上部エジプトで初の商業量石油の発見(短報)

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レポートID 1003686
作成日 2007-09-07 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者
著者直接入力 石田 聖
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ <更新日:2007/9/6> <中東事務所:石田 聖>■ 同社の子会社Centurion社は上部エジプト*1で初の商業量の石油を発見した。■ 古くからスエズ湾での石油の生産、近年はナイルデルタ沖でのガスの生産が盛んなエジプトではあるが、ナイル川上流域での石油発見は同国にさらなる探鉱ポテンシャルがあることを証明した。 新興石油ガス企業であるDana Gasの躍進が続いている。 ■エジプト:上部エジプトで初の商業量石油の発見(短報)1.南部エジプトで初の油田発見 湾岸初の民間ガス企業であるDanaGasについては、既に報告している*2。DanaGasは、2007年春にカナダをベースとし、エジプトに探鉱・生産鉱区を有するCenturion社(以下、セ社)を買収し子会社とした。同社は、オペレータを務めるエジプト南部のKomombo探鉱鉱区にて掘削を進めていたAl Baraka-1井にて商業量の石油を発見した。 この発見は、2007年9月3日同国Sameh Fahny石油大臣の臨席のもと現地にて発表された。同大臣により、2007年5月に開坑した発見坑井は、それまで用いられていたKomombo-4井の名前に代わって、Al Barka-1井と命名され、また発見された油田はAl Barka*3油田とされた。 同発見式典には、アスワン州知事、同国石油資源委員会委員長も出席した。近年ガスに比して生産が頭打ちの石油について、今回の発見は同国にとって新たな探鉱プレイがあることを証明したものとなり、同国政府の期待が非常に高いことを示している。 発見坑井は、深度8,712ftで掘り止められた。テスト対象層は北アフリカに広く分布するヌビア砂岩(Nubian Sandstone)の一部層で、下部白亜系のAbu Ballas層である。テストでは、同層の仕上げ区間39ftから約150b/dの油を産出している。原油は37°APIの軽質ハイワック*1 エジプトの母なる大河:ナイル川を基準に、同国北部を下部エジプト、南部を上部エジプトと呼ぶ習慣がある。*2  「Dana Gas の挑戦 注目される湾岸地域初の民間ガス会社」 http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/1/1746/0707_out_f_ae_danagas_kurd_iran_02* 3 アラビア語で「神の祝福」の意Global Disclaimer(免責事項)本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)中東事務所が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。-1-X原油で、スーダン産の原油とよく似ているという。同テスト区間のほかにも下部白亜系で3区間がテストされており、それぞれで原油を産出している。図1に発見井の位置および周辺の地質図、図2に発見の層準を示した。 上部エジプト(ナイル川上流)地域は、1980年代までは探鉱対象地域としてさかんにポテンシャル評価が行われていたが、探鉱では目立った成果が出されなかった。その後、ナイルデルタ沖の「ガスブーム」もあり、一時的に顧みられなかった時期もあった。90年代後半からは今回の発見鉱区では、Repsolが探鉱活動を行い、1997年~1998年に3試掘井が掘削された。同坑井では油ガス徴は得られたものの、いずれも商業量には達せず、同社は撤退した。31°E32°E33°E34°E34°Eクセイル紅 海26°N25°N!24°N34°E34°Eアスワンアスワンハイダムナセル湖31°E32°E図1 発見井の位置および周辺の地質出所:鉱区図にAAPG Bull.(参考文献リスト参照)を合成して作成地質図の桃色部分は先カンブリア代の花崗岩を主体とする基盤岩類、黄色部分はヌビア砂岩、緑色部分は上部白亜系~第四系。発見井の周りの緑の表示はセ社が抽出したプロスペクト位置Global Disclaimer(免責事項)本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)中東事務所が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。-2-ナ イ ル 川KOMOMBO(BLOCK-2 Ganope) NUQRAルクソールイドフー発見井ISISAl Baraka-1Komombo12HORUSHEKAWEST KOMOMBO26°Nエルカルガ25°N24°N@ヌビア砂岩については、貯留岩物性は満足されるものの、単調で厚い陸成砂岩であることから、石油を胚胎できるだけのシールに乏しいとされている。また、同砂岩の下位まで掘り込んだ坑井が少ないことから、根源岩性状については不明の点が多い。今回の発見はその原油性状から、湖沼成のリフト堆積物が根源岩となっている可能性もあり、厚いヌビア砂岩の下位に、スーダンなどで主要産油地域を形成している中生代リフトとが伏在している可能性があることは否定できない。AGESYSTEMSERIESGULF OF SUEZ - EGYPTNOMENCLATUREAbu ZenimaSUDAN-ERITREANOMENCLATURESAUDI-YEMENNOMENCLATURETayranTERTIARYEOCENEYMukattam (Mokatam)SamalutKhababa (Khaboba)MiniaDaratY?Thebes (Egma)S DogaliVolcanics(Shumaysi)Madi, TankaHamamitTNOCOLIGO- CENEPALEO- CENE MAAS-TRICH- TIANCAMPAN- IANSANTONIANCONIACIANTURONIANCENOMANIANALBIANAPTIANBARREMIANHAUTER- IVIANVALANG- INIANRYAZANIANSENONIANNEOCOMIANCRETACEOUSJURASSIC(N. GOS and S. Red Sea only)TRIASSICPERMIANCARBONIFEROUSDEVONIANSILURIANORDOVICIANCAMBRIANMa253035404550556065707580859095100105110115120125130150200300400500600TrapVolcanicsBaid notpresentMatiyahLATNENITNOC(Umm Himar)(Usfan)Medj Zir(unnamed clastic)SUQAH(Adaffa)Khurmah?KhurmahTawilaTawila? notpresent?CONTINENTAL & NEARSHORE MARINELATNENITNOCMadbi?AmranKohlan notpresentAkbraWajd(Saq)HanifaKhumsENIRAMAgula?AntaloAdigratmosty notpresent?Amba - AradamBurg El Arab,Masajid,SafaYKhatatba,Shusha, RajabiahBir Maghara?Raqaba, QiseibUm Gurdi,Ataqa, Aheimer/Rod El HamalYUmm BogmaAbu Durba, notpresent notpresent?TNOCEdaga-ArbiEntichoYNaqus (C), Araba (D)YYNubia A(El Tih)LATNENITNOCTenmariyaPART MARINEYNubia BYNubia C, D(Qibliat)LATNENITNOCYNezza- zatY?Matulla, QuseirYWataYAbu Qada?RahaAmba - Aradam ??Esna( Sudr, Dakhla)Y?Sudr Formation(Duwi, Brown)Mukawar(partvolcanic) ElEgmaENIRAMYMalhaMalha?PRECAMBRIANYHammamatPre-Senonian notpenetrated.Pre-Senonian notpenetrated and/ornot reported.図2 石油発見層準EXPLANATION: This chart is a compilation of stratigraphic nomenclature of the Red Sea region from many sources.出所:USGSオープンファイル(参考文献リスト参照)より作成。 It is not intended to be precise with respect to geologic age or correlation. CONT = continental.表示した緑丸(推定産出層準)以外は同資料をそのまま引用Mostly shale層序を示した位置は紅海堆積盆地にあり、本論での層序とは正確には異なる。Mostly carbonateOil production (reservoir rock)Oil show (reservoir rock)Potential source rockEffective source rock??SYGlobal Disclaimer(免責事項)本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)中東事務所が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。-3-Q.躍進するDana Gas セ社は、エジプトにおいてナイルデルタおよびスエズ湾の生産鉱区の他に26,000km2の探鉱鉱区(W. Manzala、W. Qantara、Komombo(Block 2 Ganope))を保有している。 2007年6月、Dana Gasがセ社買収後、はじめての探鉱井がナイルデルタで成功した。El Wastani生産鉱区内で掘削されたこの坑井は、すぐに生産井に転用され、すでにEl Wastani油田の生産設備に接続されている。2007年5月時点では、同社はエジプト国内で7探鉱井と5開発井の掘削を実施する計画であるとしていたが、この成功をうけて2007年末までに12探鉱井の掘削を実施するとの強気のコメントも出している。 今回の発見のあったKomombo探鉱鉱区については、2007年4月にその50%をKIOEC(Kuwait International Oil & Environment Company)にファームアウトしている。 DanaGasは、今回の発見によって南部地域でも早期生産の体制を構築するという。発見油田は、カイロから約700kmナイル川をさかのぼった地点で、最寄りの製油所のあるアシュートまでも約320kmあるが、幸いなことにカイロ~アスワンへの主要鉄道が近傍を通過しており、生産原油の輸送は、当初列車輸送になるものと思われる。 既報のとおりDanaGasは、証券市場上場によって700億ドル以上の巨額の上場益を得ている。さらに、中東・北アフリカ産油国に強固な人脈があることから、今回の発見をステップにさらに拡大路線を進むものと思われる。 【参考文献】Gulf News(ドバイの日刊紙)2007/9/4、2007/9/5USGS Open-File Report 99-50-A The Red Sea Basin Province : Sudr-Nubia and Maqna Petroleum Systemhttp://greenwood.cr.usgs.gov/energy/WorldEnergy/OF99-50A/Nubia Formation of Central Eastern Desert, Egypt - Major Subdivisions and Depositional Setting AAPG Bull. V.63, No.6, P.975-983Centurion International Corporate Presentation, September 2006http://www.centurionenergy.com/pdf/Centurion_presentation.pdfこの記事はpdfファイルで提供しております。図面は拡大印刷しても解像度がおちませんので、必要図面は拡大プリントアウトしてお使いください。2007年4月より、JOGMEC中東事務所の管轄エリアに東アフリカが加わりました。Global Disclaimer(免責事項)本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)中東事務所が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。-4-
地域1 アフリカ
国1 エジプト
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アフリカ,エジプト
2007/09/07 石田 聖
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