ページ番号1003698 更新日 平成30年3月5日

中国:不可解なPetroChinaの天然ガス調達戦略

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レポートID 1003698
作成日 2007-10-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2007/10/15 調査部:竹原 美佳 2007年9月、PetroChinaはShellならびに豪Woodsideと “市場価格”で豪州のLNGを購入することで合意した。しかし、“拘束力”がある契約数量はShellとの100万トン/年であり、Woodsideは今回の覚書を“初歩的な合意”と位置付けている。拘束力のある契約数量は少量で、 高値のまま購入することになっても、PetroChinaは安価な自社の国産パイプラインガスと混ぜて価格を平準化することが可能と思われる。 ・・ 北東アジアLNG市場は2012年頃までタイトな状況が続くと見込まれている。また、中国政府は生活に密着するガス価格の引き上げには慎重で、国際価格への連動は今後5~10年程度を要すると思われる。 ・ 輸入LNG価格が下落し、輸入パイプラインガスを含む代替燃料の調達に支障が生じるという条件が揃えば、中国は国際価格との連動を待たずに“市場価格”の輸入LNG大量購入に転じる可能性がある。 中国:不可解なPetroChinaの天然ガス調達戦略 昨今、PetroChinaの天然ガス調達戦略が不可解である。 . 不可解なPetroChinaの天然ガス調達 1 2007年9月、PetroChinaはShellならびにWoodsideと相次いで豪州のLNG購入の基本条項に係る覚書を締結した。順調に進んだ場合、2013年前後にShellから100万トン/年、Woodsideから200万トン/年のLNGを輸入することとなる。LNGの契約価格は公表されていないが、現在の油価、為替レートで試算すると10ドル/百万Btu以上となる。ただし、Shellは本覚書を“法的拘束力がある”としているが、Woodsideは“初歩的な合意”と位置付けている。 一方、PetroChinaはロシアと複数の天然ガスの輸入計画(計680億m3/年)について長年交渉を行っていたが、価格が折り合わず、交渉はほぼ凍結状態である。業界誌によると、ロシアは市場価格(国境渡しで220ドル/千m3(5.8ドル/百万Btu)以上)での販売を主張し、中国は中国国内のエネルギー価格に対応したコスト上乗せ価格(国境渡しで112ドル/千m3(2.9ドル/百万Btu以下)を主張した模様である(Gas Matters 2006年8月)。 中国はなぜロシアとの交渉に応じず、豪州のLNGをロシアの提示額の2倍近い高値で購入することに合意したのか。ロシアGazpromのメドヴェージェフ副会長は「中国が市場価格で豪州のLNGを購入したことは、ロシアと中国の交渉にとって有益で歓迎する。我々も中国と拘束力のある契約を締結後、パイプラインを建設し、4年後に天然ガスを供給する用意がある」となかば皮肉るような感想を述べている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 etroChinaは今般の豪州LNG購入覚書締結に先駆け、トルクメニスタンやミャンマーと天然ガスパイプラインの建設ならびに輸入で合意している。順調に進んだ場合、2010年前後にトルクメニスタンから300億m3/年、2012年前後にミャンマーから50~100億m3/年の天然ガスを輸入することとなる。天然ガスの価格について公表されていないが、PetroChinaはトルクメニスタンと約4ドル/百万Btu、ミャンマーから約5ドル/百万Btu(いずれも中国国境渡し)で合意したと報じられている。 図1:中国における主要な天然ガス(輸入LNG)価格 9月4日、Shell はプレスリリースにおいてPetroChinaと拘束力のある覚書(a binding Heads of Agreement、以下HOA)を締結したことを明らかにした。HOAでは売買と供給の基本条項について取り決めている。主要供給源(Primary source)は豪州Gorgon(ゴーゴン)LNGである。契約期間は20年で、供給開始時期は未定だが、PetroChinaは Shellから100万トン/年(天然ガス換算13.8億m3/年)のLNGを購入する。ShellとPetroChinaは2008年12月までに契約の詳細を協議すると取り決めてあり、ゴーゴンLNGプロジェクトの最終投資決定(Final Investment Disision、以下FID)決定後という条件が付いている。Gorgon LNG の最終投資決定(FID)はまだなされていない。2007年10月9日、豪政府は厳しい環境規制の条件付きながらプロジェクトの開発計画に係る環境面の承認を行った。Gorgon LNGは500万トンGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 各種報道にもとづき作成(価格は全て報道ベース) 1)高値で推移する豪州LNG購入に係る合意 (①Shellと“拘束力のある”覚書締結 ^年2トレーン計1,000万トン/年の計画である。2010年に稼働を開始する予定であったが、環境問題やコスト増大、計画見直しなどの要因により、稼働開始は当初予定より遅れる見通しである。権益比率はChevron50%、Shell25%、ExxonMobil25%。3社はそれぞれの権益シェアに基づいて販売先を確保することになっている。 ②Woodsideとは“初歩的な合意” 9月6日、WoodsideはプレスリリースにおいてPetroChinaと覚書(key terms agreement、以下覚書)を締結したことを明らかにした。本覚書は、PetroChinaとWoodsideの間でLNGの売買契約における基本的な要素について交わされた初歩的な合意である。供給源は豪州Browse(ブラウズ)LNGである。契約期間は15年で、Woodsideは2013年から2015年以降、200~300万トン/年(27~41億m3/年)のLNGをPetroChinaに販売する。ただし、ブラウズLNGプロジェクトのFIDならびに政府の承認後という条件が付いている。ブラウズLNG の最終投資決定(FID)はまだなされていない。 表1:PetroChinaの豪州LNG購入に係る合意(2007年10月現在) ShellWoodside合意時期主要供給源2007年9月(a binding Head ofagreement)豪州Gorgon2007年9月(Key termsagreement)豪州Browse購入者PetroChinaPetroChina契約数量(万トン/年)購入価格(報道ベース)100200~30010ドル/MMBtu以上10ドル/MMBtu以上契約期間20年15年輸入開始時期(見込み)言及なし(2010年以降?)2013~2015年以降受入基地(候補)備考(江蘇、遼寧)(江蘇、遼寧)条件付き合意(Gorgon LNGの最終投資決定)条件付き合意(BrowseLNGの最終投資決定、豪政府承認) 各種資料にもとづき作成 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2)PetroChina、トルクメニスタンおよびミャンマーとパイプラインガス輸入で合意 ①トルクメニスタン PetroChinaの親会社CNPCは、上述のLNG覚書締結に先駆け、7月にトルクメニスタンと天然ガスの売買契約を締結している。CNPCのプレスリリースによると、契約期間は30年で、2009年以降300億m3/年の天然ガスを購入する。天然ガスは、中央アジアガスパイプライン(注1)、第2西気東輸パイプライン(注2)を通じ、上海や広州などに供給する計画である。価格について公表されていないが、中国国境渡しで150ドル/千m3(約4ドル/百万Btu)前後で合意したという情報がある。輸送費を考慮しても、PetroChinaが購入を合意した豪州LNG価格(現在の油価、為替で10ドル/百万Btu以上)の半分以下の価格である。 トルクメニスタンはこれまでロシア1国に約2.7ドル/百万Btu以下で天然ガスを買い叩かれており、販売先の多様化(ロシアに対するバーゲニング)を模索しており、中国に対し、上述の比較的安価な価格を提示したのではないかと思われる。 ただし、トルクメニスタンはロシアとも天然ガス売買契約を締結しており、また、欧州向けの“トランスカスピ海”パイプライン構想(ロシアを迂回し、カスピ海を横断し、アゼルバイジャン経由で欧州向けに天然ガスを供給)を検討中である。2009年以降、トルクメニスタンが中国と合意した量の天然ガスを本当に販売するのか不透明である。 現在稼働中の西気東輸パイプラインの起点である新彊の基準卸価格は1.8ドル/百万Btuでトルクメニスタンからの輸入(国境渡し)価格とは約2倍の開きがある。しかし、PetroChinaは中国政府による天然ガス卸価格の引き上げを期待しつつ、当面は安価な国産ガスと混ぜて価格を平準化させることを検討しているのではないだろうか。 ②ミャンマー PetroChinaは、トルクメニスタンの他にミャンマーとも天然ガスの売買で合意したと報じられている。こちらは中国、ミャンマーの双方とも正式な発表は行っていないが、業界誌によると、2011年~2012年以降、50~120億m3/年の天然ガスを輸入する計画である。契約期間は20年以上である。PetroChinaは自ら資金を投じ、ミャンマーから雲南省までパイプラインを建設する。また、PetroChinaは現在第2西気東輸パイプラインの建設を計画しているが、幹線パイプラインの南部終点の広東から広西(南寧)まで支線をこうせいなんねい建設し、ミャンマー~雲南省間パイプラインと接続する計画があると言われている。売買価格について、公表されていないが、5ドル/百万Btu程度で合意したと報じられている。もっとも、パートナーの韓国大宇などが中国向けの販売に同意していないとも伝えられ、また昨今のミャンマーにおける政治情勢により、中国向けに天然ガスが販売されるか不透明である。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 高P:中央アジアガスパイプライン:トルクメニスタンとPetroChinaが共同で建設するトルクメニスタン~ウズベキスタン~カザフスタンを経由する総延長2,018km、設計輸送能力300億m3/年のパイプライン。2007年8月に着工し、2009年稼働開始予定である。トルクメニスタン区間は約188km、ウズベキスタン区間は約530km、カザフスタン領内は約1,300kmと報じられている。 注2:第2西気東輸パイプライン:新彊コルガス~上海~広州の幹線部分総延長4,859km、設計輸送能力300億m3/年のパイプライン。PetroChinaが2008年に着工し、2010年完成予定である。CNPC管道局が9月に発表したパイプラインルート案で、広東から広西まで支線がある。 表2:PetroChinaが交渉中の天然ガス輸入パイプライン計画 ミャンマー事業化調査PetroChina参考:ロシア・アルタイ交渉中(凍結?)GazpromCNPC2011~2012年(見込み)50~120億m3/年不明シュウェーガス田(A-1、A-3鉱区)未定300億m3/年不明西シベリア不明(1,700km程度)2,800km国提示価格:約3ドル ル中ロシア提示価格:約5.8ド約5ドル(国境渡し、報道ベース)現状事業者供給開始時期設計輸送能力増強計画主な供給ソースパイプライン総延長ガス価格(ドル/百万Btu)トルクメニスタン建設準備中CNPC(PetroChina)およびTurkmenistan国営企業のJV2009年300億m3/年不明トルクメニスタン(アムダリア右岸鉱区ガス田他)約2,018km(トルクメニスタン188km~ウズベキスタン530km~カザフスタン1,300km)約4ドル(国境渡し、報道ベース)3)PetroChina、オイルサーチ社買収を検討 (2007年9月、英Financial Times紙などが、PetroChinaのOil Search(以下、オイルサーチ)買収検討について報じた。オイルサーチは過去PetroChinaの親会社CNPCから非公式に買収の提案をされ、その都度断っている模様である。 オイルサーチは1929年に設立された、パプアニューギニア(PNG)最大の石油天然ガス生産者で、埋蔵量(2P)は10億2320万boe(石油換算バレル)である。豪州、PNGで上場しており、時価総額は35億ドル、PNG政府が株式の17.6%保有している。現在、PNGにおいてエクソンモービルやBPと複数のLNG液化プロジェクトの検討を行っている。(オイルサーチのLNG液化プロジェクト詳細については「パプアニューギニア:着実に進展する新規LNG案件」JOGMEC石油天然ガス資源情報2007年9月をご参照下さい。) 手元資金の豊富なPetroChinaにとり、規模の小さい、オイルサーチや豪州サントス等、中国から距離が近く、天然ガス資産を持つ企業は格好の買収標的と映るのではないかと思われる。一定量の株式を取Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 セすれば、埋蔵量を計上し、企業規模を拡大することが可能である。 PetroChinaがオイルサーチを買収してもLNGの確保に即座につながるわけではない。LNG液化のノウハウを持たないPetroChinaがメジャーとの提携なしに、単独でLNG液化事業を行うことは困難である。しかし、買収資金とLNG購入資金を別勘定とし、LNGを市場価格より見かけ上、安く購入し、他の天然ガス(LNG)生産・供給者との交渉の際、優位に立とうとしたのではないか、という見方がある。 パプアニューギニア政府の立場から見ると、ドル箱のLNG液化プロジェクトについてPetroChina(ならびに背後の中国政府)に主導権を握られることは抵抗があると思われる。しかし、今後1,000万トン/年近い量のLNG液化事業を検討する際、将来大口の需要家となる可能性が高い中国と、株式譲渡も含め2.PetroChinaは高値の豪州LNGをどのように取り扱うのか? た提携について検討は行っているかもしれない。 中国のLNG受入基地建設計画は、2005年以降のLNG価格高騰を受け、既存3受入基地(稼働中の広東、着工している福建、上海基地)の他は遅延していた。しかし、現在PetroChinaが遼寧省大連で、CNOOCが浙江省寧波で着工したと報じられている。もっとも、着工とはいってもコントラクターやスケジュニンポー省大連あるいは建設準備い寧ね豪州LNGの購入が実現した場合、仕向け先はPetroChinaが建設中の遼りょうール、LNG供給源などの詳細が明らかになっていない。 中の江蘇省如受入基地となる可能性がある。大連受入基地はPetroChinaと大連建設投資有限公司がう東とこうそじょ共同で進めており、2007年9月末に着工したと報じられたが、コントラクターや完成時期等の詳細は不明である。江蘇省如東受入基地は、PetroChinaとシンガポールのラジャ・ガルーダ・マス・インターナショナル(RGM)傘下Pacific Oil & Gas、そして江蘇国信集団が共同で進めており、2007年3月に国家発展改革委員会(NDRC)が建設を承認した。 大連の基地建設が先行しているようだが、PetroChinaは輸入LNGを西気東輸など幹線パイプラインの補完(ピークシェービング)と位置付けており、豪州から輸入するLNGは大連ではなく、西気東輸パイプラインの供給地である江蘇省如東基地に優先的に供給するのではないか、と思われる。Shellからの100万トン/年(13.8億m3/年)が現在のような高値であっても、設計輸送能力300億m3/年の第2西気東輸パイプラインと混ぜて供給してしまえば、価格は平準化できるかもしれない。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 図2:中国の主なLNG受入基地(稼働、建設、計画中) EED:Halliburton KBR/日PC:Saipem/Technigaz/揮ETecnimont/Sofregaz連合2006年5月27日、初カーゴ到着、9月商業稼動開始CNOOC:33%、BP:30%、その他中国・香港系企業豪州・北西大陸棚(NWS)(SPA/FOB)事業者供給源(候補)備考CNOOC:60%、福建中bin公司:40%インドネシア・タングー(SPA/FOB)FEED:SofregazEPC:Chicago Bridge &Iron(CB&I)LNGの一部を上海に振り向け状況稼動開始受入能力(万t/年)当初増強後広東(大鵬)稼働中2006370670福建(?州湾)建設中2008260500表3:中国の主なLNG受入基地(稼働、建設、計画中) 上海(小洋山)建設中2009300600CNOOC45%、上海申能(Shnergy)55%マレーシア・ティガ(SPA/FOB)FEED:?EPC:IHI/丸紅/台湾CTCI連合浙江(寧波)建設中2010年300CNOOC:51%、浙江省能源集団公司29%、寧波電力公司20%未定FEED受注:東京ガスエンジニアリング/三井物産EPC:選定中*2遼寧(大連)建設中2010年200400PetroChina、大連建設投資有限公司未定FEED受注:東京ガスエンジニアリング/三井物産広東(珠海)基本合意2010年以降250CNOOC未定土地造成中江蘇(如東)中央政府承認2010年以降350600PetroChina/江蘇国信集団/シンガポールRGM*未定スタディ中海南(洋浦)基本合意2010年以降200300CNOOC未定スタディ中広東(汕頭)基本合意2010年以降200300CNOOC未定スタディ中河北(唐山市、曹妃甸)中央政府承認済2010年以降600PetroChina51%、北京控股集団有限公司29%、河北省建設投資公司20%未定スタディ中 山東(青島市)中央政府承認済2010年以降300500Sinopec/華能集団他未定広西基本合意2010年以降200PetroChina未定江蘇(温州)未定300新奥燃気未定各種資料にもとづき作成 lobal Disclaimer(免責事項) G本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 R.中国が“市場価格”の輸入LNGを大量に購入する可能性 (1)北東アジアLNG市場 北東アジア天然ガス市場は2012年頃までタイトな状況が続くと言われており、当面の間、PetroChinaが今般締結した覚書より有利な契約条件で長期契約を締結する可能性は高くないと思われる。 また、中国の2015年時点の天然ガス需給ギャップは300~500億m3/年の見通しであり、2010~2012年頃までにトルクメニスタンやミャンマーから天然ガスを順調に輸入できていれば、中国は割高な輸入LNGを無理に購入する必要はないのではないかと思われる。 表4:2005年-2020年における中国の天然ガス需給バランス 2005年2010年2015年2020年天然ガス需要量(億m3)国内天然ガス供給量(億m3)不足量(億m3)出所:JETRO 6001,0001,5002,000500~550800~9001,000~1,2001,300~1,500100~200300~500500~700 2)中国のガス価格統制 (中国政府は庶民の生活に密着する電力、ガス等の価格を低く統制しており、天然ガス価格についても、政府が基準出荷(卸)価格を設定している。基準出荷価格は年に一度、原油・LPG・石炭価格1と連動して見直すことになっている。また、基準出荷価格の見直しは年率プラスマイナス8%以内と定められている。 天然ガスの都市ガス配給会社(北京燃気(ガス)など、地方政府傘下の配給会社)への販売価格は、政府が設定した基準卸価格を基準に、PetroChinaなどの天然ガス生産・輸送会社と配給会社がプラスマイナス10%の範囲で交渉し、決めることになっている。 原油、LPG、国産石炭価格の価格が高騰しており、2006年における国有石油企業三社(Petrochina、Sinopec、CNOOC)の天然ガス平均販売価格は2005年の2.7ドル/百万Btuから約16%増加の3.2ドル/百万Btuとなった。 1 WTI、Brent、Minas(FOB)、LPGはシンガポール市場価格(FOB)、石炭は山西および大同高品位炭ならびに山西一般炭の秦皇島港到着価格 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 中央政府は、国内天然ガス価格の国際市場価格への連動の必要性は認めているものの、急激な引き上げは社会不安を招く可能性があるため、慎重に進める方針である。また、末端価格決定に影響力がある地方政府は電力やガスなど末端エネルギー価格の急激な引き上げには慎重である。中国の天然ガス価格が国際天然ガス価格と連動するには今後5~10年かかるという見方がある。 図:中国3社の天然ガス平均販売価格ならびに日米欧の平均輸入価格 中国にとり、輸入LNGはその価格、ボリュームから基本的にパイプラインの補完という位置付けであろう。北東アジアLNG市場の価格はJCC(Japan Crude Cocktail、日本向け原油平均CIF価格)に連動してGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2004年2005年2006年PetroChina英国NBPSinopec米国Henry HubCNOOCJapan cif 3)中国が輸入LNGの大量購入に転じる条件 (出所:BP統計、各社年報 ドル/百万Btu10.008.006.004.002.000.00図3:中国における国産天然ガス価格決定の仕組み ィり、国際原油価格が下落すれば、LNG価格も相対的に下落する(本稿ではSカーブなど詳細な価格フォーミュラの影響についての考察は行わない)。 トルクメニスタンやミャンマーからの天然ガス輸入、あるいは他の代替燃料調達に支障が生じ、なおかつLNG価格が相対的に安定している場合には、中国は国内天然ガス価格の国際価格との連動を待たずに、輸入LNGを大量に購入する可能性が出てくる。PetroChinaは現在広東や福建のような価格でLNGを購入することは不可能であると認識しつつ、パイプラインという代替ソースを持っており、少しでも有利な方にスイッチできるよう、パイプラインとLNGの双方に目配りをしているのではないか。 PetroChinaが現在高値の豪州LNG購入にあえて合意した理由は、パイプラインガスの調達に支障が生じた時、あるいはLNG市場が買い手市場に変化する可能性を踏まえ、“保険”をかけたと見ることができ、中国が市場価格で大量のLNG調達に走り出すと見ることはやや早計ではないかと思われる。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 アジア
国1 中国
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国
2007/10/18 竹原 美佳
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