ページ番号1003712 更新日 平成30年2月16日

豪州: 労働党への政権交代はエネルギー政策に変更をもたらすか?

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レポートID 1003712
作成日 2007-12-05 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 エネルギー一般
著者
著者直接入力 三宅 裕隆 レイニー・ケリー
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2007/12/05 シドニー事務所: 三宅裕隆/レイニー・ケリー 豪州: 労働党への政権交代はエネルギー政策に変更をもたらすか? (JOGMECシドニー事務所情報) 2007年11月24日の連邦議会議員選挙により、11年半政権を担ってきた自由党・国民党連立政権から労働党ラッド政権へと変わることとなった。連邦制である豪州は、6州、2準州・特別地域の議会与党すべてが労働党であるが、今回の選挙結果が、社会・経済に及ぼす影響、とりわけ、エネルギー政策がどの様に変わるのか両陣営の政策・政権構想および各界のコメント等から概観する。エネルギー政策に大きな変化は無いと見るのが大勢であった。 なお、今回の総選挙では、労働党は、下院の過半数を制したが、上院では、自由党・国民党が過半数を占めるねじれ国会となっており、今後の議会運営が注目される。 . 新旧政権の主要政策の違い 1旧政権 反対(税は国民全体に投資) 反対 批准せず、数値目標不明確 ①規模小 - - ③条件付き推進 推進 ②労働党新政権の政策 WA1州LNG事業の連邦税(石油資源利用税;PRRT2)の一定額を州内インフラ整備に投資 小規模事業者の投資拡大策(flow scheme)の導入、新探鉱技術等の開発促進 ①京都議定書の即時批准 ②二酸化炭素削減の数値目標の設定(2050年に2000年through share の60%レベル) ③再生可能エネルギーの利用(2020年20%) ①45万人の職業訓練事業の実施(2008年4月~4年間) ②ビザ457の拡大(検討中で詳細不明) (APPEAは、フロンティア地域開発に対するより積極的な政策を期待) 燃料源の多様化と新技術(GTL3、clean coal、biofuel、green car)導入への助成策 ①ウラン鉱山の新規開発は容認(07年4月政策変更) ②原子力発電所建設反対 ③NPT非批准国(インド)へのウラン輸出反対 政策課題 資源・インフラ 開発投資 環境 労働者確保 国内のガス供給 燃料油供給 ウラン、原子力 1 西オーストラリア州、Western Australia 2 Petroleum Resource Rent Tax 3 Gas to Liquids Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - Q. 労働党新政権の政策に対する各界の反応 (1) APPEA(豪州石油生産探鉱協会) 「新政権は、天然ガスの重要性を認識し、フロンティア地域でのガス開発及び新規LNGプロジェクトの推進に強い支援を行うことが必要。」 (2) 大手石油ガス会社 「新政権の産業界への政策は考慮済みであり、企業は十分に対応可能である。新規Pluto LNGプロジェクト推進にも政権交代の影響はないと確信する。」 (3) 西オーストラリア州商工会議所 「Australian Workplace Agreementからのスムースな移行、鉱山・建設業界のスト権維持を期待」 (4) 豪州鉱山協議会 「新政権が労働組合のコントロールに置かれることを懸念。鉱山会社は、10年前のスト争議の再来を心配。」 (5) 大手鉱山会社 「新政権の労使関係政策を支持。」 (6) 豪州ウラニウム協会 「州の開発禁止法で産業が制約を受けている。ウラン鉱山環境規則等は、国際競争力の確保から見直タスマニア州内のパルプ工場建設の許認可に関連し「豪州が京都議定書に批准するのであれば、(ラッド次期)首相が環境を悪化させる工場建設を支持するのは不条理」と批判し、牽制。 エネルギー・資源分野における旧政権との政策比較では、ウラン輸出・原子力発電所建設の様な大きGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - . 新政権のエネルギー・資源政策に関するまとめ 3しが必要である。」 (7) グリーン党(*)ブラウン党首 ネ相違はなく、新政権は、豪州の資源分野の重要性を理解し、産業発展に必要な労働者確保や資源探鉱及び新規技術開発等の促進を図る立場との基本認識が一般である。産業界には、労働党の支持基盤が労働者層であり、所属議員の多くが労働組合を出身母体としていることから、ハワード連立政権以前のキーティング労働党政権時代の労使紛争の再来を危惧する意見もあったが少数派であり、多くはラッド新政権に対し、①労使関係の再構築(労働者確保含む) ②インフラ投資の充実 ③天然ガス開発の促進策 ④エネルギーの新技術開発支援 ⑤旧政権との大きな違いなない 等から概ね好意的な意見であった。 なお、日本と同様に下院と上院の捻れ現象があることから、新ラッッド政権の国会運営が注目される。 優先順位付き投票のため、12月3日現在、下院の9議席は、確定していない。また、上院の改選は、定数のほぼ半数に当たる40議席であったが、任期が2008年6月末までのため、当分の間は、保守連合が過半数を占めた状況が続き、その後も与野党拮抗で第3政党がキャスティングボードを握ることとなる。上院も、現時点では、確定議席となっていない。 3) 労働党内閣の主要閣僚(エネルギ-資源担当含む); ①首相;ケビン・ラッド(Kevin Rudd、50歳)、豪州国立大学(中国史、中国語)卒、外交官、QLD州4首 (相府長官、コンサルタント会社勤務経験、1998年当選(QLD) 4 クィーンズランド州、Queensland - 3 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 政党/議会 自由党(連立) 国民党(連立) 労働党 民主党 グリーンズ その他 計 上 院 改選後 37 0 32 0 5 2 76 改選前 3442844276下 院 改選前 741260--4150改選後 491080--2141. 2007年連邦議会議員選挙結果 (1) 改選数; (2) 結果; 下院の全議席と上院の40議席 4A 副首相兼教育大臣、兼雇用・職場関係大臣;ジュリア・ギラード(Julia Gillard、46歳)、アデレード大学、メルボルン大学(法律、芸術)卒、弁護士、VIC州労働党スタッフ、1998年当選(VIC5) ③環境・遺産・文化大臣;ピーター・ギャレット(Peter Garrett、54歳)、豪州国立大学、ニューサウスウエールズ大学(法律、芸術)卒、ロック歌手、豪州保護基金総裁、2004年初当選(NSW6)、2期目 ④気候変動・水資源大臣;ペニー・ウオン(Penny Wong、39歳)、アデレード大学(法律、芸術)卒、マレーシア生まれの中国系、建設・森林・鉱山・エネルギー組合、NSW州政府森林政策アドバイザー、南オーストラリア州労働党職員、2002年上院議員当選(SA7) ⑤資源・エネルギー・観光大臣;マーチン・ファ-ガソン(Martin Ferguson、54歳)、シドニー大学卒、貿易組合豪州協議会会長、ILO豪州政府機関委員、1996年当選(VIC) ⑥産業兼イノベーション・科学・研究大臣;キム・カー(Kim Carr、52歳)、メルボルン大学(芸術修士、教育)、中学校教員、VIC州政府大臣政策スタッフ、1993年上院議員当選(VIC) 最近のピーター・ギャレット議員の不規則発言が問題となったか、気候変動担当大臣は、ペニー・ウオン上院議員となり、下院(上院議員は、出席出来ず)での対応もスワン財務大臣(党内NO.3)が行うこととなっている。また、初の女性副首相となった、ジャリア・ギラードは、2つの主要大臣を兼務すると言う、相当にハードな役回りを担うこととなった。 (4)自由党党首及び副党首 ①党首;ブレンダン・ネルソン(Brendan Nelson、49歳)、フリンダース大学(医学)卒、開業医(ホバート)、豪州医師会タスマニア州会長、豪州医師会長(1993-95)、1996年当選(NSW)、ハワード内閣で教育・科学・訓練大臣(2001-06)、国防大臣(2006-07)、高等教育関係に強い。 ②副党首;ジュリー・ビショップ(Julie Bishop、51歳)、アデレード大学(法学)卒、ハーバード・ビジネススクール修了、弁護士、法律事務所パートナー、1998年当選(WA)、ハワード内閣で高齢化大臣(2003-06)、教育・科学・訓練大臣(2006-07) 5 ビクトリア州、Victoria 6 ニューサウスウェールズ州、New South Wales Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 4 - T. 豪州の政治制度 (1) 概要; 英国国王(女王)を元首とする立憲君主制で、連邦憲法は、立憲君主制、二院制、連邦制、三権分立などの原則を定めているが、憲法上は、首相や内閣は存在せず、英国国王の代理である連邦総督が、議会開会・解散権、法案の承認・拒否権、行政の執行権、閣僚の任命・解任権、国軍の指揮権等の広範かつ強大な権限を有している。しかし、実際の政治は、「憲法上の慣習(Constitutional Conventions)」に基づき行われ、英国流の議院内閣制を基本とした議会制民主政治の形態となっている。現在の政治システムは、労働党と保守連合(自由党と国民党)が二大勢力として政権を競う二大政党制を形成している。 (2) 連邦議会制度; ①特徴; a)二院制 b)上院の強力な権限 c)両院の党派構成の違い ②議会構成;下院(定数150人、任期3年、小選挙区制)、上院(定数76人、任期6年、州単位比例代表) ③投票方式; 優先順位付き、義務投票制 ④首班; 下院で過半数を占めた政党或いは政党連合の党首が首相となり、内閣を組織し、実質上の解散権も首相が持つ。 ⑤上院の権限; 経常支出法案や課税法案の発議権や修正権は持たないが、否決権や修正要求権を持つ。法案をめぐりデッドロック状態になった場合、最終的には、両院の同時解散・総選挙となる。 以上 7 南オーストラリア州、South Australia - 5 - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 大洋州
国1 オーストラリア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 大洋州,オーストラリア
2007/12/05 三宅 裕隆 レイニー・ケリー
Global Disclaimer(免責事項)

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