ページ番号1004097 更新日 平成30年2月16日

ブラジル:進むプレソルト開発、待たれるライセンスラウンド

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レポートID 1004097
作成日 2011-03-15 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 舩木 弥和子
著者直接入力
年度 2010
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2011/3/11 石油企画調査部:舩木弥和子 ブラジル:進むプレソルト開発、待たれるライセンスラウンド (Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas他) 1. 2010年12月、全てのプレソルト開発法案が成立したが、ルラ大統領がロイヤルティ配分に関する条項に拒否権を発動し、同条項については議会で再度審議が行われている。 2. ブラジル政府は2011年中に陸上鉱区を対象とする第11次ライセンスラウンドとプレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施することを計画している。ただし、プレソルトを対象とするライセンスラウンドについては、ロイヤルティ配分に関する条項の議会での審議、承認の動向によっては実施時期が変更される可能性がある。対象鉱区についても、Libra油田を対象とするか否かを含め流動的な状況だ。 3. ブラジル沖合プレソルトでは、2010年から2011年にかけても発見が続いている。ANPによると、既発見、未発見を含めたプレソルトの埋蔵量は500億bblであるという。現在、Campos盆地のJubarte油田、Baleia Franca 油田、Caratinga 油田、Marlim Leste 油田、Santos 盆地の Lula/Tupi 油田とCernambi/Iracema油田のプレソルトで生産や長期生産テストが行われている。また、Petrobrasはプレソルトで生産を行うためFPSOの発注を進めている。なお、BGによると、Tupi・Guara両油田の資本コストは5ドル/boe、操業コストは9ドル/boeであるという。 4. の生産を開始する予定だ。OGXに続くブラジル民間資本の新興石油会社も成長しつつある。 5. Rousseff政権がロイヤルティ配分問題を如何に解決し、ライセンスラウンドを実施するか、Petorbrasが資金、人材、資材等を如何に確保し、プレソルトの探鉱・開発を進めていくのか今後の動向が注目される。 OGXは積極的な探鉱・開発を続けており、2011年8月にはCampos盆地のWaimea油田で同社初.プレソルト開発法案成立 1ブラジル議会下院は12月初め、プレソルトの新規鉱区にPS契約を導入し、プレソルトで生産された原油・ガスの売却益を原資としSocialFundを設立することを内容とするPLC7/09法案を204対66で承認した。22日にはルラ大統領がこの法案に署名し、全てのプレソルト開発法案が成立した。ただし、ルラ大統領はロイヤルティ配分に関する条項については拒否権を発動しており、同条項については議会で再度審議が行われている。 プレソルトで大規模な油田が発見されたことから、ブラジル政府は、これらの油田を開発するためには新たな法制、税制を導入する必要があるとし、プレソルト開発に関する4つの法案を作成し、議会で同法案についての審議、承認が行われてきた。2010年8月までにプレソルト開発に関する4つの法案のうち? 1 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 つの法案が成立した。残り2つの法案も下院で承認され、上院でも一本化されたあと承認されたが、ロイヤルティの配分について上院と下院で承認された法案の内容が異なるため、下院に差し戻されていた。この度ようやく下院での承認が得られ、成立の運びとなったが、問題となっていたロイヤルティ配分に関する条項については決着をつけることができず、プレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドの実施に影響を与える恐れがある。 プレソルト開発法案の状況 法案 内容 PLC8/09 政府はPetrobrasにSantos盆地プレソルトの鉱区権益(埋蔵量 50 億 bbl)を付与、Petrobrasはプレソルトの探鉱・開発に必要な資金を得るために新株を発行し、この一部を鉱区権益付与の代わりに政府が取得し、政府のPetrobras持株比率を引き上げる。 ブラジル国家石油庁(ANP)の監督下に100%国有のPre-Sal Petroleoを設置、プレソルトでの探鉱・開発を管轄させる。 PLC309/09 PLC7/09 プレソルトの新規鉱区については、契約形態をPS契約に変更、Petrobrasは鉱区権益の最低30%を保有しオペレーターを務める。 プレソルトで生産された原油・ガスの売却益を原資としSocial Fundを設立し、教育、貧困対策、科学、技術の振興に充てる。 審議、承認等の状況 2010年6月9日、上院本会議で承認。6月末、ルラ大統領承認、成立。9月末に、Petrobrasが新株を発行。 7月7日、上院本会議で可決。8月2日、ルラ大統領が署名、成立。 6月9日、上院本会議で承認。ロイヤルティの配分について上院、下院で内容が異なるため、下院に差し戻し。12月、下院で承認、ルラ大統領が署名、成立。 (各種資料より作成) 2.ライセンスラウンド実施の見通し ブラジル政府は2011年中に第11次ライセンスラウンドとプレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施することを計画している。 1月初めに、Edison Lobao鉱山エネルギー大臣は、2011年上半期にBahia州からAmazonas州にかけての11鉱区を対象に第11次ライセンスラウンドを既存のロイヤルティ方式で実施すると語った。そして、これに続いて2011年下半期にプレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドをPS契約方式で実施すると語った。ただし、プレソルトを対象とするライセンスラウンドは、議会がいつロイヤルティ配分に関する条項を承認するかによって、実施時期が変更される可能性があるとしていた。 2月にはANPのリマ長官が、7月までに陸上鉱区を対象に第11次ライセンスラウンドを実施するとし? 2 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 トおり、2011年半ばには実施されるとみられる。 一方、プレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドについては、2010年12月にジンマーマン鉱山エネルギー大臣(当時)も、ロイヤルティ配分に関する条項が議会で承認された後4カ月程度でプレソルトの鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施することになるだろうと語っており、実施時期は議会での審議の状況次第とみられている。このライセンスラウンドについて、2010年に、ANPやエネルギー鉱山省等の高官が、Libra油田が対象とされるであろうと発言していた。しかし、最初のライセンスラウンドで埋蔵量規模の大きいLibra油田を公開とすることにはリスクがあるとしたり、Petrobrasやブラジル国内のサービス産業はすでに多くのプロジェクトを抱えており、Libra油田のような大規模な油田を早い時期に公開しても対応しきれないだろう等の見方もある。また、Libra油田が対象とされた場合にはこれを複数の鉱区に分割するのではないかとの見方もあり、対象鉱区については流動的な状況だ。 .プレソルトの探鉱・開発状況 3資金、人材、資機材等を如何に確保し、プレソルトの探鉱・開発を進めていくのか今後の動向が注目される。ブラジル沖合では、2010年から2011年にかけても、プレソルトでの発見が続いている。 2010年11月には、AnadarkoがCampos盆地BM-C-29鉱区で試掘井Itauna-1号井を掘削し、出油・ガスに成功した。同鉱区の権益保有比率はオペレーターのAnadarkoが50%、Ecopetrolが50%となっている。 2011年1月には、PetrobrasがSantos盆地BM-S-9鉱区で3-BRSA-861-SPS (3-SPS-74、Carioca North-East)井を掘削(水深2,151m)、API26度の原油の出油に成功した。Morgan StanleyはCarioca North-Eastの可採埋蔵量を3億bblとしている。 そして、2月にはPetrobrasがSantos盆地BM-S-10鉱区でMacunaima井を掘削し、API比重26度の原油の出油に成功した。 続いて、Petrobrasは、Santos盆地のBM-S-11鉱区で3-BRSA-891A-RJS(Iara Horst)井を掘削(水深2,279m)、API28度の原油の出油に成功した。同社は2011年中にdrill stem testを実施する予定だ。 一方で、Exxon MobilはSantos盆地BM-S-22鉱区でSabia-1号井を掘削し、12月には出油に成功したと発表していたが、1月に評価の結果、商業規模の発見ではなかったとのコメントを出した。BM-S-22鉱区ではAzulao、Guarani、Sabia-1号井の3坑が掘削されたが、いずれも商業規模の発見ではなかった。 ? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 vレソルトでの探鉱の成果を受けて、2010年11月、ANPのDirectorであるMagda Chambriard氏は、「ANPは既発見、未発見を含めプレソルトの埋蔵量を500億bblとみている」と語った。これに対して、2011年1月に、Petrobrasに35年間勤務した地質学者でリオデジャネイロ州立大学のヘルナニ・チャベス教授は、プレソルトの埋蔵量は政府発表500億bblの2倍以上で少なくとも1,230億bblであるとの調査結果を発表している。両者の数字には開きがあるものの、プレソルトの埋蔵量規模が非常に大きいことがうかがえる。 ブラジル沖合のプレソルトというと、Santos盆地が注目されることが多いが、Campos盆地のプレソルトで発見された油田は、Santos盆地のプレソルトで発見された油田に比べ水深が浅く、陸からの距離が短く、岩塩層の厚さが薄いことから開発が容易である。また、Campos盆地はブラジルの原油生産の中心であり、インフラが整備されているためコストをかけずに短期間の間に開発を進められるという利点がある。 このような理由から、2008年9月にブラジル初のプレソルトからの生産がCampos盆地のJubarte油田で開始され、2010年7月には同じくCampos盆地のBaleia Franca油田のプレソルトからの生産が開始された。Petrobrasは2010年に、ポストソルトで生産中のAlbacora Leste油田、Marlim油田、Marlim Leste油田、Caratinga油田のプレソルトで発見を行ったが、このうちCaratinga油田6-CRT-43-RJS井とMarlim Leste油田6-MLL-70井の長期生産テストを2010年12月と2011年2月に開始した。生産量はそれぞれ2.4万b/d、2.33万b/dとされている。 Santos盆地のプレソルトの発見で最も開発が進んでいるのはTupi油田だ。2010年12月29日、PetrobrasはBM-S-11鉱区を2つのエリアTupiとIracemaに分割し、それぞれLula油田とCernambi油田と名付けたことを明らかにした。そして、両油田の可採埋蔵量が合計で83億boeであると発表した。また、ANPに両油田が商業生産を行うことを申告した。両油田ではこれまでに11坑が掘削されている。2009年4月からはTupiエリアで長期生産テストが実施されていた。2010年10月にはパイロット生産用のFPSO Cidade de Angra dos Reis(生産能力10万b/d、5MMm3/d)が設置され、2万b/dを生産している。これまでのところガスはフレアされてきたが、2011年2月にLula油田(水深2,140m)とMexilhaoガス田(同72m)間のパイプライン(全長216km、送ガス能力10MMm3/d)が完成し、3月よりLula油田で生産されるガスがMexilhaoガス田経由で供給されることになる。このパイプラインは2013年にFPSO(生産能力12万b/d、5MMm3/d)が設置されるGuara油田、Lula Northeast油田まで延長される計画だ。 ? 4 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 uラジル沖合主要鉱区図 (各種資料より作成) BM-S-11鉱区 Lula、Cernambi油田の可採埋蔵量 エリア Tupi Iracema 油田 Lula Cernambi 合計 可採埋蔵量(億boe)API比重 65 18 83 28度 30度 (各種資料より作成) 2010年12月25日ににはPetrobrasがSantos盆地BM-S-9鉱区Guara油田の長期生産テストを開始した。生産量は14,000b/dでPetrobras は少なくとも5カ月間長期生産テストを実施するとしていた。しかし、2011年2月27日以降メインテナンスを実施したところ、プラットフォームと坑井をつなぐパイプラインに亀裂が発見されたため、3月初めより長期生産テストが一時的に中止されている。Guara油田は2013年からパイロット生産を実施予定で、生産量は原油12万b/d、ガス5MMm3/dを計画している。 ? 5 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 M-S-9鉱区のCarioca Nordeste油田、BM-S-11鉱区のIara油田の長期生産テストも、2011年下半期と2012年に開始される予定であるという。 生産増に向けて、Petrobrasは、プレソルトでの生産に用いるFPSOの建造、チャーターを進めている。 Petrobras、BG、Galp Energia、Repsol は2010年11月11日、FPSO8基の建設でブラジルのエンジニアリング会社Engevix Engenhariaと合意した。FPSOはそれぞれ原油処理能力が15万b/d、ガス処理能力が6MMcm/dである。2011年3月にRio Grande do Sul州で建設が開始され、最初の2基は2013年、残りは2015年に完成の予定だ。6基はSantos盆地のTupi、Iracema油田で、2基はGuara、Carioca油田で用いられる。 さらに、Petrobrasは2011年1月7日には、2014年に生産を開始するBM-S-9鉱区のGuara(Norte)油田及びBM-S-11鉱区のCernambi/Iracema油田用にFPSO2基をチャーターすることを承認した。FPSOはそれぞれ生産能力が原油15万b/d、ガス8MMm3/dとされている。両油田は2015年に生産開始の予定だったが、テストの結果が非常に良好であることから、Petrobras、BG、Repsol、Galpは両油田の開発を急ぎ、1年早く2014年から生産を開始することとした。 Santos盆地プレソルトで生産を行うためPetrobrasが チャーター、建造を行っている、あるいは行う予定のFPSO FPSO生産能力 10万b/d、4.3MMm3/d 15万b/d、5MMm3/d 12万b/d、5MMm3/d (15万b/d、6MMm3/d)×8基 (15万b/d、8MMm3/d)×2基 油田 Lula Lula(Northeast) Guara Lula、Cernambi(6基) Guara、Carioca(2基) Guara(Norte) Cernambi/Iracema 生産開始(計画) 2010年 2013年 2013年 2基は2013年 6基は2015年 2014年 なお、BMS-9、10、11鉱区等に権益を保有しているBGが12月に発表したところによると、Tupi・Guara両油田の資本コスト(坑井掘削、仕上げコスト、ガスパイプライン敷設費用等)は5ドル/boe、操業コスト(FPSOのリース料、油田操業費、坑井改修費等)は9ドル/boeであるという。市場までの原油輸送コスト3~4ドル/boe、特別参加税、ロイヤルティはこれに含まれていない。 (各種資料より作成) ? 6 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 S.OGX等新興企業の動向 OGXは積極的な探鉱活動を続けており、2010年11月にはParnaiba盆地のPN-T-68鉱区で2坑目の1-OGX-22-MAを掘削しガスの存在を確認した。そして、2011年1月にはCampos盆地のBM-C-41鉱区で1-OGX-28D-RJS(OGX-28、Illimani)井を掘削(水深126 m、掘削長3,700m)し、出油に成功している。さらに、2月にMaersk Oilと掘削したCampos盆地BM-C-37鉱区の1-MRK-5-RJS(Carambola-B)井(水深130m)でも出油に成功した。 一方で、OGXは2010年11月より最初の生産井9-OGX-26HP-RJS(Waimea)井の掘削を行い、長期生産テストを行っていたが、2011年2月にWaimea油田の生産を8月に開始することを明らかにした。同油田はAPI比重20度の原油4万b/dを生産可能であるが、当初の生産量は2万b/dを予定している。OGXによれば、同油田の可採埋蔵量は5~9億bblである。 1990年代末までPetrobrasが石油産業を独占していたこともあって、これまでブラジルの石油会社というとPetrobrasしかないという状態が長く続いていたが、OGXに続いて、HRTというOGX同様Petrobrasに長年勤務していた地質の専門家やエンジニアを集め設立された企業も出現してきている。HRTはアマゾン川流域Solimoes 盆地で2011年2月に掘削を開始した。HRTのMello CEOによると、5月には油層に達し、6月にも生産を開始する予定であるという。HRTはSolimoes 盆地の21鉱区、ナミビア沖の5鉱区等の権益を保有しており、2010年10月にIPOを実施し約15億ドルを集め、掘削を開始した。HRTは2011年にはSolimoes 盆地で12坑を掘削する予定だ。 5.終わりに Dilma Rousseff大統領は、就任前の12月29日、Jose Sergio Gabrielli氏が引き続きPetrobras のCEOは務めることを確認した。また、1月には、鉱山エネルギー大臣に2008年1月から2010年4月1日まで同大臣を務めていたEdison Lobao氏を任命した。これは、経験のあるGabrielli氏とLobao氏をPetrobras のCEOと鉱山エネルギー大臣を据えることで、ロイヤルティ配分問題の早期解決を図りたいと考えたRousseff大統領の人事であると見られている。 一方、これまで比較的計画通りにプレソルトの開発を進めてきたように見えていたPetrobrasが、2014年までに170億ドルの資金が不足するとの見通しを発表した。PetrobrasのCFO Barbassa氏によると、同社は5カ年計画「ビジネスプラン2010~2014」で2010年から2014年の間に2,240億ドルを投資する計画で、また、2014年までを償還期限とする債務が380億ドルあるため、投資と返済のために同社が2014? 7 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Nまでに必要とする資金は合計で2,620億ドルとなるという。このうち1,550億ドルを株主配当後の自己資金、110億ドルを2010年の利益の余剰分、500億ドルを社債発行および融資、290億ドルを短期債務の再交渉で賄う計画だが、それでも170億ドルが不足するとしている。これまでも、Petrobrasはプレソルトの開発を行うのに必要な資金、人材、資機材を調達できるのかが懸念されていたが、今後、プロジェクトが具体化していくと、このような不足の状況がより明確になってくる可能性もある。 Rousseff政権がロイヤルティ配分問題を如何に解決し、ライセンスラウンドを実施するのか、Petorbrasが資金、人材、資機材等を如何に確保し、プレソルトの探鉱・開発を進めていくのか今後の動向が注目される。 ? 8 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油企画調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 中南米
国1 ブラジル
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中南米,ブラジル
2011/03/15 舩木 弥和子
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