ページ番号1004139 更新日 平成30年3月5日

激変しつつある大西洋LNG市場を概観する -米国からのLNG輸出を見据えて-

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レポートID 1004139
作成日 2011-06-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG基礎情報
著者
著者直接入力 市原 路子
年度 2011
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2011/6/21 石油調査部:市原 路子 激変しつつある大西洋LNG市場を概観する -米国からのLNG輸出を見据えて- (米国エネルギー省、英国エネルギー気候変動省、BP統計他) ・LNG需要に関して、北米と欧州は好対照である。欧州は北海ガスの生産減退でLNG輸入が急増中、米国は一転して輸入どころかLNGによるガス輸出が現実的なものになっている。 ・カタール等中東からのLNGはアジアだけでなく、欧州や米国にも大容量で輸出され始めた。 ・低コストガスが増えた米国でガス価格は低迷するが、欧州とアジア圏では現在高値で推移。そのため少量であるが米国からのLNG輸出(再輸出)が増えている。 ・許認可取得も順調であり、米国メキシコ湾からのLNG輸出(国産ガス)が一段と現実味を帯びている。 1.米国本土からのLNG輸出計画 米国からのLNG輸出が現実味を一段と帯びている。5月20日、米国エネルギー省は、審査中であったSabine Pass CheniereLNG基地(受け入れ能力:28百万トン/年)からの国産ガス輸出に関して全世界を輸出対象とすることを認めた。この事業は稼働中の同受入基地に液化プラントを増設することで、価格が高いアジア等に国産ガスをLNGで輸出できるようにする計画である。 図1.北米のLNG受入基地及び輸出計画(位置) 表1.Cheniere社によるアジアへのLNG輸出の経済性(例示) Henry Hub価格 (米国ガス価格) 液化費用 基地燃料代 フレート代 仕向け地価格 アジア向け (参考)欧州向け 4ドルケース 6.5ドルケース 4ドルケース 6.5ドルケース 1.75ドル 0.4ドル 2.8ドル 8.95ドル 1.75ドル 0.65ドル 2.8ドル 11.70ドル 1.75ドル 0.4ドル 1ドル 7.15ドル 1.75ドル 0.65ドル 1ドル 9.9ドル なお、6月20日時点のHenry Hub価格は4.3ドル/百万Btu Cheniere ホームページ より ? 1 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ッ基地を所有するCheniere社が2010年6月にテキサス州周辺のガス資源を輸出しようと提案。同年9月にFTA諸国(自由貿易協定締結国)に対してのみ輸出が認められたが、その後、同社は非締結国への輸出許可を求めていた。現在、本計画は、FERC(連邦エネルギー規制委員会)にて環境影響評価を受けているところ。Cheniereは、2011年内に基地の利用権(液化及び気化施設を利用する権利)の売買契約を正式に締結するとともに、2012年に着工し2015年に輸出開始を目指している。本件は、既報の通り内政面などいくつかの懸案事項を抱えながらも、強力に事業が推進されている。他のメキシコ湾岸の基地でも同様の計画1が検討されており、先行するSabine Pass基地での計画進展が注視されている。 既報:石油天然ガス資源情報 2010年10月 「米国:メキシコ湾岸におけるLNG輸出計画」を参照。 今後、大西洋LNG市場への理解も一層求められることから、本稿では、米国や英国など大西洋でのLNG輸入状況や価格について各所データに基づき現状を眺めていく。 2.大西洋LNG市場 まずは米国と英国についてである。両国ともに産ガス国でもある。加えて英国は北海(英国、オランダ、ノルウェー)油ガス田や欧州大陸からのパイプライン網を通じてガス輸入され、米国はカナダ及びメキシコからのパイプラインで大規模にガス輸入されている。両国ともに国内のインフラ網が発達しガス市場は流動的で、需給を反映したガス価格(現物、先物)でそれぞれ取り引きされている。LNGのみに依存する日本や韓国と比べて構造的に大きく異なる。 近年、それらに加えて需給ギャップがさらに広がるためLNG供給が不可欠との見通しであった。両国ともにLNG受け入れ基地が次々完成し、総受入能力は英国 3300万トン、米国1億トンを超えた。 現在、英国ではLNG輸入が急増している(図2)。2009年の輸入量730 万トン、2010年1300万トンである。輸入増加は、国内ガス生産が減退していることと国内ガス価格が上昇してことが主因とみられる。輸入されるLNGの価格は、国産ガスと競合するため国内ガス価格(NBP:National Balancing Point)に概ね見合った水準である(図3)。 一方、米国は東部沿岸を中心に一部輸入されている(図4)ものの、当初見込みに反して前述の通り、LNG輸出が検討されているところである。 1 テキサス州のFreeport基地(ConocoPhillip他所有)はエネルギー省に対して2010年12月17日に国産ガスのLNG輸出許可を申請、またルイジアナ州のLake Charles LNG受入基地(BG他所有)も2011年5月6日に同申請を提出している。 ? 2 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 万t/月)200?180?160?140?120?100?80?60?40?20?0?2005年1月英国のLNG輸入量イエメン米国ナイジェリアエジプト豪州トリニダードトバゴカタールノルウェーアルジェリア2006年1月2007年1月2008年1月2009年1月2010年1月2011年1月データ:英国エネルギー気候変動省 図2.英国:増える輸入量とカタール産LNG (2006年~2011年3月) 図3.英国のガス価格(NBP)とLNG輸入価格 出所:EU委員会ウェッブサイト“ Market Observatory for Energy 2010 Oct.-Dec.” 米国方式に単位換算すると、20?/MWh=8.37ドル/百万Btu、10ドル/百万Btu=23.9?/MWhに換算される(1ドル=0.7ユーロ(2011年6月20日時点))。 ? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 i万トン/月)140米国のLNG輸入量トリニダードトバゴエジプトナイジェリアノルウェーペルーカタールイエメン120100806040200Jan‐2008Jan‐2009Jan‐2010Jan‐2011データ出所:米国エネルギー省統計局 図4.米国:新たなソースからのLNG輸入 (2008年1月~2011年3月) 欧州大陸では既輸入国のスペインに加えてイタリアとフランスでLNG輸入が増加している(図5)。両国では、米英と同様にLNG受入基地(イタリア:Adriatic LNG, フランス:Fos-Cavaou、受入能力共に約600万トン)が新設され、今後も増強される。2010年の輸入量は英国も含めて欧州全体で5500万トンを超え2年前に比べ倍増している。カタールからのLNGが急激に増え、2010年時点で全体の35%を占めている(図6)。国別LNG価格は、欧州平均よりもベルギーで下回り、フランス、イタリアで平均を上回っている(図7)。 輸入増加の背景として、2009年頃はLNG供給増に伴ってスポット価格が全般的に弱含み、ドイツ等のパイプラインガスに対し割安感が広がったため(図8)LNG輸入が好調であったとの指摘もあるが、現在は、北アフリカ混乱もあり欧州のLNG及びガス価格は上昇基調のため割安感は薄れている。依然として増加傾向である。 2011年6月、オランダ(ロッテルダム)に初めてGate LNG輸入基地(受入能力8.7百万トン)が完成し試運転を開始したため、欧州大陸沿岸でのLNG受入能力がさらに増強される見通しである。 ? 4 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 欧州諸国のLNG輸入先イエメン1%米国0%トリニダード8%ペルー1% ベルギー0%ノルウェー5%カタール35%アルジェリア24%オマーン0%ナイジェリア20%エジプト6%リビア0%赤道ギニア0% 図5.欧州EU諸国でのLNG輸入量の推移(注意:月次データ) 図6.欧州LNG輸入分布(2010年) EU委員会とBP統計より 図7.国別の欧州LNG輸入価格 図8.欧州での主要なガス価格 共にEU委員会ウェッブサイト“ Market Observatory for Energy 2010 Oct.-Dec.” 米国方式に単位換算すると、20?/MWh=8.37ドル/百万Btu、10ドル/百万Btu=23.9?/MWhに換算される(1ドル=0.7ユーロ(2011年6月20日時点))。 ? 5 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 R.欧米市場に大量流入するカタールLNG 1)欧州 2011年初めに年間7700万トンの生産体制に入ったカタールは、アジア向けのみならず、欧州向け、米国向けの各方面にLNG輸出が増加している。前掲の図2の通り、英国は月間約170万トンのLNG輸入量うち8割がカタール産で、カタールにとっても英国は最大の輸出国である(図9)。BP統計によると、2010年時点のカタールLNG輸出は5530万トンでアジア向けと欧州向けがほぼ同規模でそれぞれ約2500万トン。残りが米国、南米等向けであった(図9)。カタールはメジャーと共同で英国、イタリア及び米国に大型のLNG受入基地を建設し順次稼働開始していることから、足元、それぞれへの輸出が増えている状況である。 Qatar National Bankのアニュアルレポート(2010)によると、7700万トン/年のカタールのLNG販売契約のうち4000万トン弱/年が仕向け地を変更できるDiversion条項が付与されているという。年間7700万トンのうちアジア向けが長期契約ベースで年間約2500万トン規模、中国、日本向けの一部(400万トン)を除きすべて仕向け地が定められている。 欧米向けはスペインやベルギーなど一部においてDiversion条項のない取引契約であるが、残りの多くはスーパーメジャーが契約相手先でDiversion条項が盛り込まれた契約とみられる。現在のところ、これらは欧米に輸出されているとみられるが、カタール側の輸出戦略や市況によって仕向け先も変動がありうる。 BP統計によると、2009年に稼働したイエメンLNGは輸出の3分の2が太平洋向けで、残りが大西洋圏これまで、オマーン及びUAEからのLNGはほとんどアジア顧客向けであったが、新たな中東LNGは大西洋市場、太平洋市場に供給され始めた。また、大西洋市場でのカタール産LNGの拡販に伴い、8%ポルトガル0%%ス3イタリア8%ベルギースペイン7%トルコ3%欧米が主要輸出先であった赤道ギニアやナイジェリアのLNGがアジア市場に流入している動きも見受けられる。 ? 6 ? (図10)。 米国2%台湾5%カタールLNGの輸出先(2010年)5530万トンその他(米州諸国)3%フラン韓国14%日本13%インド14%英国18%データ出所:BP統計(2011年)中国2%UAE0%図9.カタール産LNGの輸出先(2010年) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ト国では、2008年以降、LNG受入基地が相次ぎ稼働を開始したものの国内での生産が好調なため輸入量は受入能力に対して超低率に留まる。LNG輸入量は2008-9年が年間1000万トンを若干上回ったが、2010年の実績はそれを下回る。 一方で、供給ソースはカタールが過半を占めるまでに(図11)シェアが伸びている。米エネルギー省による輸入データを精査すると、冒頭のSabine Pass(2008年稼働)基地とExxonMobil/Qatar PetroleumのGolden Pass(2010年稼働)基地は、カタールのLNG受入が大多数である。またFreeport 及びメキシコ3%チリ2%フランス1%スペイン3%英国5%クゥエート2% イエメンLNGの輸出先(2010年)400万トン米国20%韓国41%日本3%インド7%中国13%データ出所:BP統計(2011年)図10.イエメン産LNGの輸出先(2010年) )米国メキシコ湾岸でのLNG輸入 2メキシコ湾岸でのLNG輸入(輸入国)115万トントリニダード4%エジプト5%イエメン6%ペルー30%Cameron 基地はスポットでペルー産LNGを受け入れている(位置は冒頭地図)。2008-9年頃まで主な輸入国であったナイジェリアやエジプトから入れ換わりつつある。 カタール55% 図11.米国メキシコ湾岸でのLNG輸入(供給国分布:直近4カ月) 米国エネルギー省2011年1月~2011年4月メキシコ湾岸での輸入量(東海岸での輸入分は除く) ? 7 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 T.LNG価格 2009年頃まで米国と英国のガス価格はほぼ同水準で推移していたが、2010年年央以降、欧州全体における需要増や北アフリカ諸国の混乱を背景に英国のガス価格は上昇し、石油価格に連動するドイツや日本の価格に近づいている(図12)。 一方で、米国ガス価格は引き続き低迷しており、米国への輸入LNGは概ね国内価格、若干上乗せした5ドル~8ドル内で流入している。したがって、現状、カタールやイエメンのLNGは仕向け地によって価格が異なっている。 図12.主要なガス消費国のLNG及びガス価格(日本、ドイツ、英国、米国) IEA 2011年6月 「World Energy Outloot 2011」 Special Report “Are We Entering A Golden Age of Gas?” P74より 6.米国からのLNG輸出 米国では、LNGを輸入する他方で、メキシコ湾からの輸出が限定的であるが散見される(図13)。これは、一旦輸入されたLNGが、米国内需要や他地域の価格面からアジアや欧州に転送されているものである。2010年から散見され、2011年に入って4カ月間で8カーゴみられ、欧州、インド及び韓国に輸出されている(表2)。エネルギー省の発表によると、輸出価格(FOB)は約6~7ドル/百万Btu台である。現状、ガス価格は、米国で4ドル/百万Btu台、英国で9ドル/百万Btu台、アジア圏で10ドル/百万Btuを超えていることからフレートを加算しても国内供給するよりも経済性が見込めるものとみられる。地域間での価格差が十分あれば、今後も欧州やアジアに米国からLNGがスポットベースで流れる可能性があ? 8 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Apr‐11Mar‐11Feb‐11Jan‐11Dec‐10Nov‐10Oct‐10Sep‐10Aug‐10Jul‐10Jun‐10May‐10Apr‐10Mar‐10Feb‐10Jan‐10Dec‐09Nov‐09Oct‐09Sep‐09Aug‐09Jul‐09Jun‐09May‐09Apr‐09Mar‐09Feb‐09Jan‐09データ:米国エネルギー省ホームページ2.2011年の現在までのLNG再輸出カーゴ(2011年1月~4月:8カーゴ) 表なお、ConocoPhillips等の現操業者はアラスカのLNG輸出を近く終了予定している。 図13.米国でのガス及びLNG輸出価格(単位:ドル/百万Btu) 出航 輸出者 行き先 出荷ターミナル 数量(BCF)(単位:ドル/百万Btu)FOB価格 Cheniere 英国 Sabine Pass 1月 Chevron Chevron ConocoPhillips スペイン Sabine Pass インド 韓国 Sabine Pass Freeport 2月 ConocoPhillips インド Freeport 3月 Cheniere Cheniere 4月 英国 韓国 Sabine Pass Sabine Pass Sempra LNG スペイン Cameron 2.8 3.0 3.4 3.1 3.1 3.0 2.9 2.9 7.25 7.30 7.00 6.69 7.40 7.90 7.60 6.95 (データ:米国エネルギー省より) ? 9 ? 原油価格(WTI)ガス価格(ヘンリーハブ)米メキシコ湾からの再輸出カーゴ(FOB価格)米アラスカからの日本向けLNG(着ベース価格)る。 25.00?20.00?15.00?10.00?5.00?0.00?Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 V.結び 最近のLNG需要に関して、北米と欧州は好対照である。双方ともに2010年前後を目途に輸入能力を増強してきたが、域内生産が減少する欧州は輸入LNGで補填を急ぐが、米国本土は一転してシェールガスからの生産が伸び国内価格は低迷、輸入どころか域外へのLNG輸出が現実化しつつある。 ただし一旦LNG輸出が始まれば、米国ガス価格は強含むと予想する意見もある。これに関して、冒頭の輸出許可を発行した米国エネルギー省は、現時点では国内の資源/供給潜在力は輸出量に対して十分に大きいと結論づけたが、その一方で、今後の環境規制、国内のガス需要あるいは掘削技術など様々な要因によって将来の需給状況は変化しうるとしてこれらの動向を注視し、状況に応じて本輸出のインパクトや同様の他輸出事業の申請を改めて評価していくと条件を付け加えている。 また、価格構造の変動要素としては、カタールのLNG輸出大国が、どのような輸出戦略を地域ごとに展開するのかも今後影響を与える可能性がある。 最後に、本論では大西洋圏の輸入状況や価格に関して最新状況を紹介してきたが、米国からアジアへのLNG輸出の合理性如何に関しては、地域間での市場構造的な相違だけでなく、供給コスト面にも起因するとの見方がある。インフラが整った米国陸上でのガス開発/LNGに比べて、太平洋圏では沖合や遠隔地でのグリーンフィールド(新規)のLNG開発が増えることから、輸送費を勘案してもアジア圏で両者が競合するとの捉え方である。 ? 10 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 北米
国1 米国
地域2 欧州
国2 英国
地域3 欧州
国3 オランダ
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 北米,米国欧州,英国欧州,オランダ
2011/06/21 市原 路子
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