ページ番号1004157 更新日 平成30年3月5日

ガス、LNGの中期需給見通し、東アジア市場向け新規LNG供給

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レポートID 1004157
作成日 2011-07-26 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG
著者
著者直接入力 坂本 茂樹
年度 2011
Vol 0
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ページ数
抽出データ 更新日:2011/07/26 石油調査部:坂本茂樹 ガス、LNGの中期需給見通し、東アジア市場向け新規LNG供給 (Energy Intelligence, Gas Strategies, コンサルタント資料) 「福島」原発事故発生以降、日本の電源代替需要発生から、少なくとも中期的に1,000万トン強のLNG追加需要が発生すると考えられる。LNG追加需要の供給源は、非長期契約供給力に余力があるカタール、大西洋LNGが中心になると見られる。 欧州では、ドイツ、スイスなど中欧で段階的原発廃止が定められたことから、ガス、石炭に追加需要が発生すると考えられる。ガスに関しては、供給力の大きいロシアの影響力増加が考えられる。 東アジアのLNG需要増加に伴い、新規LNG供給地・供給形態に期待が高まっている。非在来型LNGとして豪州CBM-LNGに加えて北米のシェールガスLNG、ShelllのPrelude LNGに先導される洋上液化方式(FLNG)への期待が高まり、長期的には東アフリカでLNG事業が成立する可能性がある。 . 「福島」原発事故後の東アジアLNG需給 東京電力「福島」を始めとする複数の原発の運転停止により、ガス(LNG)と石油系火力発電に代替電力燃料需要が発生している。 (1) 代替需要発生に伴う日本のLNG調達状況 2011年3月の震災に伴う東電福島系列・東北電力女川原発の停止、その後停止が決まった中部電力浜岡原発の停止等により、2011年度のLNG追加需要は約1,000万トン程度と想定されていた。該当電力は夏場電力ピークに備えるLNG調達を5月末頃にほぼ終了したと言われる。その後、定検終了後に 1操業再開を予定する原発の再稼働が実現していないことから、代替エネルギー需要は増える趨勢にあり、LNG必要購入量は不透明な状況にある。電力供給に大きな改善は考え難いことから、中期的にも(2010年代半ば頃)年間1,000万トン強のLNG追加需要発生が継続すると考えられる。 日本のLNG購入者は長期契約を基に主にアジア太平洋(東南アジア、豪州)、中東からLNGを購入している。追加購入先としては下記の相手先・方法が考えられる: ① 長期契約条件に規定される引き取り量増減オプションの行使 ② 非長期契約の供給量(flexible LNG)が大きいカタールから短期・スポット調達(供給力=約3,000万トン・/年) ? 1 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 B 同様に非長期契約供給量を持つ大西洋圏LNG供給者(BG、GDF Suez等)から短期・スポット調達(供給力=約1,500万トン/年) 主に長期契約で輸出するLNG供給国・プロジェクト(アジア太平洋)は追加供給余力に限度があるた め、追加供給に最も応えやすい供給国はカタールと考えられる。同国はもともとの大手長期契約契約先・中部電力を中心に短期の供給量を増やすと見られる。 日本の2011年1-5月LNG輸入量と相手先を前年同期と比較する(図1)。増加数量の多いLNG供給国はマレーシア、カタール、ロシア(サハリン)であり、上記による追加調達が増加している傾向が窺われる。今後の追加調達量実績が明らかになると、カタールの増加比率が鮮明になると推定される。 万トン/年日本のLNG輸入量比較(2011/1-5月、前年比+8%)2010/1-5月2011/1-5月800 700 600 500 400 300 200 100 0 図1 日本の2011年1-5月LNG購入量と前年比較 (出所)Energy Intelligence 2011年7月 ? 2 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 坙{の国別LNG輸入(2010年、7,000万トン)日本の国別LNG輸入(2011年1-5月、3,122万トン)サハリン4%オマーン7%アラスカ1%大西洋LNG3%インドネシア18%アラスカ0%大西洋LNG3%インドネシア16%サハリン9%オマーン4%UAE7%豪州19%ブルネイ8%マレーシア20%カタール13%マレーシア22%ブルネイ8%豪州18%図2 日本の2011年1-5月LNG輸入相手先の変化 (出所)Energy Intelligence, Gas Strategies なお2011年3月の「福島」原発事故発生以降、東アジアスポットLNGの指標価格が上昇している。 $/MMBtuLNG指標価格、ガス市場価格推移東アジアLNG欧州LNG英国NBP米国H.H. 1614121002468図3 英米のガス市場価格、欧州・アジアのLNGスポット指標価格推移 (出所)Energy Intelligence 2) 世界のLNG需要の概況 2011年第1四半期(Q1)の世界LNG需要は堅調な増加傾向が続いている。同時期のLNG需要前年同期比は+12%であり、地域別にはアジア(10%)、欧州(17%)の伸び率が高い。アジアでは経済回復後のエネルギー需要が堅調と見られる。欧州では、カタールからのLNG輸入が多い英国、ベルギ (? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 UAE11%カタール9%[の伸び率が高い。特に英国は2009年以降LNG輸入量が大幅に増加し、2011年Q1にはスペイン、フランスを凌ぐ欧州最大のLNG輸入国になった(2章参照)。 万トン/年東アジアの2011/1‐5月LNG需要日本韓国台湾中国 図4 東アジアの2011年5-12月 LNG需要と前年比較 (出所)Energy Intelligence 2011年7月 3) 日本の原発事故に伴う世界の原発政策への影響 ( 「福島」原発事故の影響は、かつて旧ソ連時代チェルノブイリ原発事故の影響を直接に被った中欧で端的に表れた。ドイツ、オーストリア、スイスが段階的原発廃止を表明した。イタリアでも国民投票で原発の段階的廃止が決議された。一方、フランス、英国を含む他の欧州諸国、北米、アジアでは原発維持・推進策に大きな変化は無い。今後大幅な電力需要増加が想定されるアジアの大規模市場、中東では原発への期待が変わっていない。 従って、中長期的に原発政策によるエネルギー代替需要の発生地域は日本(将来のエネルギー政策は未定)および欧州(中欧)と考えられる。 . 欧州のガス需給 2 世界の主要ガス市場の中で、欧州市場は、産業構造の類似性、ガス供給の対外依存度が高いこと等から、東アジアガス市場の先行指標的な意味合いを持つ。本章では、欧州LNG需給の現況と、中長期的な欧州ガス需給に関して注視すべき項目を述べる。 ? 4 ? 35003000250020001500100050002010/1‐5月2011/1‐5月Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 NG輸入数量が大きく伸びたのは英国、ベルギーであり、両国ともに主要な供給国はカタールである。カタールの大型液化プロジェクトは、国営カタール石油が自ら出資する英国のLNG輸入プロジェクト向けに輸出数量を大きく伸ばした。2011年1-5月期のLNG輸入量で、英国は日本、韓国に次ぐ世界第3位の輸入国になった。2010年まで欧州最大のLNG輸入国であったスペインは、アルジェリアからの新規ガスパイプライン(Medgaz P/L)によるガス輸入が増加し、またガス火力発電が不調であったことから、LNG輸入量は減少した ‐50050100万トン/年150200250 図5 欧州2011年Q1のLNG輸入増減(前年同期比) (出所)Gas Strategies (1) 欧州のLNG需給: 英国のLNG輸入増加 2011年第1四半期の欧州各国のLNG輸入量増減(前年同期比)を図5に記す。 欧州LNG輸入量2011/Q1増減英国ベルギーフランスポルトガルギリシャイタリアスペイントルコ? 5 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 曹フLNG輸入が増加した背景には、同国のガス生産量が近年急速に減退して、需給ギャップが拡大 英している事情がある。英国のガス輸入はノルウェーを中心とするパイプライン輸入比率がなお高いが(2010年で約65%)、PLガス輸入量はほぼ横ばいであり、LNG輸入が増加している。 図6 英国の相手先別LNG輸入量推移 (出所)LNG Strategies 英国のガス生産・消費量推移(BP統計2011年6月)ガス生産ガス消費Bcfd12.010.08.06.04.02.00.019941995199619971998199920002001200220032004200520062007200820092010 図7 英国のガス生産・消費量推移 (出所)BP統計 ? 6 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ) 欧州のガス需給の注目点 欧州ガス需給は2008年の不況を受けて、2009-10年に大幅に緩和し、ガス需要家のGazprom等ガス供給者に対する長期契約ガスの値引き要請に発展した。2010年冬季に英国ガス市場価格が上昇して長期契約価格に近付き、2011年3月の「福島」原発事故を経て、現在は市場価格・長期契約価格がほぼ収斂している(図3参照)。中欧で原発の段階的廃止が進展すると、代替エネルギーはガス、石炭、再 (生可能エネルギーであるが、量的にはガス、石炭が増加すると考えられる。ガス、石炭の選択は、価格とCO2排出対策の行方に左右される。ガス供給源は、豊富な埋蔵量に基づく供給余力の大きいロシア産の影響力が増すと考えられる。Gazpromはドイツ最大の発電事業者RWEと協力の上で、ドイツ、英国、ベネルクスでのガス・石炭火力発電事業に乗り出す意向を表明している。 ・ 3. 中長期的、東アジア市場への新規LNG供給可能性 原発事故に伴う関係国(地域)のエネルギー供給政策によっては、ガス・LNG需要規模が更に拡大する可能性が高い。東アジアでは、ガス供給に際してLNGの占める役割が大きい。アジア市場向けの主要なLNG供給国(地域)は、東南アジアからカタール・豪州へと徐々に移りつつある。LNG買主はLNG供給の多様化、柔軟性の観点から、新たな供給地域・供給形態を求めている。非在来型ガスなどガス供給形態およびLNG市場環境の変化、また新たな探鉱ホットエリアの登場により、中長期的に、新たなLNG供給地・形態が期待される。下表に纏める。 LNG供給地・形態 ①非在来型LNG ②洋上液化方式(FLNG) ③東アフリカLNG案件 原料 CBM-LNG シェールガス-LNG 対象地域 豪州クイーンズランド(QLD)州 北米(米国、カナダ)、豪州(QLD) 豪州などアジア太平洋、ブラジル、西アフリカ モザンビーク、タンザニア 1) 非在来型LNG: ① CBM-LNG: 豪州クイーンズランド州 豪州クイーンズランド州では2007年以降幾つかのCBM-LNG案件が検討されてきた。先行する2プロジェクト(BGのQueensland Curtis LNG、Santos等コンソーシアムのGLNG)が2010年10月、2011年1月に相次いで最終投資決定を発表した。続く大型案件でOrigin/ ConocoPhillips主導のAustralian Pacific LNGもLNG需要増加の追い風を受けて投資決定に近いと見られる。 (? 7 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 他に、地元の中小CBM生産者が外国企業(日本商社を含む)と組んで、小規模(200~300万トン/年)LNG事業を計画する動きがある。 メタン100%近いCBMを原料とするCBM-LNGはカロリーが低く、高カロリーLNGを使用してきた東アジア買主には馴染み難いと見られてきた。しかし世界的なLNGの低カロリー化傾向、買主の多様な性状のLNG使用の取り組みにより、東アジア(日本)のLNG買主が感じる難しさは、以前より減じているとみられる。 米国のシェールガス生産が堅調であり、LNG輸入量が減少してメキシコ湾岸の受入基地は操業率低下を余儀なくされている。こうした中で、Cheniereなど湾岸の主要なLNGトレーダーによって米国産シェールガスを液化して輸出する計画が検討されている。カナダ西岸でも、シェールガスを原料とするLNG輸出計画が考案されている。CheniereはLNG価格の高い東アジア市場に注目している。カナダ案件には日本、韓国、中国企業参加も見込まれ、地理的要因から目標市場は東アジアと考えられる。 東アジアLNG買主も、北米のLNG輸出計画への関心が高い。要因は次の2点である: 1) より安定したLNG調達環境育成を目的とする供給地の多様化 2) 原油価格を指標とする長期契約価格フォーミュラに市場価格要素を導入することで、価格に柔軟性を持たせる 「福島」原発事故後、新たなLNG供給源を求める事業環境下で、東アジア市場向けに北米のLNG液化事業が成立する可能性は高い。しかしこれまで原則エネルギー輸出を禁じてきた米国のLNG輸出には、幾つかの条件が必要となる: 1) 米国のガス輸出許可は、本国市場向けガス供給が潤沢に実施されることが前提である。この数年来 シェールガス: 北米(米国、カナダ) ②? 8 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ト国エネルギー省のガス需給は自給可能との見通しが立てられているが、将来どうなるかは別問題。ガス需給が悪化すれば輸出不可とされる可能性があり、安定的な輸出が可能かどうかが課題。 2) 米国ガス消費者は安価で安定したガス供給を求めている。割高な東アジアガス市場向けLNG輸出が本国ガス価格を上昇させることになれば、輸出停止を含む液化事業への措置が考えられる。 ブリティッシュ・コロンビア州の太平洋岸に建設されるカナダの液化設備は、市場がほぼ東アジアに限定されるため、相対的には安定的な輸出が可能と考えられる。カナダ案件はガス田開発から始めるため、ガス埋蔵量の確保、液化設備への安定的なガス供給の検証が必要である。 2) 洋上液化方式(FLNG, Floating LNG) 2011年5月下旬にShellが世界最初のLNG案件西豪州沖合BrowseベースンPrelude LNGの投資決定を発表した。続いて、6月にPetronasがマレーシア海域でのFLNG案件実施、7月にタイPTTEPが豪州北部準州海域Cash/ Mapleガス田のFLNGによる開発の意思表示を表明した。ShellのPreludeLNG他、FLNG候補となり得る案件は次の通りである。 ( FLNG方式は、Prelude LNG最終投資決定に伴って技術、コマーシャル両面のリスク検証が進み、後続案件にとって好材料が増えると考えられる。FLNGは、沖合の中小規模ガス田開発に適する方式 であり、中小規模ガス田発見比率が高いアジア太平洋での事業進展が期待される。中小規模設備が中心であるため、LNG供給力を一気に高めることは期待できないが、LNG供給にある程度の比率を占めていくものと期待される。2011年7月には、ShellのAbadi LNG参入が報道された。 ? 9 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 3) 東アフリカ: タンザニア、モザンビーク沖合深海ガス田案件 近年、東アフリカの探鉱ポテンシャルが注目されている。2010~11年にかけて、モザンビーク、タンザニア沖合深海でガス田発見が続いた(表1参照)。 表1 東アフリカ (タンザニア、モザンビーク)沖合深海のガス発見とLNG事業計画 LNG事業名事業者* オペレーター① タンザニア②モザンビークOphir Energy *BG40.0% Anadarko *60.0% 三井物産ENHBharat PetroleumVideoconCove Energy36.5%20.0%15.0%10.0%10.0%8.5%鉱区沖合深海Block 1, 4沖合深海Rovuma Offshore Area 1ガス田発見時期2010-11年ガス埋蔵量(推定)5 Tcf2010年4~7 Tcf(想定)液化設備能力(1-2トレイン)400~800万トン/年(1-2トレイン)400~800万トン/年当する深海鉱区はまだ探鉱初期段階であるが、モザンビークRovuma Offshore Area 1は4~7 Tcfのガス埋蔵量が期待できると見られ、タンザニア沖合Block 1, 4でも複数のガス田が発見されている。 該LNG操業開始時期2020-21年2018-19年 今後の探鉱によって更にガス埋蔵量が増加する可能性がある。ガス埋蔵量は国内市場向け供給を上回るため、コンソーシアムはLNG事業化を念頭に置くガス田開発を検討中である。東アフリカの位置は、アジアおよび欧州市場向けにLNG供給が可能である。モザンビーク案件パートナーにはアジア企業が多いため(三井物産、インド企業)、アジア市場向けLNG供給中心に検討される可能性が高い。ガス田評価作業、追加探鉱の結果を待って、2013年頃に投資決定、2018~21年頃に操業開始に至る可能性がある。 アジアLNG市場は市場拡大規模が最も大きいと考えられている。さらに2011年3月の東電・福島原発事故以降、中長期的にエネルギー代替需要が発生する見通しである。将来のアジアガス市場の追加? 10 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 vを支えるのは豪州新規LNG案件、カタールと見られてきた。しかし一方で、LNG供給地域の多様化が求められている。今後のガス田評価によっては、東アフリカのLNG事業が成立し、北米、FLNG案件に並ぶアジア市場向け新規LNG供給源となる可能性がある。 NG需要の発生に伴って新規LNGプロジェクト立ち上げは可能である。しかし、北米以外で高価格となったガスは石炭など他燃料との競合にさらされるため、LNG事業の進展には価格動行も大きな要因となる。 L図8 東アフリカ(タンザニア、モザンビーク)のLNG事業構想 ? 11 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 アジア
国1
地域2 欧州
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア欧州
2011/07/26 坂本 茂樹
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