ページ番号1004163 更新日 平成30年3月5日

中央アジア:中国向けのガス出荷拡大を目論む中央アジア諸国

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レポートID 1004163
作成日 2011-08-16 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者
著者直接入力 古幡 哲也
年度 2011
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2011/8/16 石油調査部:古幡 哲也 公開可 央アジア:中国向けのガス出荷拡大を目論む中央アジア諸国 中(CNPCホームページ、KazTransGasホームページ、その他各種専門誌等)? ? ? ? トルクメニスタン政府と中国政府は2009年6月に最大で400億立米の天然ガスを中国に供給することで合意した。トルクメニスタンから中国向けのガスパイプラインは2009年12月に操業を開始したが、特に2011年に入ってからガス出荷量がコンスタントに増加。 カザフスタンも、同国西部の産油・産ガス地域から最大150億立米の輸送能力を持つガスパイプラインを2010年12月から建設中であり、中国向けパイプラインに接続しようとしている。 ウズベキスタンと中国政府は、2010年6月にCNPCとの間で、今後100億立米/年のガスをCNPCに供給する方針で合意。2011年4月にはパイプライン能力の増強についてフレームワークアグリーメントを締結した。 この結果中央アジア・中国向けガスパイプラインの輸送能力の計画地は最大で650億立米/年となった。ただし、中央アジア側で各国が十分なガス生産能力を確保できるかどうかは不透明である . 中国向けパイプラインのこれまでの建設・操業状況 1(1)中国向けガス出荷量は増加中 2006年4月、トルクメニスタンのニヤゾフ大統領が北京を訪問、中国胡錦涛主席との間で、トルクメニスタンから中国国境まで、2,006km1のパイプラインを建設して年間300億立米のガスを供給することに合意してフレームワークアグリーメントを締結した。また、これを受けてCNPCは、2007年4月に「トルクメニスタン炭化水素資源管理利用庁」とアムダリア河右岸(バクチャーリク)鉱区に関する生産物分与契約(PS契約)を締結してガス田開発をコミットするとともに、またトルクメニスタン国営ガス会社「トルクメンガス」とガス売買契約を締結した。また、中国政府はウズベキスタン政府並びにカザフスタン政府ともそれぞれフレームワークアグリーメントを締結、これに基づいて、CNPCは国営「ウズベクネフチェガス」およびカザフスタン国営「カズムナイガス」との間でも、パイプラインの建設・操業に関する基本協定を締結した。その後、2007年6月から7月にかけてトルクメニスタン、ウズベキスタン、 1 トルクメニスタン国内188km、ウズベキスタン国内525km、カザフスタン国内1,293km 1 - - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 サしてカザフスタン区間でそれぞれパイプライン建設工事が始まった。 パイプラインは2本を併設する計画であり、まず1本目(ラインA)は、わずか2年後の2009年7月にはラインAの接続工事が完了、同時に写真1:パイプライン建設の様子(CNPC HPより)ガス田開発やパイプラインにガスを出荷する処理施設、中国側でのガス受入れ施設の工事も進み、2009年12月14日、中国の胡錦涛主席とトルクメニスタン・ベルディムハメドフ大統領、カザフスタン・ナザルバエフ大統領、そしてウズベキスタン・カリモフ大統領が参加して、中央アジア・中国ガスパイプライン(Central Asia ? Chinaガスパイプライン)の完工式典が開催された。また、ラインBについては翌年の2010年9月に完工した。 CNPCによれば、渡河部分ではトンネル掘削(Directional Drilling)を導入したり、より効率的な溶接技術を活用したりすることにより工事は極めて順調に進んだとしているが、どの程度の建設コ写真2:完成式典に参加する各国首脳ストを要したかは明らかではない。一部の報道では60億ドル程度写真3:完成式典を祝う作業員たちの建設費を要し、そのほとんどを中国側が負担したとも言われている2。 操業開始当初は約5.8MMcm/d(年間21億立米のペース)で出荷が始まった。中国側でも第二西気東輸パイプラインの西側部分(コルガス→中衛)が稼動を開始して、トルクメニスタンからの天然ガス受入を開始したことを、CNPCは2009年12月31日に発表している。2010年の本格操業開始後も、ほとんど大きな問題は報じられ2010年の出荷量は40億立米~50億立米(一部に31億立米との報道あり)であったと伝えられているが、2011年に入ってからはコンスタント出荷量が増えており、6月初めの時点でのガス出荷量は4,450万立米/日と報じられている。CNPCは2011年のトルクメニスタンからのガス調達量170億立米を目標として掲げている。2012年以降も出荷能力は徐々に強化される予定で、2012年には300億立米/年、2015年までに400億立米/年の出荷能力を持つ計画である。また、直近の情報では、トルクメニスタンからは2015年以降、さらに出荷量を200億立米/年増加して、600億立米とすることも検討されているとのことである。 2 各国区間では、それぞれ国営石油会社と建設・操業に携わるJVを50:50のシェアで設立し、各国区間の建設コストはすべて中国側がファイナンスしたと言われているが、確認できていない。 2 - - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 }1:中央アジア・中国・ガスパイプライン (2) コマーシャル面の分析 トルクメニスタンから中国までパイプラインで輸送されたガスは、中国・カザフスタン国境において販売されているが、その価格は明らかにはされていない。ただし、弊部中国担当の竹原が輸出入統計等から独自に分析しているところ、昨年中はおよそ「250ドル/千立米」、最近はおよそ「290ドル/千立米前後」が国境渡し価格となっているようである3。 井戸元の価格については、昨年前半の報道では「120ドル/千立米」という金額が多く見られた。例えば、「2009年6月(ちょうどロシア向けガス販売量がゼロとなった直後)、トルクメニスタンが中国に対し30年間にわたって年間400億立米を供給することを条件に、40億ドルの資金を貸し付けた。その際120ドル/千立米の価格を定めたが、その価格は40億ドルの借入金を返済するまで維持される」とする記事もある4。 仮にこの記事の内容が正しいとする場合、井戸元価格(120ドル)と国境渡し価格(250あるいは290ドル)との差、つまりパイプライン料金が非常に大きくなってしまい、かなり不自然に思われる。 もしかしたら、2010年中の輸送量50億立米は最終的な輸送能力400億立米/年に比して極めて小さいため、操業当初は輸送料金が高くならざるを得ない契約内容になっているのかもしれない。 3 ガス供給源・バグチャーリク鉱区はCNPCの100%権益(PS契約)であり、2010年の出荷量50億立米(価格250ドル/千立米とすれば売り上げは12.5億ドル)の大半はコスト回収分および利益分ガスとしてCNPCの上流会社に帰属する(ロイヤルティや一部の利益分ガスを除く)。 4 筆者が2011年6月にモスクワで面談したロシア科学アカデミー国際経済研究センターSimonia教授も同じく120ドル/千立米に言及。2011年1月にも中国向け価格の引上げに努めたが、中国側から拒絶されたとも語り、中国の中央アジア産ガスの取り込みは不成功に終わるとの見方を示したが、中国企業による取り組みをやや過小評価しているようにも思われる。 3 - - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 アのように井戸元の価格とパイプラインの輸送料金の内訳はどうもはっきりしないが、いずれにしても中国国境での引き渡し価格は290ドル/千立米程度と比較的高い金額になっていることはほぼ確かであり、ガス田開発かパイプライン輸送のいずれか、あるいは双方で一定の売り上げが確保できるものと考えられる。 なお、中国向け価格が290ドル/千立米になっているのに対し、ガスプロム向け価格は、2009年以来、欧州におけるガス長期契約に連動(ガス輸送料金とガスプロムのマージンを差引く)することになっている。一般にガスプロムの供給する長期契約価格は、石油製品価格に9カ月遅れで連動していると言われるが、2011年第3四半期の平均は400ドル/千立米に達するとガスプロムは見ており、ガスプロムによるトルクメニスタン産ガスの買い取り額は少なく中国向けの販売価格を上回っているものと考えられる。つまり、ガスプロムの方が価格は高いが、現在100億立米強と見られる2011年の買い取り数量をこれ以上増やす見込みはない。 2. 中国向けガス販売を拡大する構えの中央アジア各国(ア) トルクメニスタン 2009年4月以降、ガスプロム向けガス販売量が急減したトルクメニスタンは、急速に中国やイラン向け販売のシフトを強めた。その甲斐あって、バグチャーリク鉱区でのCNPCによるガス田開発と中央アジア・中国パイプライン建設が前倒しに進められた。加えて、トルクメニスタン国営トルクメンガスが保有するマライ・ガス田もパイプラインで接続された。さらに40億立米/年のガスの安定的供給源を確保するため南ヨロテンガス田の開発資金をすでに2回、合計81億ドルが中国開発銀行から貸し付けられており、、南ヨロテンで生産されるガスで返済されることになっている。なお、CNPCは南ヨロテンガス田の開発工事作業の一部も請け負っている。 2009年6月 2009年12月 2011年4月 中国開発銀行がトルクメンガスに40億ドルを融資。最大300億立米/年のガス取引量の計画であったが、400億立米/年に引き上げ。 CNPCは南ヨロテンガス田の生産施設の開発作業、30億ドルを引き受け。 中国開発銀行とトルクメンガスが、南ヨロテンガス田を対象に、41億ドルの融資買ガス契約を締結。 トルクメニスタンから中国以外に向けたガスの出荷先についてだが、まず2011年のロシア・ガスプロム向けは100億立米程度にとどまる見込みである。その後のトルクメニスタン産ガス購入量は欧州におけるパイプラインガスの需給や欧州におけるガス価格により左右されることになろう。 また、アジア開発銀行がその実現に積極的にかかわっている「アフガニスタン-パキスタン-インド向けパイプライン」(TAPI)については、2011年に入ってからも協議が行われ、南ヨロテンガスGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 4 - - cで産出されるガスを念頭に、ガス売買契約(SPA、Sales and Purchase Agreement)がアジェンダになっているようであるが、一向に進展が見られない。パイプラインが通過するアフガニスタン域内の安全確保の問題が大きいが、コマーシャル面ではガスを買う側(特にパキスタン)が買い取り数量をコミットできるかどうかが大きな問題ではないかと考えられる。 次に、アゼルバイジャン・トルコを経由して欧州に出荷するカスピ海横断ガスパイプラインについては、ロシアやイランの影響を排除する観点から、欧州政府や米国政府がプロモートしている。しかし、現時点では、カスピ海横断パイプラインの建設にはロシアとイランが強硬に反対しており、加えてトルクメニスタン政府は自国の国境でガスを売却したいとするはっきりした意向を示していて誰の負担で建設できるのかもはっきりしておらず、当面はその実現性は低い。 なお、トルクメニスタン政府は、いずれのルートを最も優先するか、ということを公式には表明していない。図1(P3)のように南ヨロテンガス田とカスピ海沿いのエリアを結ぶ「東西パイプライン」の建設を進めようとしていて、政府関係者も「欧州向けにも販売する準備がある」旨の発言を繰り返してはいるが、自ら資金を投入してロシアやイランとの政治・経済関係を破綻させるリスクを取ってまでカスピ海を横断させたいとは考えていないものと見られる。 (イ) カザフスタン 2009年10月、カズムナイガスとCNPCは、カザフスタン西部(ウスチュルト堆積盆地)のUrikhtauガス田をカズムナイガスとCNPCが共同開発(50:50)すること、及びカザフスタン西部ベイネウから南部の都市シムケントを結ぶガスパイプラインを建設して、当時、建設途中だった中央アジア・中国パイプラインに接続する方針で合意し、フレームワークアグリーメントを締結した。 図2:カザフスタンにおける中国向けパイプラインへの接続構想 (KazTransGasHPより地図中”Proposed Route 1”) 5 - - Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ikhtauガス田は旧ソ連時代に発見された未開発のガス田であり、KMGによれば埋蔵量は4 U00億立米で2016年には10~20億立米/年の生産が期待できるとされている。ベイネウ・シムケント・パイプラインは総延長1,475km、まず途中のボゾイからシムケントまでの1,164kmを2012年までに建設して60億立米の輸送能力を持たせ、その後2014年までにベイネウまでの311kmを延伸して、100億立米/年~150億立米/年の最大輸送能力を持たせる構想である。建設費は30~35億ドルと見込まれ、すでに2010年12月から建設が始まっている。2010年11月にはカズムナイガスが新株を発行して、建設資金の一部、8100万ドルを調達したとの報道もあった。 2010年6月には、中国・胡錦涛主席がカザフスタンを訪問した際、カザフスタン産のガスの中国への輸出とパイプライン建設に政府間合意、また2011年2月にカザフスタンのナザルバエフ大統領が中国を訪問した際にも中国向けにガスを出荷する方針を確認している。 (ウ) ウズベキスタン 2011年4月にウズベキスタンと中国は現在2系統(Line A、Line B)存在する中央アジア・中国パイプラインに3本目を設置・操業するすることで合意し、ウズベキスタンから100億立米/年を引き取る方針で合意した。2010年6月にもウズベキスタンと中国は100億立米/年のガスを中国に出荷する方針で合意している。 加えて、ウズベキスタン国内でガスを生産しているLukoilも中国向けにガスを出荷したいとする意向を示している。同社は2004年に締結したPS契約に基づき、Khauzak及びShadyガス田で30億立米/年を生産し、Kandymガス田の開発も進めているが、パイプラインへのアクセスが制限さていてガスプロム向けの出荷が自由に行えない、という背景があるようだ。 れ 3.出そろったパイプライン増強計画とガス供給能力 2011年6月、中央アジア-中国パイプラインのカザフスタン区間の能力をさらに250億立米/年増強することでカザフスタンと中国が合意したと発表された。これにより、最大で、トルクメニスタンからは400億立米/年、カザフスタンから150億立米/年、ウズベキスタンから100億立米/年、計650億立米/年のガスが出荷される計画が出そろったことになる。さらに、トルクメニスタンから200億立米を追加して調達する方針まで見え隠れしている。パイプライン建設そのものは中国の資金力を考慮すれGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 6 - - ホ十分可能かもしれないが、果たして中央アジア各国側にはそこまで多量のガスを生産する能力が備わっ いるのであろうか? てまずトルクメニスタンについてだが、CNPCが操業しているバグチャーリク鉱区の出荷可能量はその他の未開発ガス田を開発しても最大で140億立米/年程度ではないかと報じられている。つまり、それ以上のガスは別の鉱区から供給せざるを得ないわけだが、21兆立米の埋蔵量があるとトルクメニスタン政府が期待する南ヨロテンガス田でいつからどの程度のガスが生産できるようになるかがカギとなる。その細かい開発状況は不明であるが、巨大ガス田であり、またそもそも高い硫化水素分が含まれていることから開発は決して容易ではないとされており、2~3年で生産を開始するのは難しいのではないかと思われる。 次にカザフスタン西部のカスピ海周辺域には、石油・ガスのポテンシャルがまだ高く、石油生産に伴う随伴ガスも期待できる。現時点では地層圧維持のためにガス圧入するケースも多いが、十分な価格が確保できればガス販売が正当化される可能性があろう。ただ、現時点ではUrikhtauガス田だけでは70.060.050.040.030.020.010.00.0(単位:10億?) (BP統計2011) 十分な出荷量ではないはずでありことから、他のガス田や油田からの随伴ガスを繋ぎこむ必要がある。果たして2012年までにカザフスタンだけで60億立米/年を出荷する体制が整うかどうかは不透明である。 ウズベキスタンのガス生産量(左図)は最近ややガス生産量ガス消費量減少気味であり、今の段階ではガスプロム向けの輸出量に余裕はあるが、中国向けに100億立米を出荷するためには十分な埋蔵量や生産量の確保が必要となる。ただし、ウズベクネフチェガス自身には十分な投資余力があるとは考えられないため、ガス開発を進めて中国に出荷したいLukoilを筆頭に、外国石油会社を引き入れてガス埋蔵量・生産能力を高めることができるかどうかがカギになろう。ただ、ウズベキスタンでは厳しく外貨管理を行っており、外貨の外国送金が容易ではないなど、ビジネス上の問題点も多い。 以上のように、2015年ごろまでに650億立米/年のパイプライン能力が整備される可能性はあるが、上流の供給源の整備はもう少し長い期間を要する可能性が高いと考えられる。 また、一連の中国企業からの中央アジア産ガスの囲い込みに対して、ロシアのガスプロムがどのような反応を示すかにも注意すべきであろう。E.ONやRWEなど、欧州におけるガス販売会社との価格交Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 7 - - ツや仲裁裁判などの負担が掛かっており、今のガスプロムには中央アジアへテコ入れする余裕など無いかもしれないが、もしも価格と数量を引き上げることができれば、情勢は一気に変化し、中央アジア各国がロシア向けガス販売に傾く可能性も否定できない。 お、中央アジア産ガスの中国国内での市場へのインパクトに関しては、中国担当竹原のレポート なをご参照ください。 (http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=1108_out_m_cn_gas%2epdf&id=4457) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 8 - -
地域1 旧ソ連
国1 トルクメニスタン
地域2 旧ソ連
国2 カザフスタン
地域3 旧ソ連
国3 ウズベキスタン
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 旧ソ連,トルクメニスタン旧ソ連,カザフスタン旧ソ連,ウズベキスタン
2011/08/16 古幡 哲也
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