ページ番号1004164 更新日 平成30年2月16日

プレソルトの探鉱・開発に賭けるPetrobras:新5カ年計画(2011-2015)

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レポートID 1004164
作成日 2011-08-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 企業探鉱開発
著者 舩木 弥和子
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年度 2011
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2011/8/12 石油調査部:舩木弥和子 プレソルトの探鉱・開発に賭けるPetrobras:新5カ年計画(2011-2015) (Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas他) (1) Petrobrasは総投資額2,247億ドルと前5カ年計画とほぼ同規模の新5カ年計画を発表した。 (2) 探鉱・生産部門への投資額は前5カ年計画から7%増加し1,275億ドルとされ、投資額全体に占める探鉱・生産部門の割合も53%から57%に増加した。探鉱・生産部門への投資額の92%はブラジル向けで、そのうち45%にあたる534億ドルがプレソルト向けとされている。Petrobrasが探鉱・開発部門、特にプレソルトの開発を重視していく方針であることが示された。 (3) 2020年のPetrobrasの生産目標は、前5カ年計画の538.2万boe/dから641.8万boe/dに引き上げられた。プレソルトの生産量は、現在は同社のブラジル国内の原油生産量の約2%にすぎないが、2015年には55.6万b/d、2020年には199.3万b/dに増加し、国内原油生産量の40.5%を占める見通しである。 (4) 下流部門への投資額は前5カ年計画から5%減の706億ドルとされ、プロジェクトの一部が先送りされたものの、2012~2019年に4つの製油所が建設され、精製能力は146万b/d増加する計画となっている。ただし、これまでのプレソルトで生産された原油を石油製品として輸出するという計画は変更され、新規製油所で精製される石油製品は国内向けとされる。 (5) ガス・電力部門への投資額も132億ドルに26%削減された。Petrobrasはガス需要の伸びに対応するため2020年までに同国4か所目となるLNG受入基地を建設することを検討している。 (6) Petrobrasは必要とされる資金を自らのキャッシュフロー、社債発行、資産売却で賄い、株式発行は計画していない。今後2年間にブラジル国内外の資産売却が実施される予定で、Petrobrasが保有する株式やCampos盆地南東部の数鉱区を含む上流の権益が売却される見通しだ。ただし、ブラジル沖合のプレソルトは含まれないという。 (1)Petrobras「ビジネスプラン 2011-2015」 7月22日、Petrobras取締役会は、同社の2011~2015年の5年間の総投資額を2,247億ドルとする新5カ年計画「ビジネスプラン 2011-2015」を承認した。 Petrobrasの5カ年計画は毎年更新されており、その投資額は「ビジネスプラン 2008-2012」が1,124億ドル、「ビジネスプラン 2009-2013」が1,744億ドル、「ビジネスプラン 2010-2014」が2,240億ドルと過去数年間、増加を続けてきた。「ビジネスプラン 2011-2015」についても、Petrobrasは総投資額を当初2,600億ドル程度に増額する計画だった。しかし、インフレに拍車がかかること等を懸念した政府がPetrobrasに投資額削減を求めた模様で、その結果、見直しが行われ、「ビジネスプラン 2011-2015」の? 1 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 且相zは前5カ年計画の投資額とほぼ同額とされた。また、見直しが行われたため5カ年計画の作成に時間がかかり、2011年に入り半年以上たってからの承認、発表となった。Petrobrasは従来、5カ年計画を前年の中ごろに発表していたが、プレソルトの発見後は、策定に時間がかかり発表が遅れる傾向にある。「ビジネスプラン2009-13」は2009年1月末に、「ビジネスプラン2010-14」は2010年6月21日に発表されたが、今回は承認、発表までにさらに時間を要しており、プレソルトという大きなプロジェクトを抱え、政府からの要望を取り入れながら、Petrobrasが5カ年計画作成に苦慮していることがうかがわれる。 (Petrobrasホームページより作成) (2)ブラジル、プレソルトの探鉱・開発部門に重点 「ビジネスプラン 2011-2015」を部門別に見てみると、探鉱・生産部門への投資額が前5カ年計画の1,188億ドルから7%増加し1,275億ドルとされている。投資額全体に占める探鉱・生産部門の割合も53%から57%に増加した。一方、下流(精製・輸送・販売)、ガス・電力部門の投資額はいずれも前5カ年計画より削減されており、今回の5カ年計画でPetrobrasは探鉱・開発部門に注力していくという方針を鮮明に示している。 Petrobrasは探鉱・生産部門への投資額1,275億ドルのうち92%にあたる1,177億ドルをブラジル国内? 2 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ?ッとしており、ブラジル国内重視の傾向がうかがわれる。国外への投資額は、探鉱・開発部門だけではなく、ビジネスプラン全体としても「ビジネスプラン 2009-2013」の159億ドルから、「ビジネスプラン 2010-2014」では117億ドル、「ビジネスプラン 2011-2015」では112億ドルと年々削減される傾向にある。 Petrobrasはすでに多くの既発見、かつ将来有望な資産を保有しており、新規探鉱に注力する必要はないと感じているためか、Petrobrasの探鉱投資は開発投資に比べ少なくなっているが、それでも1年当たりの平均の探鉱投資額は40億ドル超を計画している。 そして、ブラジル国内の探鉱・生産投資額のうち45%にあたる534億ドルがプレソルト向けとされている。プレソルト向けの投資額は前5カ年計画では330億ドルとされており、62%増加したことになる。このうち124億ドルがTransfer of Rights、すなわち、2010年に新たに発行した株式と引き換えに政府より権益を取得したサントス盆地プレソルトのFranco等の鉱区向けの投資となっている。 プレソルトについては、2010年にサントス盆地のLula(Tupi)油田のパイロット生産やカンポス盆地のCachalote/Baleia Franca 油田の生産が始まる等、比較的順調に探鉱・開発が進展している。 Petrobrasによると、Lula油田(9-RJS-660井)の2011年5月の生産量は28,436b/d、随伴ガスを含めた生産量は36,322boe/dで、2009年5月に長期生産テストを始めて以来最高の水準に達した。Lula油 (Petrobrasホームページより作成) ? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 cの生産量は2012年には10万b/dに達する計 プレソルト生産開始実績と見通し 画だ。 Guara、Lula Northeastについては、長期生産テストの結果が良好であったことから、前5カ年計画より生産開始を1年前倒しにし2012年、2013年に生産を開始するとしている。プレソルトの長期生産テストも2010年のGuara、2011年のCernambi、Cariocaに続いて、2012年4、2013年3、2014年5、2015年5坑で実施される計画となっている。 Petrobrasは、「Transfer of Rights」では2015年までに10坑を掘削する計画で、Francoでは2015年より生産能力15万b/dのFPSOを用いて生産を行うとしている。 (Petrobrasホームページより作成) (3)2020年の生産目標は641.8万boe/d 2020年の生産目標は、前5カ年計画では538.2万boe/dであったが、「ビジネスプラン2011-2015」では641.8万boe/dに引き上げられた。増加分103.6万boe/dのうち84.5万boe/dは、「Transfer of Rights」からの生産で、「ビジネスプラン2010-2014」には含まれていなかった。 プレソルトの生産量は、2011年は同社のブラジル国内の原油生産量210万b/dの約2%にすぎないが、2015年には55.6万b/d、2020年には199.3万b/dと増加し、国内原油生産量の40.5%を占める見通しである。 Peteobrasは、このように2020年に同社全体で641.8万boe/d、ブラジル国内の原油だけで491万b/dを生産するという非常に高い目標を設定しているが、はたして、ここまで生産量を増やすことが可能なのであろうか。 ? 4 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 (出所:Petrobrasホームページ) Petrobrasは「ビジネスプラン2011-2015」の中で、下表を示し、同社は過去30年間、ブラジル国内の原油生産量を年率約10%の割合で増加させてきたとしている。「ビジネスプラン2011-2015」の全体の生産目標とブラジル国内の原油生産目標は、2015年についても2020年についても、ほぼ年率10%の増加を見込んだ数字になっている。過去の実績からPetrobrasはこの程度の生産の伸びならば達成できると考えたものと思われる。 Petrobras ブラジル国内の原油生産の伸び (出所:Petrobrasホームページ) また、この点については、Petrobrasが高い技術力をもち、株式を公開していることから、メジャーと同程度に期待できるとの見方をする向きもある。 過去のビジネスプランをPetrobrasはどの程度実行できているのかを、2010年の生産量について「ビ? 5 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Wネスプラン2006-2010」の2010年の生産目標と実績で比較して見てみると、Petrobrasは生産量全体については目標値の76%、ブラジルの原油生産量については目標値の9割弱の生産を行っている。一方、ブラジル国外は原油、ガスともに達成率が50%以下となっている。国外の達成率が低くなっている原因として考えられるのは、「ビジネスプラン2006-2010」が作成された2005年当時、まだプレソルトの大規模な発見はなく、Petrobrasは積極的に国外に打って出ようという戦略をとっており、そのためブラジル以外の国の生産目標が高く設定されたことだ。その後、プ Petrobras 2010年生産量(万b/d) 2007-2011」の2011年の目標値と比較してみても、 (Petrobrasホームページより作成) 同様の傾向がみられた。 *「ビジネスプラン2006-2010」の2010年の生産目標 新規製油所建設計画 4)国内需要急増に応え精製能力拡張 (レソルトの発見が続き、Petrobrasにとってブラジル以外の地域の重要度が次第に低減し、投資額が削減されていった。その結果、ブラジルに比べ、ブラジル以外の国の目標達成率が低くなったと考えられる。2011 年上半期の生産量を「ビジネスプラン「ビジネスプラン2011-2015」では、下流部門への投資額は前5カ年計画の736億ドルから706億ドルに5%削減された。 ブラジルでは好調な経済を背景に国内需要が特に北部で急増し、石油製品輸入量は2006年の11.8万b/dから2011年は32.8万b/dに増加する見通しだ。新たに製油所が建設されなければ、2020年には石油製品輸入量が消費量に占める割合は40%に達する見通しで、Petrobrasは下流部門への投資額のうち50.1%を国内新規製油所建設にあてるとしている。下流部門への投資額の削減により、2014年とされていたPremiumI製油所の完工が2016年に延期されたものの、2012~2019年にPremiumⅠを含め (Petrobrasホームページの地図に加筆) ? 6 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 つの製油所が建設され、精製能力は2011~2015年の5年間に39.5万b/d、2016~2020年の5年間に106.5万b/d、合計146万b/d増加する計画となっている。Petrobrasは、ブラジルの石油製品需要は2020年まで年率3.8~4.5%で増加し309.5~332.7万b/dとなるとみており、Petrobrasの現在の精製能力を勘案すると、需要に対応できる計画となっている。 ブラジル及びPetrobrasはこれまでプレソルトで生産された原油を石油製品として輸出するとしてきたが、需要増に対応し石油製品輸入の増加を抑えるため、新規製油所で精製される石油製品は国内向け5)天然ガス需給ギャップを埋めるためLNG受入基地建設 (とするとしている。 ガス・電力部門への投資額は前5カ年計画の178億ドルから132億ドルに26%削減された。 Petrobrasはブラジルの天然ガス需要が2015年には151MMm3/d、2020年には200MMm3/dに増加すると見ている。一方、供給については、国内生産量が増加し、LNGも2015年以降はPecem、Guanabara Bayに加えBahiaにLNG受入基地を設け輸入量増加を期待しているものの、2015年には需要が供給を上回ると見ている。2020年には需給ギャップは27MMm3/dとなる見通しで、これを解消するために2020年までに同国4か所目となるLNG受入基地を建設することが検討されている。 (Petrobrasホームページより作成) ? 7 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 i6)資金調達のため136億ドルの資産売却を計画 Petrobrasは「ビジネスプラン2011-2015」で必要とされる資金の大部分を自らのキャッシュフローで賄い、不足分は社債発行(最大914億ドル)や資産売却(136億ドル)でカバーし、株式発行は計画していないとしている。「ビジネスプラン2011-2015」では、売却予定の具体的な資産内容には言及がなかった。 8月2日、Gabrielli CEOが資産売却について、今後2年間に資産を売却する計画であること、売却を検討している資産の半分はブラジル国外、半分はブラジル国内の資産であること、Campos盆地南東部の数鉱区を含むブラジル沖合鉱区の権益売却も検討していること、ただしブラジル沖合のプレソルトは含まないこと、保有する他企業の株式も売却する計画であること等を発表した。 Petrobrasは1990年代からブラジル以外の国での探鉱・開発を進めており、現在20カ国以上で探鉱・開発を行っている。上流資産の売却については、メキシコ湾と西アフリカはPetrobrasがブラジル以外で最も関心の高いエリアであり、手放すことはないのではないか、ボリビアやアルゼンチン等南米の資産が売却の中心となるのではないか、国外の探鉱鉱区や国内の成熟油田を売却するのではないか等様々な見方がなされている。 Petrobrasが活動している主要鉱区 (各種資料より作成) ? 8 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 齦禔APetrobrasは中南米最大の石油化学メーカー、ブラスケムの株式の21.69%やブラジル国内の天然ガス輸送企業の株式、発電所の権益を保有している。Gabrielli CEOは、すでに売却株式は内定しているので、可及的速やかに売却を実施すると説明している。Petrobrasは、8月9日には、沖縄県に製油所を保有する全額出資の子会社、南西石油の株式の一部を売却する方針であることを公表した。 なお、Barbassa CFOは、ユーロ建てないしポンド建ての社債発行を検討していることを明らかにしている。 終わりに 「ビジネスプラン 2011-2015」の冒頭には、過去5年間の世界の発見の1/3をブラジル深海の発見(すなわちプレソルトの発見)が占めていることと、ブラジルの石油製品、エタノール、バイオディーゼルの消費量の見通しが示されており、ここから、Petrobrasは、プレソルトの開発と増加する国内の石油製品需要への対応をこの5カ年計画の最重要課題ととらえ、投資計画を作成したということがうかがえる。そして、その結果、当初Petrobrasが作成した「ビジネスプラン 2011-2015」では、5年間の総投資額が前5カ年計画を上回り過去最高の2,600億ドルとなったとみられている。 ブラジル政府は、前回の5カ年計画策定時までは、Petrobrasを中心にプレソルト等で探鉱・開発が進められることで、ブラジル全体としても発展を遂げていきたいという方針であったために、Petrobrasの5カ年計画の投資額が年々増加していくことを認めてきた。しかし、政府は今回の「ビジネスプラン 2011-2015」策定にあたっては、インフレの加速や加熱している経済をさらに刺激することを避けるため政策を変更し、Petrobrasに投資額を削減するように要求したと伝えられている。 このような状況を反映して、最終的に7月22日に発表された「ビジネスプラン 2011-2015」は、総投資額を微増にとどめ、プレソルトの探鉱・開発を優先する一方で、精製部門については一部のプロジェクトを先送りし、必要最低限の拡張を行うという内容の5カ年計画になったものと考えられる。 一連の動向について、Petrobrasが政府の経済政策運営の道具として使われたとの見方をする向きもあるが、投資額が削減されたことでPetrobrasはあまりにも多くのプロジェクトを抱え、負担を負いすぎるというリスクを減らすことができ、Petrobrasにとってもプラスとなる5カ年計画となったとの見方もある。 いずれにせよ、Petrobrasが今回の5カ年計画に沿って、プレソルトの探鉱・開発を進め、生産量を伸ばすことができるのか、また、資産売却は順調に進むのか等、プレソルトの発見により変貌をとげつつあるPetrobrasの今後の状況を見守っていく必要がある。 ? 9 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ブラジル沖合プレソルト主要鉱区図 (各種資料より作成) ? 10 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 中南米
国1 ブラジル
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中南米,ブラジル
2011/08/18 舩木 弥和子
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