ページ番号1004173 更新日 平成30年2月16日

西アフリカ深海の雄、アンゴラ ~深海油田開発ラッシュと緒についたプレソルト探鉱~

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レポートID 1004173
作成日 2011-09-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2011
Vol 0
No 0
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抽出データ 更新日:2011/9/15 石油調査部:竹原 美佳 西アフリカ深海の雄、アンゴラ ~深海油田開発ラッシュと緒についたプレソルト探鉱~ アンゴラで深海油田の開発ラッシュが続く。今後5年間の増産規模は少なくとも70万b/d、OPECの (cid:190)中でイラクにつぐ規模。この他投資決定を控える深海プロジェクトが100万b/d以上ある。 (cid:190) アンゴラはOPEC生産枠などの問題を抱えてはいるが、経済復興のため堅調な原油生産を維持す(cid:190) ることが必要であり、当面深海を軸とした増産基調が続く見通しである。 Totalは大水深油田の開発が進み、Chevronを超えアンゴラ最大のプレイヤーとなる。BPは2012年にアンゴラ初の超大水深PSVM油田(水深2,500m超)の生産開始予定である。 (cid:190) アンゴラでは深海プレソルトにおける発見も期待されている。2010年に南部Kwanza盆地プレソルト11鉱区の入札が行われた。深海開発に定評のあるIOC13社(米Cobaltを除き大手)が入札に参加した。アンゴラ深海でオペレーターを務めるBP、Totalの他、Statoilが初めてオペレーターをとり、RepsolとConocoPhillipsが初参入。ExxonMobilはノンオペだが超大水深3鉱区に参加した。Sonangolはノンオペだがいずれの鉱区においても30%以上の権益を取得した。 (cid:190) プレソルトの探鉱は緒に就いたばかりである。今夏米CobaltがBlock21で掘削キャンペーンを展開している。 (cid:190) 日本企業がアンゴラの大水深油田(プレソルトを含む)開発に直接参加する可能性は高くないが、FPSOなどの生産設備、深海油田開発へのファイナンスなどにおいて日本企業のビジネスチャンスが考えられる。 . 深海油田開発ラッシュのアンゴラ 1アンゴラは世界15位、アフリカ第2位の産油国である。原油生産能力は195万バレル/日で2011年8月の生産量は169万b/dである。アンゴラの石油生産の8割(約150万バレル/日)を大水深(水深300~1,500m)が占め、アンゴラは米国、ブラジルと並ぶ深海油田生産国である(米国深海(メキシコ湾)の生産量は約170万boed、ブラジル深海の生産量は約160万b/d)。 アンゴラの深海油田は水深300~1,500mの大水深鉱区(Block14~30)と水深1,500m超の超大水深鉱区(Block31~40)に大別され、主力生産地域は北部Lower Congo盆地大水深3鉱区である。メジャーズがオペレーターを務めている(ChevronがBlock14、ExxonMobilがBlock15、TotalがBlock17 、BPがBlock18)。超大水深についてはBPがオペレーターを務めるBlock31のPSVM油田が開発中(後述)で、2012年に生産を開始する予定である。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 }1:世界の大深海地域 出所:OTM Consulting 図2:アンゴラにおける主な生産・開発中の深海鉱区 各種資料にもとづきJOGMEC作成 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1)Total、アンゴラ最大のプレイヤーに Totalはオペレーターを務める大水深Block 17の開発を進めている。2011年8月にPazflor油田が生産を開始した。数カ月以内にプラトー生産22万b/dとなる。 Pazflor油田(2000年発見)は2000年に発見、アンゴラ沖合500km、水深600~1,200mに位置し、確認・推定埋蔵量は5.9億bbl。Perpetua、Zinia、Hortensia、Acacia油田で構成されており、4油田の分布範囲は琵琶湖にほぼ相当する約600km2、FPSO(浮体式生産出荷設備)に海底仕上げ井をタイバックする(海底仕上げ井をフローラインやライザーでFPSOにつなぐ)生産方式である。Perpetua、Zinia、Hortensiaは中新世(Miocene)砂岩で重質(API19~22°)、Acaciaは漸新世(Oligocene)砂岩で軽質(API38°)と異なる性状の油であり2種類の海底生産システムを設置し、FPSOにつなげる。海底仕上げ井49坑(生産井25、水圧入井22、ガス圧入2)、総延長175kmの生産フローライン、90kmのアンビリカル(ケーブル)および付帯設備で構成されている。FPSO(韓国・現代受注)は原油処理能力22万b/d、貯蔵能力は世界最大級の190万バレルである。随伴ガスは当初全量再圧入するが、アンゴラLNG(520万t/y)の稼働後(2012年稼働予定)はアンゴラLNGに供給する計画である。 TotalはBlock17のオペレーターで権益40%を保有、パートナーはStatoil(23.33%)、Exxon Mobil(20%)、BP(16.67%)で Block17ではこの他Girassol、Dalia、Rosa油田が生産中である。 図3:Pazflor油田の開発イメージ Source:Total Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 otalはBlock17でCLOV(Cravo、Lirio、Orquidea、Violeta)油田の開発を行っている。CLOV油田は1998年に発見、ルアンダ沖合140kmに位置し、水深は1,100~1,400m、確認・推定埋蔵量は5億バレルである。CLOV 田は2014年に生産開始予定で、プラトー生産は16万バレル/日である。Totalは油CLOV油田の生産が始まるとChevronを抜き、同国最大の生産者となる見通しである。 CLOV油田もFPSOに海底仕上げ井をタイバックする生産方式である。生産・圧入井は34坑、FPSOは処理能力原油16万b/d、原油貯蔵能力は180万バレル。FPSOは重質油と軽質油の処理を行うことが可能。Cravo、Lirioの貯留層 はOligoceneで軽質API32~35°、Orquidea、Violetaの貯留層はMioceneでAPI17~22°と重質。Totalは異なる性状、特に重質油の回収が技術的課題(コストアップ要因か)としている。 表1:Pazfor・Clov油田の概要 鉱区水深オペレーターパートナー発見生産開始確認・推定埋蔵量生産プラトー開発方式FPSO貯蔵能力 PazfrorBlock17600~1,200mTotal(40%)Statoil(23.33%)、ExxonMobil(20%)、BP(16.67%)2000年2011年5.9億bbl22万b/dFPSOに海底仕上げ井をタイバック190万bblClovBlock171,100~1,400mTotal(40%)Statoil(23.33%)、ExxonMobil(20%)、BP(16.67%)1998年2014年(見込)5億bbl16万b/dFPSOに海底仕上げ井をタイバック180万bbl (3)2012年、アンゴラ初の超大水深油田生産開始へ ~BPのBlock31 PSVM油田~ BPはアンゴラ初の超大水深油田であるBlock31北東部のPSVM(Plutao、Saturno、Venus、Marte)油田を開発中である。PSVM 油田は2002年に発見、水深2,000m、確認・推定埋蔵量は約6億バレル、2011年12月に生産開始、プラトー生産は15万b/dである。BPがオペレーターで26.7%を保有、パートナーはExxon Mobil(25%)、Sonangol(20%)、Statoil(13.3%)、Marathon(10%)、Total(5%)である。 PSVM油田はFPSOに海底仕上げ井をタイバックする生産方式である。FPSOは三井海洋開発(Modec)が受注した。FPSOの処理能力は原油15.7万b/d、ガス245MMcfd、原油貯蔵能力は180万バレルと世界最大級である。海底生産設備は生産・圧入井48坑、15基のマニホールド、総延長170kmのGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 カ産フローラインと95kmのアンビリカルおよび付帯設備で構成されている。 この他超大水深ではTotalがオペレーターをつとめるBlock32において商業量の油田を発見しており、開発を検討中である。Block32はTotalが30%で、パートナーはSonangol(20%)、China Sonangol(20%)、ExxonMobil(15%)、Marathon10%、Galp5%である。China Sonangol Internationalは中国国有石油会社Sinopecと国営Sonangolが設立したSinopec Sonangol International1(SSI)とは別会社である。China Sonangol International はSonangolが70%、香港Beiya International Developmentが30%出資し、2004年に設立した。China SonangolはBlock3/05(25%)、Block3/05A(25%)の他、2010年6月には米Marathon のBlock32の20%を取得2、2011年1月には4鉱区の権益(Block19(10%)、Block20(10%)、Block36(20%)、Block38(15%)を取得している。 表2:PSVM油田の概要 鉱区水深オペレーターパートナー発見生産開始確認・推定埋蔵量生産プラトー開発方式FPSO貯蔵能力 PSVMBlock312,000mBP(26.7%)Exxon Mobil(25%)、Sonangol(20%)、Statoil(13.3%)、Marathon(10%)、Total(5%)2002年2014年(見込)6億bbl15万b/dFPSOに海底仕上げ井をタイバック180万bbl 1 Sinopec Corp75%、Sonangol25%出資SSIは2004年にBlock18のShell権益を取得、2005~2006年入札では2鉱区でパートナーとして権益を取得(Block15/06(20%)、17/06(27.5%) 2 2008年8月、MarathonはBlock32権益30%のうち20%を売却。国営石油会社のインドONGC、中国CNOOC/Sinopec連合、ブラジルPetrobrasが入札に参加、CNOOC/Sinopec連合が落札したがSonangolが先買い権を行使と報じられていた。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Q.深海油田の増産を図るアンゴラとナイジェリア 2011年6月にIEAが発表した中期見通し(Medium-Term Oil and Gas Market 2011)によると、アンゴラの原油生産能力は2011年~2016年で約70万b/d伸び、270万b/dとなる見通しである。これはOPECの中でイラクの能力増強(153万b/d)につぐ規模である。TotalのPazflor・Clov油田(計38万b/d)ならびにExxnMobilのBlock15Kizomba Satellite Phase1(2012年生産開始予定、生産プラトー15万b/d)、そしてBPの超大水深Block31のPSVM油田(15万b/d)を合計すると約70万b/dとなる。ちなみにアフリカ最大の産油国ナイジェリアはIEA中期見通しでは2016年までに約20万b/d増加にとどまっている。20万b/dの内訳はTotalのUsan油田18万b/dおよびChevronのAgbami油田増強分と思われる。 図4:IEAによるOPEC原油生産能力増減推計(2011~2016年) 万b/d200150100500‐50‐100 出所:IEA Medium-Term Oil and Gas Market 2011 表3:アンゴラで開発中の主な深海油田 PazflorPSVMKizomba DSatellitesCLOV生産能力(千b/d)220150150160生産開始(見込)鉱区オペレーター201120122012201417311517TotalBPExxonMobilTotal EIA、各社ウェブにもとづき作成 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 \4:ナイジェリアで開発中の主な深海油田 生産能力(千b/d)生産開始(見込)鉱区オペレーターAgbami拡張Usan1001802011~2014 OML1282012 OML138/139ChevronTotal EIA、各社ウェブにもとづき作成 図5:ナイジェリアにおける生産・開発中の主な深海油田 ンゴラやナイジェリアではさらに多くの深海油田開発計画がある。米エネルギー省エネルギー情報 ア局EIAのCountry Analysisや企業の年報によると、2016年までに開発検討中のプロジェクトの生産能力はアンゴラがIEA中期見通しの3倍の200万b/d超、ナイジェリアはIEA中期見通しの6倍の100万b/d超である。全て開発に移行した場合、2016年にアンゴラもナイジェリアも400万b/d前後の生産能力を有することになる。 IHSEnergy他にもとづき作成 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 塔Sラは2007年1月にOPECに加盟、2009年1月からOPEC生産枠が151.7万b/dに設定され アているが基本的に遵守率は低い。アンゴラは、1975年から2002年まで続いた内戦が終結し、経済復興を進めている。アンゴラは石油が政府収入の75%、輸出収入の95%を占めており、経済復興活動を継続するためにも、堅調な原油生産が必要であり、OPEC生産枠の制約があるものの深海開発を軸とした増産を志向すると思われる。ただしアンゴラが進める技術・サービス分野の現地化が、高度な技術と知見が要求される超大水油田の開発の遅れにつながっているという見方がある。 アフリカ最大の産油国ナイジェリアの現在の生産能力は250万b/dで、2011年7月の生産量は225万b/dである。ナイジェリアは1971年以降OPECに加盟しており生産枠は167.3万b/dだが遵守率は低い。主な生産地域は南東部陸上~浅海ニジェールデルタで、深海油田の比率は3割程度(約75万b/d)とアンゴラの半分である。ナイジェリアもアンゴラ同様石油収入に依存した経済(石油が政府収入の40%、輸出収入の95%を占める)であり、やはり深海油田開発による増産を志向している。 ナイジェリアもアンゴラ同様1993年に深海入札を実施、1995~2000年初頭に深海油田が発見されており、2010年までに深海増産を軸に原油生産能力400万バレル/日を構築する目標を設定していたが、生産能力2010年IEA中期見通し(2011~16年)開発検討中プロジェクト(2011~16年、EIA?Country?Analysis)アンゴラナイジェリア 出所:EIA、IEA、各社年報等にもとづき作成 図6:アンゴラとナイジェリアの増産ポテンシャル 万b/d5004003002001000Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ュ府承認等手続き、操業地域における治安問題や石油法(Petoleum Industry Bill;PIB)改正の遅れなどにより深海油田の開発はアンゴラの後塵を拝している。 ナイジェリアは2009年から石油法改正について審議しており、ジョナサン大統領は大統領選の5月下旬までのPIB成立を目指していたが未だ議会の承認が下りていない。PIB成立の遅れにより深海油田やLNG液化事業の投資決定が遅れている。ナイジェリア側はPIB導入により、ジョイントベンチャーが直接資金調達でき、国営石油会社NNPCが政府財政に頼らないようになる。また税金・ロイヤルティの改正で透明性が高まるとして、PIB成立を推進する構えだが、Shellなど既存のジョイントベンチャーはPIB導入による財務条件悪化などを受け同法案に反対している。 図7:アンゴラとナイジェリアの深海油田入札~開発 各種情報にもとづき作成 3.メジャーズ揃い踏みの深海プレソルト入札 ブラジル南部Santos、Campos盆地の下部白亜系プレソルトで大油田が発見されているのは周知の通りだが、対岸のアンゴラにおいても深海プレソルトにおける発見も期待されている。プレソルトの発見が Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 咜メされているのはこれまでの主力生産地域である北部Lower Congo盆地ではなく南部のKwanza・Benguela盆地である。ブラジルとアンゴラはジュラ紀後期から白亜紀初期にかけてアフリカ大陸と南米大陸の分裂により分かれており、ブラジルのCampos盆地とアンゴラ南部Kwanza盆地の地質構造には相関性がある。Kwanza盆地浅海プレソルトでは過去に少なくとも10坑で石油が確認されている。陸上のプレソルトは4,000m付近で確認されているが、海洋は5,000m以上深い層(下部白亜系)が対象の模様である(米Cobaltは5,500~6,600mの下部白亜系を対象としている)。 図8:ブラジルとアンゴラにおける地質相関性(USGS) Source:Geology and Total Petroleum Systems of the West ?Central Coastal (7203),West Africa (USGS,2006) アンゴラは2010年5~7月にかけて南部Kwanza・Benguela盆地プレソルト11鉱区の入札を実施した。大水深5鉱区(Block19、20、22、24、25) 、超大水深6鉱区(Block35、36、37、38、39、40) が対象である(図8、表5参照)。2005~06年に実施された入札では50社以上が入札参加資格を取得したが、今回は深海開発で定評のあるIOC13社のみが招かれた。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 }9:2010/2011年深海プレソルト入札鉱区 表5:2010/2011年深海プレソルト入札鉱区 オペレーターBlock19BP(50%)Block20Cobalto(40%)Block22Block24Block25Block35Block36Block37Block38Block39Repsol(30%)BP(50%)TOTAL(35%)ENI(30%)ConocoPhillips(30%)ConocoPhillips(30%)Statoil(40%)Statoil(40%)Block40TOTAL(35%)パートナーSonangol(40%)、ChinaSonangol(10%BP(20%)、Sonangol(30%)、ChinaSonangol(10%Statoil(20%)、Sonangol(50%)Sonangol(50%)Statoil(20%)、Sonangol(30%)、BP(15%)Sonangol(45%)、Repsol(25%)Sonangol(50%)、ChinaSonangol(20%Sonangol(50%)、ChinaSonangol(20%ExxonMobil(30%)、Sonangol(30%)ExxonMobil(30%)、Sonangol(30%)Statoil(20%)、ExxonMobil(15%)、Sonangol(30%) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 e種情報にもとづき作成 入札は2011年1月に結果が発表され、7社(BP、米Cobalt、Repsol、Total、Eni、ConocoPhillips、Statoil)がオペレーターとして11鉱区全てを落札した。米Cobaltを除き大手の石油企業がオペレーターである。RepsolとConocoPhillipsがアンゴラに初参入、Statoilは初めてオペレーターとなった。入札に参加した13社のうちChevron、Galp Energia、Maersk Oilは権益を取得しなかった。サインボーナスは未公表だが最大でも年1鉱区5億ドル程度で前回入札の2分の1程度と見られている。パートナー参加は国営石油会社Sonangolを含む3社である。ExxonMobilは超大水深3鉱区にパートナーとして参加、権益15~30%を取得した。Sonangolは11鉱区の全てで30~50%の権益を取得した。China Sonangolはノンオペだが4鉱区で10~20%の権益を取得した。 なお、アンゴラは2007 年 10 月に新石油法(2003年施行)にもとづく第 2 次入札(陸上3、浅海1、大水深3、超大水深3の計10鉱区)に係る説明会をルアンダ、ヒューストン、ロンドンで実施、2008 年 3 月2009年4月、BPアンゴラの元社長などベテランオイルマンの集まりである米Cobalt(2005年設立、従業員数60名)はアンゴラ国営Sonangolと資産スワップで合意、他社に先駆けプレソルト鉱区権益を取得した。CobaltoはアンゴラBenguela盆地浅海~大水深Block9(水深50~1,000m)ならびにKwanza盆地大水深21の権益40%ならびにオペレーターシップを取得した(Sonagolは米メキシコ湾大水深11のリース鉱区権益の25%を取得した。) Block21の対岸ブラジルCampos盆地プレソルトではJuparte油田がブラジル初のプレソルト油田として2008年9月に軽質油(API30°)の生産を開始している。ブラジル深海プレソルトというとTupi油田などSantos盆地のイメージが強いが、Campos盆地はすでにポストソルトで生産中の油田があり、パイプラインなど既存インフラを利用することが可能で、Santos盆地に比べ発見から生産に移行する時間が短く先行的に開発されているようである。 2011年7月からCobaltはBlock21(水深1,700~1,500m)において掘削キャンペーンを展開している。Cobaltが掘削したアンゴラ深海初のプレソルト探鉱井であるBicuar-1は水深1,500m、予定掘削深度は6,525mで下部白亜系炭酸塩岩層と中新世ポストソルトのチャネルシステムを対象としていたが、210m掘削したところで異常高圧層にあたり堀止めとなった。現在Cameia #1の掘削を行っており、Cameia #1に続きBicaur-1A のリエントリーを行う計画である。CobaltはBlock21のBicuar、Cameia構造それぞれの期に結果を発表する予定であったが、こちらは延期されたままとなっている。 .アンゴラ深海プレソルトのパイオニア、米Cobalt始動 4Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 メ鉱量を10億bbl超と見ている。隣国ガボン深海プレソルト(Daiba)についてもTotalと探鉱を行っており、2012年下期に探鉱井を掘削予定である。 図10:Cobaltが掘削しているKwanza盆地プレソルト鉱区 深海油田といえば米メキシコ湾のイメージが強いがアンゴラも大水深油田の開発期にあり、深海プレソルトにおいても探鉱が始まろうとしている。日本企業がアンゴラの大水深油田(プレソルトを含む)開発に直接参加する可能性は高くないが、FPSOなどの生産設備、深海油田開発へのファイナンスなどにおいて日本企業のビジネスチャンスが考えられる。西アフリカ深海油田開発の動きにも注目する必要があるとブラジル:プレソルトを始めとするフロンティアでの探鉱・開発進展 JOGMEC石油天然ガス資源情報2011年6月 な参考資料 主思われる。 出所: Cobalt いごに. さGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ?オを呈する西アフリカ深海 JOGMEC石油天然ガス資源情報2009年12月 海底生産システムの現状: Subsea Production System (SPS) -どこまで信頼性を保ち、機器を海底に設置できるか- JOGMEC石油天然ガス資源情報2009年5月 Geology and Total Petroleum Systems of the West ?Central Coastal (7203),West Africa (USGS,2006) IEA Medium-Term Oil and Gas Market 2011 他 EIA Country Analysis Aug,2011他 Total、BP、ExxonMobil、Cobalt、Sonangolウェブサイト Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 アフリカ
国1 アンゴラ
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国・地域 アフリカ,アンゴラアフリカ,ナイジェリア
2011/09/14 竹原 美佳
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