ページ番号1004182 更新日 平成30年2月16日

Tullow、仏領ギアナでの発見

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レポートID 1004182
作成日 2011-10-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 舩木 弥和子
著者直接入力
年度 2011
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ Tullow、仏領ギアナでの発見 更新日:2011/10/17 石油調査部:舩木弥和子 (1) Tullowは、仏領ギアナ沖合Guyane Maritime 鉱区でGM-ES-1 (Zaedyus)井を掘削し、発見(ネットペイ72m)に成功した。Tullowは、掘削前にZaedyusの埋蔵量(P10)を7億bblとしており、7億バレル程度の発見ではないかとの見方がなされている。また、同鉱区内には、Zaedyusと同規模、あるいは、Zaedyusより大規模な6つの構造があると見られている。仏領ギアナでは、1970年代に2坑の坑井が掘削されたが、いずれも空井戸で、Zaedyus井は仏領ギアナで3坑目の掘削で初の発見となる。Tullowは、大西洋を隔てた対岸の西アフリカと仏領ギアナ、スリナム、ガイアナは対となる構造であるとの“Atlantic Twins”戦略に基づいて、Guyana Basinに積極的に参入してきたが、今回の発見で、これが正しことが示されたとの見方がなされており、Anadarko等が仏領ギアナ等の沖合への参入に興味を示している。 (2) Zaedyus井は水深が2,048mと深く、また、周囲に開発・生産中の油田がないため、インフラも整っていない。したがって、開発には時間を要し、高コストとなると考えられる。しかし、TullowはガーナのJubilee油田を発見から3年半で生産にこぎつけた経験がある。パートナーにはShellとTotalが入っている。そして、契約の経済条件が非常に良好である。これらの点から、開発は順調に進むとの見方もある。 (3) 仏領ギアナと同じくGuyana Basinに位置するスリナム及びガイアナでは、探鉱井の掘削や地震探鉱が実施、計画されている。しかし、リグの到着の遅れから、掘削は全体的に予定より遅れている。 (4) ブラジルは、Zaedyus井が掘削されたFoz do Amazonas Basinを含む沖合87鉱区、陸上87鉱区の合計174鉱区を対象とする第11次ライセンスラウンドの実施を計画している。しかし、2011年中に行われる予定だった第11次ライセンスラウンドは、ルセフ大統領の承認が得られないために実施が遅れている。今回の発見で、第11次ライセンスラウンドの対象鉱区のうち、Zaedyusに近い鉱区が戦略的地域とされ、プレソルト同様PS契約締結鉱区となって、Petrobrasが権益の最低30%を取得しオペレーターとなるのではないかと懸念する向きもある。 1)Tullow、仏領ギアナでの発見 (仏領ギアナ、スリナム、ガイアナにまたがるGuyana Basinは、2000年にUSGSが最も有望な堆積盆地の一つとしたことや、大西洋をはさんで対となる西アフリカ沿岸域で良好な探鉱結果が得られていること、2007年にスリナムとガイアナの、2009年にスリナムと仏領ギアナとのEEZをめぐる紛争が解決したことから、Exxon Mobil、Shell、Total等が参入し、新しい探鉱プレイとして注目を集めている。 ? 1 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 サの仏領ギアナの沖合に位置するGuyane Maritime 鉱区(面積26,340km2)の水深2,048mの海域で、TullowがENSCO 8503セミサブマーシブルリグを用いてGM-ES-1 (Zaedyus)井を掘削していたが、9月9日にその結果を発表した。Tullowによると、9月9日時点で5,711mまで掘削し、ネットペイ72mの発見を行い、引き続き6,000mまで掘削するという。 Tullowは、掘削前にZaedyus井の埋蔵量(P10)を7億bblとしていたが、掘削後もこの数字について変更のコメントがなかったことから、7億bbl程度の発見ではないかと各種情報誌で報道されている。また、同鉱区内には、Zaedyusと同規模、あるいは、Zaedyusより大規模な6つの構造があるとの見方もなされている。 このGuyane Maritime 鉱区は、2001年6月にHardman Resources、Northern Petroleum、Wessex Explorationに権益が付与された鉱区だ。2007年1月には、TullowがHardman Resourcesを買収し、Guyane Maritime鉱区に参入した。そして、2009年にShellとTotalが相次いでファームインし、現在は、オペレーターのTullowが権益の27.5%、Shellが45%、Totalが25%、Northpet (Northern Petroleumと Wessex Explorationが50%ずつ保有)が2. 5%を保有している。 同鉱区内では、2002~2003年に2D地震探鉱7,700km、2009年、2010年に3D地震探鉱2,500 km2、2D地震探鉱180kmが実施された。 仏領ギアナでは、これまで1975年にElfがSinnamary-1号井(水深48 m、掘削深度2,104 m)、1978年にEssoがFP-1号井 (水深823m、掘削深度3,941 m) を掘削しているが、いずれも空井戸で、今回のZaedyus井は仏領ギアナで3坑目の掘削で初の発見ということになる。なお、Tullowは、2012年第3四半期からGuyane Maritime鉱区でBradypus井を掘削する計画である。 Tullowは、同社がJubilee油田を発見した西アフリカと大西洋を隔てた対岸にあたる仏領ギアナ、スリナム、ガイアナは対となる構造であるとして、Guyane Maritime鉱区の他にも、スリナムのBlock 47、ガイアナのGeorgetown鉱区等の権益を取得し、Guyana Basinに積極的に参入してきた。今回の発見により、同社のこの“Atlantic Twins”戦略が正しことが示されたとの見方がなされており、Anadarko等の企業が仏領ギアナ、ガイアナ等の沖合への参入に興味を示しているという。 なお、2011年10月14日には、カナダのPacific Rubialesが、ガイアナの6鉱区中5鉱区に権益を保有するCGX Energyの株式の19%にあたる5,872万株を1株当たり0.70カナダドル、総額4,100万カナダドル(4,040万ドル)で取得したと発表された。Pacific RubialesとCGXはPacific Rubialesが今後12カ月以内にはCGXの株式を追加取得しないことで合意した。Pacific RubialesはPDVSA出身者を中心に設立された企業で、コ? 2 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 鴻塔rアのLlanos Basinを中心に近年急成長を遂げ、グアテマラやペルーでの探鉱にも参入しており、Tullowの仏領ギアナでの発見を受けて、今回のガイアナ参入を決定したと見られている。 2)Zaedyus開発の見通し (Tullowは今後、Zaedyusの評価を行うとしているが、その開発の見通しについて考えてみると、Zaedyus井は水深が2,048mと深く、また、周囲に探鉱中の鉱区や開発中の油田がなく、インフラも整っていないため、開発には時間を要し、高コストとなると考えられる。 しかし、オペレーターのTullowは、2007年6月に発見したガーナのJubilee油田(水深1,600m)の生産を、2010年12月に開始した経験を有している。また、パートナーにShellとTotalが入っており、この2社から技術面等で支援を受けられる。そして、Tullowは同鉱区についてフランスの経済・金融・産業省とコンセッション契約を締結しているが、フランスのコンセッション契約の経済条件はIHSのPEPS経済性ランキングで110か国中21位と上位にランクされている。他国と比較してみると、アイルランドが6位、米国が24位、オーストラリアが61位、南米で見てみると、ペルーが33位、ブラジルが50位となっており、フランスの経済条件はかなり良好な部類に入ると考えられる。さらに、仏領ギアナということで見てみると、フランスでは通常法人税の税率が33.3%とされているが、仏領ギアナではこれが23%とされている。そして、ロイヤルティについても、フランスでは通常は原油が6~12%、ガスが5%とされているが、1994年以降、沖合から生産されるに原油、ガスついてはロイヤルティが免除されることになっている。したがって、仏領ギアナ沖合にあるGuyane Maritime 鉱区に限ってみると、政府取り分が23%と通常のフランスの契約よりもさらに経済条件は良くなり、開発にあたってはプラスの要因となると考えられる。 (3)スリナム、ガイアナの探鉱状況 スリナムでは、Repsol YPFがBlock30で2008年にWest Tapir井を、MurphyがBlock37で2010年にCaracara-1井を、2011年1月にAracari-1井を掘削したが、いずれも商業量の発見には至らなかった。Block31では2011年5月よりInpexがAitkanti構造を掘削中で、Block47ではTullowが2011年から2012年にかけて3D地震探鉱(2,000km2)を実施するとしている。陸上でも、Paradise OilがUitkijk鉱区で2坑、Coronie鉱区で5坑を掘削する計画だ。 ガイアナでは、Repsol YPFがGeorgetown鉱区で2008~2009年に3D地震探鉱を実施、いくつかの構造を確認し、このうちJaguar構造を2011年中に掘削する計画だ。 ? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 urphy、InpexはAtwood Beaconジャッキアップリグを用いて掘削を行っているが、同リグは当初、2010年中にMurphy、Inpexの3坑に加え、Repsol YPFのGeorgetown鉱区、CGXのCorentyne鉱区での掘削も行う予定であった。しかし、同リグの到着が遅れたことから、掘削は全体的に予定より遅れている。Repsol YPFは、2011年9月に政府に対しGeorgetown鉱区での掘削期限の延長を求め、これを認められた。 仏領ギアナ、スリナム、ガイアナ鉱区図 (各種資料より作成) Zaedyus井はGuyana Basinではなく、仏領ギアナからブラジルに広がるFoz do Amazonas Basinで掘削された。ブラジルはこのFoz do Amazonas Basinを含む沖合87鉱区、陸上87鉱区の合計174鉱区を対象とする第11次ライセンスラウンドの実施を計画している。そして、ANP(ブラジル国家石油庁)もFoz do Amazonas Basinを始めとする赤道付近の沿岸部は、軽質油の発見が期待される非常に有望な地域としている。 しかし、2011年中に実施予定だった第11次ライセンスラウンドは、ANPによりライセンスラウンドの準備は終了しているにもかかわらず、ルセフ大統領が最終的な承認を行わないために、実施が遅れており、2012年に実施される見通しとなっている。 ? 4 ? 4)ブラジルの状況 (Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ネお、昨年ブラジルで成立したプレソルト開発に関する法律のうちLaw 12351/10は、プレソルトの新規鉱区及びNational Council for Energy Policy(CNPE)が戦略的地域と定めた地域については、契約形態を現在のコンセッション契約からPS契約に変更し、これら全ての鉱区でPetrobrasが権益の最低30%を取得しPetrobrasをオペレーターとすると定めている。今回の発見で、第11次ライセンスラウンドの対象鉱区のうち、Zaedyusに近い鉱区が戦略的地域とされ、契約形態がPS契約となり、Petrobrasがオペレーターとなるのではないかと懸念する向きもある。 ブラジル第11次ライセンスラウンド対象鉱区 “Tullow's Zaedyus find opens South America's Equatorial Margin”(Woodmac Upstream Insight September 2011) 「期待高まるGuyana Basinでの探鉱」JOGMEC石油天然ガス資源情報 2011年7月 ? 5 ? (各種資料より作成、 で囲んだ Basinが第11次ライセンスラウンド対象Basin) Tullow、CGX Energyウェブサイト な参考資料 主Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 中南米
国1 ギアナ(仏領)
地域2 中南米
国2 ブラジル
地域3 中南米
国3 スリナム
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中南米,ギアナ(仏領)中南米,ブラジル中南米,スリナム
2011/10/14 舩木 弥和子
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