ページ番号1004208 更新日 平成30年2月16日

期待と課題を抱える中国のシェールガス

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レポートID 1004208
作成日 2011-12-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2011
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2011/12/20 石油調査部:竹原 美佳 (cid:190) (cid:190) (cid:190) (cid:190) (cid:190) 中国のシェールガス生産が今後10年で米国並みに伸びるという過大な期待があるが、本格開発の時期について評価することは時期尚早。 中米政府協力:米地質調査所と国家能源局が資源評価で交流、また官民合同の中米油ガス産業フォーラムで実務交流が深化。 外資との協力:Shellが先行。ShellはPetroChinaと四川で掘削キャンペーンを展開、ExxonMobilはSinopecと四川で共同スタディ合意。中国企業による米サービス企業買収の動きやBaker Hughes等大手サービス企業への中国人スタッフの浸透は要注目。 噴出する課題:開発(技術)、設備の国産化志向に加え、地質や土地、インフラ等の条件が北米に劣後、開発に時間を要する可能性。水源確保の問題も顕在化。 シェールガスの本格開発の時期は依然不透明で、PetroChinaはトルクメニスタンのガスを保険に?ロシアからのガス輸入も不透明。中国の輸入LNG需要はロシアからのガス輸入やシェールガスの開発動向により大きく変動し、日本を含む北東アジアLNG市場にも影響がおよぶ可能性がある。 ~商業開発に向けた官民の動き~ 」という回(2011年5月)に「シェールガスの期待高まる中国 前タイトルで中国におけるシェールガス開発の状況についてお伝えした。ポイントは下記の通りである。 前回レポートにおけるポイント (cid:57) 中国は都市化と経済発展により天然ガス消費が増加、政府は国内のシェールガス開発による輸入抑制を期待。 (cid:57) 米エネルギー省(EIA)は中国の技術的回収可能なシェールガス資源量を世界最大の1,275Tcf(中国の現在の消費量の400年超)と高く評価。 (cid:57) 中国の最有望地域は四川。同国最大の事業者PetroChinaが評価を進めている。 (cid:57) 現在活動中の外資はShell1社。外資は入札への直接参加やオペレーターシップ取得は不可能だが、中国企業との提携により探鉱・開発事業への参加が可能。 (cid:57) 技術、パイプラインインフラ(整備/第三者アクセス)や、資機材輸送、ガス統制価格、政府・利害関係者間の調整、奨励策策定などの課題がある。 本稿では2011年9月に四川で行われた中米油ガス産業フォーラムなどその後得られた情報をもとに企業の活動、中米政府協力 、外資参入、中国におけるシェールガス開発の課題について述べる。 期待と課題を抱える中国のシェールガス 1.シェールガス早期本格開発への過大な期待 中国の政府・企業関係者の発言として中国のシェールガス生産見通しについて2020年に600~800 億m3/年(5.8~7.7Bcfd)を生産し、米国を上回るシェールガス生産国となると強気の発言が飛び交ってGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 「る。10月に上海で行われたセミナーで国土資源部油ガス戦略センターの張大偉(Zhang Dawei)副主任は「中国は2015年にシェールガス60億m3/年(0.6Bcfd)を生産、2020年までに600~800億m3/年(5.8~7.7Bcfd)の生産を目指すと述べ、12月にドーハで行われた世界石油会議において、SINOPECの傅成玉(Fu Chengyu)会長(前CNOOC会長)は中国のシェールガス生産量は10年以内に米国を抜くと発言した模様である。一方、国内最大の石油・天然ガス開発事業者であるPettoChinaは2015年に10億m3/年(1Bcfd)の生産を目指しており、2015年の中国におけるシェールガス生産は10~20億m3/年(1~2Bcfd)にとどまると思われる。 シェールガスの早期本格開発に高い期待が寄せられる背景として、天然ガス需給ギャップ拡大への焦燥と米国におけるシェールガスの隆盛、そして米エネルギー省が中国のシェールガス資源ポテンシャルについて米国を上回る世界最大と高く評価したことが影響していると思われる。 (1)中国の天然ガス需給ギャップ拡大 中国は世界第7位の産ガス国で、日本の消費量相当を生産しているが、都市化と経済発展に伴い需要が急速に伸びており、2009年に日本を上回る天然ガス消費国(2010年の中国の天然ガス消費量は1,090億m3で日本は945億m3)となった。中国は2006年にLNGの輸入を開始、2010年には936万tを輸入、2010年から中央アジアからのパイプラインガスの輸入を開始、2010年には47億m3を輸入した。国産ガスの生産も伸びているが旺盛な需要に追い付かず、輸入比率は2010年の12%から2011年1-9月には27%に増加した。 図1:中国の天然ガス需給 1150?億m3950?750?550?350?150?‐50?China?OGP等にもとづき作成生産純輸入 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 020年には輸入依存度は約4割に拡大する見通しである。 IEAはWorld Energy Outlook2011の新政策シナリオにおいて中国の需要は2035年に現在の欧州並みの5,000億m3に達するとしている。 図2:IEAの中国天然ガス需給シナリオ(IEA新政策シナリオ) 億m3/年生産需要60005000400030002000100002008年2015年2020年2025年2030年2035年 出所:IEA (2)米国におけるシェールガスの隆盛 米国におけるシェールガス生産量は2000年から2008年の8年間で1.2Bcfd(約120億m3/年)から4.7Bcfd(約490億m3/年)へ伸び、さらに生産が伸びる見通しである。米エネルギー省エネルギー情報局EIAのAnnural Energy Outlook2011によると天然ガス輸入依存度は2009年の11%から、2035年には1%に低下し、シェールガスが天然ガス消費に占める割合は2009年の14%から2035年には46%に高まる見通しとなっている。天然ガス輸入大国になると見られていた米国は天然ガスの輸入依存度を1割に抑制できたのみならず現在は輸出計画まで検討している。 (3)米エネルギー省が中国を世界最大のシェールガス資源ポテンシャルと評価 そのシェールガス先進国米国のエネルギー省エネルギー情報局(EIA)が2011年4月に「世界のシェールガス資源量評価」(“World Shale Gas Resources :An Initial Assessment of 14 regions Outside the United States”)を発表、中国の技術的に回収可能なシェールガス資源量について米国を上回る1,275Tcf(36兆m3)と高く評価したのだ。中国において早期本格開発への期待が高まるのも無理はない。ただし1,275Tcfは実際に回収できる量ではないことに留意する必要がある。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 オかし現在中国はデータの収集や分析を行い、資源の広がりや中国に適した開発手法を検討中であり、本格開発の時期や2020年頃の生産見通しについて評価することは時期尚早である。 図3:米国における天然ガス供給(2011~2035) 図4:世界のシェールガス資源量評価 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 yシェールガス第12次五カ年計画】 国家能源(エネルギー)委員会、国土資源部、国家能源(エネルギー)局などが共同で「シェールガス第12次五カ年計画」を策定、間もなく公表する。中国政府はシェールガスの開発スケジュールについて次のような青写真を描いているようだ。第12次五カ年計画期間中(2011~2015年)は産業発展の基礎となる時期であり、資源の評価、研究開発を進め、中国の地質条件に適したシェールガス探鉱開発技術を形成し、重要な設備の自主開発を行う。2015年までの目標は「全国のシェールガス資源ポテンシャルの調査・評価を行い、原始埋蔵量1兆m3(35.3Tcf)、可採埋蔵量2,000億m3(7Tcf)を確認し、シェールガス65億m3/年(6.3Bcfd)を生産する」というものである。 可採埋蔵量7Tcfという数字は技術的に回収可能な資源量1,275Tcfに比べ非常に少なく見えるかもしれないが、恐らく四川の威遠先行試験開発区など具体的な開発エリアを想定した現実的な数字であり、また7Tcfというのは700万t/年のLNGを20年間生産できる規模で、中国の既存のLNG受入基地(1期)2カ所分に相当する。国土資源部は2013年完了予定で全国シェールガス資源ポテンシャル評価を実施しており、2010年はシェールガス関連予算として540万ドル、2011年は900万ドルを計上した。 政府は次の第13次五カ年計画(2016~2020年)をシェールガス産業における飛躍的な発展期と位置付けており、2020年については600~800億m3/年(5.8~7.7Bcfd)という野心的な生産目標を掲げている。 2.中国企業の活動 シェールガスの探鉱開発は既存の油ガス鉱区と新たに鉱区設定された地域で行われている。石油・天然ガスの探鉱・開発権を保有している鉱区については新たに申請を行う必要はなく、有望な四川盆地ではPetroChinaやSinopecがすでに探鉱ライセンスを取得している。国土資源部は新規事業者の参入を促進するため、新たに探鉱・開発ライセンスを申請することが可能となるようシェールガスを単独鉱種と指定することを検討している模様1。PetroChina、Sinopecならびに陝西省で主に活動している地方政府系の陝西延長石油が既存鉱区において坑井掘削を含む探鉱を行っている。現在、外国企業は単独でシェールガスの探鉱開発を行うことはできない。 2011年6月にシェールガス1次入札が行われた。入札日は6月27日で対象は貴州北部・重慶南部の4鉱区(計1万1,000km2)、入札参加資格(PQ)を取得したのは中国企業6社(PetroChina、 Sinopec、 CNOOC、 陝西延長、CUCBM、 河南煤気)であった。Sinopec が重慶~貴州に位置する南川 1 中国石化報2011/9/26 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 iNanchuan)鉱区(2,198 km2 )を落札、重慶~貴州~湖南に位置する秀山(Xiushan)鉱区( 2,039km2 )を地方のCBM企業である河南煤気が落札し、貴州の綏陽(Suiyang)・鳳岡(Fenggang)鉱区(2鉱区計6,753 km2 )は落札者がなかった。 入札は国土資源部が所管しており、現在は外資が入札に直接参加することはできない。シェールガス探査・開発能力及び資金力を有する国内企業が入札に参加できる。探査・開発能力が不足している企業や外資企業は他の中国企業との提携により探鉱・開発事業への参加することが可能である。12月に予定されていたシェールガスの2次入札は延期となった。 図5:中国における主なシェールガス探鉱エリア JOGMEC (1)PetroChinaは四川で水平坑井に11段のフラクチャリングを実施 12月にフィナンシャルタイムズなどでPetroChinaが四川でシェールガスを対象とした探鉱井を20坑以上掘削、良好な成果を得た報じられている。中国で先行的にシェールガスの探鉱開発を行っているの Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ヘ同国最大の石油天然ガス開発企業であるPetroChinaで、四川盆地において重点的に探鉱が進められている。PetroChinaは国家の先行試験開発鉱区に指定されている四川盆地威遠(Weiyuan)ならびに長寧(Changning)鉱区で探鉱を進めており、これらの先行試験開発鉱区から2015年に10億m3/年(約1Bcfd)のシェールガスを市場へ供給する計画である。 本稿では9月の中米油ガス産業フォーラムでPetroChina西南分公司の李盧光(Li Luguang)主管が四川のシェールガスの探鉱状況について行った報告をもとにPetroChinaの活動について見て行きたい。 PetroChinaは長寧(Changning)鉱区の寧(Ning)201井(垂直井)に水圧破砕を施し、初回は17日間連続生産し、平均生産レート11,000m3/日(0.39MMcfd)、累計202,500m3(7.1MMcf)のガスを得た。2度目の試験ではフラクチャリング流体の量やプロパントの量を変え、24日間連続生産し、平均生産レート7,500m3/日(0.26MMcfd)、累計202,500m3(7.1MMcf)のガスを得た。ちなみに最近ポーランドで掘削されたLebien LE-2H井の生産レートは0.45~0.52MMcfdの水準2とのことである。 図6:四川盆地における主なシェールガス探鉱・スタディ地域 JOGMEC作成 2 IOD2011/11/18 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ワた威遠(Weiyuan)鉱区で中国初のシェールガスを目的とした水平坑井威(Wei)201-H1(掘削総延長2,823m、水平掘り部分は1,079m)を掘削、中国としては最多となる11段のフラクチャリング(水圧破砕)を実施した。同坑井におけるフラクチャリング流体の圧入量は1段平均2,150m3、累計23,655m3に達し、44日間連続でガスを生産し、累計生産量は564,000 m3(19.9MMcf)に達した。威遠鉱区では複数の水平坑井を掘削している。 写真①:威(Wei)201-1作業現場 PetroChina 【先行開発試験鉱区の状況】 また李氏報告によると、先行開発試験鉱区(威遠Weiyuan・長寧Changning)のうち、威遠鉱区の対象層(シルル系龍馬渓(Longmaxi)ならびにカンブリア系?竹寺Qiongzhusi層)の深度は1,500~4,000m超で、威201井における龍馬渓の深度は1,504~1,543mで、4,000mより浅い部分の有効層厚は50m、原始埋蔵量は12.7Tcfである。威201井における?竹寺の深度は2,652~2,704mで4,000mより浅い部分の有効層厚は30~70m、有機物の含有率(TOC)は約3%で熱熟成が進んでおり、原始埋蔵量は31.3Tcfである。長寧鉱区の対象層の深度は2,500~4,000m(龍馬渓(Longmaxi))で寧(Ning)201における龍馬渓の深度は2,480~2,525mで威遠鉱区に比べ約1,000m深い。また4,000mより浅い部分の有効層厚は50m、TOCは2~4.5%で熱熟成が進んでいる。原始埋蔵量は10.9Tcfとなっている。威遠鉱区は長寧に比べ対象層の深度が浅く、水平坑井の掘削が複数行われている。政府高官や中米油ガスフォーラムの見学先にもなっており、開発が最も早く進みそうである。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 \1:中国先行試験開発鉱区と北米のシェールガスポテンシャル 先行試験開発鉱区威遠Weiyuan・四川長寧Changning・四川参考:北米エリア龍馬渓(ロンマーシー)Longmaxi中国・四川?竹寺(チョンツーシー)Qiongzhusi中国・四川龍馬渓(ロンマーシー)Longmaxi中国・四川Berntt米テキサス州Marcellus米国北東部Horn Riverカナダ・ブリティッシュコロンビア州深度(m)層厚(m)ポテンシャル1504~1,543(威201)50>4,000m12.7Tcf(原始埋蔵量)2,652~2,704(威201)30~70>4,000m31.3Tcf(原始埋蔵量)2,480~2,525(寧201)50>4,000m10.9Tcf(原始埋蔵量)1,980~2,5902,500~3,000911072,500~3,00017044Tcf(可採埋蔵量)262Tcf(可採埋蔵量)Encana-Apache連合、EOG、Nexenを合わせ18~31Tcfが回収可能 PetroChina李(2011)ならびに「シェールガス争奪戦」伊原賢にもとづき作成 PetroChinaに比べ他企業の活動はそれほど活発ではない。Sinopecは2008年頃から非在来型資源の開発を強化しており2015年までにCBMとシェールガスを合わせ25億m3/年(約250MMcfd)を生産する計画である。Sinopecは山東、山西、陝西、安徽、貴州、江蘇省でCBMならびにシェールガスの鉱区を保有している。2011年6月頃から重慶(四川盆地)で2坑の水平坑井を掘削している。Jiannan鉱区のJianye HF-1は掘削総距離1,777m、水平部分は1,055mでFuling鉱区のFuye HF-1は掘削総距離1,777m、水平部分は1,055mである。結果については明らかではない。またSinopecは山東や湖北省でシェールオイルを対象とした探鉱井を掘削している。9月に掘削を開始した山東のBoye Ping-1井(水平坑井)は設計掘削距離が4,417mである。湖北のTan57井は既存井へのリエントリーで、貯留層深度1,833~1835mの地点でoil4b/dを得ている。 陝西延長石油はオルドス盆地でシェールガスを対象とした探鉱井を複数掘削している。 CNOOCは北米におけるシェールガス探鉱を積極的に行っているが、国内では貴州で1鉱区(Xiangyangzi鉱区)を取得したのみで活動は定かではない。第1回入札で秀山鉱区を落札した河南煤気はシェールガスを対象とした坑井の掘削はまだ行っていない。 2)その他企業の活動 (Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 3)シェールガス開発技術取得に向け動く中国企業 ~米油田サービス企業株式取得・合弁設立へ~ 業界2位、3位のSinopecとCNOOCはフラクチャリング技術を有する米油田サービス会社Frac Tech Internationalの株式取得を試みている。Frac Techは米Marcellusで作業を請け負っている3。Frac Techは2012年に11.5億ドルの新規株式公開にあたり、株式30%の売却を検討、世界最大のシェールガス資源量を誇りながら開発技術が不足している中国(Sinopec)と水圧破砕技術により回収可能な資源の拡大を狙うサウジアラビア(Aramco)が株式取得に向け交渉中とのことである。またFrac TechはAramco、Repsol、Sinopecとの間でサウジアラビア、アルゼンチン、中国における水圧破砕の合弁会社設立に向けた話し合いを進めている。なお、Frac Techの株式の30%はChesapeake Energyが保有している他、シンガポール政府系のTemasek HoldingsもMaju Investmentsを通じ 40%を、韓国投資会社傘下のCowboy Investmentが7%を保有している模様である4。 中国やサウジアラビアなどの資金力があり、傘下に油田サービス会社を有している産油国石油企業は今後米企業との提携・買収により傘下企業の育成を進めていくと思われる。 .中米政府協力 3(1)シェールガス・イニシアチブ後の両国政府の協力 米国務省は2009年にグローバル シェールガス・イニシアチブ を提唱。エネルギー安全保障や自国産業振興の観点から世界のシェールガス開発を支援する姿勢を示している。 前回のレポートでは2009年11月に中米首脳会談後両国がシェールガス・イニシアチブに合意した他、中米戦略・経済対話、世界シェールガス会議への参加などを通じ米中が協力していることを報告した。国家エネルギー局によると2009年11月のオバマ大統領訪中時に国家能源局と米国務院はシェールガスの協力についてMoUを締結、MoUにもとづき国家能源局と米地質調査局(USGS)がワーキンググループを組成、シェールガス資源評価などについて2011年9月までに三度の専門会議を開催、交流を行009年11月:中米首脳会談においてシェールガス・イニシアチブ合意 2010年5月:中米戦略・経済対話において、中国国家エネルギー局と国務省は「中米シェールガス資源タスクフォース活動計画に調印 2 3 「米国初のシェールガス革命の本拠」(藤田 和男) 石油開発時報2011.11No.171 4 東西貿易通信社East & West Report 2011/12/19 っている。 米中シェールガス協力経緯 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 010年8月:中国、シェールガス・イニシアチブ会議に参加 2010年11月:中国は世界シェールガス会議に参加、米地質調査所(USGS)専門家訪中、データ評価等協力で合意 国家能源局と米地質調査局(USGS)がワーキンググループを組成、2011年9月までに三度の専門会議を開催した模様 (2)中米油ガス産業フォーラム 中米油ガス産業フォーラムとは官民参加型のフォーラムで1998年の第1回フォーラム(北京)開催以来、2011年9月まで計11回開催(米中交互開催)されている。前回はテキサス州フォートワースで開催され、ChesapeakeのBarnett Shale現場見学が行われた。今回は9月24日~27日にかけて国内でシェールガスの資源ポテンシャルが最も高いとされる四川で開催され、最終日の27日にはPetroChinaの四川威遠シェールガス田の現場ツアーが行われた模様である。 米国側はエネルギー省ならびにExxonMobil 、ConocoPhillipsなどの大手からHessやCBM事業者のFar East Energyのような中堅企業、さらにHalliburtonやBaker Hughesのような大手サービス企業が参加している。中国側は国家発展改革委員会ならびに大手国有石油企業3社(PetroChina、Sinopec、CNOOC)に加え、今回からは地方企業やCBM企業(中聯CBM、陝西延長、小型LNG事業者の新疆広匯など)都市ガス協会などが参加、発表を行っており幅が広がっている。 9月25日のテーマは非在来型ガス(シェールガス、タイトガス、CBM)で、中国と米国双方がシェールガスについて発表を行った。米側はシェールガス企業の XTO(ExxonMobil 子会社)ならびにConocoPhillipsが北米におけるシェールガス開発のケーススタディなどについて発表し、大手サービス会社のBaker HughesやHalliburtonはフラクチャリングや効果的な坑井仕上げ技術などについて発表兼PRを行った。 中国側は国土資源部が中国におけるシェールガス開発の現状を、企業は最大手のPetroChinaが四川盆地におけるシェールガス探鉱、地方政府系の陝西延長石油がオルドス盆地におけるシェールガス探鉱についてそれぞれ発表を行った。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 \2:第11回中米油ガス産業フォーラムの主な参加機関・企業 政府U.S. & ForeignCommercial米国中国石油企業サービス企業他政府石油(ガス)企業サービス企業他ChevronBaker Hughes外交部CNPC保利技術U.S. ConsulateConocoPhillipsBectelEOG ResourcesCapstone TurbineU.S. Department ofCommerceU.S. Department ofEnergy国家発展改革委員会科学技術部(MOST)SINOPEC中国石油大学CNOOC国家シェールガスリサーチセンターExxonMobilDresser国土資源部(MLR)Sinochem中国都市ガス協会Far East EnergyGE国家税務総局中聯CBMHessHalliburton国家エネルギー局 珠海振戎Kerr McGee(Anadarko子会社)XTO(ExxonMobil子会社)T.D.WilliamsonThomson Reuters国家エネルギー委員会振華石油陝西延長新疆広匯ENN(新奥ガス子会社)河南煤気(CBM)中国石油大学Statoil (China) 参考:第11回中米油ガス産業フォーラム 25日のシェールガスに関する発表 Moderator: Ding Zhimin, Deputy Director General of the Policy Department, NEA Deputy Director Che Changbo, Oil and Gas Strategic Center, Ministry of Land and Resource - “Current Status of Unconventional Gas Development in China (Industry)” ExxonMobil, Mark Pospisil, Senior Vice President, XTO “Large-Scale Shale Gas Development & Production Experience at XTO / ExxonMobil” (a subsidiary of ExxonMobil) - ConocoPhillips, Greg Leveille, General Manager, Non-Conventional Resources - “Shale Gas Exploration and Production: Eagle Ford Case Study” Baker Hughes, Ziqiong Zheng, Director of Sales and Operations ? North Asia - “Shale Gas ? Water Based Mud, Geomechanics and Fast Fracturing Technology Applications” TOPIC: SHALE GAS EXPLORATION & PRODUCTION Moderator: Deputy Director General Che Changbo, Oil and Gas Strategic Center, MLR Halliburton, K.K. Chong, Chief Global Technical Advisor in PE Tech Services Department - “Effect of Completion Methodology on Production in the Haynesville Shale” Southwest China Dept, National Petroleum Corporation, Li Luguang - “Status and Practice of Shale Gas Exploration and Development in Sichuan Basin” Shaanxi Yan Chang oil (Group),Wang Xiangzeng - “Shale Gas Research and Exploration Practice, Southeastern Continental Ordos Basin” http://www.uschinaogf.org/Forum11/presentations11.html Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 参加者の発表から本フォーラムはビジネスに直結する非常に実務的なフォーラムであるという印象を受けた。Baker Hughesのプレゼンが興味深い。同社は中国人のZheng Ziqiong氏(Director of Sales, North Asia)が“Shale Gas ?Water Based Mud, Geomechanics and Fast Fracturing Technology Applications”というテーマでプレゼンテーションを実施、資料の前半は英語と中国語の二本立てになっており、ノンテクにも比較的判りやすい構成である。同社のFracPointという多段階フラクチャリングを施すための資機材(Open -Hole PackerやSleeve)はすでに中国で採用されている模様である(場所は明らかにされていないが、多段階フラクチャリングを実施している坑井は多くないので恐らくPetroChinaの四川・威遠鉱区ではないかと思われる)。中国政府や各企業(英語が不得意な中小企業を含む)への説明や資機材の売り込みについて中国人スタッフに担当させることはマーケティング上非常に効果的であると思われる。また技術系の国際会議において中国人技術者が目立つようになったということをかねてから聞いていたが、Baker Hughes等大手サービス企業への中国人スタッフが浸透していることは今後の石油開発業界を考える上で注目に値する。 図5:Baker Hughes の英中併記のプレゼンテーション資料 Source:Baker Hughes Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 .外資の中国シェールガス事業への参入 Shellが中国におけるシェールガス事業で先行している。ExxonMobilは7月にSinopecと四川における共同スタディで合意した。 (1)Shellは四川でシェールガス・タイトガスの掘削キャンペーンを展開 Shellは2009年9月にPetroChinaと富順(Fushun)-永川(Yongchuan)シェールガス鉱区(面積3,732km2)の共同評価(6年間)で合意した。Shellは中国の掘削会社と契約、Fushun-Yongchuanならびに四川の金秋タイトガス鉱区において掘削キャンペーンを実施、複数のリグを使い今後5年間で15~20坑を掘削する計画である。 2010年12月~2011年7月にかけて調査井Yang101を掘削、シルル系龍馬渓(Longmaxi)層でテストを行った際、ガス2.1MMscfg/dを得た。IHS Energyによると2日間mudを循環・調整し、ガスの置換を図ったところ6~8m flareした。この他2011年2月から11月にかけて掘削したZhen101においてもガスを得ており、Lai101、Tan101、Yang201-H2などを相次いで掘削している。 (2)ExxonMobilは四川でSinopecと共同スタディへ 2011年7月18日、ExxonMobilはSinopecと四川盆地南部のWuzhishan-Meigu East block(3,643.59km2)について共同スタディ契約を締結した。既存震探データの再処理・解析、現地調査、サンプル収集とラボにおける評価を行う。 (3)その他 BPは2009年にSinopecと貴州凱里(Kaili)、江蘇黄橋(Huangqiao)鉱区におけるシェールガスの共同スタディについてLoI を締結した模様である。またConocoPhillipsは2009年にPetroChinaと四川Longchang鉱区におけるシェールガスの共同スタディについて基本合意した模様である。しかし両社とも具体的な活動状況は不明である。 .噴出する課題 5前回5月のレポートでは開発阻害要因として次の6点をあげた。 ① (多段階水圧破砕など)技術・知見の不足 ② 幹線パイプライン(米国に比べ整備されておらず、パイプラインはPettoChinaの寡占状態で、第三者アクセスが限定的)。 ③ ガス統制価格(政府が価格を低く統制しており、在来型に比べ高コストのシェールガスの開発が進まない)。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 C インフラ・ロジスティクス(シェールガスの大規模開発における適地確保、機器の輸送インフラ不足でコスト増) ⑤ 政策調整/開発計画(省庁間、利害関係者の調整に手間取る可能性 ) ⑥ 環境:北部や西部における水資源の不足 その後上記の課題がさらに具体的になり、新たにいくつかの課題が指摘されている。 ① 地域性:山間部や砂漠、人口密度が高いエリアでは作業が困難、掘削可能地域が限られ地上設備建設に難がある。 ② 地質条件:中国は米国より地質条件が複雑(頻繁な地震により大きな地殻変動あり)。四川やタリム盆地の貯留深度が深いエリアでは4,000~6,000mの掘削が必要で、経済性悪化の恐れがある。 PetroChina西南分公司は先行試験開発鉱区における埋蔵深度、開発可能な原始埋蔵量を評価している。EIAは4月のレポートで技術回収可能資源量1,275Tcfのうち、四川(龍馬渓Longmaxi・?竹寺Qiongzhusi構造)の技術的回収可能資源量を692Tcfと評価したが、PetroChina西南分公司は両構造の4,000mより浅いエリア(深いと浸透率が低くなり、坑井の掘削・仕上げコストがかさみ経済性がなくなる)の資源量を145~363Tcfと評価した。カンブリア系?竹寺Qiongzhusi構造は4,000mより深いところにシェールガスが包蔵されている割合が高いようである。 表3:四川のシェールガス資源評価 (EIA・PetroChina西南) PetroChina Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 }6:四川威遠・長寧先行開発試験鉱区の評価 ③ 技術の不足:多段階フラクチャリングなどの開発技術が不足しているが、国内企業を優先し、国産化志向があり開発速度が緩慢となる恐れがある。米国のように中小の石油企業が地主から土地を借り、坑井掘削を進め、中小のサービス企業が参加し、競争によりコスト低減が実現でき、シェールガスの生産が伸びた米国とは状況が大きく異なる。 中国の三大石油企業は傘下に物理探査からロジスティクスに至るまで技術サービス会社を有しており、国外にも積極的に進出している。彼らは極力傘下企業を使う方針である。CNPCは2009年に国内のみで11,570坑を掘削しており、そのうち505坑は水平坑井である(2010年は709坑の水平坑井を掘削、仕上げている)。PetroChinaが探鉱ライセンスを保有するエリアでは一定の速度でシェールガスの開発が進むものと思われる。SinopecやCNOOCの米サービス企業Frac Techの買収などによる技術・知見の吸収も進むとは思われるが、米国に比べ時間を要する可能性が高い。 ④ 一部地域のガスは硫化水素やCo2が含まれ開発コスト上昇 ⑤ 水源確保 PetroChina西南分公司は運河や河川の水を処理してフラクチャリング作業を実施した。また威遠鉱区の威(Wei)28井ではフローバック後のフラクチャリング流体のリサイクルを試みている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 シェールガスの本格開発の時期は依然不透明で、PetroChinaはトルクメニスタンのガスを保険としている模様である。トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領が11月下旬に訪中した際、両国は今後5~10年以内に天然ガスの輸入量を250億m3/年増量し、650億m3/年とすることについて合意した。中国はパイプラインの輸送能力についても増強する計画を進めている。トルクメニスタンから中国向けの中央アジア天然ガスパイプラインの輸送能力は現在400億m3/年だが、すでに一部区間で新たなラインの建設を開始している。また中国国内について新疆から福建を結ぶ第3西気東輸パイプライン(いずれも設計輸送能力300億m3/年)を新たに建設、2015年までに完成させる予定である。 今年11月に就任したCNPCの周吉平(Zhou Jiping)総経理は世界石油会議において「国内のシェールガス資源量は膨大でCNPCは中国のシェールガス生産について明るい展望をもっている。しかし中国におけるシェールガス生産に適した技術を開発するために若干の時間を要する。したがってトルクメニスタンからの天然ガスの輸入を増やす。」と述べた。つまりトルクメニスタンからの天然ガス輸入増量は、国内のシェールガスの保険ということになる。また周総経理はロシアからの天然ガス輸入について、「ロシアとも東シベリアから最大680億m3/年の天然ガス輸入について交渉しているが、価格を巡り合意していない。ロシアは欧州向け等価を要求しているが、中国はトルクメニスタンのガスより高い金額を支払う理由は無い」と述べており、ロシアからの天然ガス輸入の見通しは立っていない。 .国内のシェールガスの開発動向に振り回される中国の輸入ガス(LNG)調達 6 図7:威Wei201-H1 における河川水によるフラクチャリング作業 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 国では国内資源産地からの距離が遠く、需要が高い東部・南部沿海地域においてLNG受入基地 中の建設を進め、2006年から輸入を開始した。現在5基地(広東大鵬、福建、上海、江蘇、遼寧)が稼働中で、建設中の5基地(浙江、広東珠海、山東、河北、海南)は2015年までに順次稼働予定である。これらの受入基地建設ならびに長期契約の状況から2020年における中国のLNG輸入量は現在の3倍以上の約3,500万t/年(約480億m3/年)となる見通しである。 中国では投資を増やしたい地方政府、需要よりも市場を先に抑えることを優先する企業の思惑により複数のLNG受入基地建設構想が進められているが、幹線パイプラインの整備は進み、中央アジアからの輸入パイプラインガスはすでに上海や広東等の東部・南部沿海地域に到達しており、今後はパイプラインガスが東部・南部市場においてシェアを伸ばしていくことが確実である。輸入パイプラインガス、国産ガス、シェールガス、幹線パイプラインを操るPetroChinaはともかく、その他企業による受入基地の新増設はリスクが高い。米国のように建設したはいいが稼働率が10%ということになりかねない。輸入LNGは価格体系が現在のまま石油リンクの場合価格競争力が低下する(図8参照)。2020年以降のLNG需要図7:中国の主な天然ガスパイプライン Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ヘロシアの輸入ガスにより大きく変動する恐れがある。さらに中国は2030年頃から順次LNG長期売買契約の更新を迎えるがシェールガス開発状況によりボリュームは減少するかもしれない。中国の需要減少は買い手側にとり交渉力アップにつながり、一方で新規プロジェクトの立ち上がりが遅れ、長期的に供給バランスを損なうリスクも懸念される。ともかく中国のLNG需要変動(特に需要減少)は日本を含む北東アジアLNG市場に影響がおよぶ可能性がある。 図8:中国の各種天然ガス(LNG)供給規模、価格比較(2010年実績・2020年試算) IEA、輸入統計にもとづき試算 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
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2011/12/21 竹原 美佳
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