コロンビア、ブラジル:シェールオイル、シェールガスの可能性
| レポートID | 1004325 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-02-14 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-02-16 10:50:18 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 探鉱開発 |
| 著者 | 舩木 弥和子 |
| 著者直接入力 | |
| 年度 | 2012 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | コロンビア、ブラジル:シェールオイル、シェールガスの可能性 更新日:2013/2/8 石油調査部:舩木弥和子 . EIA発表の「世界のシェールガス資源量評価」によると、南米のシェールガスの技術的回収可能量は世界全体の18%にあたる1, 225Tcfで、その多くがアルゼンチン、ブラジルに集中している。しかし、この調査は全ての国、シェールガス賦存堆積盆地、シェールを評価したものではなく、南米諸国には実際にはより多くのシェールガスが賦存しているとされている。 2. EIAはコロンビアのシェールガスの技術的回収可能量を19Tcfとしているが、コロンビアにはEIAが評価したCatatumbo Basinの他にもMiddle Magdalena Valley Basin等4つのシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地がある。2012年に実施されたライセンスラウンドでは、非在来型の炭化水素資源のポテンシャルがある鉱区が31鉱区公開された。ANHは、これらの鉱区については、探鉱期間を伸ばしたり、ロイヤルティ率を低減したりする等の措置を講じたが、応札件数は5鉱区に対し5件にとどまった。しかし、これら5鉱区を落札したExxon Mobil、Ecopetrolを中心に、シェールオイル、シェールガスの探鉱が本格化しつつある。特に、Exxon MobilがMiddle Magdalena Valley Basin、VMM2鉱区で掘削したMono Arana1号井では、ネットペイ230フィートのシェール層が確認され、期待が高まっている。ただし、コロンビアでの探鉱・開発は治安、環境ライセンス等許認可の遅れといった課題を抱えており、これらの課題への対処が必要だ。 3. EIA はブラジルのシェールガスの技術的回収可能量を 226Tcf としているが、この調査はParana-Chaco Basinのみを評価したもので、Petrobrasによれば、ブラジルには10か所のシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地がある。Petrobrasが沖合Campos Basinでの探鉱・開発を優先してきたことやPetrobras以外のブラジル石油会社の数が少ないことから、ブラジルでのシェールオイル、シェールガスの探鉱はあまり進展していない。活動を行っている企業もPetra EnergiaやShell等しかない。しかし、ANPはParecis、Parnaiba、Reconcavo Basinのシェールガスとタイトガスのポテンシャルは合計で204Tcfであるとし、ANPのChambriard長官もブラジル国内のシェールガス埋蔵量は500Tcfに達する可能性があるとしている。そして、ANPは、2013年12月に非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施する計画である。 1. シェールオイル、シェールガス 南米の位置づけ 1米国EIA が2011年4月に発表した「世界のシェールガス資源量評価」によると、南米のシェールガスの技術的回収可能量は世界全体の18%にあたる1, 225Tcfとされている。国別にみてみると、アルゼンチンが774Tcfで世界第3位、ブラジルが226Tcfで世界第10位となっており、南米のシェールガスの多くがアルゼンチン(63%)、ブラジル(18%)に集中していることがわかる。しかし、この調査は世界32カ国の48のシェGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? [ルガス賦存堆積盆地の70層準の根源岩(シェール)の技術的回収可能資源量を評価したものである。南米諸国は8か国のみが対象となっており、対象とされた国についても全てのシェールガス賦存堆積盆地やシェールを評価したものではない。そのため、実際にはより多くのシェールガスが賦存しているとされている。また、この評価をはじめとしてシェールに関するスタディはガスを扱っているものが多く、シェールオイルについては最近ようやく注目されるようになってきたばかりで、シェールオイル、シェールガス賦存の全体像を把握するのは難しい。 南米の中で、技術的回収可能量が最も多いアルゼンチンについては、2012年5月にYPF国有化、7月に投資計画提出義務化と石油会社に対して厳しい政策がとられていたが、その後11月には新規ガス田で生産されるガスに関する価格の引き上げ、2013年1月には原油輸出税引き下げといった探鉱・開発促進策がとられている。これらの政策を受けて、2012年12月に、ChevronとBridasがYPFとVaca MuertaシェールのLoma de la Lata等主要鉱区での探鉱・開発について交渉することで合意した。Gazprom、ExxonMobil、Apache、Statoil等もYPFと同シェールの探鉱・開発について協議を行っており、シェールオイル、シェールガスの探鉱・開発に向け進展がみられている。 EIAが、シェールガス技術的回収可能量がアルゼンチンに次いで南米2位であるとしたブラジルでも、2013年12月に非在来型資源を対象とするライセンスラウンドが実施されることとなった。また、コロンビアは、EIAにはシェールガス技術的回収可能量が南米の中でもわずか2%とされたが、ExxonMobilやShellが参入し、シェールオイルの探鉱が進みつつある。本稿では、このブラジルとコロンビアのシェールオイル、シェールガスに関する状況を紹介する。 (EIA資料より作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? . コロンビアのシェールオイル、シェールガス (1)シェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地 EIAはコロンビアのシェールガスの技術的回収可能量を19Tcfとしているが、この調査はコロンビアのシェールガス賦存堆積盆地のうちCatatumbo Basinのみを評価したものだ。ANHによれば、コロンビアにはCatatumbo Basinの他、Middle Magdalena Valley、Eastern Cordillera、Upper Magdalena Valley、Lower Magdalena Valleyの4つのシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地がある。そして、Eagle Fordに類似しているとされるLa Lunaシェール等いくつかのシェールは、シェールオイルの生産が期待できるという。ANHはこれらの堆積盆地の評価を進めており、経験を有する米国の調査研究機関とパートナーを組んで作業を進めたいとしている。 コロンビアのシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地 (各種資料をもとにJOGMEC作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 3 ? NHによるシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地 Basin Catatumbo Middle Magdalena Valley Eastern Cordillera Upper Magdalena Valley Lower Magdalena Valley シェール La Luna、Capachos、Barcos-Cuervos La Luna、Villeta Chipaque、Gacheta Villeta、Caballos Cienaga de Oro、Porquero (ANH資料よりJOGMEC作成) (2)ライセンスラウンドで非在来型鉱区を公開 ANHは、2012年10月17日にライセンスラウンドRonda Colombia 2012 E&P roundの入札を行った。南米の国営石油会社、 Enap、Petrobras、YPFやメジャーChevron、Total、Shell、ConocoPhillipsの他、Talisman、Anadarko、Repsol、Pacific Rubiales、Petrominerales、Gran Tierra Energy、Canacol、OGX等53社がPQを取得、アジア企業も、Sinopec、CNOOC、Sinochem、ONGC Videsh、SK Innovation等がPQを取得した。公開された115鉱区のうち、49鉱区に37社から105件の入札があり、49鉱区が落札された。沖合鉱区についても、13鉱区のうち主にカリブ海の6鉱区に7件の入札があった。ANHによると、今後3~4年以内に26億ドルが投じられる見通しである。 このライセンスラウンドでは、非在来型の炭化水素資源のポテンシャルがある鉱区が31鉱区公開された。これらの鉱区は、シェールオイルが30~1,510億bbl、シェールガスが34~2,051Tcf賦存している可能性があるとされている。ANHは、これらの鉱区については、通常6年までとされる探鉱期間を8年としたり、ロイヤルティ率を在来型石油、ガスの60%に低減したりする等の措置を講じた。しかし、31鉱区のうち5鉱区に5件しか応札がなかった。5鉱区中3鉱区(CAT3、VMM5、VMM16)はEcopetrolが、2鉱区(COR62、VMM29)はEcopetrol-ExxonMobilが取得した。非在来型鉱区とはされなかったが、Ecopetrol- ExxonMobilが落札したCOR46鉱区も地質的には非在来型のポテンシャルが期待できる鉱区とされている。 (3)活動中の企業 コロンビアでは、シェールオイル、シェールガスの探鉱はCanacol Energy等が中心となり行われつつあったが、2012年以降、Exxon Mobilが参入、Ecopetrolも力を入れ始めている。 Exxon Mobilは、2012年4月にCanacol Energyが権益を保有するMiddle Magdalena Valley Basin、VMM2鉱区にファームインした。同鉱区で2012年9月23日に掘削を開始したMono Arana1号井は、2013年1月に9,942フィートまで掘削され、第三紀 Lisama 砂岩層から1,242b/dの出油を見、また、ネットペイ230フィーGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? gのシェール層(La Lunaシェール)を確認した。Exxon Mobilは同鉱区の権益保有比率を20%から70.1%に増やし、現在、権益保有比率はExxonMobil70.1%、Canacol Energy20%、Vetra Exploracion y Produccionが9.9%となっている。現在はVetraがオペレーターを務めているが、ANHの承認が得られれば、ExxonMobilがオペレーターとなる予定である。 Exxon Mobilはまた、2012年11月にPatriot EnergyからMiddle Magdalena Valley Basin、VMM37鉱区の非在来型資源の権益の70%を取得、非在来型資源についてオペレーターとなった。Patriot Energyは、同鉱区の非在来型資源の権益の30%と在来型資源の権益の100%を保有している。Exxon Mobilは非在来型資源の掘削コスト(3坑)と過去の非在来型資源の探鉱コストの一部を支払う。1坑めの掘削は2013年第3四半期を予定している。 Ecopetrolは、2012年11月にMiddle Magdalena Valley BasinとCatatumbo Basinでそれぞれ6坑(掘削長2, 500m)を掘削した。2015年までにはコロンビアでシェールオイルの生産を開始し、2020年までに5万b/dを生産する計画であるとしている。 Exxon MobilとEcopetrolは、2012年のライセンスラウンドでもパートナーを組んで非在来型の炭化水素資源のポテンシャルがある鉱区を取得しており、コロンビアでのシェールオイル、シェールガス探鉱の中心的な役割を担いつつある。 Shellは、2012年1月にMiddle Magdalena Valley Basin、VMM3鉱区の権益100%をCanacol Energyより取得した。Shellは5,000万ドルを投じ、地震探鉱と探鉱井3坑の掘削を行う。同社は、2013年にはVMM27、VMM28鉱区で非在来型資源の探鉱も開始するとしている。 (4)懸念事項 シェールオイル、シェールガスに限らず、コロンビアで探鉱・開発を行う企業にとって懸念されるのが、治安、輸送、環境ライセンス等許認可の遅れである。 治安については、ウリベ前大統領の下改善が図られ、誘拐、石油生産施設やパイプラインへの攻撃が減少していたが、2010年末より労働者や地元住民の抗議行動が行われるようになり、これに呼応するかのようにゲリラの攻撃が増加する傾向にあった。政府は2012年10月8日よりコロンビア革命軍FARCとの和平交渉を開始し、これにより2012年後半はゲリラによる活動が減少した。その結果、2012年末にコロンビアの石油生産量は100万b/dを超え、同国は長年の目標達成に成功した。ところが、2013年に入ってもゲリラの活動は散発しており、1月20日に、コロンビア南部エクアドル国境付近のTransandinoパイプライン(全長306km、送油能力4.8万b/d)が爆破され、30日にGran Tierra Energyの労働者3名、2月3日にGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? copetrolの労働者2名が誘拐されている。 輸送については、パイプラインの輸送能力不足から、現在コロンビアで生産される原油の20%がタンクローリーで輸送されている。EcopetrolのGutierrez総裁によれば、Bicentennialパイプラインの第1フェーズ(全長200km、送油能力14万b/d)が2013年6月末に完成予定だ。シェールオイル、シェールガスの探鉱が行われている鉱区は、既存のパイプライン沿いのものが多く、生産が開始されるまでにBicentennialパイプラインが完成すれば、輸送についての懸念は払しょくされるのではないだろうか。 環境ライセンス等許認可の遅れについては、政府が環境認可庁(ANLA)を設置し処理能力の増強を図っている。Putumayo Basinで原油を生産中のSuroco Energyは、環境許可の手続きに時間はかかるもEIAはブラジルのシェールガスの技術的回収可能量を226Tcfとしているが、この調査はブラジルのシェールガス賦存堆積盆地のうちParana-Chaco Basinのみを評価したものだ。Petrobrasによれば、ブラジルのシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地は10か所ある。 のの、早めに申請を出すことで対応できているとしている。 (1)シェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地 .ブラジルのシェールオイル、シェールガス 31953年にPetrobrasが設立される以前、ブラジルはシェールオイル、シェールガスの開発に向け模索していた時期があった。しかし、Petrobrasは1970年代後半以降、沖合Campos Basinでの探鉱・開発を進め、現在もSantos Basinのプレソルトを中心に沖合油田開発に注力しており、シェールオイル、シェールガスの探鉱は棚上げにされてきた。 (EIA資料よりJOGMEC作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? ワた、米国では当初、中小の企業が中心となりシェールガスの探鉱・開発が進んだという経緯があるが、ブラジルでは1990年代末までPetrobrasが石油産業を独占してきたために、中小の石油会社が育たず、現在もPetrobras以外のブラジル石油会社の数は少ない。OGX、HRTといった新興企業があるが、これらの企業もPetrobrasやANP出身者が多いため、Petrobrasが手を付けなかったものの大規模な油田の発見が期待できるエリアでの探鉱・開発に注力しており、シェールオイル、シェールガスの探鉱を進める計画はない。 このような事情から、ブラジルでのシェールオイル、シェールガスの探鉱・開発にはほとんど進展がみられていない。 ANPは2007年より、9つの堆積盆地で非在来型資源の調査、評価作業を行っており、2014年にはこれが終了する予定だ。ANPは評価作業の初期段階の結果として、シェールガスとタイトガスのポテンシャルはParecis Basin、Parnaiba Basin、Reconcavo Basinの合計で204Tcfであるとしている。また、ANPのMagda Chambriard長官は、ブラジル国内のシェールガス埋蔵量は500Tcfに達する可能性があるとしている。 (2)ライセンスラウンド ANPは2月4日、第11次ライセンスラウンドを5月14、15日に実施すると発表した。第11次ライセンスラウンドの対象鉱区数は172鉱区とされていたが、Foz do Amazonas Basinの65鉱区、Tucano Sul Basinの36鉱区等117鉱区が追加され289鉱区になった。対象鉱区には、キャンセルされた第8次ライセンスラウンドの鉱区も含まれる。 第11次ライセンスラウンドに続いて、最初のプレソルトを対象とするライセンスラウンドが11月28、29日に、非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドが12月11、12日に実施される計画だ。非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドでは、Parecis Basin (Mato Grosso州)、Parnaiba Basin(Maranhao州、Piaui 州)、Reconcavo Basin(Bahia 州)、Parana Basin(Parana州、Mato Grosso do Sul州)、Sao Francisco Basin(Minas Gerais州、Bahia州)のシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地5か所の鉱区が公開される。契約形態はコンセッション契約とされているが、非在来型資源の探鉱・開発を行うにあたってどのようなインセンティブが付与されるかは現在のところ明らかにされていない。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 7 ? uラジルのシェールオイル、シェールガス賦存堆積盆地 (各種資料をもとにJOGMEC作成) (3) 活動中の企業 ブラジルの探鉱・開発で中心的な役割を果たしているPetrobrasがシェールオイル、シェールガスの探鉱・開発を行っていないこともあって、シェールオイル、シェールガスの探鉱・開発はブラジルではほとんど行われていなかった。しかし、近年、シェールオイル、シェールガスに興味を示す企業が現われるようになってきた。 Petra Energiaは、Sao Francisco Basinの24の鉱区の権益100%を保有している。同社はこれらの鉱区ですでに地震探鉱21,000km2と掘削を実施した。2013年にはフラクチャリングを実施予定だ。そして、4月からは開発に着手し、2015年には商業生産を開始することを計画している。 Shellも、Sao Francisco Basinの5鉱区の権益を保有しており、2012年4月に地震探鉱を終了させた。2013年には掘削を開始するとしている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? inas Gerais州の州都ベロオリゾンテに本社を置くブラジル最大の電力会社、Minas Gerais電力(Companhia Energetica de Minas Gerais S.A.、略称CEMIG)は、2012年に探鉱井2坑を掘削し、さらに3坑を掘削する予定で、米国でシェールオイル、シェールガスの掘削経験があるパートナーを募集している。 Gran Tierra EnergyはReconcavo Basinに4鉱区を保有している。2012年第3四半期にブラジル初の水平坑井を掘削し、多段階フラクチャリングを実施した。 Petrobrasも、2013年に入り、陸上の在来型、非在来型ガスを開発し生産量を増加させるプログラムPron-Gasを開始するとしている。 (4)背景と懸念事項 ブラジルは電力の80%を水力発電に依存している。例年は12月頃より夏の雨季が始まるが、この夏は雨量が少なく主要な水力発電ダムの貯水量が不足している。2001年に同様の事態を迎えた経験から、ガス火力発電所が国内に数十か所建設されてはいるものの、ブラジルはLNG輸入量を増加させる等、ガスの確保に懸命になっている。また、ウルグアイが2014~15年の稼働開始を目指し首都モンテビデオの沖合にLNG受入施設を設置する計画であるが、ブラジルはウルグアイがこのLNGを利用し発電する電力の一部の供給を受けることまで検討している。これまで沖合、プレソルトの開発を優先してきたブラジルが、陸上の非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施するにいたった背景には、このようなブラジルの電力不足が影響を与えている可能性も考えられる。 この非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドには、どれだけ多くの企業が興味を示すことになるのだろうか。Campos Basinの成熟油田の生産減退への対処とプレソルトの新規油田の生産開始に追われるPetrobrasには、陸上で本腰を入れシェールオイル、シェールガスの探鉱・開発を行う余裕があるようには考えられない。また、現在米国でシェールオイル、シェールガスの生産を行っている中小規模の企業が、知見のないブラジルでの探鉱・開発に参入するとは考えにくい。ブラジルは、ExxonMobilやShell等メジャーの参入を期待しているのだろうか。ブラジル沖合プレソルトのbreakeven costは35~40ドル/bblとされている。一方、米国のシェールオイルのbreakeven costは40ドル/bbl以上である。非在来型資源のポテンシャルがある鉱区を対象とするライセンスラウンドに多くの企業の参加を期待するのであれば、ANPは何らかのインセンティブを考える必要があるのではないか。 プレソルトで大規模な油田が相次いで発見されたものの、米国でのシェール革命により数年のうちに状況が大きく変わり、生産される石油やガスの販路が狭まってしまったブラジルが、自国のシェールオイGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? gShale resources in Latin America”(BNamericas Oil & Gas Intelligence Series October 2012) “Colombia licensing round results”(Woodmac Upstream Insight October 2012) ル、シェールガスの開発をどのように進めていくのか注目される。 な参考文献 主Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 10 ? |
| 地域1 | 中南米 |
| 国1 | コロンビア |
| 地域2 | 中南米 |
| 国2 | ブラジル |
| 地域3 | 中南米 |
| 国3 | アルゼンチン |
| 地域4 | |
| 国4 | |
| 地域5 | |
| 国5 | |
| 地域6 | |
| 国6 | |
| 地域7 | |
| 国7 | |
| 地域8 | |
| 国8 | |
| 地域9 | |
| 国9 | |
| 地域10 | |
| 国10 | 国・地域 | 中南米,コロンビア中南米,ブラジル中南米,アルゼンチン |
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