カリブ海での探鉱・開発
| レポートID | 1004334 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-03-19 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-03-05 19:32:42 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 天然ガス・LNG探鉱開発 |
| 著者 | 舩木 弥和子 |
| 著者直接入力 | |
| 年度 | 2012 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | カリブ海での探鉱・開発 更新日:2013/3/18 石油調査部:舩木弥和子 フロンティアエリアの多いカリブ海で、2013年は探鉱・開発が活発になる兆しが窺える。 1. カリブ海エリアでの探鉱・開発の中心ともいえるトリニダード・トバゴでは、1999年よりLNG輸出が行われているが、埋蔵量の減少に苦慮している。2012年に行われた深海鉱区を対象とするライセンスラウンドは探鉱促進を図る政府の努力もあり活況を呈した。 2. コロンビアのカリブ海側ではBallena、Chuchupaガス田が生産を行っているものの、深海域ではほとんど掘削が行われていない。2012年のライセンスラウンドではAnadarko、Shell、Repsol等が権益を取得し、今後の探鉱に期待がかかる。 3. ベネズエラでは、PlatformaDeltanaのLoranガス田、Mariscal Sucre、べネズエラ湾のPerlaガス田を国内需要向けに開発することが計画されている。4月14日に行われる大統領選挙の結果が、今後の探鉱・開発の進展に大きく影響を与えると考えられる。 4. キューバでは、北東部浅海域で重質油が生産されている。2012年にRepsol、Petronas、Gazprom等が行った試掘はいずれも油・ガスの発見に成功しなかったが、現在、Zarubezhneftが探鉱井を掘削中である。 5. ニカラグアではNoble Energy等が掘削を計画している。また、2012年にコロンビアとニカラグアの領有権争いが解決したことから、Repsolがこの海域での探鉱に関心を示している。 6. ホンジュラスでは、BGが2013年より探鉱を開始する計画だ。 7. バハマ政府は、2010年のメキシコ湾原油流出事故を受けて沖合での探鉱を中止していたが、2013年3月、条件付きながらも探鉱の再開を認めた。Bahamas Petroleum Company、Statoilが探鉱を計画している。 8. BHP Billitonはトリニダード・トバゴと合わせてバルバドスの探鉱を行う計画である。 9. ジャマイカでは2010年と2012年に入札が行われ応札はあったが、鉱区付与は行われなかった。 リブ海やその沿岸には、30以上の国及び各国の領土があるが、現在、探鉱・開発が行われている、 カあるいは、行われつつあるのはそのうちの10か国程だ。このうち最も活発に探鉱・開発が行われているのは、トリニダード・トバゴである。カリブ海ではこれまで400坑以上の探鉱井が掘削されたが、その60%がトリニダード・トバゴで掘削されている。生産が行われているのは、トリニダード・トバゴ、コロンビア等ごくわずかの国である。一部のエリアを除いてはこれまであまり探鉱が行われていなかったが、ライセンスラウンドが実施されたり、技術が進歩したりしたこともあって、2013年はこれらカリブ海のフロンティアエリアでの探鉱の進展が期待されている。国別にその状況をまとめた。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? .トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴには1990年代の終りから、相次いでLNG液化プラント4トレイン(AtlanticLNG:ALNG)建設され、ペルーLNGが2010年6月に操業を開始するまでは中南米で唯一のLNG輸出国として、米国等へLNGを輸出してきた。しかし、トリニダード・トバゴでは、LNGや国内の石油化学産業へ供給するため天然ガスの消費量が急増する一方で、過去数年間大規模な発見がなく、1999年をピークに埋蔵量の減少が続いている。BP統計によれば、2011年末の同国の天然ガス確認埋蔵量は4,012億m3、2011年の生産量は407億m3で、1999年には50年を超えていた可採年数は9.9年に減少している。2020年以降も既存のLNGトレインと国内市場向けに天然ガスの供給を続けていくには、より多くのガス田が発見され、開発される必要があるとの指摘がなされてきた。 (出所:BP Statistical Review of World Energy June 2012) トレイン1 液化能力 300万t/年 トリニダード・トバゴのLNGトレイン 出資者 BP34%、BG26%、Repsol20%、NGC10%、CIC10% トレイン2 トレイン3 トレイン4 330万t/年 330万t/年 520万t/年 BP42.5%、BG32.5%、Repsol25% BP42.5%、BG32.5%、Repsol25% BP37.78%、BG28.89%、Repsol22.22%、NGC11.11% 生産開始 1999年 2002年 2003年 2006年 (注)Shellは2013年2月26日、Repsolからトリニダード・トバゴのLNGプロジェクト権益を含む資産を44億ドルで取得することで合意したと発表。取引は2012年10月1日に遡って発効、完了は2013年後半または2014 (天然ガスリファレンス・ブックより作成) 年初頭の見込み。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? アれを受け、政府は2006年に深海の8つの鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施した。しかし、結果はStatoilがTDAA5鉱区に応札したのみであった。そして、そのStatoilとも契約条件で合意できず、最終的に契約は締結されなかった。 このような事態から、政府は契約条件を見直しPetroleum Profits taxを50%から35%に引き下げて、2010年に水深1,000~3,000mの11鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施した。しかし、Block 23(a)に3件、Block 23(b)とTTDAA 14鉱区にそれぞれ1件の応札があったのみで、他の8鉱区には札が入らなかった。Block 23(a)とTTDAA 14鉱区についてはBP、Block 23(b)についてはBHP BillitonがPS契約を締結することとなった。 2012年4月、エネルギー及びエネルギー問題省(Ministry of Energy and Energy Affairs:MOEEA)は、深海鉱区6鉱区を対象とするライセンスラウンドを実施した。前回までのライセンスラウンドの失敗から、MOEEAは、深海ライセンスラウンド2012の対象鉱区を政府と石油会社がともに関心を持つ鉱区だけに限定し、プロモーションに力を入れた。また、これまで鉱区ごとに購入しなくてはならなかったデータパッケージを一つにまとめ、石油会社側の負担を減らした。さらに、コスト回収枠を60%から80%に変更した。加えて、仏領ギアナ沖合でZaedyus油田が発見されたこともあって、同ライセンスラウンドへの関心は高まり、BG、Repsol、BHP Billiton等が6鉱区のうち5鉱区に12件の入札を行った。MOEEAは、12月にBHP BillitonとTTDAA5、TTDDA6、TTDAA28、TTDDA29の4鉱区のPS契約を締結すると発表した。 鉱区 TTDAA1 TTDAA5 TTDAA6 TTDAA28 TTDAA29 TTDAA25(a) トリニダード・トバゴ深海ライセンスラウンド2012入札状況 面積(km2) 応札企業 1,189 1,092 994 1,015 1,000 1,389 BG-Centrica Energy、Elenilto BG-Repsol-Centrica Energy、Elenilto、 Capricorn Energy-Trinity Exploration、BHP Billiton BG -Centrica Energy、BHP Billiton Kosmos Energy、BHP Billiton Kosmos Energy、BHP Billiton - (各種資料より作成) 大規模なガス田の発見がなく埋蔵量減退が懸念されるトリニダード・トバゴであるが、2012年11月にBPが原始埋蔵量を1 TcfとしていたSavonetteガス田で評価井を掘削したところ、天然ガス資源を確認、同ガス田の原始埋蔵量を2Tcfに上方修正した。BPは2004年12月に同ガス田を発見、2009年10月に生産を開Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 3 ? nした。現在は4坑から225MMcf/dを生産しており、これを250MMcf/dに引き上げる計画だ。 また、BPに次いで生産量の多いBGは、深海ライセンスラウンド2012では鉱区を取得できなかったものの、2012年5月にBlock 5 (d)のPS契約を締結し、今後も同国での探鉱を積極的に進めていく姿勢を示している。 深海ライセンスラウンド2012で4鉱区を取得したBHP Billitonは、トリニダード・トバゴではBP、BG及びEOG Resourcesに次ぐ第4位の生産者であるが、同国周辺海域を沖合探鉱のコアエリアの一つと位置付け、今後さらに活動を強化していく計画だ。2011年5月にはNorth East Offsgore(NEO)パイプラインが完成し、2005年に生産を開始したBlock 2cの Angostura油田のガスの生産を開始している。 (MOEEAホームページより作成) トリニダード・トバゴはこれまで米国をLNGの主要な市場と考えてきた。しかし、米国でシェールガス生産量が急増したことや、景気が減速していることから、米国向けのLNG輸出が減少している。2004年には93.85%であったトリニダード・トバゴのLNG輸出量に占める米国向けの割合は漸減し、2007年には70.3%となったが、その後激減し、2011年は19.9%まで落ち込んだ。南米やアジア向けの輸出が増加しており、これらの地域では比較的高い価格でLNGを売却できるため収入の減少はないが、今後もトリニダード・トバゴにとってLNG輸出先を確保することも重要な課題となると考えられる。 トリニダード・トバゴの輸出先別LNG輸出量推移(単位:10億m3) (出所:BP Statistical Review of World Energy June 2012) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? gリニダード・トバゴの輸出先別LNG輸出量推移(単位:10億m3) (出所:BP Statistical Review of World Energy June 2012) コロンビア沖合では、ChevronがGuajira半島に近いBallena、Chuchupaガス田でガスを生産している。2007年10月にコロンビア・ベネズエラ間天然ガスパイプライン(全長225km、投資額3.35億ドル)が完成し、Ballenaガス田等で生産されるガスは2008年1月からベネズエラのマラカイボ市近郊に供給されている。当初の計画では、2012年以降はパイプラインを逆走しベネズエラからコロンビアに250MMcf/dのガスを供給する予定だったが、2011年10月、両国はコロンビアからベネズエラへのガス供給を2年間延長することで合意した。さらに、2012年5月には、輸出量を200MMcf/dから6~7月に250MMcf/d、8月に300MMcf/dに増加させることで合意した。 2012年10月に実施されたライセンスラウンドRonda Colombia 2012では、総鉱区数115鉱区のうち、13鉱区の沖合鉱区が公開された。応札のあった鉱区は6鉱区だったものの、コロンビアに初めて参入することとなったAnadarkoをはじめShell、Repsol、Ecopetrol等7社が入札し、6鉱区が付与された。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? .コロンビア 22002200320042005200620072008200920102011米国4.2810.7113.1312.4410.85 12.767.476.685.383.77 カナダ0.801.591.17 メキシコ0.16 0.621.280.16- アルゼンチン0.330.801.633.01 ブラジル0.270.850.25 チリ0.160.521.28 ドミニカ共和国0.300.180.250.25 0.360.470.560.820.83 プエルトリコ0.580.740.680.670.72 0.740.810.760.770.74 ベルギー0.080.16 0.070.080.160.080.08 フランス0.060.080.720.350.41 ギリシア0.080.040.08- イタリア0.320.17 オランダ0.08 ポルトガル0.400.18- スペイン0.460.080.53.00 2.094.324.183.322.55 トルコ0.060.080.26- 英国0.070.60 0.390.471.971.630.57 クウェート0.150.33- UAE0.25 中国0.08 0.070.48 インド0.210.240.68 0.660.57 日本0.080.44 0.570.670.14 0.150.44 韓国0.07 0.220.840.90 0.882.18 台湾0.220.08 0.510.07 総輸出量5.3211.9113.9914.0116.2518.1517.3619.7420.3818.88 米国向けの占める割合80.4589.9293.8588.7966.7770.3043.0333.84 26.419.90 Rロンビアのカリブ海沖合では、浅海域では試掘が行われているが、水深200mよりも深い海域では1979年にMobilがSan Jose1号井を、2007年にPetrobrasがTayrona鉱区でAraza1号井を掘削したほかは、試掘は行われていない。Ronda Colombia 2012の結果が手ごたえのあるものだったことに加え、コロンビアは生産量が増加している重質油とともにカリブ海沖合での探鉱・開発に力を入れていく方針を示しており、今後の進展が期待される。 鉱区 COL2 COL3 COL5 GUA OFF1 GUA OFF2 URA4 Ronda Colombia 2012入札状況 入札企業 Anadarko* Shell*、Anadarko、Repsol-Ecopetrol 、Statoil Anadarko-Ecopetrol*、Repsol Repsol-Ecopetrol*、Shell、Statoil ONGC Videsh* Anadarko-Ecopetrol* (各種資料より作成、*は落札企業) 3.ベネズエラ ベネズエラ東部沖合主要鉱区図 PDVSAはPlatformaDeltana Block2のLoranガス田、Mariscal Sucre、Branquilla、Tortuga鉱区からガスを供給し、LNG輸出を計画していたが、2011年9月、全てのLNGプロジェクトを凍結する可能性があると発表した。ただし、ガスの開発は続け、天然ガス生産量を2017年までに倍増させ、国内需要を賄う計画であるという。 (各種資料より作成) Mariscal Sucreについては、PDVSAが単独で開発を行っており、2012年12月に生産を開始し、生産量を当初の300MMcf/dから1.2Bcf/dに増やす計画であるとされていたが、これまでのところ生産が開始されたという情報はない。 PlatformaDeltana Block2のLoranガス田はPDVSA(61%)とChevron(39%)が共同で開発を行うこととなっている。2010年8月には、トリニダード・トバゴとLoran-Manateeガス田のユニタイゼーションについてベネGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? Yエラが73%、トリニダード・トバゴが27%とすることで合意した。また、2012年6月には、PDVSAがLoranガス田で生産されるガス700MMcf/dをAtlantic LNGで液化する可能性をトリニダード・トバゴと検討しているとの情報が伝えられている。 ベネズエラ湾主要鉱区図 2009年9月に、EniとRepsol YPFは、2005年に行われたRafael UrdanetaライセンスラウンドPhase Bで取得したベネズエラ湾Cardon IV鉱区でPerlaガス田(原始埋蔵量15Tcf)を発見した。当初、2012年末に80~100MMcf/dで生産を開始し、2013年末までに300MMcf/dを生産、プラトー生産量は1.2Bcf/dとなる計画であるとされていたが、2012年9月、Repsolは同ガス田の生産開始は2014年初めとなると発表した。 ベネズエラでは、3月5日にChavez大統領が死去し、4月14日に後任の大統領を選出する選挙が行われる。10月の大統領選挙でChavez大統領に敗れたCapriles氏 (各種資料より作成) と、Chavez大統領に後継者に指名されたMaduro氏が再選挙を戦うこととなるが、現時点では同情票も加わりMaduro氏が優勢との見方が強い。いずれにせよ、この選挙の行方が今後の探鉱・開発の進展に大きく影響を与えると考えられ、動向が注目される。 4.キューバ 米国の地質調査所USGSの2004 年の発表によれば、1978年に米国、メキシコ、キューバが合意し確定された排他的経済水域EEZ(面積112,000km2)に広がる未発見埋蔵量は、石油46.8億bbl、天然ガス9.8Tcf(随伴ガス8.6Tcf、非随伴ガス1.2Tcf)、コンデンセート9億bbl が期待されている。しかし、現在キューバではハバナ周辺の陸上と浅海域でAPI 比重9~19度の重質油約5万b/dと随伴ガスを生産しているのみで、不足分は主にベネズエラから輸入されている。 キューバは、国営石油会社Cupetの資金力、技術力不足を補うため、1999年にフロリダ海峡沖合をPS 契約による探鉱鉱区として公開、2000年以降、Repsol YPF、ONGC Videsh、Statoil、Petronas、PDVSA、 Gazprom等が同国沖合で探鉱を始めた。2012年にはRepsol、Petronas、Gazprom、PDVSAが試掘を行ったが、油・ガスの発見に失敗した。2012年11月からZarubezhneftがBlock Lで探鉱井の掘削を行っており、Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 7 ? copetrolもキューバ沖合での探鉱に興味を示している。 キューバ沖合鉱区図 5.ニカラグア カリブ海側の沖合Miskito Basinでは、これまでに26坑の探鉱井が掘削されたが、商業規模の油田は発見されていない。Noble Energyは ニカラグア沖合鉱区図 (各種資料より作成) 2009年にMKJ Exploracionesより取得したIsabel Bank鉱区とTyra Bank鉱区の環境影響評価と3Dの地震探鉱を終え、2013年には探鉱井の掘削を行う計画である。Infinity Energy Resourcesは2009年に付与されたPerlas鉱区とTyra鉱区で環境影響評価を終え、2011年に2D、2012年に3Dの地震探鉱を行い、現在探鉱井の掘削を計画している。 (各種資料より作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? 012年11月19日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)はカリブ海南西部にあるサンアンドレス諸島と周辺海域約5万km2について、島々の領有権をコロンビアに、周辺海域の領有権の一部をニカラグアに認める判決を下した。判決はこれで確定し、拘束力を持ち、当該国は従う義務を負うこととなった。両国間の境界線は東に移動し、実質的にはニカラグアがより多くの領海を獲得することとなった。この海域にはRepsolが興味を示しており、政府に探鉱許可を申請している。 2012年末に、BGがホンジュラス政府に同国沖合カリブ海側の35,000 km2のエリアで探鉱を行う許可を申請、政府と契約条件について交渉を行っている。BGは、Porfirio Lobo大統領の許可が得られれば、2億ドルを投じて2013年初めにも探鉱を始めるとしている。なお、ホンジュラス沖合カリブ海側では、2009年にPetroleum Geo-Services (PGS)が2,200万ドルを投じ2D地震探鉱6,180kmを行っている。 バハマ沖合主要鉱区図 .バハマ 7.ホンジュラス 6バハマでは1947年に初めて試掘が行われて以降1986年までに5坑の掘削が行われたが、商業規模の油田、ガス田の発見はなく、石油・天然ガスは生産されていない。そのため、同国は必要とする石油をすべて輸入に依存している。2011年の石油消費量は2.3万b/dであった。キューバに近い海域は炭化水素資源が発見される可能性が高い有望な海域とされており、また、同国は厳しい財政状況であることから、探鉱・開発を進めたい意向があるが、2010年のメキシコ湾 (各種資料より作成) のMacondo坑井での原油流出事故後、政府は沖合での探鉱中止を命じ、権益の付与も中止されていた。2013年3月10日、政府は、開発に移行するにあたっては国民投票を実施し賛成を得ることを必要とするという条件付きで探鉱の再開を承認した。 現在バハマに鉱区権益を保有しているのは、英国のBahamas Petroleum Company1社だけである。同社は、2007年4月にBain、Cooper、Donaldson、Eneas、Miamiの5鉱区の権益100%を取得したが、政府の探鉱中止命令を受け、すべての活動を中止していた。同社は、2013年末よりDonaldson 鉱区で1.2億ドGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? 汲鰍カて120日をかけ掘削深度6,706mの坑井を掘削する計画であると発表しており、政府の探鉱再開承認を受けて、すぐに活動を再開するとみられている。 Bahamas Petroleum Companyは、また、2009年5月にStatoil とZapata、Islamorada、Falconesの3鉱区を共同で探鉱することで合意している。両社は、現在政府にこれらの鉱区付与を申請中である。権益が付与されれば、Statoilがオペレーターを務める。 8.バルバドス 陸上のWoodbourne油田では少量の石油、ガスが生産されているが、沖合では、2001年にConocoが探鉱井Sandy Lane 1号井を掘削しガス徴をみたのみで探鉱はあまり進んでいない。1996年より探鉱を行っていたConocoも、2004年に鉱区を放棄している。 2006年にトリニダード・トバゴとの領海を巡る紛争が解決したことから、政府は2008年6月に24鉱区を対象としたライセンスラウンドを実施した。当初ExxonMobil、 StatoilHydro、Shell、Petrobras等がこのライセンスラウンドに興味を示していたが、最終的にはBHP Billitonを含む3社が応札、BHP BillitonにBimshire鉱区とCarlisle Bay鉱区が付与されることになった。BHP Billitonは両鉱区で2Dの地震探鉱を実施し、トリニダード・トバゴの鉱区と合わせて探鉱・開発を行うことを計画している。 .ジャマイカ 91955年に最初の試掘が行われてから1982年までの間に、ジャマイカでは11坑の試掘が行われた(うち2坑は沖合)が、商業量の石油、ガスは発見されていない。沖合での探鉱再開を期して、国営石油会社Petroleum Corporation of Jamaicaが2005年以降入札を行っている。2005年の入札では24鉱区(うち沖合鉱区は20鉱区)が公開され、沖合の8鉱区がRainville Energy等、2007年の入札では16鉱区(同6鉱区)が公開され、沖合の4鉱区がProteam に付与された。これらの企業はパートナーを探していたが見つからず、鉱区を放棄している。2010年、2012年の入札では応札はあったが、鉱区付与は行われなかった。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 10 ? Jリブ海での探鉱・開発状況 (各種資料より作成) “Latin America ? exploring the Caribbean Sea for black gold”(Woodmac Upstream Insight December 2012) “Colombia licensing round results”(Woodmac Upstream Insight October 2012) “Trinidad and Tobago : Positive indications for 2012 deepwater bid round”(Woodmac Upstream Insight September 2012) な参考文献 主Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 11 ? |
| 地域1 | 中南米 |
| 国1 | トリニダード・トバゴ |
| 地域2 | 中南米 |
| 国2 | コロンビア |
| 地域3 | 中南米 |
| 国3 | ベネズエラ |
| 地域4 | |
| 国4 | |
| 地域5 | |
| 国5 | |
| 地域6 | |
| 国6 | |
| 地域7 | |
| 国7 | |
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| 国10 | 国・地域 | 中南米,トリニダード・トバゴ中南米,コロンビア中南米,ベネズエラ |
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