原油高を背景に好調のスーパーメジャー、探鉱重視が続く
| レポートID | 1004337 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-03-25 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-02-16 10:50:18 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 企業基礎情報 |
| 著者 | |
| 著者直接入力 | 市原 路子 |
| 年度 | 2012 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | 更新日:2013/3/25(4月17日に一部更新) 石油調査部:市原 路子 原油高を背景に好調のスーパーメジャー、探鉱重視が続く (各社ホームページ他) ? ? スーパーメジャーは、2010年以降の好調さが続く。 ExxonMobilが下流事業での収益が改善し、全体の収益額も最高益を記録。他のメジャーも例年のように収益の8割以上を上流部門が占める。他方で、石油・ガス生産量はShellを除き前年比で減?。 ? 探鉱面では、2012年は、北米のみならず世界のシェール層鉱区への進出、在来型ではアフリ? カ、南米や極地地域の沖合探鉱への進出が特徴として挙げられる。 2013年も引き続き、北米シェール投資とともにLNG開発ポテンシャル案件への参画や未発見地域への探鉱投資が続くことが予想される。 1.2012年の業績 スーパーメジャー各社の2012年の純利益は、前年に続き高水準であった。原油価格が比較的高止まったことが要因である。なかでも、最大企業のExxonMobilは20008年時点の高収益を上回る450億ドルの黒字収支であった(図1)。 図1.スーパーメジャーの純利益推移 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? BPChevronExxonMobilShellTotal-1001020304050200120022003200420052006200720082009201020112012(10億ドル)スーパーメジャーの純利益BPChevronExxonMobilShellTotalデータ出所:各社発表の財務報告書2012年の原油価格水準は、ほぼ前年レベルで、Brent原油価格が111ドル/バレル、WTI原油価格が94ドル/バレル。一方、米国のガス価格は2011年平均4ドル/百万btuであったが2012年は2.75ドル/百万btu(表1)に下落した。 分野別収益額では、ExxonMobilを除き、例年通り収益の8割以上を上流部門が占める(図2)。ExxonMobilは、下流(精製販売)部門の収益額が前年の45億ドルに比べて2012年は3倍の132億ドルであった。同社の第4四半期業績発表によれば、2012年の下流部門は、日本での事業再編と一部売却を主因に、製品販売量が前年比24万b/d減の617万b/dであったが、同理由で収益が改善したとも説明している。 表1.原油・ガス価格の推移 原油:ドル/バレル、英国ガス:ドル/百万btu 米国原油価格 (WTI) 英国原油価格 (Brent) 米国ガス価格 (HH価格) 2012年 94.05 2011年 94.88 2010年 79.48 2009年 61.95 2008年 99.67 111.63 111.26 79.61 61.74 96.94 2.75 4.0 4.37 3.94 8.86 米国エネルギー省統計局 図2.部門別の収益額 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? -10,000010,00020,00030,00040,00050,000ExxonMobilShellChevronTotalBP(税引き前)その他事業下流部門上流部門スーパーメジャーの部門別収益額(2012)各社の財務諸表より作成ExxonMobilの化学分野は下流部門に含む。TNK-BPの収益額はBPの上流部門として計上。なお、調整額が含まれていないため部門別合計が全体収益額と一致しない場合がある。百万ドルQ.伸び悩みが続く石油・ガス生産量 Shellを除きスーパーメジャーは、2012年の石油・ガス生産量が前年比で減?した(図3)。成熟油田の減退をリプレイスできるだけ十分な新規増産に至らなかった。加えて、TotalやBPは大規模な資産売却プログラムを実施しており、生産資産の売却を行っていることが背景にある。 Totalは、ウガンダ陸上、ロシアNovateck資産や米国Utica Shaleでの資産を取得したが、ナイジェリア、北海、コロンビアまたフランスの上流資産の売却を行った。2012年に開始した150億ドル‐200億ドル規模の売却計画を2014年までに完了する予定である。 BPは、北海、メキシコ湾及びカナダ陸上などの非中核(Non-Core)資産の売却を行った(表2)が、2011年のような主だった大型買収の実績はない。 ExxonMobilも生産油・ガス田の減退が響き、新規油・ガス田の増産でカバーできず全体として生産減?。 ChevronはブラジルのFrade油田の生産停止が石油生産減に響いているが、ナイジェリア(Usan)、メキシコ湾(Tahiti拡張)やタイ、バングラディシュの生産増加で一部カバーする。ガス生産においてはChevronやTotalが操業するAngolaLNGの生産開始が遅れているのも影響している。 Shellは、Woodside(Shellが大株主)がオペレーターであるPultoLNGが出荷を開始したこと、またカタールGTLが生産操業を開始したことが約23万boe/dの増産に寄与し、全体でも増産となった。 図3.石油・ガス生産量の推移 ? 3 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 BPChevronConocoPhillipsExxonMobilShellTotal0.01.02.03.04.05.02003200420052006200720082009201020112012スーパーメジャーの生産量推移(大型合併後)各社の年次報告書より作成*ConocoPhillipsは2012年5月1日、精製・販売部門を切り離し上流専業会社に転身した。\2.2012年のBPの資産売却案件 場所 米国陸上 北海南部 カナダ陸上 米国陸上 米国メキシコ湾 売却先 LINN Energy Perence Plain Midstream LINN Plain E&P 売却額 12億ドル 4億ドル ‐ 10億ドル 56億ドル ノルウェー 北海* Shell TAQA 2.4億ドル 最大13億ドル (条件付き) 中国南シナ海* KUFPEC 3.1億ドル 売却対象資産 Hugoton Basin オペレーター案件、周辺輸送インフラ含む NGL事業 ワイオミング州のJonahとPinedale事業 3つのオペレーター事業(Marlin、Dorado、KingのMarlin関連事業、Horn Mountain他) ノンオペレーター案件 Drahgen油田 オペレーター案件 Braes、Braenar、Harding、Maclure、Devenick Yachengガス田 BPの2012年アニュアルレポートより *案件は売却手続き中案件 .Rosneftとメジャー(BP, ExxonMobil) 32012年、BPは、TNK-BPの50%株式をRosneftに売却するとともに、代わりに12.5%のRosneft株式及び現金を取得することでRosneftと合意した。将来、BPはさらに政府から5.66%のRosneft株式を取得することでも合意しており、これによってBPは、Rosneft株式の現保有比率1.25%を19.75%まで引き上げる。この取引がすべて完了すれば、Rosneftの株式相当分の埋蔵量及び生産量の計上を行うことができるとBPは説明する。 他方でRosneftは、ExxonMobilとの関係も着々と強固なものにしている。2011年8月に基本合意を締結して以降、北極海や黒海において共同探鉱作業が開始された。それと引き換えに、ExxonMobilが保有している探鉱鉱区にRosneftが参加する取引が、カナダの非在来型ガス・オイル鉱区、またメキシコ湾大水深の探鉱鉱区(20鉱区)で行われた。2013年2月には、Kara海に加えて、ロシアのChukchi海、Laptev海のRosneft保有の鉱区にもExxonMobilが参画して探鉱を行うこと、さらにサハリンのガス開発について両者でLNG開発評価を行うことで合意された。それと引き換えにExxonMobilが保有するアラスカ北部のPoint Thomsonガス田にRosneftが25%参画する機会を得、両社はより広範囲に提携が強化されている。 サハリン2で長く事業者パートナーであるShellとGazpromは、2013年4月8日に新たな共同体制を構Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? zしている。Gazpromが保有するChukchi海及びPechora海での探鉱開発及び西シベリアでのシェールオイル開発調査を共同で行うことで合意した。 表3.ロシアとメジャー ロシア側 Rosneft 欧米企業 ExxonMobil Statoil Eni BP Novateck Total 提携内容 2011 年8 月30日及び2012 年4 月16 日 ロ シア北極海・黒海大陸棚等での共同事業: Rosneft のカラ海のEPNZ(Vostochno-Prinovozemelsky)の3鉱区及び黒海Tuapse鉱区にExxonMobilの参画。権益比率はRosneft が66.7%、ExxonMobil が33.3%他 西シベリアの開発の難しい鉱床での共同開発:Bazhenov 層(25 億t)及び、Priob 鉱床へのExxonMobilの参画。 メキシコ湾やテキサス、カナダの鉱区へのRosneft参加: ExxonMobil が第三国で行なっている事業へのRosneft 参加 サンクトペテルブルクでの研究センター設立・人材育成、金融機関との交渉等 2013年2月13日 ≪事業共同化の拡大≫ 加えて、Chukchi 海(Severo-Vrangelevsky-1, Severo-Vrangelevsky-2 とYuzhno-Chukotsky の3鉱区), Laptev 海(Ust’ Oleneksky, Ust’ Lensky、 Anisinsko Novosibirskyの3鉱区)、Kara海(Severo Karsky鉱区)の新たに7鉱区においてもExxonMobilとの共同探鉱事業化。また、ExxonMobilが保有するアラスカ北部Point Thomsonガス田25%取得の機会。サハリンのLNG開発可能性の評価。 2012年5月4日 北極圏に関する戦略的協力協定の締結 バレンツ海 Perseevsky 鉱区、オホーツク海の Kashevarovsky, Lisyansky, Magadan-1鉱区 2012年4月25日 バレンツ海と黒海の3 つの鉱区に係る戦略的協力の締結 バレンツ海のFyedynsky 鉱区とTsentralno-Barentsyevsky(Central Barents) 鉱区、 ② 黒海のZapadno-Chernomorsky(Western Chernomorsky またはShatsky Ridge)鉱区を開発するためのJV設立 2012年10月22日 TNK-BPの50%株式をRosneftに売却するとともに、代わりに12.5%のRosneft株式及び現金を取得。将来、政府より5.66%の追加取得を計画。 *これらにより、BPの現行保有シェア1.25%から19.75%に増加する 2011年3月3日 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? amalLNG開発への参画(20%) Novatek の12%株式取得 2014年までに株式保有比率19%に引き各種資料より作成 上げる ExxonMobilとRosneftとのロシアの共同探鉱海域(ExxonMobilの2013年3月資料より) 4.北米と世界のシェール 北米でのシェール資産拡充に積極的なのがExxonMobil(図4)である。2010年に買収したXTOの資産を基盤に資産買収を行っている。メジャーも中小企業と同様に北米のガス価格が低迷していることから、液分リッチなシェールエリア開発に重点をシフトしている。他方で北米のLNG開発にも着手している(5.参照)。 と同時に、メジャー各社は世界各地のシェール資産拡充も急いでいる(図5)。南米ではアルゼンチンGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? セけでなく、ExxonMobilはコロンビアに参画。アジア太平洋では、中国だけでなく、TotalやChevonは豪州に進出。また、他のスーパーメジャーも含めて、ロシア、ウクライナや東欧諸国への参画も積極的である。 図4.ExxonMobilの北米非在来型資源 図5.メジャーの国外シェール進出 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 7 ? . メジャーのLNG 2012年に生産開始を予定していたChevron主導のアンゴラLNG(520万トン/年)は、技術的トラブルのため遅れており、現在、2013年第2四半期に稼働開始を予定する。2014年には、ExxonMobilが主導するPNG-LNG(パプアニューギニア、690万トン/年)、GorgonLNG(豪州、1500万トン)が一部生産開始を予定している。 近年の動向として、LNGのリーディングプレイヤーであるShellがLNG重視の投資行動を顕著にしている。2013年2月、ShellはRepsolが売りに出していたLNG権益を67億ドル(買収額44億ドル+負債23億ドル)で買収すると発表した。この取引には、トリニダードトバゴのAtlantic LNG権益(23%)、ペルーLNG(20%)が含まれるのみならず、既購入契約分を含めLNG取引(Shipping&Trading)部門が対象に含まれる。Shellは、PlutoLNG(Shellが23%株式保有)の操業を2012年に開始し、現在、LNG液化権益分22百万トンを保有する。それに加えて今回RepsolのLNG液化施設能力分と既契約長期購入分をあわせて720万トンが加わる。これら以外にも、現在豪州でのGorgonLNG、WheatstonLNG、さらにPrelude(FLNG)事業が建設段階にあり、2015年~2017年にかけ生産が開始される。2012年には、東地中海で見つかりLNG事業化が見込まれるガス(リバイアサン)の権益をWoodsideが30%の権益を取得した。Shellは、これ以外にも豪州(CBM-LNG)、カナダ西海岸や米国東海岸でもLNG開発を計画中である。 そのほか、2012年に入って、北米LNGに進出するメジャーが目立つ点である。ExxonMobil及びShellが米国LNG事業に進出、またChevronがカナダでのLNG(KitimatLNG)事業権益を米国中堅のEOG/EnCanaから買い取り参画した。メジャーの出遅れ感はあるものの、北米の安価なガス資産をLNG化して、自前の販売ネットワークを有するアジアや欧州で供給する戦略である。 6.探鉱投資 探鉱投資を引き上げるメジャーの投資行動は引き続きみられる(表4)。全体投資額の6%~10%前後を探鉱投資に振り向けている。アフリカの既発見周辺のみならずアフリカ西部海域や南部域など未探鉱海域での探鉱活動にも乗り出している。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? \4.2013年の上流戦略 ExxonMobil(米) 上流事業の投資戦略 1.探鉱・開発を多様化することで収益を最大化し、政治的及び技術的リスクの低減化を図る。 2.高い収益を上げる厳選されたエリアに、厳格な投資基準でコスト管理を行い、最適な技術(high-impact technologies)を適用することで収益の最大化を実現する。 3.地理的な多様化を進める。北米の生産比率を現在32%(27%)から2017年までに35%に引き上げる。 4.開発・生産技術利用の多様化を図る。極地開発、大水深開発(掘削、生産システム)、重質油・オイルサンド開発、非在来型ガス・石油開発、LNG開発の生産を現行45%(40%)から2017年までに55%に高める。 Shell(英・欄) 1. 探鉱投資を引き続き重視する. 開発では自前の技術力を活かす。 BP(英) 2. 優先分野として Integrated Gas (LNG), 大水深(Deepwater), シェール(Tight/Shale oil and Gas)の3分野。これらは中期的成長に寄与する。 3. 極地、イラク、カザフスタン、ナイジェリア、重質油など資源量が高いリソースあるいは地域に将来的な投資機会を得ていく。 1.石油のほうが魅力的な投資機会であり、石油投資を重視する。 2.引き続き探鉱活動を通じて価値の創造を行う。 3.巨大油・ガス田(Giant Fields), 大水深(Deepwater), さらに収益性に応じGas Value Chainsへの投資を重視する。 4.ロシアと中東においても従来から続く関係の維持を約束する。 ジャーの主な探鉱鉱区の取得及び探鉱活動は以下の通り。 メアニュアルレポート(2013)より筆者仮訳 ExxonMobillは、ロシアでタイトオイルの掘削を開始する他、コロンビアやアルゼンチンの非在来型資源の探鉱、さらに黒海やタンザニアなどの大水深域が中心である(図7、表5)。 BPは、アニュアルレポートによると、2012年に、カナダ東部沖合(大水深)、ウルグアイ大水深、メキシコ湾大水深などで探鉱鉱区を取得し、現在、アルジェリア、アンゴラ、豪州、アゼルバイジャン、ブラジル、カナダ、エジプト、メキシコ湾大水深、ヨルダン、ナミビア、トリニダードトバゴ、北海、オマーン、米国陸上で探鉱作業を実施中。2012年の探鉱投資額は15億ドルで、2010年の二倍近い。 Chevronはナイジェリア、アンゴラやイラク(クルド)などの既存生産地域のほか、スリナム、モロッコなどの未発見地域で探鉱を行う。ChevronはLNG案件や大水深開発案件(Gorgon、Wheatstone、 Jack/St. Malo、Big Foot)への投資負担も重いものの、2012年は上流投資額304億ドルのうち、探鉱事業に前年比70%増の17億ドルを投じた。2013年は、全体投資額367億ドルの90%がLNGを含めた上流投資でGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? ?り、探鉱投資も全体の9%(33億ドル)に引き上げる(図6)。 Shellは、アニュアルレポートによると、2012年にアルバニア、豪州、ベニン、カナダ東海岸、中国、マレーシア、ニュージーランド、ロシア、南ア、タンザニアと北海、米国で新たに探鉱鉱区を取得した。また、2012年に操業トラブルで延期したアラスカ北部沖合での掘削は改修に時間を要するとして2013年の実施を見送る発表をした。 Totalは、ウルグアイ大水深、モーリタニア、タジキスタン、ブルガリア、モザンビーク、フィリピン、ミャンマーなどで2012年に新たな探鉱鉱区を取得した。2013年は投資額280億ドルのうち28億ドルを探鉱に投じ、西アフリカフロンティアや東アフリカの大水深、さらに南米のブラジル、仏領ギアナを中心に探鉱作業を進める(図7、表5)。 図6.Chevronの2013年投資計画(地域別と分野別) 2013年3月発表の2013年投資計画より Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 10 ? }7.2013年のメジャーの探鉱重点エリア 各社の投資家向け資料等よりJOGMEC作成 5.メジャーの探鉱重点エリア(図7詳細) 表Total (High-potential exploration) エジプト沖合 リビア沖合 モーリタニア陸上 アイボリーコースト ガボン アンゴラ ケニア イラク 西豪州 インドネシア ブラジル アルゼンチン 仏領ギアナ 米国メキシコ湾 Chevron (2013 Key Exploration Well) メキシコ湾浅海、大水深 カナダOrphan Basin ナイジェリア アンゴラ イラク(クルド地区) 中国(南シナ海) 西豪州 以下、非在来型資源) カ ナ ダ ()Duvernay(Marcellus, Utica) Wolfcamp&Delaware Liard 米Basin, 国Basin, (豪州Cooper Basin リトアニア ポーランド ルーマニア ? 11 ? ExxonMobil (New Play Test) カナダBeaufort 南米ガイアナ アイルランド沖合 フェロー諸島 ウクライナ 黒海(ロシア領) マダガスカル(大水深) 南アフリカ(大水深) ベトナム沖合 カラ海(ロシア) ラプテブ海(ロシア) チャクチ海(ロシア) 以下、非在来型資源) カナダ(Horn River, Alberta Summit Athabasca, oil, (tight Creek) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ト 国 (Bakken, Marcellus, Woodford, Basin) Utica, Permian アルゼンチン(Vaca Muerta) コロンビア アルゼンチン ドイツ 西シベリア 中国 インドネシア 豪州南部 2013年投資家向け説明資料を参考 7.まとめ スーパーメジャーは、高油価の恩恵を受けて上流分野で業績が好調である。しかしながら、石油・ガス生産量はShellを除き、前年比で減?し、目標達成が難しい状況が続いている。 上流投資額は、ExxonMobilが上流のコストアップを理由にして2012年実績が予定額を上回り、2013年の投資計画額を引き上げたが、全般的には前年並みである(表6)。 探鉱面では、2012年は、北米のみならず世界のシェール層鉱区への進出、在来型ではアフリカ、南米や極地地域の沖合探鉱への進出が特徴として挙げられる。2013年も引き続き、北米シェール投資とともにLNG開発ポテンシャル案件への参画や未発見地域への探鉱投資が続くことが予想される。 表6.スーパーメジャーの投資額実績・計画と生産目標 各種資料より作成 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 12 ? 投資額(2012年)投資計画額(2013年)生産目標ExxonMobil(米)400億ドル(gross)上流361億ドル下流23億ドル化学14億ドル380億ドル(gross)(2013-2017)2013年1%減2013-2017年2%年率増2017年480万boe/dShell(英・欄)298億ドル(Net)上流253億ドル下流43億ドル340億ドル(gross)全体80%を上流2017-18年までに400万boe/d2012-2015年(4年間)1200-1300億ドルBP(英)243億ドル(Net)220億ドルChevron(米)321億ドル(Net)上流304億ドル下流32億ドルその他6億ドル367億ドル(gross)上流330億ドル下流22億ドルその他15億ドル2017年330万boe/dTotal(仏)219億ドル(Net)(投資額295億ドル)売却75億ドル)220億ドル(net)(うち投資額280億ドル―資産売却60億ドル)280億ドルのうち上流部門230億ドル下流部門50億ドル年間3%増(2011-15年)2017年までに300万boe/d |
| 地域1 | グローバル |
| 国1 | |
| 地域2 | 北米 |
| 国2 | 米国 |
| 地域3 | |
| 国3 | |
| 地域4 | |
| 国4 | |
| 地域5 | |
| 国5 | |
| 地域6 | |
| 国6 | |
| 地域7 | |
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| 地域8 | |
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| 地域9 | |
| 国9 | |
| 地域10 | |
| 国10 | 国・地域 | グローバル北米,米国 |
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