ページ番号1004360 更新日 平成30年3月5日

中国の天然ガス価格改定について(短報)

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レポートID 1004360
作成日 2013-07-03 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG基礎情報
著者 竹原 美佳
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年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国の天然ガス価格改定について(短報) 更新日:2013/7/3 調査部:竹原 美佳 ? 中国政府(国家発展改革委員会)は国産天然ガスと、輸入パイプラインガスの産業向け(nonresidential users )卸価格を引き上げた。 卸価格は平均15%上昇した。 ? 前年消費量とそれを上回る部分(増加分)の二段階料金制度を導入した。増加分については上海の2012年下期の代替燃料輸入価格に連動させる(ただし係数を乗じ代替燃料の85%に調整)。 ? 増加分ガス価格のうち最も価格が安い地域は産ガス地域の新疆で371ドル/千m3(約10ドル/MMBtu)、最も高い地域(広東・広西を除く)は上海の537ドル/千m3(約14ドル/MMBtu)。 ? 今回の価格改定の最大の受益者は、これまで輸入パイプラインガスの逆ザヤにより天然ガス・パイプライン事業で巨額の損失を計上していたPetroChinaである。 ? 今回の価格引き上げにより、ロシアとのパイプラインガス輸入交渉が進展する可能性がある。ただし中国の金融不安によりロシア側が求めているとされる“先払い”が実現せず、交渉は引き続き緩慢な歩みとなる可能性もある。 (1)前年消費量と増加分の二段階料金制度導入 .今回の天然ガス卸価格改定のポイント 1中国政府(国家発展改革委員会)は6月28日に国産天然ガスと、輸入パイプラインガスの産業向け(nonresidential users )卸価格を15%引き上げた。また、今回の改定では各地域のシティゲート価格(パイプライン輸送会社から各地域・都市の都市ガス配給事業者等への卸価格)を前年の天然ガス消費量(aggregate volume of gas)と前年の消費量を上回る増加分(incremental demand)の2種類に分けて設定した。 前年の天然ガス消費量は前年の消費量にもとづき算出する。前年の天然ガス消費量の確定後、上流企業は勝手に前年消費量の調整を行ってはならず、またユーザーも相互にガスの譲渡を行ってはならない。増加分は前年消費量確定後に算出する。 2)2013年のシティゲート価格の取り扱い (① 改定前 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 月10日以降消費する天然ガスのうち、前年消費量分のシティゲート価格は各都市の前年消費量分のシティゲート価格上限(表1参照)にもとづき見直すが、化学肥料向けのガス価格の引き上げ幅は250元/m3(40ドル/千m3)を上限とする。その他ユーザー向けの引き上げ幅上限は400元/m3(65ドル/千m3)を上限とする。最も安いのが産ガス地域の新疆228ドル/千m3(約6ドル/MMBtu)、最も高い地域(広東・広西を除く)は上海の395ドル/千m3(約10.5ドル/MMBtu)。広東と広西の卸価格は2011年11月28日から2014年12月31日まで、広東省が2,740 元(443ドル/千m3)、広西自治区が2,570(416ドル/千m3)で固定されている。 増加分 2013年の増加分のシティゲート価格は2011年12月に導入した広東・広西で試行中の天然ガス価格 ③制度(上海の輸入重油価格、輸入LPG価格、重油60%、LPG40%の加重平均)にもとづき算出する。今回は上海の2012年下期の代替燃料輸入価格に連動させる。また、広東・広西の割引係数は0.9だが、今回は0.85(代替燃料の85%の水準)を乗ずる。 最も価格が安い地域は産ガス地域の新疆371ドル/千m3(約10ドル/MMBtu)、最も高い地域(広東・広西を除く)は上海の537ドル/千m3(約14ドル/MMBtu)。 価格改定前(2013年7月10日以前)に消費したガスは見直し前の価格で据え置く。 ② 改定後 図:2013年の各地域のシティゲート価格の取り扱い Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Q.最大の受益者はPetroChina、ロシアとのガス輸入交渉への影響は? PetroChinaは国内の天然ガス卸価格が低く抑えられており、輸入天然ガス調達コストが卸価格を上回っているため利益が年々減少している。2013年第1四半期は天然ガス・パイプライン事業について11億元(1.8億ドル)の利益を計上したが、パイプラインガスとLNGの輸入による損失は144.5億元(23億ドル)に達している。PetroChinaのガス売り上げの85%以上が産業向けであり、産業向けの平均卸価格15%の引き上げは同社にとり朗報であり、同社株価は7月2日に約5%上昇した。 今回の価格引き上げにより、ロシアとのパイプラインガス輸入交渉が進展する可能性がある。ただし中国は地方の不良債権問題を含む構造的な問題で金融が不安化しており、ロシア側が求めているとされる国家開発銀行などによるGazpromへの融資を“先払い”(prepayment)とし、PetroChinaの輸入価格を見かけ上は下げるというスキームについて中国側が難色を示し、交渉が引き続き足踏み状態となる可能性もある。 表1:地域別シティゲート価格上限 前年消費元/千m3ドル/千m3ドル/MMBtu 元/千m3ドル/千m3増分北京天津河北山西内モンゴル遼寧吉林黒竜江上海江蘇浙江安徽江西山東河南湖北湖南広東広西海南重慶四川貴州雲南陝西甘粛寧夏青海新疆2,2602,2602,2402,1701,6002,2402,0202,0202,4402,4202,4302,3502,2202,2402,2702,2202,2202,7402,5701,9201,9201,9301,9701,9701,6001,6901,7701,5301,4103663663623512593623273273953923933803593623673593594434163113113123193192592732862482289.759.759.669.366.909.668.718.7110.5210.4410.4810.149.589.669.799.589.5811.8211.088.288.288.328.508.506.907.297.636.606.083,1403,1403,1203,0502,4803,1202,9002,9003,3203,3003,3103,2303,1003,1203,1503,1003,1003,3203,1502,7802,7802,7902,8502,8502,4802,5702,6502,4102,290508508505494401505469469537534536523502505510502502537510450450451461461401416429390371ドル/MMBtu13.5413.5413.4613.1610.7013.4612.5112.5114.3214.2314.2813.9313.3713.4613.5913.3713.3714.3213.5911.9911.9912.0312.2912.2910.7011.0811.4310.399.88 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 痩ニ発展改革委員会通知(発改価格【2013】1246号2013年6月28日付け、7月10日施行)にもとづきJOGMEC試算(1ドル≒6.1元とする)http://www.ndrc.gov.cn/zcfb/zcfbtz/2013tz/W020130628590647781363.pdf P(天然ガス)=K×(α×P(重油)×H(天然ガス)+β+P(LPG)×H(天然ガス)×(1+R) H(重油) H(LPG)P(天然ガス):基準市場卸(シティゲート)価格 元/m3K:割引係数、暫定値0.9α、β:重油加重(60%)LPG加重(40%)P(重油)、P(LPG):期間内の海関統計における輸入価格 元/kgH(重油)、H(LPG)、H(天然ガス):熱量(低位)、重油10,000kcal、LPG12,000kcal、天然ガス8,000kcalR:天然ガス増値税(VAT)率:現行13% 参考:2011年12月に広東と広西で導入された天然ガス価格算出式 中国の天然ガスパイプライン整備の現状と計画(JOGMEC石油天然ガス資源情報) 連資料 関Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 アジア
国1 中国
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国7
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国8
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国9
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国10
国・地域 アジア,中国
2013/07/03 竹原 美佳
Global Disclaimer(免責事項)

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