ページ番号1004371 更新日 平成30年2月16日

世界のシェールガス・オイルの資源量評価を考察する

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レポートID 1004371
作成日 2013-08-07 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 技術探鉱開発
著者 伊原 賢
著者直接入力
年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 作成日: 2013/8/7 調査部: 伊原 賢 公開可 (米国エネルギー情報局EIA、JOGMEC調査部ほか) 米国エネルギー情報局EIAが6月10日に「世界のシェールガス・シェールオイル資源量評価レポート」をプレスリリースした(委託先:Advanced Resources International, Inc.)。 今回のレポートは前回2011年4月のレポートに比べ、評価対象国は32カ国から41カ国に、評価対象シェール層は69箇所から137箇所に大幅増加(堆積盆地は48から95に)。41カ国に米国はカウントされていない。 41カ国と137のシェール層は、資源評価に十分な地質データを有し採掘の見込みがあるという条件から選ばれた。新しい地質調査と掘削結果が反映されている。前回のレポートではシェールガスのみに言及したが、今回のレポートはウエットガス生産に伴う液体分(ガス・コンデンセート)やシェールオイルもカバーしている。 シェールガスの技術的回収可能量は前回2011年4月のレポート(6,622兆立方フィート)から10%増となった。この量は確認・未確認を含むシェールガス以外の天然ガスの技術的回収可能量15,583兆立方フィートの約47%に相当する(7,299兆立方フィート)。シェールオイルの技術的回収可能量は確認・未確認を含むシェールオイル以外の原油の技術的回収可能量3兆120億バレルの11%に相当(3,450億バレル)。原油及び天然ガスの世界の技術的回収可能量から見ると、シェールガスとシェールオイルの占める割合は32%、10%ということになる。 シェールガスの技術的回収可能量のトップ10は、①中国1,115(兆立方フィート)、②アルゼンチン802、③アルジェリア707、④米国665、⑤カナダ573、⑥メキシコ545、⑦オーストラリア437、⑧南アフリカ390、⑨ロシア285、⑩ブラジル245であった。シェールガスの技術的回収可能量について、今回のレポートにて下方修正されたシェール層がある(ノルウェーのAlumシェール、ポーランドのLubin堆積盆地、メキシコのブルゴス堆積盆地のEagle Fordシェール、南アフリカのKaroo堆積盆地、中国の四川堆積盆地のQiongzhusiシェールとタリム堆積盆地のLower Cambrianシェール)。 一方、シェールオイルの技術的回収可能量のトップ10は、①ロシア750(億バレル)、②米国581、③中国322、④アルゼンチン265、⑤リビア261、⑥オーストラリア175、⑦メキシコ131、⑧ベネズエラ130、⑨パキスタン91、⑩カナダ88であった。 もちろん今回評価された数字は、シェール層の質と広がり、税制・規制、鉱業権、輸送インフラ、技術進歩、環境ほかの観点から将来見直される可能性があることは言うまでもない。 資料では、「シェール革命とは何か」をおさらいし、米国発のシェール革命の動きに触れ、評価スタ 本ディの方法論やケーススタディの一部を概説し、スタディから得られた知見を整理したい。 界のシェールガス・オイルの資源量評価を考察する 世Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1/16 . シェール革命とは何か: 石油工学者の視点 世界のエネルギー政策、産業、安全保障問題に劇的な変化が生じている。その変化をもたらしたとされる「シェール革命」について解説する。シェールというのは、書道で用いる「すずり」のような黒っぽい岩で、「頁岩」(けつがん)と呼ぶ。泥岩の一種で、1億数千万年前のシダや藻などの植物の死骸が地下に堆積し、それに圧力がかかって温度が高くなると、有機物が炭化水素に変わる。炭化水素のもとになるので「石油根源岩」という言い方もする。英語で「ソースロック(source rock)」と呼ぶ。 では、どれくらいの隙間にあるのかというと、10-9m(ナノメートル)、それを面積に直すと10-18㎡、そういった隙間に閉じ込められている炭化水素である。メタンの炭素原子Cと水素原子Hの距離が10-10m(1オングストローム)であり、ちょうど隙間の10分の1くらいの大きさがメタン分子の大きさだが、そういうものが10倍程度のところに収まっていると、動けない状態になる。では、どうやって動かすかというと、道を大きくしてあげる。シェールガスというのは、10-18㎡程度の岩石の隙間にある。その隙間を1万倍(10-14㎡)にすると、ガスが自然と流れる状態になり、ガスが出せるわけだ。シェール層にあるナノレベルの狭い隙間では、ガスの圧力が低くなっても、分子1個1個がその壁を跳ね返りながら進む「クヌーセン拡散」と呼ばれる現象が起き、流れやすくなるらしいことが最近分かってきた。シェールガスの開発当初1990年頃は、数%しかガスを回収できないと考えられていたが、この自然現象のおかげもあって、シェールガスの商業生産は加速化した。さて、地下で100の炭化水素ができた場合、この石油根源岩の中にとどまっているものはどのくらいあるかというと、80%程度だといわれている(図1)。最近米国ではシェールオイルというものも取り出せるようになってきた。20世紀まで我々は気にしていなかった、資源にはならないといわれている石油根源岩を割ったり、溶かしたりすれば、膨大な油やガスが採れる。これが石油工学者からみたシェールの持つインパクトなのだ。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2/16 }1 在来型の油・ガス田とシェールオイル・シェールガスの起源と生成のイメージ 出所: 各種資料より、伊原賢作成 ? 北米外の開発に比べての優位点: 鉱業権の私有化、石油開発サービス会社の充実、輸送インフラの整備、水圧破砕用の水源 ? シェールガス生産2000年0.3兆立方フィート -> 9.6兆立方フィート(米国ドライガス生産に占める割合 40% @2012年)。 ? 2010年末シェールガスの可採埋蔵量94.4兆立方フィート(米国天然ガス埋蔵量304.6兆立方フィートの31%)、シェールガスの未確認資源量542.8兆立方フィート、シェールガスの技術的回収可能量637兆立方フィート(= 94.4 + 542.8) ? タイトオイル生産2000年20万バレル/日 -> 2012年190万バレル/日。未確認の資源量580億Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 3/16 . 米国発のシェール革命の動き 2<ポイント> oレル(技術的回収可能量) ? タイトオイルの米国原油生産に占める割合 29% @2012年 ? ? 2006年以降のシェールガス増産に伴う天然ガス価格低下 2011年から1年で米国の原油生産は、主にタイトオイルやシェールオイルの生産増により84.7万バレル/日増加。しかし世界全体の余剰生産能力アップには、あまり影響なし。 ? OPECが望む価格よりも少し安価でシェールオイルの経済合理的回収量が増えていくのは間違いなかろう(OPECにとっては痛手)。 ? 米国でのシェール採掘投資の成功と採掘技術がカナダに伝播(2012年タイトオイル291,498バレル/日、シェールガス0.7兆立方フィート)。 ? ? Barnett/FayettevilleシェールからHaynesville/Marcellus/Woodford/Eagle Fordシェールに展開 Eagle Fordシェール: 南ガス主体、北オイル主体。両者間に20~30マイルの緩衝帯。 ? 技術的回収可能量と経済合理的回収量の違い: 採掘コスト、採掘量、市場価格(井戸元価格)の考慮のなしあり ? 経済合理的回収量への影響因子: 掘削・仕上げコスト、1坑井の生産期間における回収量、市場価格 ? シェールガスの評価からシェールガス・オイル両方の評価へ。スタディの方法論は2011年4月のスタディまとめ(参考資料1)に準ずる。 ? 評価対象の最低TOC(Total Organic Carbon:有機物の含有率)は2%: 評価対象エリアの減少 ? シェール層深度は1000メートルから5000メートルの範囲。 ? 前回スタディよりも評価対象シェールは増えたが、中東やカスピ海のシェール見込みは評価に至らず。採掘コストの算定・評価にかけるコスト次第。 ? 前回スタディよりも、広がり・層厚・孔隙率・圧力・断層・炭素含有率ほかの地質データが充実し、評価対象から外れたシェール層も2~3あり。 ? 公表データを基に評価。 ? 米国外のシェールオイルの回収率は米国の数字から類推。 ? 米国シェールガスの回収率20%~30%、シェールオイルの回収率3%~7%。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 4/16 . 評価スタディの方法論 3-1. 前提となるポイント 3 米国外のシェール層は均質と仮定。 ? シェールの不均質性: 上下方向、左右方向。生産に寄与していない割れ目/フラクチャーの存在(最大50%のケースも) ―> 米国では坑井の水平部分長さが1000フィート~5000フィートのもの出現 ? シェールオイル開発の場合、シェールの孔隙の15%~25%がガスで満たされていることが望ましい。ガスの膨張がオイルの掃攻に寄与するからだ。ガスがないとオイルの掃攻が難しくなり、低生産量で経済性の確保が難しくなる。従って、Eagle Fordのシェールオイル開発は採掘対象層に含まれるのはオイルがほとんどよりも、ガス・コンデンセート分を含むことが望ましい。 ? Marcellusシェールはそのたった1%が生産性を評価。よって、長期間に渡る生産ポテンシャルは未知数。 ? <2011年スタディからの変化> 例えば、「ガスウインドウ」から「ウエットガス・コンデンセート」への評価替え シェールオイル生産に随伴するガスのシェールガスへの組み入れ ? シェール採掘に興味ないし探査開始を示した国: アルジェリア、アルゼンチン、オーストラリア、中国、インド、メキシコ、ポーランド、ルーマニア、サウジアラビア、トルコ、ウクライナ、英国 ? スタディの除外事項: 低浸透性の砂岩や炭酸塩岩から採掘されるタイトオイル、コールベッドメタン、タイトガス、資源量が推定されていない層、中東やカスピ海、海洋 3-2. 評価スタディの手順 米国を除く、41カ国の95堆積盆地と137のシェール層が評価の対象である(表1)。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 5/16 \1 米国を除く41カ国におよぶシェール評価対象 出所: 米国EIA 3-3. 下方修正されたシェール層 シェールガスの技術的回収可能量は今回のレポートにて下方修正されたシェール層あり(ノルウェーGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 6/16 フAlumシェール、ポーランドのLubin堆積盆地、メキシコのブルゴス堆積盆地のEagle Fordシェール、南アフリカのKaroo堆積盆地、中国の四川堆積盆地のQiongzhusiシェールとタリム堆積盆地のLower Cambrianシェール)。 ルウェーのAlumシェール: 2011年83兆立方フィートからゼロ評価へ(2011年シェル社はスェーデン ノの地質的に複雑でないAlumシェールにてガスを確認出来ず)。 ポーランドのLubin堆積盆地: 2011年44兆立方フィートから2013年9兆立方フィートへ(最低TOC 2%と複雑な地質構造排除から評価対象エリアを11660平方マイルから2390平方マイルに低減)。ポーランドの技術的回収可能量は187兆立方フィートから148兆立方フィートへ減少。 メキシコのブルゴス堆積盆地のEagle Fordシェール: 2011年454兆立方フィートから2013年343兆立方フィートへ(地質情報から評価対象エリアを18100平方マイルから17300平方マイルに低減、17300平方マイルには一部シェールオイル有望エリアを含む)。 南アフリカのKaroo堆積盆地: 3つのシェール層の評価対象エリアを70800平方マイルから60180平方マイルに15%減。Whitehillシェールは火成岩貫入により評価低下。結果として2011年485兆立方フィートから2013年390兆立方フィートへ。 中国の四川堆積盆地のQiongzhusiシェールとタリム堆積盆地のLower Cambrianシェール: 最低TOC 2%と複雑な地質構造排除から評価対象エリアを低減。Qiongzhusiシェールの評価は評価対象エリアが56875平方マイルから6500平方マイルに縮小し、2011年349兆立方フィートから2013年125兆立方フィートへ。Lower Cambrianシェールの評価も評価対象エリアが53560平方マイルから6520平方マイルに縮小し、2011年359兆立方フィートから2013年44兆立方フィートへ。結果として中国全体では2011年1275兆立方フィートから2013年1115兆立方フィートへ。 3-4. リスクを含む原始埋蔵量 堆積盆地の期待エリアの原始埋蔵量をまず推定する。次に、その原始埋蔵量を、専門家の見解・資源や技術の現状レベルから減じた。リスクを含む原始埋蔵量を求める手順は5ステップに分かれる。 ① 堆積盆地の予備的レビューとシェール層の選定 ② シェール層の面的広がりと概略層厚の決定 ③ 各種条件や専門家の見解から期待されるシェール層のエリアの決定 ④ シェールオイル: 決定されたエリア内の原油と溶解ガスの量の推定(層厚、孔隙率、圧力、温度、水飽和率、油容積係数、溶解ガス油比から容積法で計算) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 7/16 Vェールガス: 決定されたエリア内のフリーガスと吸収ガスの量の推定 ⑤ シェール層情報の多寡による「探鉱地質プレイの成功確率」と地質の複雑性やアクセスによる「エリアの成功確率」から成る2つの成功確率を、④で推定された量に掛け合わせると「リスクを含む原始埋蔵量」が求められる。シェールオイル中の溶解ガス量はシェールガスとしてカウントされる。 スタディで用いられた「探鉱地質プレイの成功確率:Play Success Factor」と「エリアの成功確率: 本Prospective Area Success Factor」は、参考資料2のAttachment Bにまとめられている。 -5. 技術的回収可能資源量 3技術的回収可能資源量」は、将来の天然ガス生産の推定に用いられる資源量を定量化する基本的な手法の一つである。「リスクを含む原始埋蔵量」に「地下からの回収率」を掛けたものとなる。「地下からの回収率」は、地質情報や個々のシェール層に適した類推ほかから求められる。 シェールガスの回収率は20%~30%の範囲である(例外的に15%~35%のケースあり)。スタディにおいて、回収率は過去の知見・情報(鉱物、地質、ガス回収技術のベストプラクティス)から選定される。 シェールガスの技術的回収可能量は前回2011年4月のレポート(6,622兆立方フィート)から10%増となった(図2、図3)。この量は確認・未確認を含むシェールガス以外の天然ガスの技術的回収可能量15,583兆立方フィートの約47%に相当する(7,299兆立方フィート)。 シェールガスの技術的回収可能量のトップ10は、①中国1,115(兆立方フィート)、②アルゼンチン802、③アルジェリア707、④米国665、⑤カナダ573、⑥メキシコ545、⑦オーストラリア437、⑧南アフリカ390、⑨ロシア285、⑩ブラジル245であった。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 8/16 }2 世界のシェールガスの技術的回収可能量(2013年6月) 2011年4月 図3 世界のシェールガスの技術的回収可能量(2011年4月) 9/16 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Fールオイルの技術的回収可能量は確認・未確認を含むシェールオイル以外の原油の技術的回 シ収可能量3兆120億バレルの11%に相当(3,450億バレル 図4)。シェールオイルの技術的回収可能量のトップ10は、①ロシア750(億バレル)、②米国581、③中国322、④アルゼンチン265、⑤リビア261、⑥オーストラリア175、⑦メキシコ131、⑧ベネズエラ130、⑨パキスタン91、⑩カナダ88であった。 図4 世界のシェールオイルの技術的回収可能量(2013年6月) 油及び天然ガスの世界の技術的回収可能量から見ると、シェールガスとシェールオイルの占める 原割合は32%、10%ということになる。 評価される資源量は言うまでもなく、集められた地質・油層情報に大きく依存する。今回の個々の地域の評価レポートは、将来データがさらに収集・評価されることで、より正確なものとなる。 4. ケーススタディ アルゼンチンのNeuquen堆積盆地のVoca Muertaシェール層(図5)を例にとって、堆積盆地・層序レベルのシェール資源量の評価方法を、作業ステップ毎に紹介する。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 10/16 梶F 米国EIA 出図5 アルゼンチンのNeuquen堆積盆地のVoca Muertaシェール層の位置 4-1. シェール堆積盆地と層序の地質・貯留岩特性の予備的調査 公表データ(層序コラム、検層)のコンパイルから、堆積盆地の地質年代や根源岩を調べ、評価する主なシェール層を選択する。シェールの堆積環境(海成、湖成・河成)、深度、断層を含む地質構造、シェール全体の厚さ、有機物が豊富なシェールの正味厚さ、有機物の含有率TOC、有機物の熱的熟成度Roという地質・貯留岩データを収集する。 収集した地質・貯留岩データは、シェール層の地質特性を概観し、更なる評価が必要なシェールガGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 11/16 }6 アルゼンチンのNeuquen堆積盆地において、評価シェール層(Vaca Muerta, Los Molles)の選択 出所: 米国EIA -2. 主なシェールガス層の面的な広がり調査 4主なシェール層が特定されたら、次にその面的な広がりを調べる作業に移る。Neuquen堆積盆地の地質断面図を文献調査し、評価の対象となるシェールガス層の面的な広がりと層全体の厚さを調べる。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 12/16 ス層(Vaca Muerta, Los Molles 図6)を選択するのに役立つ。 Vェールの堆積環境(海成、湖成・河成)に注目すると、海成のものはClay分が少なく、Quartz・feldspar長石・carbonate炭酸塩といった脆い鉱物を多く含むため、水圧破砕に適している。一方、湖成・河成ではClay分が多く、可塑性な(どんな形にもなる)ため、水圧破砕には適さない。 評価対象のシェールガス層の深度は1,000mから5,000 mの間になる。1,000mより浅いと、圧力とガスの含有率が低く、また自然フラクチャー内の水分率が高いリスクがある。一方5,000 mより深いと浸透率が低すぎる、坑井の掘削・仕上げコストが嵩むリスクがある。 期待されるエリアでは、有機物の含有率TOCとして2%以上が求められる。微生物の化石や植物が天然ガスや原油を構成する炭素・酸素・水素原子を供給するため、TOCはシェールガス層の評価に大事な指標となる。 有機物の熱的熟成度は地層の有機物が炭化水素に分解されるのに十分な熱にさらされているかを示す指標である。ビトリナイトという鉱物の反射率Ro(%)がその指標として使われる。シェールオイルの場合Ro は0.7%~1.0%が望ましい。シェールガスの場合Roは1.0%以上が求められ、1.3%以上になるとドライガスであるメタンの存在がさらに有望となる。Roが高くなると、シェールのマトリックスの熟成ケロジェン内にナノレベルの微小空隙ができ、メタンの存在空間が広がるからだ。 断層を含む地質構造(含むシェール全体の厚さ、有機物が豊富なシェールの正味の厚さ)を考える地質・貯留岩データを収集・分析して、期待されるエリアを特定する。 個々のシェールガス層の期待エリアの特定 -3. 4場合、期待できるエリアは陸上に限られる。 「リスクを含む原始埋蔵量」の推定 -4. 4シェールガスの場合、決定されたエリア内のフリーガスと吸収ガスを推定する。吸収ガスは深度が浅く熟成度の進んだシェールでよく見られ、フリーガスは深い深度で砕屑性の高いシェールに主に存在する。フリーガス量の計算には、シェール層の圧力、温度、ガスが充填された孔隙、有機物豊富なシェールの正味厚さを知る必要がある。知ることが出来た情報を基に貯留層の物性を示す「PVTの式」を構築し、単位面積当たりのフリーガスの原始埋蔵量GIPを容積法にて計算する。 吸収ガスの計算では、有機物の含有率TOCと有機物の熱的熟成度Roからラングミュア量VLと圧力PLが推定される。単位重量(典型的なシェールの密度2.65~2.8gm/cc)あたりの吸収ガス密度(Absorbed Gas Content: GC)は、シェール層の圧力を含む次式により求まる。 13/16 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 「ところでは吸収ガスが、深いところではフリーガスの割合が多い傾向にある。 シェールオイルの場合、決定されたエリア内の原油と溶解ガスの量を推定する。両者の量はシェールの層厚、孔隙率、圧力、温度、水飽和率、油容積係数、溶解ガス油比から容積法で計算される。溶解ガスはシェールガスとしてカウントされる。 シェールガス層情報の多寡による「探鉱地質プレイの成功確率/Play Success Factor」と地質の複雑性(断層)やアクセスによる「エリアの成功確率/Prospective Area Success Factor」から成る2つの成功確率を、推定されたガス量(Gas Content x エリア面積)に掛け合わせると「リスクを含む原始埋蔵量」が 「技術的回収可能資源量」の計算 -5. 4求められる。 「技術的回収可能資源量」は、「リスクを含む原始埋蔵量」に「ガスや油の回収率」を掛けたものとなる。「回収率」は過去の知見・情報(ガス回収技術、鉱物、地質のベストプラクティス)から求められる。本スタディで用いられた回収率は、鉱物・地質・貯留層の特性を基にシェールガスの場合20%~30%の範囲(例外的に15%~35%の事例あり)に設定されている。シェールオイルの回収率は2%~8%の範囲になる。 4-6. ケーススタディのまとめ アルゼンチンのNeuquen堆積盆地のVoca Muertaシェール層について、ケーススタディの結果がまとめられている(表2)。 シェールガスの技術的回収可能量308兆立方フィート(ドライガス194、ウエットガス91、ガス・コンデンセート23)、シェールオイルの技術的回収可能量162億バレル(コンデンセート26、揮発性油とブラックオイル136)であった。 「リスクを含む原始埋蔵量」と「技術的回収可能資源量」という評価の本質を知ることで、期待エリアのガス資源量が分かり、それが地域やその国の天然ガス供給に及ぼす影響の理解につながる。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 14/16 \2 アルゼンチンのNeuquen堆積盆地のVoca Muertaシェール層の評価 出所: 米国EIA Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 15/16 . スタディから得られた知見 41カ国と137のシェール層は、資源評価に十分な地質データを有し採掘に見込みがあるという条件から選ばれた。新しい地質調査と掘削結果が反映されている。前回のレポートではシェールガスのみに言及したが、今回のレポートはウエットガス生産に伴う液体分(ガス・コンデンセート)やシェールオイルもカバーしている。 シェールガスの技術的回収可能量は前回2011年4月のレポート(6,622兆立方フィート)から10%増となった。この量は確認・未確認を含むシェールガス以外の天然ガスの技術的回収可能量15,583兆立方フィートの約47%に相当する(7,299兆立方フィート)。シェールオイルの技術的回収可能量は確認・未確認を含むシェールオイル以外の原油の技術的回収可能量3兆120億バレルの11%に相当(3,450億バレル)。原油及び天然ガスの世界の技術的回収可能量から見ると、シェールガスとシェールオイルの占める割合は32%、10%ということになる。 シェールガスの技術的回収可能量のトップ10は、①中国1,115(兆立方フィート)、②アルゼンチン802、③アルジェリア707、④米国665、⑤カナダ573、⑥メキシコ545、⑦オーストラリア437、⑧南アフリカ390、⑨ロシア285、⑩ブラジル245であった。トップ10で全体の約80%を占める。シェールガスの技術的回収可能量は今回のレポートにて下方修正されたシェール層がある(ノルウェーのAlumシェール、ポーランドのLubin堆積盆地、メキシコのブルゴス堆積盆地のEagle Fordシェール、南アフリカのKaroo堆積盆地、中国の四川堆積盆地のQiongzhusiシェールとタリム堆積盆地のLower Cambrianシェール)。 一方、シェールオイルの技術的回収可能量のトップ10は、①ロシア750(億バレル)、②米国581、③中国322、④アルゼンチン265、⑤リビア261、⑥オーストラリア175、⑦メキシコ131、⑧ベネズエラ130、⑨パキスタン91、⑩カナダ88であった。トップ10で全体の約75%を占める。 もちろん今回評価された数字は、シェール層の質と広がり、税制・規制、鉱業権、輸送インフラ、技術進歩、環境ほかの観点から将来見直される可能性があることは言うまでもない。 1. 伊原賢, 2011年5月23日:世界のシェールガス資源量評価を考察する, 石油天然ガス資源情報, 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=1105_out_c_world_shale_gas_resources%2epdf&id=4374 U.S. Energy Information Administration, June 2013, Technically Recoverable Shale Oil and Shale Gas Resources: An Assessment of 137 Shale Formations in 41 Countries Outside the United States 以上 2. Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 16/16 考資料 参
地域1 グローバル
国1
地域2 北米
国2 米国
地域3 中南米
国3 アルゼンチン
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 グローバル北米,米国中南米,アルゼンチン
2013/08/07 伊原 賢
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