ロシア:ロシア大陸棚での石油ガス開発鉱区付与の現状
| レポートID | 1004377 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-08-23 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-02-16 10:50:18 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 探鉱開発 |
| 著者 | 本村 真澄 |
| 著者直接入力 | |
| 年度 | 2013 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | 更新日:2013/8/19 調査部:本村眞澄 公開可 サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムで、RosneftのIgor Sechin社長は、「Rosneftは今後7年間で2億2,000万t/年の石油を生産することが可能である。そして2020年以降は、北極海、極東、および黒海大陸棚の開発から得られる石油の生産量を増やすことが主要な目標となる。2013年は14の鉱床の新規ライセンスを取得したが、これにより、わが社の資源埋蔵量は60%以上増加した」と述べた 。これは、ロシアの石油ガス開発が、ようやく本格的な大陸棚開発の時代に入ろうとしていることを示している。そして、ロシアの海洋とは、黒海・アゾフ海やカスピ海の北部などがあるものの、主力は北極海大陸棚である。一方、Gazpromに対しても鉱区付与は活発で、主要は巨大ガス田、ガス鉱区を押さえている(但し、鉱区位置が必ずしも図示されず、本文では鉱区名のみ記す)。大陸棚鉱区の付与は、2013年に入って加速している。鉱区付与の現状を見てみたい。 シア: ロシア大陸棚での石油ガス開発鉱区付与の現状 ロ.ロシアに大陸棚開発に関する政策 1(1)ロシアにおける大陸棚鉱床での石油ガス関連の優遇税制1 2013年7月3日にロシア大陸棚鉱床における石油・ガス開発に係る優遇税制法案が下院の第2読会を通過した。同法案は、内海、領海、大陸棚およびカスピ海の鉱床における石油・ガス生産に係る新しい税制を構築するもので、2016年以降に商業生産が開始となる鉱床に適用される。要件を満たす鉱床の開発期間中において、抽出税は従価税となり、地域的なカテゴリー毎に以下のとおり定められる; ①アゾフ海に100%属する鉱床、バルト海に50%以上が属する鉱床には、(2022年3月31日までの)商業生産開始から5年間(60ヵ月)、販売額に対して30%の抽出税が課税される。 ②黒海(最大水深100m)、カスピ海のロシア領海、ペチョラ海、白海、(サハリン大陸棚を含む)オホーツク海の南部(北緯55度以南)に50%以上が属する鉱床には、(2032年3月31日までの)商業生産開始から7年間(84ヵ月)、販売額に対して15%の抽出税が課税される。 1 Interfax, 2013/7/04 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? B黒海(水深100m超)、オホーツク海北部(北緯55度以北)、バレンツ海南部(北緯72度以南)に50%以上が属する鉱床には、(2037年3月31日までの)商業生産開始から10年間(120ヵ月)、販売額に対して10%の抽出税が課税される。 ④カラ海、バレンツ海北部(北緯72度以北)、北極海(ラプテフ海、東シベリア海、チュコト海、ベーリング海)に50%以上が属する鉱床には、(2042年3月31日までの)商業生産開始から15年間(180ヵ月)、販売額に対して5%の抽出税が課税される。 全ての対象鉱床について、上記と同期間、輸出税が免税となる。 図1 ロシア大利棚における石油ガス開発関連の税優遇措置 なお、当該鉱区ライセンスの保持者は、当該事業に係る操業会社の直接または間接的支配株を保有していなければならない。要件を満たす鉱床を開発する企業は、将来の支出に向けた積立金を準備することで、法人税の減税措置を受けることが可能である。累計控除額が法人税の基準額として用いられる。課税期間中における控除額は、当該鉱床開発によってもたらされる収入の1%を超え Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? ネい。当該法案では、欠損金の繰越控除に特定の期間を設けず、法人税の基準額の算定に加速償却を認めている。 収入と支出や、課税基準は、各鉱床毎に算定される。法人税は現行の20%のままとされ、全て連邦政府に納付される。条件を満たす鉱床について、VATや固定資産税は免税となる。 なお、同法案では、バレンツ海にあるGazpromのPrirazlomnoye鉱床について、新規大陸棚鉱床に対する措置を適用する代わりに、Yamal地域等と同様に、2019-2022年の間、抽出税を免税とすると財務省次官Sergei Shatalovが述べている。 さらに同法案では、(S-3事業の)Kirinskoye鉱床について、2015年1月1日現在における各炭化水素(随伴ガスを除く)毎の埋蔵量既産出率が少なくとも5%である場合は、2021年1月1日まで輸出税を免税とすることになっている。 ロシア連邦法No.187-FZ「ロシア連邦の大陸棚について」の第7条「大陸棚鉱区の利用者への供与」は、2008年4月29日付け連邦法No.58-FZにより、以下の通り改訂された。 「大陸棚鉱区は、1992年2月21日付けロシア連邦法No.2395-1「地下資源法について」第9条第3パラグラフで定められた要件に合致する人物に供与することができる。」 そして、ロシア連邦法No.2395-1「地下資源法について」第9条「地下資源利用者」の第3パラグラフは以下の通りである。 「ロシア連邦の大陸棚の連邦管轄地下資源鉱区、さらにロシア連邦領域に位置しその大陸棚にある連邦管轄地下資源鉱区における地下資源の利用者となることのできるのは、ロシア連邦法に従い設立され、5年以上の期間ロシア連邦大陸棚の地下資源鉱区での開発経験を有し、資本金におけるロシア連邦の持ち分(出資)が50%超を占め、および(あるいは)その法人の資本金を構成する表決権のある株式(持ち分)の相当する全表決権の50%超をロシア連邦政府が直接的あるいは間接的に管理する権利を有する法人である。」(2008年4月29日付連邦法No.58-FZにより改訂) 即ち、具体的にはGazprom、Rosneftがこの対象となるが、同様に政府系であるZarubezhneftに関しては、明確でないまま残されている(後述)。 一方、Lukoilはロシア領である北部カスピ海で探鉱の実績を積んできており、Yuri Korchagin油田において生産中、2005年発見のFilanovskoye油田で開発工事中である。このような独立系企2)ロシア大陸棚で事業を展開できる企業 (Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 3 ? ニによる海洋鉱区のアクセス権を認めるために、ロシア政府は長期大陸棚開発計画の策定に関して3年に渡り作業をしてきたが、この7月中止した。このため、当面はGazpromとRosneftがロシアの海洋鉱区を保有し続けることになる見込みである2。 .Rosneftへの北極海鉱区付与 2013年1月31日、ロシア大陸棚における12鉱床の開発ライセンスをRosneftに付与するための政令(※No.103-r)にDmitry Medvedev首相が署名した。Rosneftは、バレンツ海の①Severo-Pomorsky 1、②Yuzhno-Prinovozemelsky、③Zapadno-Prinovozemelsk、④Zapadno-Matveyevsky、⑤Russky鉱区、カラ海の⑥Severo-Karsky鉱区、チュコート海の⑦Yuzhno-Chukotsky、⑧Severo-Vrangelevsky 1、⑨Severo-Vrangelevsky 2鉱区、ラプテフ海の⑩Ust-Lensky、⑪Ust-Oleneksky、⑫Anisinsko-Novosibirsky鉱区を取得したことになる3。⑥から⑫までを図2に示す。 2次いで2月13日、Rosneftはロシア北極海大陸棚の新規7鉱区においてExxon Mobilと共同探鉱を実施する契約を締結し、その調印式にはPutin大統領も立会った。これに伴いRosneftは、Exxon Mobilがアラスカに保有するPoint Thomsonの権益25%を獲得できるオプションを取得する予定である。北極海大陸棚に関する契約では、チュクチ海(Severo-Vrangelovsky-1、Severo-Vrangelovsky-2、Yuzhno-Chukotsky鉱区)、ラプテフ海(Ust-Oleneksky、Ust Lensky、Snisinsko-Novosibirsky鉱区)、カラ海(Severo-Karsky鉱区)を含む60万?の探鉱を実施する。これらの鉱区は、Rosneftが1月末にライセンスを取得したばかりのものである4。 Dmitry Medvedev首相は5月23日、オークションや入札を通すことなく、バレンツ海Novaya Zemlya北部にあるAlbanovsky鉱区およびVarneksky鉱区をRosneftに、同じ日にGazpromに対してもカラ海のMorskoi、Nyarmeisky、およびSkuratovsky鉱区が付与された。(後述)5。 5月30日、Rosneftは中国のCNPCと、「北極海大陸棚鉱床と東西シベリアの3鉱床において、探鉱と開発を行うことで合意文書を締結した」との声明を出した。バレンツ海とペチョラ海の海洋鉱区(West Prinovozemelsky、Yuzhno-Russky、およびMedynsko-Varandeisky)、ならびに、イ 2 IOD, 2013/7/25 3 Interfax, 2013/2/01 4 IOD, 2013/2/14 5 Interfax、2013/5/27 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? 泣Nーツク州、クラスノヤルスク地方、およびネネツ自治管区について話し合いを進めているとのこと6。 図2 ロシア北極圏における鉱区付与 2013年6月には、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)が、GazpromとともにRosneftに対し、バレンツ海の大陸棚鉱区のライセンスを付与した。これらは、Novaya Zemlya西岸側北部のAlbanovsky鉱区およびVarneksky鉱区のライセンスで、取得額は、Albanovsky鉱区がRb4億7,000万、Varneksky鉱区がRb9億7,400万である7。 6 PRIME, 2013/5/30 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? R.ガスプロムへの大陸棚鉱区付与 (1)ガスプロムの海洋鉱区申請 Gazpromはかねてより、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)に対して、20の海洋鉱区ライセンスに対する申請を出し、そのうちの3つのライセンスはGazpromがGazprom Neftに更に付与する予定にしていた。20のライセンスのうち、Gazpromは2013年5月、バレンツ海のDemidovsky、Medvezhy、Fersmanovskyライセンス鉱区、Ledovoyeガス・コンデンセート鉱床に対する4海洋鉱区のライセンスを取得した(後述)。しかしながら、GazpromがGazprom Neftに付与することを予定している3鉱区(チュクチ海のSevero-Vrangelevsky、ペチョラ海のSevero-Zapadny、ならびにカラ海のBeloostrovsky鉱区)に対するライセンスは、取得できないでいた。 (2)チャクチ海の鉱区 Vrangel 島周辺のSevero-Vrangelevsky 鉱区に関し、Gazprom は連邦地下資源利用庁(Rosnedra)に対し、オークションを経ずに同区のライセンスを付与されるように申請し、一方のRosneftは、Gazpromの後に、Severo-Vrangelevsky 1および-2鉱区の両鉱区に対する申請を出していた 前述の1月 31日に、政府がRosneftに付与した鉱区の内、Severo-Vrangelevsky 1鉱区がその後問題化した。4月8日のVladimir Putin大統領のオランダ訪問に伴い、石油関連ではShellとGazprom Neftが、チュクチ海のSevero-Vrangelevsky鉱床、ならびにペチョラ海のSevero-Zapadny鉱区において共同で探鉱ならびに掘削を行う協定に調印した。同鉱区のライセンスはGazpromが保有するとしているが、政府からの許可が下り次第、Gazprom Neftはオペレーターとして操業することを希望している8。これにより、同鉱区の帰趨に関してRosneftとGazpromが争う状況が生まれた。 Shellは、米側のチュクチ海で1990年にBurgerガス田を発見したが、埋蔵量が5兆cfと少なく、開発には至らず鉱区は放棄された。その後Shellは同ガス田の埋蔵量を14兆cfと再評価して、2002年にこの海域が鉱区公開された際に、このチャクチ海及びボーフォート海で数多くの鉱区を取得した。掘削は、折しも2010年4月に発生したメキシコ湾のマコンドの暴噴事故で2年延期させられ、2012年に漸く実施された。但し、全体の作業が大幅に遅れたために、掘削そのものは1週間程度実施されたのみで、2013年のシーズンにリエントリーして行われる予定である。なお、 7 Intefax, 2013/6/10 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? アの掘削装置は、復員途中の2012年12月にアラスカ太平洋沖で座礁事故を起こしている。 ロシア側のVrangel島周辺のチャクチ海鉱区は、米側の鉱区の隣接域でShellが活動して来たことから終始関心を寄せてきた堆積盆地である。今回、Gazpromの取得鉱区にShellが参加することに至ったのは、このような背景からと思われる。 但し、5月末の時点で、GazpromがGazprom Neftに付与することを予定している3鉱区(チュクチ海のSevero-Vrangelevsky、ペチョラ海のSevero-Zapadny、ならびにカラ海のBeloostrovsky鉱区)に対するライセンスはまだ取得できていない、とのIOD誌の報道があった9。 6月に入り、RosneftのIgor Sechin社長は、「RosneftとGazpromは、チュクチ海の大陸棚鉱区の分配を巡り、対立していたが、合意に達した。RosneftはSevero-Vrangelevsky-1鉱区を取得。GazrpomはSevero-Vrangelevsky-2鉱区を取得した」と述べ、GazpromのAlexei Miller社長も、この件について認めた10。これには、Shellからの強い働きかけがあったといわれている。 (3)カラ海 カラ海は西シベリア盆地の北方延長にあり、西シベリア北部のガス田地帯がそのままカラ海にも分布し、Rusanov, Leningradという2つの超巨大海洋ガス田が存在する。Gazpromにとっては、最も重要な海洋である。 5月23日、天然資源省はGazprom対していずれもカラ海にあるAmderminsky、Nevsky、Obruchevsky、Zapadno-Sharapovsky、Sharapovsky、Severo-Kharasaveisky、およびLeningradsky鉱区の7つのライセンスを交付した。これら7鉱区は、ヤマル半島にあるGazpromの陸上鉱床で2012年に生産を開始したBovanenkovガス・ガスコンデンセート田の近くに位置するため、Gazpromにとっては、将来生産されるガスを既存インフラを使用して輸送できるという利点がある。このことが、今回のGazpromのライセンス取得につながった11。 別の報道では、同じ日にカラ海に関して、Dmitry Medvedev首相は、オークションや入札を通すことなく、カラ海のMorskoi、Nyarmeisky、およびSkuratovsky鉱区をGazpromに付与する指令に署名した12。天然資源省の鉱区付与との関連については不明である。 8 IOD, 2013/4/09 9 IOD, 2013/5/27) 10 Interfax, 2013/6/21 11 IOD, 2013/5/27 12 Interfax、2013/5/27 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 7 ? 月9日には、Dmitry Medvedev首相が署名した政令により、バレンツ海1鉱区に加え、カラ海の超巨大ガス田であるRusanovskoyeガス・コンデンセート鉱床とBeloostrovsky鉱区に係るライセンスが、入札を経ずにGazpromに付与された。鉱区の概要は以下の通りである。 カラ海Beloostrovsky鉱区】 面積2,648km2、D1ガス資源量:5,786億m3、D1コンデンセート資源量:5,030万t(内、可採資源量:3,620万t、2012年1月1日現在の埋蔵量/資源量、)、取得金額はRb1.6億 【図3 カラ海、バレンツ海における鉱区付与の現況 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? yカラ海Rusanovskoye鉱区】 ① 9,420.4km2、②《石油》C3埋蔵量:3億8,037.4万t、C3可採埋蔵量:1億1,947.5万t、《ガス》C1:2,403.74億m3、C2:5,386.43億m3、C3:3兆2,480億m3、《コンデンセート》C1:482.2万t、C1可採:241.1万t、C2:1,080.6万t、C2可採:540.3万t、C3:1億1,621万t、C3可採:8,468.9万t(2012年1月1日現在の埋蔵量/資源量)、取得金額はRb178.64億 。 5月のLeningradskoyeに加え、7月にはRusanovskoyeという、カラ海における2つの超巨大ガス田について、競争なしにGazpromにライセンスが付与された。これにより、Gazpromは昨年から生産開始となったヤマル半島のBovanenkovガス田や、その後開発が予定されている同半島のKharasaveyガス田、Kurzenshternガス田に続いて開発が予定されている海洋ガス田で、長期にわたって一貫した開発体制が敷かれたということである。 なお、これに先行して2012年にはRosneftがEast Prinovozemlesk-1,2,3の鉱区を取得している。これはExxonMobilとの共同探鉱であるが、基本的には1,2鉱区は石油狙いである。 4)バレンツ海の鉱区 5月6日、Dmitry Medvedev首相は4つの北極海鉱区を開発するライセンスをGazpromに付与する政令に署名した。この4鉱区は、バレンツ海のDemidovsky、Medvezhy、Fersmanovsky鉱区、ならびにLedovoyeガス田で、国家的に重要度の高い鉱区のリストに加えられており、競争入札やオークションを通さずにGazpromに付与されたものである。同鉱区には様々なカテゴリーの合計1兆8,000万?のガス資源がある 。 (これを受け、5月29日、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、バレンツ海の4つの炭化水素の鉱床のライセンスをGazpromに付与した。鉱区の概要は以下の通り。 【Demidovsky鉱区】:面積1,351.2?。埋蔵量はD2のガスが2,754億9,600万?(ロシア炭化水素資源量の量的評価法による2009年1月の数値)。取得金額はRb1億2,100万。 【Medvezhy鉱区】:面積2,775.8?。埋蔵量はD1のガスが1,830億800?、コンデンセートが230万6,000t(うち202万tが回収可能)。取得金額はRb1億2,100万。 【Fersmanovsky鉱区】:面積4,153.5?。埋蔵量は、C3のガスが9,447億1,000万?(2012年1月1日現在)。取得金額はRb6億4,400万。 【Ledovoyeガス田を含む鉱区】:面積1,018.4?。埋蔵量は、C1のガスが917億2,200万?、コンデンGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? Zートが99万3,000t(うち84万5,000tが回収可能)(2012年1月1日現在)C2のガスが3,303億9,500万?。コンデンセートが392万7,000t(うち334万2,000tが回収可能)。取得金額はRb88億 。 その後の7月9日、Dmitry Medvedev首相が署名した政令により、カラ海の2鉱区とともに、バレンツ海のLudlovskoyeガス鉱床に係るライセンスが入札を経ずにGazpromに付与された。 【バレンツ海Ludlovskoye鉱区】 :面積4,946.5km2、C1ガス埋蔵量:801.11億m3、C2ガス埋蔵量:1,310.46億m3(2012年1月1日現在の埋蔵量/資源量)、取得金額はRb44.16億 。 .Zarubezhneftの動き 一方、もう一つの国営石油会社であるZarubezhneftは、RosneftとGazpromが独占している大陸棚開発事業に乗り出すべく、新たに動き始めた。Zarubezhneft が最近統合したArcticmorneftegasrazvedkaは、2013年末あるいは2014年頭に、Rosnedraに対し、大陸棚鉱区(ペチョラ海)へのライセンスの申請を予定している。Arcticmorneftegasrazvedkaは、ソ連時代は大陸棚の掘削において最も経験のある会社。同社は先にRosnedraに対し、バレンツ海およびカスピ海の各1鉱区にライセンスの取得申請を出している。天然資源省はこれらの申請を支持する姿勢であるが、ロシア政府からの最終決定はまだ出されていない。Zarubezhneftは、「Arcticmorneftegasrazvedkaは、1979年以来、北極海での探鉱を専門的に行っているため、大陸棚開発の経験が最低5年以上の国営企業のみにライセンスを認めるとする大陸棚法の必要条件を満たしている。ロシア大陸棚の調査に係る探鉱の22%は、同社によるもの。さらに、Zarubezhnefも、過去30年にわたり、ベトナムの大陸棚でPetrovietnamと探鉱事業を行い、キューバのL鉱区での大陸棚事業(現在、一時的に中断)にも従事している」と主張している。 4最近、ZarubezhneftのSergei Kudryashov社長は、「申請をしているライセンスが取得できた暁には、ロシア大陸棚鉱床においてPetrovietnamと業務提携をする可能性がある。また、Rosneftとのパートナーシップの可能性も排除されない」と述べている。Kudryashov社長は、元エネルギー省副大臣。その以前は、Rosneftで第一副社長を4年間勤めており、Igor Sechin社長の側近と考えられている13。 .ノルウェー側バレンツ海へのロシアの参入14 (1)Rosneftの参加 5 13 IOD, 2013/8/19 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 10 ? 2013年6月にノルウェー政府が実施した第22回大陸棚上流資産のライセンス入札で、Rosneftは、ノルウェー側バレンツ海鉱区で、PL713ライセンス(面積:1,213?。7219/2および3、7319/11および12の4つの有望鉱区からなる)の各鉱区の権益20%を取得。各鉱区の残りの権益の内訳は、オペレーターであるStatoilが40%、Norwegian North Energyが20%、イタリアのEdisonが20%である。Rosneftは、100%子会社RN Nordic Oilを通じて入札に参加し、ライセンスはこの子会社に付与された。取得したライセンス鉱区は入札対象となったライセンス鉱区の中で最も広い鉱区の中の1つであり、最近発見されたCastberg鉱床に隣接するバレンツ海において、最も有望な地域に位置する。 (了) RosneftとStatoil は既に、ロシア・バレンツ海のPerseevsky 鉱区、オホーツク海の3 鉱区(Magadan1、Lisyansky及びKashevarovsky鉱区)で、共同探鉱および開発に係る合意に達している。今回の権益取得は、Statoilとの長期にわたる提携関係の発展に大きな一歩を刻むものである。Statoilとの取引で取得する資産の価値は、Rb925億($28.5億)と見られている。 2)Lukoilの参加 Lukoilも、今回の入札で、708と719の2鉱区のライセンスの権益を取得した。708鉱区ライセンスの権益はLukoilが20%、オペレーターであるスウェーデンのLundinが40%、イタリアのEdisonが20%、North Energyが20%。719鉱区ライセンスの権益は、Lukoilが30%、オペレーターであるイギリスのCentricaが50%、North Energyが20%である。 ( 14 IOD, 2013/6/14 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 11 ? |
| 地域1 | 旧ソ連 |
| 国1 | ロシア |
| 地域2 | |
| 国2 | |
| 地域3 | |
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| 地域4 | |
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| 国9 | |
| 地域10 | |
| 国10 | 国・地域 | 旧ソ連,ロシア |
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