シェールガス・オイルの採掘技術のトレンド2013
| レポートID | 1004398 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-11-11 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-02-16 10:50:18 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 企業非在来型 |
| 著者 | 伊原 賢 |
| 著者直接入力 | |
| 年度 | 2013 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | 作成日: 2013/11/11 調査部: 伊原 賢 公開可 (JOGMEC調査部、JOGMECヒューストン事務所、世界石油工学者協会SPE資料ほか) シェール開発の技術では、今まで掘削・仕上げ・水圧破砕、初期の生産挙動に焦点が当たったが、シェール開発の真の価値を見極めるには、採掘の長期実現に必要な技術を知る必要がある。 長期(~30年)実現に必要な技術である生産レートの設定、水圧破砕法、人工採油法、地域社会との関係維持に関するトレンドについて言及する。米国においてBakken、Eagle Ford、Permian Basinの次の大規模なシェールオイル生産地域の一つとして期待されているAnadarko堆積盆地におけるケーススタディも紹介する。 ェールガス・オイルの採掘技術のトレンド2013 シ. はじめに 11950年代にM. King Hubbertが唱えたピークオイル論は「原油の生産は資源量に制限される」ということだったが、正しくなかったことが判明した。長期的には資源は有限だが、短中期的にはそうとも言えないのだ。 生産能力の限界に筆者を含む技術者は挑戦しているところである。Hubbertが唱えたピークオイル論は米国48州ではフィットしていたが、水深1500メートルより深い「超大水深」(例えば、ブラジルのサブソルト)では近年になってからの探鉱成功などが生産能力拡大に寄与している状態を見ると、ピークオイル論では説明に無理が生じる。テキサスA&M大のStephen Holditch名誉教授が提唱した「資源量のトライアングル」は、非在来型の油やガスは地下から取り出しにくいが、その資源量は豊富なことを示している(図1の下)。しかし、非在来型の油やガスは、その生産予測が難しい。米国発のシェールガス革命も10数年前に、そのことを予測できる者はほとんどいなかった。 近年、石油開発をめぐる環境の変化には、油価の高値変動、イージーオイル(在来型油田)の減退、新規需要市場の登場(非OECD諸国)、技術者の人材入れ替え、低炭素化志向、資源ナショナリズムの台頭などが挙げられる。このような環境変化の下では、国営石油会社NOCの支配力と、国際石油会社IOCの力と技術トレンドとの関係は図1のようにまとめられると筆者は考えている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 1/29 バレル=159リットル 図1 在来型の油やガスの支配状況がもたらす非在来型資源へのシフト 2. シェールを見て 手元のシェールのサンプルを見る(写真1)。シェールとは、書道で用いる「すずり」のような黒い岩で、頁岩(けつがん)と呼ぶ。泥岩の一種で、1億数千万年前のシダや藻など海の植物の死骸が地下に堆積し、それに圧力がかかって温度が高くなると、有機物が炭化水素に変わる。炭化水素のもとになるので「石油根源岩」とも言う。英語で「ペトロリウムソースロック(Petroleum Source Rock)」と呼び、今、この岩の中に取り残されている油やガスを取り出せるようになってきた。 どれくらいの隙間にあるのかというと、10-9m(ナノメートル)、それを面積に直すと10-18㎡、とても小さな隙間に閉じ込められている炭化水素である。 メタン、CとHの距離が10-10m(1オングストローム)であり、ちょうど隙間の10分の1くらいの大きさがメタン分子の大きさだが、そういうものが10倍程度のところに収まっていると、動けない状態になる。では、どうやって動かすかというと、道を大きくしてあげる。シェールガスとは、10-18㎡程度の岩石の隙間にある。その隙間を1万倍(10-14㎡)にすると、ガスや油が自然と流れる状態になる。つい20年ほど前までは資源にはならないといわれた石油根源岩を割ったり、溶かしたりすれば、油やガスを取り出せる。これがGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 2/29 Vェール革命の持つインパクトなのだ。米国では近年、シェールガスやシェールオイルが大量に採掘されることで、国内の天然ガス価格が大幅に下落し、電力の燃料コストや化学産業の原料コストの削減、雇用創出、原油輸入の減少など革命的な影響をもたらしつつある。 ただ、目はどうしてもサンプルに残る「アンモナイトの化石」に行ってしまう。これは実際に見えるものに反応する人間の性だろうか。 出所:著者撮影 写真1 シェール/頁岩/石油根源岩 3. シェールガス・シェールオイル採掘の長期(~30年)実現に必要な技術 本章を考えるに当たり、不確実性を持つ命題は5つ。イ)シェールガスは北米発の資源か世界展開の資源か?、ロ)LNG価格の油価リンクは終わりを迎えるか?、ハ)資源ナショナリズムは安定期に入ったか?、ニ)National Oil Companies (NOCs)の動きはどうなるか?、ホ)複雑になる市場のマネージメントは下流分離、M&A?。 SPE(世界石油工学者協会)に属する技術者は、目先の利益追求のみならず、人材の確保と浸透率の低い岩石中の資源(シェールガス、シェールオイルほか)、重質油、大水深開発といった非在来型の資源開発に注力すべきであり、そのための技術は主力4大サービス会社(Schlumberger, Halliburton, Baker Hughes, Weatherford)を中心に確実に育っており、NOCsやInternational Oil Companies (IOCs)は、技術を自分たちの資源開発に効果的に適用できる環境に入ってきた。 採掘技術では、「非在来型資源」の開発に必要な岩石力学の知識を駆使した坑井刺激技術と刺激技Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 3/29 pによって作られた岩石の割れ目のモニタリングや充填剤(プロパント)に関する事例紹介がここ6年ほど充実している。シェール開発の長期実現に必要な技術トレンドを以下①~⑮の順に紹介しよう。 非在来型資源情報の価値付け ①? 非在来型資源情報の価値付けを定量的なディシジョンアナリシスの手法で行う。在来型資源に比べ、開発当初の情報が少ない時点で意思決定が必要な非在来型資源の開発には、この手法が有効なことが多い。 ? 情報の価値(Value Of Information)の構成要素として、問題を定義し、関連事象を判断、事実、不確実性の3つに分類。判断は、判断基準、過去・現在・未来の判断に分けられる。判断、事実、不確実性に分けられた事象をディシジョンツリーで関連付けて、不確実性を軽減する判断基準の妥当性を定量的に評価する。 ? 適用例には、①水圧破砕前のNMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴)検層の是非、②シェール層のスイートスポット検知前の3次元地震探査の是非、③坑井間隔についての経済性評価がある。 ②シェール層の評価スタディ ? 口頭発表論文SPE 166468: シェールガス井の生産挙動を理解するために、Barnett やMarcellusといった主要シェール層に掘削されたガス井の生産履歴を生産指数、埋蔵量、割れ目の発生度合いといったパラメーターで整理分析(正規対数分布)。整理されたパラメーターは今後の坑井掘削の意思決定に求められる生産挙動、坑口位置、シェール層のスイートスポットの予測や選定に有用な情報となりうる。Linn EnergyとPromethean Technology Group社の発表。 ? SPE 166176: シェールガスの開発ブームに火をつけたテキサス州のBarnettシェールには多段階の水圧破砕を施した水平坑井が1万3000坑以上存在し、内2500坑は5年以上の生産履歴を有する。2500坑の内100坑にてリニアフローの最後が確認され、坑井間隔を決める経済性評価に必要な浸透率、埋蔵量、フラクチャーの半分長を試算できた。ConocoPhillipsとDave E. Reese社の発表。 ③坑井に水圧破砕を実施しシェールガスが生産可能になった。今後大事なことは? ? 米国のシェール開発会社Apache, ConocoPhillips, XTO Energy、テキサスA&M大、米国の重質油開発会社Aera Energyからのパネリストによるディスカッション。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 4/29 マイクロサイスミックは、水圧破砕により岩石に割れ目が形成される時に発生する音を観測し、その音波の速度差(縦波は速い、横波は遅い)を利用しての割れ目発生点をを評価し、ガスの回収効率の向上に必要な情報(音の震源/Microseismのマッピング)を提供する技術(図2)。 出所:ICEP 図2 水圧破砕におけるマイクロサイスミックの観測イメージ ? 1947年に水圧破砕が初めて実施されてから、プロパント(フラクチャリングにて出来た割れ目の開度を保つ詰め物)の運搬能力に優れ、かつ地層にダメージを与えないフラクチャリング流体が数多く開発されてきた。深い高圧シェールには、作業時間短縮を目指して低粘性である水ベースの流体(slick-water/スリックウォーター: ポリマーを少量混ぜて坑井内の圧損を低減)がシェールの破砕に用いられるようになった(Barnettシェールでは1997年より適用。2005年頃よりFayettevilleや Marcellusシェールにも展開)。6~9段階ものフラクチャリングが可能で、使用プロパント量が少ない利点がある。 ? シェール開発の技術では、今まで掘削・仕上げ・水圧破砕、初期の生産挙動に焦点が当たったが、シェール開発の真の価値を見極めるには、採掘期間の長期実現に必要な技術を知る必要がある。 ? 長期(~30年)実現に必要な技術: 生産レート/Inflow Performance Relationshipの時刻歴解析、モニタリング(水質、圧力、大気)、水圧破砕以外の坑井刺激法、人工採油法(図3)、坑井の健全性、地域社会との関係維持。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 5/29 }3 ④シェールガスを含む非在来型ガス資源への水圧破砕の最適化 ? SPE 166303: 水平坑井に多段階(40段)の水圧破砕を施す作業時間の削減。機器の操作は機器の内径にボールを通すことで実施していた。内径サイズの違うボールを水圧破砕の段階毎に変える作業からたった一つのボールで行えるように機器の内部設計(シート部)を見直すことで地表ポンプからの吐出圧力の増加を抑え、作業時間を18%削減できた。Weatherford社の発表。 ? SPE 166511: コイルド・チュービングを用いた作業(機器スリーブの開閉)。モンタナ州のBakkenシェールにて実施された19段階水圧破砕事例の紹介。ボールやプラグを用いないコイルド・チュービングを用いたオペレーション。例えば栓の役目をしていたプラグを生産開始前に掘りぬくことが省ける効果あり。カナダでの適用事例多数。Baker Hughes社の発表。 ⑤フラクチャリングによる坑井内の流動性の改善 ? SPE 166107: 水圧破砕65年の歴史を振り返ると、坑井の生産性向上の鍵は「学習したこと」のみならず、「忘れたこと」/「適用に失敗したこと」にある。無限の伝導性を持つフラクチャーを仮Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 6/29 閧オた検討は、しばしば水圧破砕の失敗につながった。MarcellusとEagle Fordシェールの生産データを用いたヒストリーマッチングあり。過去の作業経験から知見を紹介しているが、水圧破砕のメカニズムに係る学問的知識に若干難あり。Carbo Ceramic社の発表。 ? SPE 166299: 汎用フラクチャーモデルに基づくプロパントの選択。Eagle Ford, Marcellus, Barnett各シェール及びPermian堆積盆地での水圧破砕が対象。プロパントの現場への輸送コストも考慮。予想に反し、自然の砂粒から成るプロパントの方が人工プロパント(セラミック)よりも良い生産データを示した。現状の水圧破砕設計の欠点についても言及。ヒューストン大の発表。 ⑥フラクチャーのモデリング ? SPE 166312: マイクロサイスミック(図2)のデータを用い、岩石力学の見地から複雑なフラクチャーの広がり(せん断変形や膨張変形)をモデリングにて検証。フラクチャー内のプロパントの歩留まりを予測(図4)。破砕された有効体積が油層シミュレーションのインプットとなる。Schlumberger社発表。 SRV: Stimulated Reservoir Volume 図4 フラクチャー内のプロパントの歩留まり予測 出所:MIicroSeismic社 ? SPE 166439: 水圧破砕した坑井からの戻り水(フローバック)の動きを差分法によりモデリング。吸水膨潤による毛管引力も考慮。水圧破砕後しばらく坑井を閉止した方がフローバックは少なくGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 7/29 ネる。Norwegian University of Science and Technologyの発表。 ⑦フラクチャリングのモデリング ? 誰が「水圧破砕」が、石油・ガス採掘技術の主役となることを想像しただろうか? 水圧破砕/Hydraulic Fracturingは60年以上も前から利用されている坑井仕上げ技術の一つである。しかしながら、水圧破砕に反対である大部分の人々が感情と恐れから話していることは、悲しいかな事実である。多くの人々は、「私は誰を信じればよいのか?」という厳しい状況に置かれている。最終的な破砕規則が必要以上に厳しいと過度に重荷となりコスト高にもつながり、米国にとって油とガスの埋蔵量が少なく終わる場合がある。水圧破砕をもっと知ってもらうには、地域社会への啓蒙活動(写真2)が大事になる。 出所:著者撮影 写真2 水圧破砕の地域社会への啓蒙事業 www.energy4me.org/hydraulicfracturing ? Bakkenシェールの事例: 多段階の水圧破砕活動の多くは、2008年以前に掘削された坑井に経済性がないと判断されたウィリストン堆積盆地の中央部にて行われた。ウィリストン堆積盆地のGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 8/29 ?尓煤i2,500平方マイル/6472km2より大きい)には、およそ100基の掘削リグが配置された。横向きに掘られた裸坑にライナーをセメンチングすることなく外側に付けられたパッカーにて固定し、多段階のゾーン隔離が実現された。サスカチュワン、マニトバ、ノースダコタ、モンタナ各州に広がる。UpperとLower Bakkenシェールは、石油システムにとって有力な石油根源岩である。ノースダコタで最初の石油生産が始まった2年後の1953年に、Bakken層からの生産が開始された。Slickwater(高レート低粘性流体)やPlugとPerfは、かなり大きな表面積が作られ(図5下の拡大図)、高レート大容量が実現できる。従来型のジェル、スライディングスリーブを使った水圧破砕ではプロパントの間隔が狭まり(図5上の拡大図)、低レート小容量に終わる。 出所:SPE資料より筆者作成 図5 フラクチャー内のプロパントの分布 大多数の現在の掘削が1,280エーカー(5.18 km2)の間隔をあけたDSU(Drilling/Spacing Units)を使って行われたため、水平坑井の横穴の平均長さは2008年の7,500フィート(2286m)から2012年中頃には9,500フィート(2896m)まで伸長した。 刺激された貯留層の広がり(SRV)、SRVの中の割れ目の接触エリア、割れ目の流動性をモデリングする。質量保存の法則に従えば、10,000バレル(1590m2)のslickwaterの90%が水圧破砕に寄与すると仮定すると、SRVの中の接触エリアに0.1インチ(2.54mm)幅の微細割れ目が数百万平方フィートできることになる。小さなメッシュ(数100マイクロメートルのオーダー)の支持材とより強い支持材の使用は、微細割れ目の中に深くこれらの支持材を輸送して、割れ目の流動性が長期に安定して確保される。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 9/29 ,000psi(633kgf/cm2)、250oF(121℃)の圧力・温度条件下で長期(50時間)の支持材-流動性試験を実施した。この試験により、流動性を効果的に維持するためには砂支持材ではなく、高価なセラミック支持材を用いる必要のあることが判明した。 割れ目の表面と支持材の入った割れ目をきれいにするために界面活性剤とマイクロエマルジョン添加物が使われる。貯留層の圧力がまだフラクチャリング流体の圧入によって上昇するので、最大生産レートはプラグを掘りぬく段階に現れる。 slickwaterとセラミック支持材を用いた「プラグと穿孔」坑井仕上げは、他の坑井仕上げに比べ、90日間の生産期間では25%を超える生産量、365日間の生産期間では45%を超える生産量を示ラミック支持材(セラミック製のプロッパント) セした。 ⑧マイクロサイスムのモデリング ? SPE 161965: 水圧破砕は、坑井に沿った脈動(マイクロサイスム:微小地震)の非対称を説明するために弾性波(P波、S波)の伝達時間を計測する永久設置の埋設地中聴音器でモニターされた。101の地中聴音器、18平方マイル(46.6km2)の範囲、5つの坑井基地。地表面のマイクロサイスムのモニタリングはそのイベント場所を決定するために完全な波形スタッキングを用いる。概念は皿型のマイクに似ている。10%以上の全有機炭素(Total Organic Carbon)を含み、高いガンマ線を示すMarcellusシェールのエリアは、50フィート(15.2m)より大きい層厚で、広がりは3400万エーカー(13万7600km2)を超える。 ⑨アルゼンチンにおける裸坑・多段階水圧破砕の課題 ? Neuquen堆積盆地の中のVoca Muertaシェール アルゼンチンの国営石油会社YPFは、Voca Muertaシェール層の資源量を石油換算で228億バレルと報告した(YPF 2012)。アルゼンチンには、あと10年で油とガスの生産を50%も増やす可能性がある。仮にそうなれば、近年同国を油ガスのネット輸入業者に変えた否定的な傾向を覆すことになる。しかし、予備的な予想でも第一歩として1,000坑以上の井戸を掘削する必要が有り、その目標達成にはあと40基の掘削リグが必要となる。 北米では、2007年以降シェールからの油とガスの生産が急増した。裸坑に対する多段階の水圧破砕がシェールガスやシェールオイルの開発に役立った。Bakkenシェールでは多くの開発Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 10/29 沫痰ェ生まれた。2007年以降、北米で使われた技術と方法のいくつかはNeuquen堆積盆地でうまく適用された。 その1つがBakkenシェールに掘られた裸坑に対する多段階の水圧破砕だ。裸坑に対するパッカーとボール駆動でシェール破砕水用の穴を開け閉めする機器が使われた。裸坑仕上げでは、横向きに掘られた坑井の水平部分全体にわたって元々ある割れ目と破砕された割れ目の両方からの生産が可能となる。一方、在来型のセメンチングされたケーシング仕上げに穿孔とプラグを施す「プラグと穿孔」プロセスでは、穿孔部と直接つながりのない「元々ある割れ目や浸透層」からの生産は期待できない。坑井仕上げの機器と構成からは、アルゼンチンにおける坑井仕上げは、カナダと米国の主なシェールとタイト層に使われた仕上げと同じである。 ? 最初の多段階水圧破砕仕上げからの教訓 教訓1: リーマー・アセンブリーで坑底まで拡掘する。坑内は「循環クリーニング」と「掘管をケーシングの下端と坑底間で上げ下げすること」により掘りクズを坑外に完全に出す。掘管の上げ下げで坑内に径の狭い箇所を検知しなければ、坑内クリーニング用のアセンブリは坑内から引き上げられ、坑井仕上げシステムが坑内に挿入される。 教訓2: アルゼンチンでは、Voca Muertaシェールが注目される前に、「裸坑に対する多段階の水圧破砕」をすでに実地試験済みだった。 教訓3: シェール構造は大きな収益を期待させる。しかし、シェールは在来型の油ガス田開発プロジェクトと比較して相当な投資(水平坑井、多段階の水圧破砕など)を必要とする。アルゼンチンのシェール構造はまだ開発に着手したばかりである。スムーズな開発にとっての課題として、開発者であるオペレーターは割れ目の支持材不足、水圧破砕用の水不足、開発スペースの不足を認識しているところ。 ? アルゼンチンの油ガス生産の将来への道筋 Voca Muertaシェールの最大層厚(2350フィート:716m)と北米の他のシェールとの比較(220フィート~600フィート:67m~183m)。 アルゼンチンのシェール開発業者は、垂直井に4段階の水圧破砕を施した理論とシミュレーション結果は、米国の比較されるシェールに24段階の水圧破砕を施した水平坑井のそれに相当することを確認した。Voca Muertaは大きなシェール構造である可能性が高いのだ。北米の次に大きな非在来型資源の開発対象になりそうである。それを達成する技術は既に存在する。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 11/29 ⑩自己浮遊支持材 ? 自己浮遊支持材を求めて ひとつまみの砂は水に入れられると、大きなポリマー・コートによって囲まれ、5倍の大きさになる。この砂は「セルフ・サスペンデッド・プロッパント」(自己浮遊支持材)と呼ばれ、その密度と容積が小さいため、長い間水中で浮遊する。自己浮遊/懸濁支持材(SSP)と呼ばれている。各々の粒は水と接触すると、ポリマーコーティングによって約5倍に拡大する。この組合せによって密度が減り、沈殿することが少なくなる。懸濁し続けるか否かはコーティングの拡張サイズによる。 現在の方法では非在来型貯留層内の油はその90%以上が取残しになるため、割れ目内の流動性を高める方法の探索は大きな動機付けを伴う。ポリマー・ゲル類を水に入れ、フラクチャリング流体の粘性を高めるよりは、むしろひとつまみの砂またはセラミックにより素早く水の中で5倍に膨張するコーティングを得ることが出来るのだ。 自己浮遊支持材(SSP)が水中にあるとき、ポリマーで被覆した支持材の粒は単独の支持材の粒よりもはるかに少ない密度なのに非常に大きな容積を持つように膨張する。坑井内で使われる前に湿気を帯びないように注意が必要だ。マラソン・オイル社は2014年にかけて、個々に被覆された小粒の方が「ポリマー・ゲル類を水に入れフラクチャリング流体の粘性を高める」よりも割れ目により多くの支持材を運び、結果として油やガスの流路を維持できるかどうかを見極めるために、一連の井戸でテストを予定している。誰でも水圧破砕コストの削減を望む。大きい見返りは生産増によって実現できる。 ? フラクチャリング流体圧入の可能性 現在、割れ目の開度を維持するのに使われる砂やセラミックの量は、2005年に比べ15倍にも増えている。ニューメキシコ州北部の掘削基地の限られたスペースは、Energen Resources社に超軽量支持材の使用を決断させた。超軽量支持材は、砂の支持材に比べ掘削基地への輸送量を15分の1に削減した。 ベーカー・ヒューズ社のロータリー掘削リグカウントによれば、米国では2011年2月から2013年3月にかけてガス狙いの掘削リグ数が911基から407基に急減する一方、油狙いの掘削リグ数は808基から1,414基まで急増した。 油が豊富なBakken構造に掘られた3,000坑以上の井戸についてのベーカー・ヒューズ社の分Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 12/29 ヘでは、破砕において使われる流体と支持材の重要性が強調されている。より重い支持材が圧入中に沈殿するのを防ぐために加えられる架橋されたゲル類を含む混合物へとフラクチャリング流体の構成は変わった。FracFocusウェブサイト/データベース(http://fracfocus.org/)に詳述されている。FracFocusデータベースによれば、Bakkenシェールでのslickwaterフラクチャリングの急増を示している(2011年秋の1%、2012年秋の8%)。但し55%は在来型のフラクチャリングである。 水と摩擦低減剤からなるフラクチャリング流体を使った割れ目の割合は2011年前半の46%から2012年の第3四半期には24%に減った(在来型34%、ハイブリッドな割れ目40%)。 砂が使われた場合、ハリバートン社は窒素泡を使ったフラクチャリングのポンプ量を1分につき50バレルから1分につき25バレルまで減らすことができた。 石油開発産業が目指すのは、より長い割れ目、ポンプ動力の低下、貯留層へのフラクチャリング流体のリーク制御、フラクチャリング流体の坑井内でのスクリーンアウト(支持剤の目詰まり)により支持材が貯留層内に入り込めないというリスクを減らすことにある。 ? 支持材(プロッパント)の割れ目内の歩留まり 個々の割れ目の挙動がマチマチな一つの理由に、割れ目ごとにプロッパントの歩留まりが違う点が挙げられる。プロッパントは坑内のどこに行ったのか?理論は色々ある。重い砂とセラミックはテストループの3つの開放部の最後に流れ込む傾向があった。おそらくその運動量が流体よりも遠くにそれを運んだのだろう。小さな粒は、最初の開放部に流れ込みそうだった。流体の粘性を上げるべくジェルを加えたところ、これらプロッパントの開放部への分配は平滑化された。 ? 支持材のポリマーコーティング ジェルと支持材の組合せはその外層が変形できるので、タイトな(隙間が小さい)スペースの中に押し込むことができる。水圧破砕の後に坑内に戻る支持材の量は最小限で済む。設計通り、ポリマーコーティングは分解される。ポリマーコーティングは坑底温度に達すると、その構成要素にまで分解される。この分解プロセスはケミカルブレーカーを注入することで促進される。塩分濃度の高い地層水はポリマーを分解するのに役立つ。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 13/29 病んでいる坑井へのプロッパント充填 Enerpol社は支持材と生分解性ポリマーを組み合わせることで、水圧破砕に必要な水・砂・ポンプ能力を下げ、古い坑井で坑内近傍の障害修復に成功した。砂の高圧注入は、坑内近傍の障害を取り除く。クラムシェル(ハンバーガー容器)はゴミ処理場で分解される生分解材料を使っている。 SqueezeFracは、多段階プロセスである。支持材のないポリマー・ペレットは最初にポンプ注入される。支持材とペレットが続いて注入される。それらはケーシングの底部の穿孔部に溜まり、ジェルとなる。ジェルと砂の混ぜ物は穿孔表面から染み込んでいく。スクイーズセメントのような作業である。ポリマーは割れ目内で分解し有機酸に変わる。300馬力のエンジンで行われ、コストは典型的な水圧破砕の約20%で済む。 ⑪シェールの反響 非在来型プロジェクトへのファームインならびに取得のかなりの件数は、2008年以降起こった。米国外の石油・ガス会社の投資額は全体の20%に相当し270億米ドルの投資であった。全体の投資額は1337億米ドルで2008年から2012年にかけての米国のタイトオイル、シェール、他の非在来型資源が対象となっている。米国のエネルギー情報局EIAによると、大部分の合弁事業協定では、追加坑井の掘削コストと鉱区取得の代金を含む金額が規定される。 米国の原油増産により非OPECからの供給が増えるため、OPECは今年の原油需要の予想を引き下げた。過去10数年の間の原油市場において、OPECのシェアが最も下がることとなった。北米の原油生産増は2013年OPECにとって原油の需要予測をおよそ10万バレル/日下げる発言につながったのだ。サウジアラビアさえ、自国での非在来型資源の探索を始めている。 ⑫カリフォルニア州のMonterey層はシェールオイル生産に有望か カリフォルニア州のMonterey(モンテレー)層は、BakkenやEagle Fordのようなシェール層に対抗するだけでなく、可能性では抜きん出ているとも考えられる新しい「液体分豊富なシェール資源」として、多くの注目を浴びてきた。そこで、このニュースがどこから発生したのか、意味するもの、モンテレーの将来はどのように展開するのかを考えてみたい。 モンテレー層では、中新世(およそ600万~1600万年前)に堆積した二酸化ケイ素(シリカ)の豊富な岩石が厚く広範囲に広がっている。部分的に頁岩質で化石もいっぱい含むが、リズミカルな層理と珪質堆積岩が簡単に認識できる。 14/29 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ⑬モンテレーからの油ガス採掘にはどんな技術が有効か? 石油根源岩の抱合されている油の大半はケロジェン中にある。ケロジェンは非常に拡散性を持ち、ダルシー・フローよりも遅い速度で貯留層の浸透性の高い場所に移動する。浸透性の高い層では破砕を施しても生産性にほとんど影響を及ぼさない。 モンテレーの根源岩はマトリックス多孔質体とケロジェン中に、根源岩から在来型油田に長い時間かけて移動した量よりも多くの炭化水素を抱合する。しかし、多くの技術的な課題は残る。 USGSは、見込みに基づく地質学ベースの方法論を用いモンテレーを評価中である。 今日、モンテレー構造は会社によって多くの郵便番号毎のエリアに分けられている。先進技術を使用して、そのエリアをつなぐことは難しい。会社間で情報を共有するか交換して、モンテレー構造からの油ガス採掘という複雑な問題の対処に資するような研究プログラムをサポートする時が迫っている。モンテレーの将来の可能性は、単に非在来型の油を探すことだけではない。より深いところに隠された、より複雑な在来型の油を見つけ出す可能性も高いと言われる。 ⑭Marcellus(マーシェラス)シェールからの液体生産増 Range Resource社の先駆的坑井Renz No.1は2004年10月にマーシェラスシェールをターゲットとして再仕上げされた。ペンシルバニア州の南西部には液体分の豊富なウインドウが大きく広がる。2012年の上半期にRange Resource社はペンシルバニア州ワシントン郡で非在来型のガス・コンデンセートを566,631バレル生産した。その生産量は2012年の下半期には倍の110万バレルに増えた。 米国内のドライガス消費は2012年に25.5兆立方フィートに達した。学習しながらの作業により、多くの会社がマーシェラスシェールからのドライガス生産を活発に行った。 井戸元の採掘価格が3.5米ドル/千立方フィートでも利益をもたらした。Range Resource社はペンシルバニア州の北東部で、ドライガス・ウインドウを特定した。井戸元採掘価格は、千立方フィート当たり2008年の4.3米ドルから2012年の3ドルまで30%も低減できた。Cabot Oil & Gas社の井戸元採掘価格は千立方フィート換算当たり2012年度第1四半期の3.85米ドルから2012年度第1四半期には3.29米ドルと15%低減した。しかしながら、マーシェラスシェールにて採掘事業を展開する多くの会社がドライガスエリアからの撤退を検討している。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 15/29 N持続と試験 1980年代から90年代にかけては、Mitchell Energy & Development社のジョージ・ミッチェルがバーネットシェールに掘削した垂直井に対して水圧破砕のいろいろな組み合わせを試験していた時でもあった。地質学的に最適な坑井配置に加えて水圧破砕に用いる砂、化学物質、水量、ポンプ圧の経済合理的な組合せに行き着くまでに、ミッチェル氏の挑戦は18年を要した。2001年8月、彼はDevon Energy社に自分の会社であるMitchell Energy & Development社を 31億米ドルで売却するという成功を収めたのだ。売却は2002年初めに終了した。Devon Energy社はシェールオイル・ガスの採掘において、slickwaterを用いた水圧破砕と水平坑井を結びつけた洞察力をミッチェル氏から譲り受けたのだ。 一方、2008年1月17日にペンシルバニア州立大は次のようなプレスリリースを行った。Terry Engelderペンシルバニア州立大教授(地球科学)とGary Lashニューヨーク州立大学Fredonia校教授(地球科学)はマーシェラスシェールの資源量を楽観的に見ると168兆立方フィートと推定した。うち50兆立方フィートが技術的に回収可能な量である。 4. ケーススタディ(Anadarko堆積盆地) 出所:JOGMECヒューストン事務所 米国においてBakken、Eagle Ford、Permian Basinの次の大規模なシェールオイル生産地域の一つとして期待されている Anadarko Basinの地質、開発・送油送ガスの現状、課題を紹介する。 図6 Anadarko堆積盆地の位置 出所:SPE資料 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 16/29 nadarko Basinの概要 Anadarko Basinはオクラホマ州西部を中心にテキサス、カンサス、コロラドに広がる約20万km2の広さをもつ。20世紀初めから開発されている古くからの油ガス田地帯で、2012年3月までの累計生産量は油54億バレル、天然ガス125兆立方フィートであった。しかし米国地質調査所USGSは2010年の評価で、技術的回収可能量は油495億バレル、ガス27.5兆立方フィート、天然ガス液NGL4.1億バレルと推定している。油は低硫黄軽質原油(light sweet oil)で、2012年11月の生産量は、約35万バレル/日、ガスは約60億立方フィート/日。油の生産量は 2016年末に45万バレル/日に増すとも推定され、Bakken、Eagle Ford、Permian Basinの次の大規模なシェールオイル生産地域の一つとして期待されている。20数枚の開発対象層があり、それが幾つかにグループ分けされて名称がついているが、主なグループはGranite Wash、Mississippi Lime、Woodford Shaleの3つである。 域内で2013年1月には205基のリグが掘削作業を行った。目的別では油が27坑、油/ガスが170坑、ガス8坑。現在の主な参入会社はChesapeake、SandRidge Energy、Apache、Devon Energy、Mewbourne Oil、Linn Energy、Cimarex Energy、EOG Resources、Midstates Petroleum、Samson Lone Star、Newfield、Palomito Petroleumなどである。 オクラホマ州にある原油の集積地Cushingに近いのが利点ではあるが、Cushing周辺の輸送手段不足でWTI価格が低迷している影響を直に受けている。Keystone XLパイプラインの新設による輸送量増加ranite Washの概要 Gが期待される。 深度10,000から16,000フィートでGranite Wash、Cleveland、Tonkawa、Narmaton、Hogshooterほかの対象層がある。タイトオイルが主な開発目標。2012年のChesapeake社の井戸が5,400バレル/日(初め8日間の平均)、Newfield Energyの井戸が4,000バレル/日(初期30日平均)、Apacheの2坑井が2,000バレル/日と、千バレル/日台の報告が相次いだことが、Anadarko Basin自体が期待される理由の一つとなった。平均的な坑井の推定総生産量EUR(Estimated Ultimate Recovery)は石油換算で10万バレル、30億~40億立方フィートという報告もある。 Mississippi Limeの概要 深度3,000から6,000フィートで、タイトオイルが主である。初期生産能力は2,000バレル/日、EURは石油換算で50万バレル。Mississippi limeは何年も前から垂直井による開発が行われマージナルながら既に数千坑の垂直井が掘削されているが、今後水平井による生産性向上が期待されている。SandRidge Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 17/29 nergyは2012年の第3四半期に3万バレル/日で生産。他にChesapeake、Devonなどが活動している。 Woodford Shaleの概要 深度6,000から8,000フィートで、天然ガスが主な対象。北西部が現在の開発の中心でCana Woodfordと呼ばれる。初期生産能力は300万~500万立方フィート/日、EURは20億~50億立方フィート。現在の開発の中心はDevonであり、既に2,000坑井が掘削されている。なお南東部はSCOOPと呼ばれRaymond James Energy Groupは世界の需要は弱まっていると見て、2013年3月のWTIを83米ドル、6月65米ドルに下がると予想した。これは一般の予測よりも20~25米ドルも低い。また天然ガス価格は2014年に向かって上昇と予想した。 世界の原油備蓄はこの6か月~12か月が過去最大となった。供給量は2013年には113万バレル/日の増加が見込まれる。一方、需要は2010年に250万バレル/日分が増加したが、2011年90万バレル/日、2012年70万バレル/日と増加の大きさが小さくなっている。先進国でGDP当たりの原油消費量が減っていること、車の燃費が改善されているなど恒久的に続く要因なので、継続性のある傾向ととれる。2012年70万バレル/日の増加も日本が福島の原発事故の後に4.6%消費を増やしたのが一つの要因であり、今後日本の消費が増えなければ世界の2013年の需要増は40万バレル/日に留まる(国際エネルギー機関IEAの予想は、80万バレル/日の増加)。この結果、2013年原油が供給過剰となる。 今後、油価の低下を留まらせる要因があるとすると、サウジの生産削減(Brentが80~90米ドル/バレルの水準時に実施されると言われる)、中東の政治情勢悪化、世界の経済情勢が好転する見通しが出てきた場合などだが、備蓄量が減らなければ基本的には下げに向かうと見ている(表1)。 表1 Raymond James Energy Groupの油価予測 米ドル/バレル 2013年 2013年 2013年 2013年 2013年 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 WTI Brent 75 95 60 80 60 80 65 85 平均 65 85 1バレル=159リットル 然ガスは生産も需要も増すが、低いガス価によるガス販売量の伸びが予測される(表2)。また石炭 天Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 18/29 Continental社が開発の中心である。 各論 (1) 油価予測 ゥらの天然ガスへの転換が増す。 米ドル/MMBtu 2012年(実績) 2013年 2014年 表2 Raymond James Energy Groupのガス価(HH)予測 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 2.74 3.5 4 2.22 3 3.5 2.81 3 3.5 3.40 3.5 4 平均 2.79 3.25 3.75 MMBtu (Million British thermal unit:百万英国熱量単位:100万Btu)=1055メガジュール=25.2万kcal=メタン1000立方フィートの熱量 米国の天然ガス生産は2011年616億立方フィート/日、2012年637億立方フィート/日で一見伸びているようだが、2012年は低ガス価格の影響で年間を通して生産量はほぼ横ばいであった。BENTEK Energy LLC によれば、2013年は654億立方フィート/日と予測するが、これはガス輸送のキャパシティーがどうなるかで変わる数字となる。一方Anadarko Basinの場合は天然ガス生産の処理施設のキャパシティーが制限となっているので、短期の生産量の急速な拡大は無理であと2年ぐらいはかかるだろう。ただAnadarko Basinの天然ガスは液分が豊富なため開発のIRRが大きい(表3)。Mississippi Lime 47%、Cleveland、Tonkawa46%、Granite Wash 40%、Cana Woodford 26%という報告もあり、開発会社にとっては魅力である。なおAnadarko BasinのNGLの輸送状況は改善しつつある。 Anadarko Basinでは天然ガスの処理施設のキャパシティーは2009年55億立方フィート/日、2012年60億立方フィート/日とあまり伸びていなかったが、2013年末にはPanhandle Eastern Pipe Line 社がカンサス州Havenに建設中の14 億立方フィート/日(40 x 106 m3/日)のプラントが稼働開始を予定。全米でも2015年までに天然ガス処理能力は153億立方フィート/日(内Anadarko Basinは29億立方フィート/日)増強される見込みである。 Anadarko Basinの掘削の中心地域はこのところGranite Wash からガスの少ないMississippi Limeへと移ってきたが、最近Hogshooterで生産量が豊富な井戸の報告が増しており、今後掘削がHogshooterに2) Anadarko Basinの生産 (向かう可能性もある。 掘削コスト (百万米ドル/坑) ガスの初期生産レート (百万立方フィート/日) 天然ガス液の初期生産レート(バレル/日) 油の初期生産レート (バレル/日) 表3 Anadarko Basinの掘削コストと初期生産レート Granite Wash 7.0 5.0 625 250 Hogshooter Cleveland/ Mississippi Tonkou 4.4 1.75 177 200 Lime 3.2 0.9 91 150 N/A 2 250 1,500 19/29 Cana Woodford 8.5 3.5 250 200 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 adarko Basinの天然ガスの売り先は可能性として、パイプラインのつながっている米国東部、米国 A北東部、米国南東部があるが、東部向けのパイプラインは容量に余裕なく、米国北東部は需要の伸びの見込みが薄い。一方米国南東部は、発電用天然ガス需要が2005年から2012年の間に110億立方フィート/日から160億立方フィート/日に増加した。今年もさらに20億立方フィート/日増加する見込みである。 また米国南西部は需要が伸びる見込みは薄いが、メキシコは2012 年から2017年の間に28,289メガワット(51億立方フィート/日相当)の発電量増加を計画しており、天然ガスの売り先の有力な候補である。BENTEK Energy LLC によるガス価予想でもそれほどの上昇は期待できない(表4)。 RigData社によれば、米国の稼働リグ数は1982年にピーク4500基、1987年が底で700基に減り、現在は1650基程度である。全リグに占める非在来向けのリグ数は72%と非常に大きい。また水平井掘削のリグは2001年に全体の6%だったのが、現在は65%であり、水平坑井が標準になったといえる。油井掘削のリグは2009年初めに20%だったのが、原油と天然ガスの価格を反映して現在は70%に増加している。リグの種別では1500~1999HPのシェールオイル・ガス掘削向けのリグの利用率が高い(85%)。ガス井掘削リグ57%が非在来ガス田。非在来油ガス田での掘削リグの83%がガス掘削用である(表5)。 Day Rateは上昇してきたが(2010年10%増、2011年2-3%増と上昇傾向にあったが)、リグ需要が低下していることもあり、2012年は横ばいであった。 表4 BENTEK Energy LLのガス価予想($/千立方フィート) 2013年 3.79 3.4-3.8 2014年 4.39 3.8-4.2 2015年 4.53 4.0-4.4 2016年 4.42 4.1-4.6 シカゴ AECO, Rocky, Anadarko, HH 3) 掘削 ( 油 ガス 表5 オクラホマ州のリグ数は油狙いへの移動が顕著 2005-8年以前 5 180 2010年 5 70 2011年 30 125 2012年 150 20 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 20/29 i4) 水圧破砕 (水圧破砕サービス会社から見たシェール開発事業の現状) Ely & Associates社によれば、水圧破砕は従来技術であって、作業対象層がシェール層以外の在来型の場合もよくある(Middle Bakken、Fractured Carbonate、Stacked sand Shaleほか)。シェールガス開発は従来技術(水圧破砕)と新技術(水平坑井)の融合による開発と認識される。生産性の向上には水平坑井化が貢献した部分がもちろん大きいが、ステージ数の多い水圧破砕を用いる場合では水圧破砕の貢献度も高い。水圧破砕は、多くの生産向上技術の中で最も単純で安価でローテクな技術だが、良好な回収率上昇と利益を生み出した。ただ坑井の経済性を担保するためには、大量の水を圧入する必要があるというのが現実の課題である。 水圧破砕の技術に関しては、「複雑なフラクチャーなるものが形成されているのか」、「現在の技術でフラクチャリングを解析・計算できるか」、「高浸透性の場合、大きな水量は必要か」「プロパントのサイズと濃度」などがよく議論される。水圧破砕の歴史は65年にもなるのに何故まだ理論が整理されず幾つもあるのかという話も良く聞くが、現実の作業で良い結果を出しているので、まずは問題ない。圧入水は高粘度である必要性の議論があるが、Eagle FordやHaynesvilleだと割れ目の屈曲(Tortuosity)が大きいので、水の粘度を高くしないとプロパントをうまく押し込めない。しかしそうでない場合は不要で、George Mitchell はBarnettで意味なく高粘度のハイブリッドフラックを行うのを、「にせのハイブリッドシステム」と評した。深度が深くTortuosityが大きくて高い粘度が必要となると、ケミカルのコスト、掘削日数の増加、オイルベースマッドの使用などで、掘削・仕上げコストは大分大きくなる。 水圧破砕サービス会社の課題の一つは、サービス会社及び資器材ともに供給過多になっていること。生産性向上技術の向上の速度が、輸送インフラ整備の速度を上回ってしまったということでもある。 残念なことは、従来生産できなかった資源を生産できるようにしたというのに、「Gasland」(映画)のような批判を受けたりすること。米国の石油天然ガス産業は水圧破砕が無ければ存続できないことを、多くの米国民は理解していない。既に州や地方自治体が規制を行っているとことに、さらに国が法規を制定しようとしているのは問題であろう。水圧破砕のサービス業界としては、水のリサイクル率を増して真水(フレッシュウォーター)の使用量を減らしてきている。生産水は水圧破砕に使うのは課題であったが、実際に使い始めて良好な結果を得ている。安全管理が極めて重要で、メキシコ湾のマコンドのような大事Oklahoma Water Resource Boardによれば、オクラホマ州全体の平均降水量はこの百年の間は483~1219ミリメートル/年で推移している。10年毎ぐらいに降水量の多い時期と少ない時期が交代してきたGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 21/29 故が起こしたら、業界は終わりと認識している。 5) オクラホマ州の水資源 (ェ2000年代は比較的降水量が少なかった。また州内では東から西に向かい1448ミリメートル/年から381ミリメートル/年と西に向かって降水量が少ない。オクラホマ州内には34の主な貯水池に1,300万エーカー・フィート(160億m3)が貯水されている。これらを含め水資源保護対象となっている湖沼が4,300ある。最大の貯水池はLake Texomaで貯水量は260万エーカー・フィート(31億m3)。地下水は23の主たる水層に3.2億エーカー・フィート(4,000億m3)の水がある。州内の井戸数は約7万(2007年現在。内5万が家庭用)。最大の水層はOgallala層で貯水量は8,660万エーカー・フィート(1070億m3)あり、井戸が3,200坑設置され灌漑に利用されている。 米国内の水利権は地域により異なり、水の豊かな東部州では河川湖沼の沿岸の土地所有者が権利を持つが(Riparian rights)、西部の乾燥地域の州では専用権(Appropriation water rights, あるいはColorado Doctrine)が設定される。コロラド州では地表水は公共の水と位置づけられ利用は許可制(家庭用は除外)。地下水は土地の所有者の権利で、地下水脈のベースン毎に面積比で割り当てられる。使用量の限度は州が定める。 州内の水使用量は年約200万エーカー・フィート(24億m3)。ソースの6割が地表水。4割が地下水。利用目的は灌漑41%、家庭・産業33%、火力発電14%、牧畜5%、産業自家利用3%、石油天然ガス2%、住民自家利用2%。州は水の長期利用と90日の短期利用の許可を行っている。石油天然ガス開発業界は、2007年から2011年の間に長期利用許可760件(年82,334エーカー・フィート)、短期利用許可9,659件(60,921エーカー・フィート)を発行している。今後オクラホマ州内の水利用は増加し2060年頃になると新DCP MidstreamはPhillips66が50%、Spectra Energyが50%出資する会社である。NGL生産、ガス処理、パイプライン事業を実施している。NGL生産量40万バレル/日 (全米1位)。 2013年に25%増を計画。ガス処理62施設、処理量61億立方フィート/日(全米2位、1位はEnterprise Products)。2013年に15%増を計画。またパイプライン6万3千マイル(10万1367km)保有している。 Mid-Continentalでの事業規模は、NGL生産量10.7万バレル/日、ガス処理13施設、処理量20億立方フィート/日。パイプラインはオクラホマ州からテキサス州Mont Belvieuに向けての送油用にSouthern Hillsパイプラインを建設中。同パイプラインは延長800マイル(1287km)、送油量は2013年第1四半期の立ち上げ時点では 15万バレル/日、その後2013年中に 17.5万バレル/日まで増す予定である。建設費用は約10億米ドル。また今後の会社が本地域に持つ輸送能力を現在の10万バレル/日から50万バレル/日へ拡大を目指す。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 22/29 規の水利用許可が出せなくなる可能性がある。 6) パイプライン ((7) Mississippi Limeの地質 Petro River Oil社によれば、Mississippi Limeは従来垂直井で開発されてきたが、これら既存井の生産実績を見ると東側、特にbasinを南北に走るHemaha Ridgeの東側が油リッチである。ペトロリウムソースロック(石油根源岩)がAnadarkoのBasin地域の深部にあるが西に向かって深いので、ソースは西がガスリッチで、東に油リッチ。マイグレーション(石油根源岩からの移動)後もこの傾向が維持されていると考えられている。 Mississippi Limeは断層により西から東にAnadarko Shelf、Hemaha Uplift、Cherokee Platformに分けられるが、中央のHemaha UpliftではMississippi Limeは上部にChatと呼ばれる孔隙率が高い層が発達して一番生産性が良い。通常のMississippi Limeの孔隙率は3~5%だがChatの孔隙率は30~40%の孔隙率を持つ。Hemaha UpliftはCentral North American Rift の南端にあり、ここが隆起した際に、浸食や続成作用によって良好な油層が形成された。 Mississippi Limeの既存垂直の生産挙動をカンサス州とオクラホマ州で比較するとよく似ており、南北の生産性の違いは少ない(表6)。 表6 Mississippi Limeの既存垂直井の生産挙動比較(カンサス州とオクラホマ州) 対象坑井数 開発エリアの郡数 EUR B factor(容積係数) Final Decline Rate オクラホマ州 1439坑 3郡 6万6千バレル 2.5 < 5% カンサス州 4032坑 14郡 8万6千バレル 2.5 < 5% (8) Mississippi Lime を対象としたHighMount E&P社の事業 HighMount E&P社はLoews Corporationの100%子会社。テキサス、オクラホマに上流の資産を持つ。テキサスPermian Basinに80万エーカー(3238 km2)のリースを所有。Sonora Fieldは天然ガス確認埋蔵量1.1兆立方フィート、可採年数=18年、5,800坑、集油ライン3,000マイル(4827km)。また今後Wolfcamp shaleも開発を期待。またテキサスのPanhandle 地域にも最近参入した。 オクラホマAnadarko Basinには2011年に参入した。173セクション、10万エーカー(405 km2)、掘削予定地は600坑分ある。2012年3月に最初の掘削を開始、5月から生産。現在5坑が生産中。リグ3基体制で掘削中。Mississippi Lime はHemaha Ridgeの東側で各社が良い結果を出している(Pablo 5万7千バレル/18ヶ月生産量、Devon 275-325石油換算バレル/日 30日IP(Initial Production 初期生産)、Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 23/29 etroQuest 270石油換算バレル/日 30日IP、Spyglass 1,108石油換算バレル/日24時間IP)ので、期待されている。HighMount社のIPデータの実績は、120バレル/日、131バレル/日、286バレル/日、386バレル/日。 Mississippi Limeの一般的な生産性(表7)と比較して遜色ない結果を得ている。 表7 Mississippi Lime30日IPデータ実績 IP(30日) カンサス州 バレル/日 坑数 オクラホマ州 2州 平均 (バレル/日) 坑数 平均 (バレル/日) 坑数 平均 (バレル/日) < 100 19 50 59 59 101~500 501~1000 1001 < 36 254 253 264 6 641 58 668 4 1,266 11 1,671 計 65 293 381 344 446 328 削仕上げの実績は、掘削に平均425フィート/日、仕上げ(水圧破砕の段数)が平均4.1段/日。現在 掘の操業上の課題は、水・ガス・電力のインフラコスト、仕上げの最適化、生産性の良い場所(スイートスポLinn Energy 社はAnadarko BasinでGranite Wash とMissourian Washに7万エーカー(283 km2)のリース権を保有している。生産層はPennslyvanian Wash 7層とMissourian Wash (Hogshooter)3層である。 ット)の発見、大容量のポンプのオペレーションが挙げられる。 9) Granite Washを対象としたLinn Energy社の事業 (ガスマーケティングでは地域のガスパイプライン網の圧力が不安定でガス生産井の挙動に影響するのでコンプレッサーを設置している。また坑井毎にガス成分が大きく異なり(表8)、坑井の年平均のダウンタイムが10~30日あるので、出荷に融通をきかせるため各坑井から幾つかのマーケットに送れるよGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 24/29 稼働井914坑(内176坑が水平坑井) 油:1万5千バレル/日 ガス: 9000万立方フィート/日 NGL:1万3500バレル/日 新規坑井掘削8リグ体制 業上の課題への対応状況 操発状況 開フ生産井は初期の減退率が94%と大きく、初期のピークレートとのちの生産量に大きな差がある。 油短期間の生産量が大きい時期だけトラックを多数手配というのは困難な場合がある。このため域内に1万6千バレルのタンクを用意しバッファーとしている。フラクチャリング用のタンクに油をためたこともあり。また減耗が大きく場合によっては15%にもなるので、Vapor回収システムを導入。水は大量に必要で水圧破砕時には160バレル/分、あるいは150万バレル/14日必要となる。域内に複数の300万バレル規模のピットと、リースに6~16インチの給水ラインを設置して対応している。場合によっては石油会社間で水を融通しあう。廃水は可能な限りリサイクルして量を削減する。課題はバクテリアの繁殖でNewfield Exploration社はAnadarko Basinにおいて142,000エーカー (内87,000エーカーがオクラホマ州)をリース。Cana Woodfordで9,300石油換算バレル/日(60%が液分)を生産中。 Cana-Woodfordを対象としたNewfield Exploration社事業 10) (量が少なくて効果のある殺菌剤を選ぶこと。 うなギャザリングシステムを採用している。 層 Virgilian Missourian Upper Moinesian Lower Moinesian Atoka Wash 表8 各層の天然ガスのNGLと熱量 NGL バレル/立方フィート Btu/立方フィート 175 140 100 60 30 1,400 1,360 1,290 1,190 1,080 今年の掘削井 南部9生産井(平均のWI [Working Interest]は75%) 平均IP 1,215石油換算バレル/日 平均30日レート 901石油換算バレル/日 平均90日レート 792石油換算バレル/日 北部1生産井(Klade Well、99%WI) 平均IP 925石油換算バレル/日(93%Oil) 平均30日レート 660石油換算バレル/日 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 25/29 ?ス長5,000から10,000フィートの坑井、4~8坑/区間を想定。 コストは掘削680万米ドル、仕上げ420万米ドル、EUR 190万石油換算バレル(仕上げ長4,700フィート)。 表9 坑井間隔のテストを二か所で実施中 テストサイト テスト層 坑井間隔 他の測定項目 開始 NFX Faith Upper and Lower Woodford 130エーカー(0.53km2) Micro Seismic & Fluid Tracing Production Interference Test BHP measurement 2012年12月 OSO Spies Lower Woodford 80エーカー(0.32km2) 2012年11月 部Cana Woodford(Wright 1H-9 Cana XL)の経済性 南? 液分500バレル/日 (95米ドル/バレル) ? ガス830万立方フィート/日 → 天然ガス580万立方フィート/日(3.25米ドル/千立方フィート) + NGL 930バレル/日 (35米ドル/バレル) ? 47,500米ドル + 18,850米ドル + 32,550米ドル = 98,900米ドル/日 掘削計画(表9) 現在4リグ体制から8リグ体制に拡張を予定。 域内に400~1000坑分の掘削予定地。 ? 現在埋蔵量の大半(70%弱)が産油国のNOCに握られている環境下では、IOCや独立系石油会社(インデペンデント)は、新規油田開発よりも既発見油田からの生産促進に軸足を置かざるを得なく、投資機会は縮小している。 ? 現在埋蔵量の大半(70%弱)が産油国のNOCに握られている環境下では、IOCや独立系石油会社(インデペンデント)は、新規油田開発よりも既発見油田からの回収率向上や生産効率向上を目指した技術(EOR/IOR、水平坑井、多段階フラクチャリング)の適用や非在来型資源(シェールガス、オイルサンド、シェールオイル)の開発に軸足を移している。一般に油価の高騰下では、技術改良・技術開発が進む。油価の長期的な動きを十分意識しつつ、開発資材コストの高騰と、改良・開発された技術の適用の度合いが、当面の可採埋蔵量の積み増しをコントロールすることになる。 ? シェール開発の世界への広がりを見てみると、米国やカナダに続き欧州やアジアでシェールガスのGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 26/29 . まとめ 5J発の動きが見られる。英国は優遇税制の導入などで開発を支援する構えである。インドネシアやオーストラリア、中国では探鉱を進めている。シェール革命で潤う米国に対抗して、各国は自前で低コストの資源開発に乗り出している。日本にも調達先の拡大が見込める利点がある。 ? 「エネルギーの価格を引き下げれば、製造業を再び強化できる」(キャメロン英首相)。英国がシェールガス開発を加速させるのは、急ピッチで生産を拡大する米国への対抗からだ。自国企業の競争力を高め、製造業の海外移転を防ぐためには、低コストの資源が必要になると考えられる。地中の頁岩(けつがん)に含まれるシェールガスは水圧破砕という技術などを使って採掘される。英国は2013年からフラッキングを解禁し、企業の開発投資を促すため、優遇税制の導入も明らかにした。英経営者協会は、シェールガス採掘がうまくいけば英国のガス需要の3分の1を満たすと予想する。シェール革命で米国は豊富なガスや石油を手に入れた。企業の生産コストが下がり、生産拠点を再び米国内に戻す企業が少なくない。米国の経済効果は年間で約1200億ドル(約11兆6400億円)。優位に立つ米企業に対抗するには、自国でシェールガス開発を進めるのが早道である。米エネルギー省が6月10日発表した報告書によると、採掘可能なシェールガスの埋蔵量は世界全体で約206兆立方メートル。米国やカナダのほか、欧州やアジア、中南米にも豊富なガスが眠る。欧州では最も早く2014年からの生産開始を目指すポーランド。国際石油メジャーの米シェブロンやイタリア炭化水素公社(ENI)などが探鉱を進めている。天然ガスのロシア依存度を引き下げたいという政治的な思惑から、旧ソ連から独立したバルト3国やウクライナなども開発を急ぐ。液化天然ガス(LNG)輸出国もシェールガスの開発に動く。インドネシアの国営石油会社プルタミナは5月にスマトラ島北部の鉱区開発で当局と契約を結んだ。30年間で約78億ドルを投資し、20年の生産開始を目指す。インドネシアはLNG輸出国だが、高成長に伴って石油やガスの国内需要が拡大している。シェールガス開発によって国内消費を賄うほか、将来のLNG価格の低下に備える戦略だろう。豪州は最大需要地であるアジアに近い地理的な優位性を生かして、輸出を狙う。2012年10月に地元大手サントスが初めてのシェールガスの商用生産を開始。今年に入ってから、シェブロンが中部2鉱区で最大60%の権益を取得すると発表した。 ? 巨大な人口を抱え、資源の「爆食」を続ける中国でもシェールガスへの期待は大きい。埋蔵量も米国の約1.7倍で世界最大である。政府絡みの巨大な開発事業が各地で進んでいるが、米国のような生産国になるには課題も多い。その一つが採算性。中国のシェールガスは山間部が多い南部や中西部に偏り、しかも大部分が地下4000メートル以下の深い層にある。比較的平たんで浅い場所(2000~3000メートル)のシェールガスを採掘する米国とは違って、開発コストがかかる。さらにインフラの未整備でフラッキングに使う水が足りない。中国のシェールガスは開発が難しく、本格普及は時間がGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 27/29 ゥかると見るのが定石だろう。欧州で生産のハードルになっているのは環境問題。ポーランドに次いで有望とされるフランスは、水質汚染など環境への配慮から、フラッキングを全面禁止している。 参考資料> <? 非在来石油・ガスに関する見解(Eurasia Group/ JOGMECワシントン、2013.1.9) 1月9日、Unconventional Oil Symposium(@カーネギー財団)が開催され、ジョンソン(Robert Johnson)Eurasia Groupグローバル・エネルギー・天然資源課長が口頭説明したところ、概要以下のとおり。 ? 非在来型の石油・天然ガスを分析する上で注目すべき点は、①米国エネルギー市場の今後の変化、②オイルサンド及びシェールガスの価格動向。 ? 中流の製油部門が収益性を回復しつつあり、今後黄金期を迎えるかも知れない。大規模製油所は特に、各種の原油を処理できる柔軟性を備えているため、有利な競争条件にある。 ? 政治的観点から見ると、オバマ第2期政権のエネルギー政策における課題は、①LNG輸出及び②石炭輸出。石炭輸出は、欧州市場へのアクセスが可能となるか否かが鍵。 ? 非在来型の石油生産が増加していくとしても、米系メジャーの課題は在来型原油が依然として主であり、ベネズエラ、ロシア、イラクの生産増を地政学的に注目していくべき。 ? NOCに関しては、中国、マレーシア、インドネシア等のNOCの台頭に要着目。経済成長が期待される国では、資源輸出が成長のドライバーとなるため、国家による資源管理の傾向が一層強まる可能性が高い。米系メジャーにとってはあまり有難くないが、政治的暴力とも言える「国有化」が進展する可能性がある。 ? 次に解決するべき課題は、水質汚濁の防止・水質管理、フレアリングの増加をどのようにして抑制できるか。 ? 北米石油市場では、取引原油の値引きが随所で観察されている。今後は、オイルサンドやシェールガスの生産増及び国内エネルギー需要のガス転換、それに伴う原油輸入の減少、アジア市場におけるエネルギー需要増が複雑に絡まって原油価格に影響してくる。 ? イラン制裁は短期的には、影響がほとんど出ないだろう。OPEC全体の供給力で十分にカバーすることが可能だからだ。特に、イラクの潜在的増産余力が大きい。 ? オイルサンド生産量は、向こう10年間で2倍になると予測している。オイルサンド増産を見込むカナダにとっては、Keystoneパイプラインは市場アクセスの鍵を握るプロジェクト。カナダの国内生産が増加する一方、米国内の石油需要は低迷し、北米市場が飽和して来るので、出口がGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 28/29 ネ上 必要である。Bakkenシェールの今後の開発にとっても、パイプラインの相互接続は重要。 ? 米国の電力用エネルギー源(EIA-AEO2013、2013.6.5) 2040年までの予想(リファレンス・ケース) 2011年 石炭首位(42%シェア)、天然ガス(25%)、原子力(19%)、再生可能エネルギー(13%)、原油・その他(1%) 2040年 石炭首位(35%シェア)、天然ガス(30%)、原子力(17%)、再生可能エネルギー(16%)、原油・その他(1%) 天然ガス生産は堅調増: 産業・電力分野、輸出拡大 シェールガス2011年全体ガスの35%、2040年全体ガスの50% 天然ガスの利用分野2011年: 発電(31%)、産業(33%)、輸送(3%)、商業(13%)、住宅(19%) 天然ガスの利用分野2040年: 発電(32%)、産業(33%)、GTL(2%)、輸送(6%)、商業(12%)、住宅(14%) 原子力発電: 堅調 天然ガス・石炭の輸出拡大(2020年までに正味の輸入/Net Importsはなくなる。即ち、メキシコへの輸出+カナダへの輸出+LNG輸出 > カナダからの輸入+LNG輸入) 2005年比でCO2排出減5%以上(省エネ、天然ガス火力、再生可能エネルギー) 2012年から2040年に電力需要は28%増(年0.9%増):GDP年2.4%前提 単位熱量あたり石炭と天然ガスが発電燃料として競合する価格比 1:1.8 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 29/29 |
| 地域1 | 北米 |
| 国1 | 米国 |
| 地域2 | 北米 |
| 国2 | カナダ |
| 地域3 | 中南米 |
| 国3 | アルゼンチン |
| 地域4 | |
| 国4 | |
| 地域5 | |
| 国5 | |
| 地域6 | |
| 国6 | |
| 地域7 | |
| 国7 | |
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| 国8 | |
| 地域9 | |
| 国9 | |
| 地域10 | |
| 国10 | 国・地域 | 北米,米国北米,カナダ中南米,アルゼンチン |
Global Disclaimer(免責事項)
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