ベネズエラ:最近の探鉱・開発状況
| レポートID | 1004399 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-11-15 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-02-16 10:50:18 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 探鉱開発 |
| 著者 | 舩木 弥和子 |
| 著者直接入力 | |
| 年度 | 2013 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | 更新日:2013/11/15 調査部:舩木弥和子 (Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas、Business Monitor International他) . 2012年9月以降、オリノコベルトのJunin-2鉱区、Junin-6鉱区、Caraboboプロジェクト1、Junin-5 鉱区のearly productionが開始された。しかし、生産計画は全体的に遅れており、生産量も目標値を下回っている模様だ。オリノコベルト超重質油の新規プロジェクトを進めていきたいというPDVSAの方針に変更はないようだが、2012年後半からは、ロシア企業やPetronas等、オリノコベルト新規プロジェクトから撤退を表明する企業も出現している。 12. 2014年にPerlaガス田の生産が開始される予定となり、Plataforma Deltanaについてはトリニダード・トバゴと開発で合意、Mariscal SucreについてはRosneftが参入することとなり、停滞していたガスプロジェクトに進展の兆しが見えてきた。現在、コロンビアからガスを輸入しているベネズエラは、2014年7月にはコロンビアにガスを供給できる見通しとしている。 3. ベネズエラは、2019年までに石油生産量を600万b/dとするという目標を掲げている。しかし、PDVSAのコントラクターやサプライヤーへの支払い遅延、リグの接収等が続いており、生産目標達成のため今後ベネズエラがどのように対処していくのか注目される。 ベネズエラでは、2012年10月の大統領選挙までの期間は、探鉱・開発を進め、石油、ガスの生産量を増加させ、それをチャベス前大統領への支持につなげようとする政府の思惑があり、高い生産目標が掲げられていた。その後、チャベス前大統領の死去を経て、マドゥロ氏が大統領に就任したが、石油・ガス関連のプロジェクトの進展には何らかの変化、影響があったのか。この1年間のベネズエラの主要なベネズエラ:最近の探鉱・開発状況 プロジェクトの動向をまとめた。 1. オリノコベルト新規プロジェクト 2012年9月末、Petromacareo(PDVSA、Petrovietnamのジョイントベンチャーカンパニー(JVC))がJunin-2鉱区で、PetroMiranda(PDVSA、ロシアコンソーシアムのJVC)がJunin-6鉱区でearly productionを開始した。さらに、2012年末にはPetrocarabobo (PDVSA、Repsol、ONGC、Petronas、Oil India、Indian OilのJVC)がCaraboboプロジェクト1、2013年3月にはPetroJunin(PDVSA、EniのJVC)がJunin-5 鉱区のearly productionを開始した。 PDVSAは2012年9月に、オリノコベルトの新規6プロジェクトが2012年中にearly productionを開始し、2013年には合計で40万b/dを生産する計画であるとしており、生産計画は全体的に遅れている。しかも、当初の生産量の実績はJunin-2鉱区が800b/d 、Junin-6鉱区が1,500b/d、Junin-5鉱区が700b/dで、その後の生産量も含めて目標値を下回っているようだ。Rafael Ramirez石油エネルギー相も、2012年Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 1 - 魔ノ、同年のオリノコベルト新規プロジェクトの生産量は目標の17万b/dを大きく下回り2万b/dとなる見通しであると発表した。 PDVSAは2013年5月に、オリノコベルトで2012年より33%増の1,333坑を掘削する計画を発表、オリノコベルト超重質油の新規プロジェクトを進めていきたいという方針に変更はないようだが、2012年後半からは、これらのプロジェクトから撤退を表明する企業も出現している。 (1)Caraboboプロジェクト1 PDVSA(60%)、Repsol(11%)、ONGC Videsh (11%)、Petronas(11%)、Oil India(3.5%)、Indian Oil(3.5%)からなるJVC Petrocaraboboは、Caraboboプロジェクト1(Carabobo 1Norte鉱区及びCarabobo1Central鉱区) に200億ドルを投じ20万b/dのアップグレーダーを建設、25年間にわたり重質油を生産する計画で、2012年末に同プロジェクトのearly productionを開始した。そして、2013年中に同プロジェクトの生産量を3万b/dに引き上げるとした。その後の生産目標として、Ramirez石油相は2014年までに10万b/dを生産する予定としたが、Repsolは第2フェーズ(時期については言及せず)には生産量が9万b/dに達するとの見解を発表していた。 2013年8月27日、PetronasはこのCaraboboプロジェクト1から撤退するとベネズエラ政府に通知した。PDVSAと諸条件で合意できず撤退を決定したと伝えられている。インド3社は同プロジェクトから撤退の予定はないとし、特にONGCはPetronasの権益を追加取得することを検討しており、PDVSA、Repsolを含めたパートナーと協議中で、先買権を行使する可能性があるとしている。 (2)Caraboboプロジェクト2 RosneftとPDVSA は2012年9月末に、Caraboboプロジェクト2(Carabobo 2 North鉱区及びCarabobo 4 West鉱区、面積342km2)の開発を行うためJVC Petrovictoriaを設立し、160~200億ドルを投じるという内容のMOUを締結した。2013年4月にはMaduro大統領とベネズエラ議会がPDVSA と RosneftのこのJVC Petrovictoriaの設立を承認、5月にはPetrovictoriaが設立された。同プロジェクトは、アップグレーダー設置後は40万b/dを生産し、API比重8度の超重質油を42度に改質する計画である。サインボーナスは11億ドルで、Rosneft はPDVSAに15億ドルを融資する。 (3) Junin-5鉱区 2013年3月13日、PDVSAとEniのJVC PetroJuninはJunin-5 鉱区のearly productionを開始したと発表した。生産量を生産開始時の700b/dから2013年末までに15,000b/dに増加させる計画であるという。さらに、2015年初までに約180坑を掘削し2015年末に75,000b/dを、2018年末までに1,500坑を掘削し24万b/dを生産するとしている。生産された原油は PDVSA60%、Eni 40%の割合で保有するPetroBicentenario製油所(精製能力35万b/d)で処理される。 (4)Junin-6鉱区 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 2 - DVSA(60%)とロシアコンソーシアム(RNOC:Russian National Oil Consortium。Gazprom、Rosneft、Lukoil、TNK-BP、Surgutneftegasが20%ずつ保有) (40%)からなるJVC PetroMirandaは2012年9月27日、Junin-6鉱区(原始埋蔵量530億bbl)でearly productionを開始した。総投資額は40年間で200億ドル、生産量は当初1,500b/dで、2012年末までに1万b/d、2013年に5万b/d、2018年には45万b/dに引き上げる計画とされた。 しかし、2013年に入り、RNOCからSurgutneftegazとTNK-BPが撤退を決定、10月にはLukoilもRNOCからの撤退を検討していると報じられている。 (5)中国企業 2012年11月30日、CNPCは Junin-10 South鉱区の探鉱・開発を行うことでベネズエラと合意した。Junin-10鉱区はもともとPDVSAが単独で保有していた鉱区であるが、2012年に政府がJunin-10 North鉱区 とJunin-10 South鉱区に2分割した。Junin-10 South鉱区ではCNPCが超重質油10万b/dを生産し、Junin-10 North鉱区は引き続きPDVSAが開発し超重質油20万b/dの生産を目指す。 また、両国は、PDVSAとCNPCのJVC Sinovensaの生産量を11万b/d から2016年までに35万b/dに引き上げるため中国側が40億ドルを投じることで合意した。2013年5月に再度両者が協議を行い、Sinovensaの生産量を14万b/d から2016年までに33万b/dに引き上げることで合意している。 2013年5月には、PDVSAとCNPC はJunin- 4鉱区で探鉱を行うことでも合意した。 2013年9月には、PDVSAとSinopecが、Junin-1鉱区の開発に140億ドルを投じることで合意、PDVSAとCNPCは、Junin-10 South鉱区の開発に140億ドルを投じることで合意した。両鉱区よりそれぞれ超重質油20万b/d、22万b/dを生産する計画であるとした。 (6)インド企業 PDVSAはインド企業とは、Relianceと2012年9月にAyacuchoとBoyaca-4鉱区の探鉱・開発に関するMOUを締結していたが、2013年10月、ONGC VideshとAyacucho-3鉱区での探鉱について、Reliance とAyacucho- 8鉱区での地質、掘削、生産、輸送、精製、マーケティングに関する調査の実施について、それぞれ協定を締結した。PDVSAは、Oil Indiaとは炭化水素の貯蔵・輸送に関するインフラの調査を実施、Essarとはオリノコベルトで生産される石油のインド向け輸出を行う合弁会社を設立することで合意した。 (7)その他 2013年6月、PDVSA、Cupet、SonangolのJVC Venangocupetの設立をMaduro大統領が承認した。オリノコベルトのMiga油田及びMelones Oeste油田で探鉱・開発、生産、輸送、貯蔵を行う。2015年までに2万b/dを生産することを目指す。権益保有比率はPDVSA 60%、Cupet20%、Sonangol20%とされている。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 3 - Iリノコベルト鉱区図 (各種資料より作成) 2.ガス開発 2014年にPerlaガス田の生産が開始される予定となり、動きが止まっていたPlataforma Deltanaについてはトリニダード・トバゴと開発に関して合意、Mariscal Sucreのガス田探鉱・開発についてもRosneftが参入することとなり、プロジェクトが進展する可能性が出てきた。世界第8位の天然ガス確認埋蔵量を保有しているにもかかわらず、現在、コロンビアからガス200MMcf/dを輸入しているベネズエラであるが、これらの動きを受けて、2013年9月にPDVSAが2014年7月にはAntonio Ricaurte パイプラインを逆走しコロンビアにガス100MMcf/dを供給できる見通しであると発表した。 (1) Perlaガス田 EniとRepsol YPFは2005年に実施されたRafael Urdanetaライセンスラウンドでベネズエラ湾Cardon IVGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 4 - z区の権益を取得、2009年9月にPerla井を掘削(水深60m、掘削長3,147m)、出ガスに成功した。2012年8月にはPerlaガス田の確認埋蔵量は9.51Bcfで商業生産が可能との発表があった。 同ガス田は当初、2012 年末に生産量80~100MMcf/d で生産を開始し、2013 年末までに約300MMcf/dを生産し、2019年よりプラトー生産1.2Bcf/dを実施する計画とされていた。PDVSAは早期の生産開始にこだわっていたが、2013年8月、Foster WheelerがPerlaガス田の生産施設の建設を管理する契約を締結、生産開始予定は2014年末、生産量は当初300MMcf/dで、最終的に1.2Bcf/dまで引き上げる計画とされた。 Perlaガス田鉱区図 Perlaガス田で生産されるガスについては、液化し輸出する計画もあったが、2011年に政府が全てのLNG輸出プロジェクトを凍結することを決定した。2012年11月にPDVSA幹部が、Perlaガス田で生産されるガスはパイプラインで国内に輸送する予定としていたが、12月にはPDVSAがPerlaガス田で生産されるガスの処理、輸送に関しスタディを実施し、①パイプライン、②FLNGまたは小規模LNGで液化しMaraicabo湖のパイプライン網まで輸送、③CNGの3つのオプションを検討しているとの報道がなされている。 (各種資料より作成) なお、石油エネルギー省は2013年8月末、PDVSAとENIがJVCを設立し、Cardon IV鉱区Perla 3x井の開発を行い、2014年12月までにコンデンセートの生産を開始すると発表した。同ガス田のコンデンセートの確認埋蔵量は1.7~1.82億bblである。 (2) Plataforma Deltana 2013年9月、ベネズエラとトリニダード・トバゴはPlataforma Deltana、Block2のLoran-Manatee ガス田の開発で合意、また、Plataforma Deltana の国境をまたぐ他2ガス田の配分についても合意に達した。確認埋蔵量7.3TcfとされるLoran-Manatee ガス田は、ベネズエラが73.75%、トリニダード・トバゴが26.25%を保有することとなり、Chevronがベネズエラ側から開発を行う。 2012年12月には、PDVSAがPlataforma Deltanaで生産される予定のガスを処理、輸送するための最適な方法を探るためのスタディを実施しており、Block 2で生産されるガスを液化することも検討していると伝えられていた。また、2013年6月には、Rafael Ramirez PDVSA総裁とYPFの CEO Miguel Galuccio 氏が、YPFがPlataforma Deltana Block 2の開発に参加し、生産されたガスを液化しアルゼンチンに輸送Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 5 - キる可能性について協議を行っていた。 Plataforma Deltanaガス田に関するトリニダード・トバゴとの合意 Plataforma Deltana Block1 Block2 Block4 ガス田名 配分比率(%) ベネズエラ側 トリニダード・トバゴ側 ベネズエラ側 トリニダード・トバゴ側 Drado Loran Cocuina Kapot Manatee Manakin 16 73.75 64 84 26.25 36 (各種資料より作成) (3)Mariscal Sucre 2013年1月に、PDVSAはRosneftとMariscal SucreのRio Caribe、Mejillones、Blanquilla、Tortugaガス田の探鉱・開発についてMOUを締結した。さらに、7月には両社がMariscal Sucreのこれらのガス田の開発について技術面、経済面からスタディを行い、輸出用に液化を行うことや国内での販売の可能性を探ることで協力協定を締結した。 Plataforma Deltana、Mariscal Sucre鉱区図 (各種資料より作成) 3.おわりに 2012年11月、カラカスで開かれた南米諸国連合(Unasur)の第1回石油ガス会議で、PDVSA幹部はGlobal Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 6 - ホ油生産量を2012年末までに350万b/d、2014年に400万b/d、2019年に600万b/dに引き上げる計画に変更はなく、そのためにPDVSAはオリノコベルトを中心に2013~2019年に2,340億ドルを投資する必要があると語った。そして、Unasur加盟国の国営石油会社から投資を乞い、これらの国営石油会社とパートナーを組んでオリノコベルトの11鉱区、沖合ガスプロジェクト、精製、重質油改質を行いたいと発言した。そして、ベネズエラはUnarsa諸国に、2011年は6.7万b/d、2012年は13.3万b/d(原油10.4万b/d、ガス2.9万b/d)を輸出したが、2019年までにこれを30万b/dに引き上げる計画であるとした。天然ガス生産量についても2010年の7Bcf/dから2019年には12Bcf/dに増加させる計画であるとした。 2013年11月にも、PDVSA幹部が、2013~2019年に東部及び西部陸上の成熟油田や減退油田の生産を伸ばすことで、生産量増加を目指すと発言、2019年までに生産量を600万b/dとするとの目標を繰り返した。そして、西部では、Maracaibo湖周辺、Franquera、Tomoporo、La Ceiba areasエリアでインフラの修復や追加、成熟油田の坑井1,126坑の修復を行うことで、生産量を現在の78.3万b/dから2019年には100万b/dに増加できる可能性があるとした。東部ではFurrial油田の増進回収やMaturin周辺のTravis油田(確認埋蔵量4億bbl)、Pantanto Oriental油田(同2億bbl)、Tropical油田(RepsolとのJVC Petroquiriquireが1,000b/d生産中)等の陸上油田の開発を行いたいとした。このような発言に対して、ベネズエラが成熟油田でも生産増を図ろうとしているのは、新規油田に比べ資金がかからず、容易に生産増が見込めるからではないかとみる向きもある。 ベネズエラはこのように引き続き高い生産目標を掲げているが、それだけではなく、2013年5月には、Ramirez石油エネルギー相が、生産目標が達成できない場合にはPDVSAがパートナーを組む外国企業に対し適切な手段をとるとの発言も行っている。 2012年末からは、再び、PDVSAのコントラクターやサプライヤーへの支払いが遅延しているとの情報も伝わり始めた。中小規模の企業に対しては支払いが行われているが、大企業への支払いは遅れており、1年以上支払いが行われていない企業もあるとされている。PDVSA年報によると、コントラクターやサプライヤーへの支払いの滞りは2010年が101億ドル、2011年は124億ドルと増加している。2013年3月には、SchlumbergerがPDVSAからの支払いに問題があるためベネズエラでの仕事を削減するとしていた。しかし、Schlumberger はPDVSAと協議した結果回収状況が改善、PDVSAとの支払いに関し新たに契約を締結することを予定しており、 PDVSAの開発・生産計画の現在と将来のニーズを満たすために活動を活発化させ、ベネズエラへの注力姿勢を継続していくとした。一方、ヒューストンのSuperior Energy ServicesはPDVSAから900万ドルの支払いが行われていないとしてリグ2基の稼働を停止していたが、2013年11月にPDVSAがこの2基のリグを接収した。しかし、PDVSAにはこのリグを使いこなす技術的なノウハウがなく、Superior Energy Servicesと問題解決に向け協議を始めたという。 上述したようにSinovensaの生産量引き上げのため中国側が40億ドルを投資、Chevronも2013年5Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 7 - 獅ノ Petroboscan の生産量を引き上げるため 20 億ドルを融資、Repsol も PDVSA との JVC Petroquiriquireの生産量を引き上げるため12億ドルを融資することで、それぞれベネズエラ側と合意している。しかし、その一方で、Harvest Natural Resources はPDVSAよりPetrodeltaのdividendが支払われないため、 Petrodeltaの権益売却を試みているが売却できずにいる。 このように見てくると、ベネズエラの石油・ガス産業の状況は、チャベス前政権下と変わっていないことが理解できる。ベネズエラは、チャベス前政権下の2005年に、2009年までに生産量を500万b/dに引き上げるという目標を掲げていたが、現在、逆に生産量を減らしてしまっている。2019年に600万b/dを生産するという目標を達成することができるのか、ベネズエラの今後の動向が注目される。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 - 8 - |
| 地域1 | 中南米 |
| 国1 | ベネズエラ |
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| 国10 | 国・地域 | 中南米,ベネズエラ |
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