モザンビークの天然ガス開発について~モザンビーク投資サミット参加報告~
| レポートID | 1004414 |
|---|---|
| 作成日 | 2013-12-26 01:00:00 +0900 |
| 更新日 | 2018-03-05 19:32:42 +0900 |
| 公開フラグ | 1 |
| 媒体 | 石油・天然ガス資源情報 1 |
| 分野 | 天然ガス・LNG市場 |
| 著者 | |
| 著者直接入力 | 森田 健太郎 |
| 年度 | 2013 |
| Vol | 0 |
| No | 0 |
| ページ数 | |
| 抽出データ | 更新日:2013/12/26 ロンドン事務所:森田 健太郎 モザンビークの天然ガス開発について~モザンビーク投資サミット参加報告~ ? モザンビークでは10月より与野党間で武力衝突が発生し緊張が続いていたため、出席を予定していたモザンビーク政府の3閣僚は急遽欠席となった。しかし、英国、モザンビークからだけでなく、ポルトガル、ブラジル、カナダ、UAE、南ア、インド、ミヤンマー等からも含めて、約50名の出席があった。 ? 同サミットでは、モザンビークの経済動向、鉱物資源や天然ガスなどのプロジェクト、インフラ整備状況等について講演があり、活発な議論が行われた。 ? 本稿では同サミットにおける下記の2講演について紹介する。 1.「モザンビークからのガス生産:世界市場における意味」 (Galp Energia、Pedro Ricardo氏) 2.「モザンビーク産ガスの世界市場での競争力」(英オックスフォードエネルギー研究所(OIES)・リサーチフェロー、David Ledesma氏) 2013年11月5日~6日、英国ロンドンにて「モザンビーク投資サミット」が開催された。 ?お講演プログラム等は以下のHPから入手可能である。 な(http://mozambiqueinvestmentsummit.com/) 連レポート :JOGMEC石炭資源情報 関・2013年12月19日 モザンビーク:【カレント・トピックス】モザンビーク投資サミット参加報告(ロンドン事務所) .「モザンビークからのガス生産:世界市場における意味」 (Galp Energia、Pedro Ricardo氏) 1【会社概要】 Galp Energia (以下、Galp)は、世界で探鉱・開発、精製・販売、ガス流通等を手掛ける総合エネルギー企業である。中核エリアは、ブラジル、アンゴラ、モザンビークである。探鉱・開発では、ブラジル、アンゴラ、ポルトガル、モザンビーク、ナミビア、モロッコに45のプロジェクトを有する。精製・販売ではポルトガルに2つの製油所を持ち、イベリア及びアフリカで流通網を持ち、1,488か所のガソリンスタンドを有する。ガス流通では11,655kmの天然ガスパイプライン網を持つ。天然ガスプロジェクトとしては、現在、ブラジルのサントス海盆、アンゴラのLNG (2期)、赤道ギニアのLNG(2期)、モザンビークのロブマ海盆(エリア4)に参加している。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? 2010年以降、ブラジル、モザンビーク、イラン、イラクそしてノルウェーで、大規模な天然ガスの埋蔵が確認された。ロブマ海盆プロジェクトは、モザンビークを追加確認埋蔵量の第一位へと押し上げた。 次の10年、モザンビークが主要な天然ガス供給国に】 【 2011年以降、集中的な探鉱活動により資源のアップサイドポテンシャルが増大した。2013年9月時点で80tcf超という結論を得ている。開発のための最終投資決定(FID)は2014年が期待されるが、そのためにはLNG販売契約や法的枠組みの確立といった課題が処理される必要がある。 図 1:2010年以降の石油・ガス発見量の分布 (出典:USGS, HIS, Press Report及びGalp Energiaより講演者が作成) エリア4の推定埋蔵量は80tcf超】 【Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? 過去10年間で世界のガス市場は変わった。スポット市場での価格の変化は、天然ガスの需給が劇的に変化したことを示している。米国では価格が下落したのに、欧州、日本では3~4倍に高騰している。 UK Heren NBP Index $2.37(2002) $9.46(2012) German Border CIF $3.23(2002) $11.03(2012) LNG Japan CIF $4.27(2002) $16.75(2012) S Henry Hub U$3.33(2002) $2.76(2012) 図 2: エリア4における探鉱の成功 (出典:Galp Energiaより講演者が作成) 天然ガス市場の見通し:ガス黄金時代】 【表 1:地域毎のスポット価格 (出典:講演より著者が作成) 天然ガスの需要は今後30年間で5割増加すると期待されている。エネルギー消費に占める割合が増加する唯一の化石燃料である。しかし天然ガスの地域的アンバランスはより一層増大するため、エネルギー安定供給が世界の主要課題として残るだろう。アジア及び欧州が主要な輸入地域となるが、アジア経済の成長により最大消費地域は欧州からアジアに移るであろう。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 3 ? 図 3:長期的な天然ガスの地域的偏在性 (出典:BP世界エネルギー見通し2030より講演者が作成) 図 4:天然ガス輸入の地域別推移(単位:bcm) (出典:IEAより講演者が作成) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? yLNG市場の見通し】 天然ガス貿易のうち、LNGの割合は2030年までに15.5%に達すると期待される。供給側では、アフリカが中東を抜いて最大のLNG輸出地域になるだろう。需要側では、中国が世界最大のLNG輸入国になるだろう。 2025年までに、LNG液化施設は年率7.3%で拡大し、現在の液化容量に比べて133%増大するかもしれない。その場合、ほとんどの液化容量拡大は、非在来型ガス資源のある豪州及び米国によりもたらされる。しかし米国のLNG液化施設の容量拡大は政府の意思決定次第でもある。 問題は、これら産ガス国はいつまでにLNG液化施設の建設を終えるだろうか、という点である。短期的に期待されるLNG液化施設容量の増分は、供給不足を補うには十分である。2020年までに可能性のあるLNG液化施設容量の増分は、十分過ぎるほどである。市場に届けるタイミングを短期化することと契約期間を長期化することが新規プロジェクトの成功の鍵である。 モザンビークは東アフリカのLNG開発において重要な位置を占める。その地理的な位置は優位にも不利にもなり得る。たった数年で劇的に変化する市場においては、多様化こそが生き延びるための鍵である。モザンビークは現在のプロジェクトから強みと弱みを学ぶであろう。 図 5:LNG液化施設容量の国別予測(単位:bcm/pa) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? u天然ガス研究プログラム」は、英オックスフォード大学の化石燃料対象の独立系研究センターである「エネルギー研究所」において実施されている天然ガス研究プログラムである。天然ガスに特化したおそらく欧州で有一の学術的研究であろう。21の企業と政府がスポンサーとなっており、域内・域外の天然ガスの課題について独立した研究成果を作成している。当研究所及び当プログラムについては、以下のウェブサイトを参照されたい。(https://www.oxfordenergy.org/gas-programme/) 将来のLNG供給量の伸び】 【Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? (出典:BP世界エネルギー見通し、クレディスイス及びGalp Energiaより講演者が作成) (英オックスフォードエネルギー研究所・リサーチフェロー、David Ledesma氏) .「モザンビーク産ガスの世界市場での競争力」 2 可能容量(possible) LNG需要(低位ケース) 承認済容量(approved) LNG需要(高位ケース) 図 6:LNG液化施設容量とLNG需要(単位:bcm/pa) 設置済容量(installed) 会社概要】 【(出典:クレディスイス及びGalp Energiaより講演者が作成) 013年までに期待していたLNGプロジェクトは遅れに遅れた。豪州のプルート(Pluto)LNGは一年遅れ、アンゴラLNGも12か月遅れた。これらのプロジェクトがプラトー(安定生産状態)に達するまでにはさらに長い時間がかかるであろう。 2014年から2017年までに生産開始予定として、年産98.8百万t分のLNGプロジェクトが建設中である。しかし2014年末に生産を開始できたとしても、プラトーに達するのは2018年から2019年頃だ。これら新規分のうち4分の3が豪州でのプロジェクトである。 現時点で FID (最終投資決定)を行っていない新規プロジェクトは、生産開始は2018年以降になるだろう。FIDから生産開始まで最速でも5年はかかるからだ。ポテンシャルとしては年産600百万tあるが、全て実現する訳ではないだろう。2018年以降となると、多くの不確定要因を考慮しなければならなくなる。LNGの引取手は生産側の請求金額で契約するだろうか。市場の資金余力には限りがあるかもしれない。米国からの輸出はどのくらい大きいであろうか。豪州のアップサイドポテンシャルはどの程度であろうか。 LNGの需要については、現在の年産239百万t から2020年には年産450百万tまで拡大することが期待される。主要な成長地域はアジア、特に中国と東南アジアである。しかし欧州、米州も堅調に成長すると期待される。そのため現在から2017年頃までは、LNG需給が逼迫(squeeze)になると予想される。2017年以降の市場は未だ交渉の余地(flexible market)がある。 そして東アフリカからどれだけ輸出できるであろうか。 将来のLNG需要量の伸び】 【 ? 7 ? Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 V規供給容量(高位ケース) 新規供給容量(中位ケース) 新規供給容量(低位ケース) 既存及び建設中の供給容量 リスク付き 供給容量 LNG需要 東アフリカは世界の需要地にLNGを供給できる戦略的な位置にある。欧州市場には16-18日、南米市場には11日、アジア市場には15.5-17.5日、インドには9日で供給できる。また日本から見て、米国、豪州、東アフリカからの調達コストに大差はなく、米湾岸産は 11.1US$/MMBtu、豪州産は11.1US$/MMBtu、東アフリカ産は10.7US$/MMBtuである。ただし地域が異なればLNG自体の値決めも異なる点に留意が必要である。欧州・米州ではガス(市場)価格をベースにLNG価格が決まるが、中東・アジアでは原油価格にリンクしてLNG価格が決まる。 明らかなことは、東アフリカで新規に確認されている天然ガスの埋蔵量は増大中だということだ。東アフリカの中ではモザンビークがタンザニアより前を走っている。モザンビークは国内需要自体も伸びるが、それを差しい引いても110tcfの輸出余力が残る。タンザニアが輸出するためには、さらに25-30tcfの確認埋蔵量が追加的に必要である。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? 図 7:LNG液化施設容量とLNG需要の見通し(単位:mtpa) (出典:South-Court Ltd Analysisより講演者が作成) LNG市場におけるモザンビークの戦略的立地】 【表 2:2020年におけるLNGオープン需要(単位:百万t) (出典:講演者資料より) アれらの東アフリカからのLNGが実現するかどうかは、1)税制や収入分配を決める制度枠組みが固まるか、2)透明な課税制度となるか、3)土地使用と地元との収入分配契約が合意に至るか、4)施設の建設計画が承認されるか、5)LNG販売契約が署名に至るか、6)ファイナンスのパッケージが組めるか、がプロジェクトの各段階で解決できるかどうかに依存する。 図 8:東アフリカからLNG需要地までの海運 (出典:講演者資料より) 以上 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? |
| 地域1 | アフリカ |
| 国1 | モザンビーク |
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| 地域10 | |
| 国10 | 国・地域 | アフリカ,モザンビーク |
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