ページ番号1004432 更新日 平成30年2月16日

新たなステージに向かうノルウェーの石油・天然ガス開発

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レポートID 1004432
作成日 2014-02-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者
著者直接入力 永井 一聡
年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 更新日:2014/2/17 調査部:永井 一聡 新たなステージに向かうノルウェーの石油・天然ガス開発 (各社ホームページ、各種報道、他) ○ノルウェーは世界でも有数の石油・天然ガス生産国として知られるが、油・ガス田は成熟し、近年、生産減退が謳われている。実際には、石油生産量はピーク時に比べかなり減少しているものの、天然ガス生産量はむしろ増加傾向にある。 ○ノルウェー大陸棚は、成熟地域(主に北海)の再開発と新規鉱区公開も行われているフロンティア地域(主にノルウェー海、バレンツ海)の開拓という二つの視点から、石油・天然ガス開発の有望地域と捉えられており、探鉱・開発活動は活発化している。実際に、2012年は13、2013年は20の新規発見がなされている。 ○ノルウェー大陸棚に眠る未発見資源量は、北海・ノルウェー海・バレンツ海を合わせて、77.4億~363.5億boeと見積もられている。 ○探鉱井の掘削数や探鉱・開発への投資額も過去最高レベルで推移している。その反面、プロジェクトコストの超過も課題となっている。 ○バレンツ海はまだまだ未探鉱地域が多く、今後の探鉱・開発の進展が期待されている。2010年にノルウェー・ロシア間でバレンツ海の境界問題が合意されたことで、ロシアとの境界に近いバレンツ海南東部についても新規鉱区公開が行われた。さらに、同地域を対象とする17企業による共同地震探査プロジェクトが起ち上がり、未発見資源の評価と精査がさらに進んでいくと思われる。 ○ノルウェーは、政治的安定性や確立された規制枠組み、市場状況などから、投資国としての優位性も高い。 ○ノルウェーの石油・天然ガス開発では、Statoilが非常に大きな存在感を示し、保有する技術力も高い。Statoilは近年ノルウェー国外での探鉱・開発活動も拡大させている。 ○ノルウェーは高い資源ポテンシャルを持ち、石油・天然ガス開発の投資対象国としての魅力を持っている。石油・天然ガス生産国としての存在感は当面継続する。 ○さらに、ノルウェーの石油・天然ガス開発のキープレイヤーであるStatoilと関係構築することが日本企業にとって大きなアドバンテージにつながる可能性もある。 . ノルウェーについて ノルウェーは人口約500万人、面積は38.6万km2(日本とほぼ同じ)であるが、既に広く知られているように欧州随一の石油・天然ガス生産国である。GDPは5373億ドル(2013年)で、その約23%が石油・天然ガス生産によるものである。EU非加盟国であるが、EU法の適用を受ける欧州経済領域(EEA)協 1Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 1 ? 閧ノ参画し、EUとは経済的に緊密な関係にある。生産された石油・天然ガスについても多くは欧州諸国に輸出されている。世界的に見ても有数の石油・天然ガス生産国で、2012年の石油生産量は191.6万バレル/日で世界第16位、天然ガス生産量は1149億m3/年で世界第6位である。生産された石油・天然ガスの約90%を輸出している一方、国内の電力需要の95%を水力発電で賄っている。 近年、ノルウェーの主要な石油・天然ガス生産地域である北海は、英国側でも同様であるが、成熟地域と言われ、生産減退が謳われている。実際、ノルウェーの石油生産量は2000~2001年をピークに減少に転じている。しかし、天然ガス生産量については2000年以降も横ばいもしくはやや増加傾向になっている。 実はノルウェー大陸棚(北海、ノルウェー海、バレンツ海)にはまだまだ膨大な石油・天然ガス資源が眠っていると考えられており、実際に大規模な油・ガス田の発見が相次ぐなど、その探鉱と開発の活動は近年新たなステージに突入するがごとく活発化している。 図1 石油生産量上位20国(2012年) 図2 天然ガス生産量上位20国(2012年) (出所:BP統計) (出所:BP統計) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 2 ? }3 ノルウェーの石油・天然ガス生産量推移と見通し 出所:Norwegian Petroleum Directorate .ノルウェーの石油・天然ガス開発の進展と資源量評価 (1)北海成熟地域の見直し・再開発 ノルウェー領北海は1980年代から多くの探鉱・開発・生産が行われ、成熟地域とされている。しかし、2007年にLundin PetroleumがEdvard Grieg油・ガス田を発見したことから、同地域の探鉱対象に新 2たな地層・構造が加わった。ノルウェー領北海、特にその中心部は、Utsira High構造と呼ばれる堆積盆であるが、この発見を起点に多くの関心を集める地域となった。Ragnarrock(2007 年)、Draupne(2008年)、Luno South(2009年)などが発見されるに至った。 特にその中でも、2010年に同地域で発見されたJohan Sverdrup油田は、ノルウェー領北海で発見された油田の中でも最も大きな発見の一つとされるも出所:Norwegian Petroleum Directorate 図4 ノルウェー洋上鉱区図 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 3 ? フである。ライセンスPL501とライセンスPL265の鉱区にまたがる巨大油田である。現在開発計画が策定中であるが、その石油埋蔵量は現段階で18~29億バレルと評価されており、ピーク時の生産量は50万b/d以上が見込まれている。これは現在のノルウェーの石油生産量の4分の1にあたるものである。Johan Sverdrup油田の生産開始は、現在2019年を予定している。 また、近年の探査・解析技術の進歩や掘削技術の発展も、成熟地域における資源探査・新規発見を推し進める大事な要因となっており、現在も北海を含めたノルウェー洋上の成熟地域は依然として有望地域として考えられている。 出所:Norwegian Petroleum Directorate 図5 Johan Sverdrup油田鉱区図 2)フロンティア地域への期待と新規鉱区公開 ノルウェー海ではいくつかの油・ガス田は既に生産が行われているが、未探鉱地域も多く残っている。また、発見はされているが輸送インフラがなく開発ができないといったガス田(Aasta Hansteenなど)も存在し、パイプライン(Polarled pipeline)の建設も計画されている。 (バレンツ海についてはまだまだ探鉱が進んでおらず、今後の探鉱が期待されるフロンティア地域とされている。特にバレンツ海南東部は、ロシアとの境界問題という長年の課題となっていたが、2010年にようやく両国間で合意に達し、この問題は解決された。これを受けて、バレンツ海南東部も2013~2014Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 4 ? Nの第23回ライセンスラウンドで初めて公開されている。ただし、北極圏という厳しい気象条件から、開発の技術的なハードルも高い。 図6 ノルウェー海Polarledパイプライン 出所:Statoil 出所:ノルウェー政府ホームページ 図7 バレンツ海のノルウェー・ロシア境界線 3)ノルウェー大陸棚の未発見資源量評価 ノルウェー大陸棚の未発見資源(石油・天然ガス)量の評価を以下に示す。 ノルウェー大陸棚にはまだまだ膨大な資源量が眠っていると考えられている。 ( 表1 ノルウェー大陸棚の未発見資源量評価 地域 北海地域 ノルウェー海地域 バレンツ海地域 合計 未発見資源量評価(p95~p5) 4.5~12.7億m3(石油換算) (28.3~79.9億boe) 2.8~18.2億m3(石油換算) (17.6~114.5億boe) 5.1~28.1億m3(石油換算) (32.1~176.7億boe) 12.3~57.8億m3(石油換算) (77.4~363.5億boe) 出所:Norwegian Petroleum Directorate Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 5 ? T鉱ライセンスラウンド 1965年から行われている通常のライセンスラウンドで、新規鉱区に対する入札を行う。現在、約2年 に1回の頻度で開催されており、対象地域は主にノルウェー海とバレンツ海となっている 直近のライセンス付与は、2012~2013年にかけて行われた第22回ライセンスラウンドである。2012 年11月に告知がなされ、2012年12月を応札締切とし、36社が応札していた。そして2013年6月に、29社に対して24の新たなライセンスが付与されている。このとき付与されたライセンスは、ノルウェー海が4、バレンツ海が20とされている。 また、第23回ライセンスラウンドの鉱区指名募集(この結果を受けて公開鉱区を決定しライセンスラウ ンドの告知が行われる)を2013年8月に開始し、2014年1月にこれを締め切った。このラウンドにおいて、ロシアとの境界問題解決を受けて、バレンツ海南東部の新規鉱区が初めて公開される予定である。開催期間は2014年後半~2015年の見込みである。 ①3.ノルウェーのライセンスラウンド ノルウェーには、2種類のライセンスラウンドがある。 出所:Norwegian Petroleum Directorate 図8 第22回ライセンスラウンドで付与された鉱区 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 6 ? }9 第23回ライセンスラウンドの公開・指名鉱区 出所:Norwegian Petroleum Directorate APA(Awards in Predefined Areas)ライセンスラウンド ② 2003年より新設されたライセンスラウンドで、過去に付与され返還された鉱区を対象としている。従って、北海、ノルウェー海、バレンツ海それぞれの成熟地域が主なターゲットとなる。毎年開催される。迅速に探鉱活動を進められることを目的としているため、鉱区に対して行うべき項目やスケジュールの指定などその枠組みも考慮されたものとなっている。 最新のライセンスラウンドはAPA2013で、2013年2月に告知がなされており、2013年9月が殴殺締切、2014年1月にライセンスが付与されている。48社に対して65のライセンスが付与され、獲得企業数・付与ライセンス数ともに過去最高となり、成熟地域への関心の高さが伺える。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 7 ? }10 APA2013ライセンスラウンドの付与鉱区 出所:Norwegian Petroleum Directorate Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 8 ? 表2 最近の探鉱・開発状況 新規発見数 2012 2013 13 (北海5、ノルウェー海5、バレンツ海3) 20 (北海7、ノルウェー海8、バレンツ海5) ※2013の新規発見資源量(回収可能量) 石油:3.1~6.7億バレル 天然ガス:30~58Bcm 現在開発中の油・ガス田 2013年に生産開始した油ガス田 2013年に承認された操業開発計画 2014年提出見込みの操業開発計画 13 4 (Jette, Hyme, Skarv, Skuld) 4 13 図11 ノルウェーにおける井戸掘削数推移 出所:Norwegian Petroleum Directorate 4.最近の探鉱・開発状況 ノルウェーの最近の新規発見を含む探鉱・開発状況について以下に記載する。 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 9 ? }12 ノルウェーの石油・天然ガス探鉱開発投資額推移 出所:Norwegian Petroleum Directorate .フロンティア地域における探鉱活動 (1)バレンツ海への期待と共同探査プロジェクト バレンツ海はまだほとんど探鉱が進んでいないフロンティア地域である。しかし、未発見資源量は5.1~28.1億石油換算m3(32.1~176.7億boe)と評価されており、ポテンシャルは非常に高い。 バレンツ海南東部地域も新たに公開され、今後の探査が期待されている。2014年も複数の探鉱井掘削が計画されている。 また、ノルウェー・ロシア間での海域境界問題合意を受けてのバレンツ海南東部の新規鉱区公開に伴 5い、ノルウェー石油・エネルギー省は企業群による共同探査プロジェクトを立ち上げた。これは、バレンツ海南東部に焦点を当てた地震探査データ取得プロジェクトであり、オペレータをStatoilが務め、計17企業が連携して進めていくものとされている。2014年4月に地震探査作業を開始し、2014年10月に結果が出る予定となっている。ここで取得された地震探査データは第23回ライセンスラウンドで使用される予定である。 ※共同探査プロジェクト参画企業:Statoil, BP, Chevron, ConocoPhillips, det norske oljeselskap, ENI, GDF Suez, Idemitsu, Lukoil, Lundin, Norske Shell, PGNiG, Pepsol, Spike, Suncor, VNG, Wintershall Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 10 ? o所:Norwegian Petroleum Directorate 図13 バレンツ海の2014年探鉱井掘削計画 出所:Norwegian Petroleum Directorate 図14 バレンツ海での探鉱実績 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 11 ? i2)その他のフロンティア地域公開の可能性 ノルウェーには、これまで公開されている北海、ノルウェー海、バレンツ海の他にも、将来的に鉱区公開が検討されている地域がある。バレンツ海北部、Jan Mayen諸島地域、Loften諸島地域である。 現状は環境問題への懸念等もあり、明確な鉱区公開計画はない(前政権時代に公開の手続きを進めようとしていたが、2013年秋に成立した新政権下で撤回された)。 しかしながら、将来的にこれら鉱区が公開されれば、石油・天然ガス資源の有望地域になる可能性は非常に高い。 出所:Norwegian Petroleum Directorate 図14 将来的に鉱区公開される可能性のあるフロンティア地域 .ノルウェーの投資国としての優位性について 6 ノルウェーは先進国であると同時に石油・天然ガス生産国であり、石油メジャーを含めた多数の企業が探鉱・開発活動に参加している実績からも、投資対象としての優位性が高いことが分かる。その優位性について、以下に羅列した。 ・依然として高い資源ポテンシャル ・政治・経済の安定性と政府の支援 ・成熟・安定した石油・天然ガス法規制と税制 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 12 ? スだし、税制については2013年一部変更となっており、この税制変更は石油・ガス業界には増税となるものであった。この税制変更を受け、開発プロジェクトの商業性が損なわれたとして、開発計画を延期したプロジェクトも存在している。しかし、石油・天然ガス開発への悪影響を懸念したノルウェー政府は、再度税制見直しの動きも見せている。 .Statoilの存在 7 Statoiは、元々国営石油会社として操業を開始し、2001年より一部民営化が行われてきたが、現在も株式の67%は国有である。ノルウェーにおける石油・天然ガス開発で先導的・中心的な役割を果たす企業である。同社のノルウェーにおける石油・天然ガス生産量は、133.5万boe/d、石油埋蔵量保有量13.7億バレル、天然ガス埋蔵量保有量434Bcmと圧倒的な存在感を示している。 石油・天然ガスの探鉱・開発(探査、掘削、採掘)に関する高い技術力を有し、過去5年間の探鉱成功率は70%以上と業界平均である49%に比べても目立った結果を出している。また、同社は油・ガス田の回収率目標を60%に掲げているが、実績としても全油・ガス田平均で45%以上となっている。この採掘技術の高さによって既存油・ガス田の埋蔵量を上乗せさせるなど、成熟地域の再開発についても進めている。 近年はノルウェー以外での活動も拡大させ、アンゴラ、タンザニア、モザンビーク、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリア、などで上流事業に参画している。 ノルウェーでは新規探鉱を行う一方、コア資産への配分・集中を目的に、資産譲渡・売却を通してポートフォリオの整理も進めている。 また、欧州向けパイプラインガスの販売においては、Gazpromに先んじて市場価格連動指標の割合を拡大させる意向も示している。また、既に操業中のSnohvit LNGや、現在開発中のタンザニアといったLNG案件も手掛けている。 ・完成されたライセンシングシステム ・市場(主に欧州)へのアクセス性 ・成熟したインフラストラクチャー、高い質を持った労働力 ・流動性の高い市場構造 ・政府からの探鉱補助金(78%まで)(2005年に導入) Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 13 ? W.ノルウェーの石油・天然ガス開発まとめ ・成熟地域の再開発と新規鉱区(バレンツ海)公開といったフロンティア地域への展開によって、依然として高い資源ポテンシャルを持つ。 ※ノルウェー大陸棚未発見資源量:77.4~363.5億boe ⇒ノルウェーの石油・天然ガス生産国としての優位的立場は当面継続する ・ノルウェーにおける探鉱・開発活動は活発化しており、相次ぐ新規発見もあり、天然ガス生産量は維持もしくは増加傾向である。(石油生産量は減退傾向) ・石油・天然ガス開発への投資額は過去最高水準で推移しており、探鉱活動が活発であることを表している。一方でプロジェクトのコスト超過も懸念されている。 ・将来的に、北極圏エリアなど、さらに新規有望地域が公開される可能性もある。 ・ノルウェーは石油・天然ガス開発の投資対象国としても優位性が高い。 ・ただし、探鉱・開発地域が北極圏側へと拡大していくに伴い、厳しい気象海象という環境的・技術的なハードルによるリスクも内在している。 .Statoilの存在とアライアンス構築の意義 9 Statoilはノルウェーの石油・天然ガス開発における中心企業である。近年、ノルウェーの資産ポートフォリオ整理を進める一方、海外新興地域での探鉱・開発活動も拡大中である。また、LNGポートフォリオも拡大の方向である(Snohvit LNG、タンザニアLNG)。 これら海外での生産活動に伴い、その生産物のマーケティングも行っていくと考えられ、アジア・日本市場へのアクセスも可能性がある(既にSnohvit LNGはスポットLNGとして日本市場に入っている)。 これらを踏まえると、Statoilとのアライアンス構築によって、ノルウェーにおける石油・天然ガス開発事業での成功につなげられる可能性が高いうえ、将来的に日本への石油・天然ガス(LNG)供給のポートフォリオ構築につながる可能性もあると考える。なお、Statoilは、欧州向け天然ガス販売では石油価格連動へのこだわりも弱いため、アジア・日本向けLNG売買においても柔軟な価格体系を獲得できる可能性もある。 以上 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ? 14 ?
地域1 欧州
国1 ノルウェー
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 欧州,ノルウェー
2014/02/21 永井 一聡
Global Disclaimer(免責事項)

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