ページ番号1004749 更新日 平成30年2月16日

Petroleum Engineerの取り組む技術トレンド2017

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レポートID 1004749
作成日 2017-11-01 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 技術探鉱開発
著者 伊原 賢
著者直接入力
年度 2017
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 作成日: 2017/11/1 技術部: 伊原 賢 公開可 (世界石油工学者協会SPE) etroleum Engineerの取り組む技術トレンド2017 P 報告者は、米国テキサス州サンアントニオで開催された2017年SPE(Society of Petroleum Engineers:世界石油工学者協会、147ヶ国の会員数約14万3千人)の年次総会(Annual Technical Conference and Exhibition:ATCE)に参加し、最新の石油工学に係る情報を共有し、関係者とのネットワークを通じて、専門家から最新技術情報を得た。得られた情報を基に、Petroleum Engineerの取り組む技術トレンドを探った。エッセー形式で記載する。 総会のテーマは、Looking Back to Move Forward(過去を振り返り未来へ進む)。国際石油市場は相変わらず供給過剰の最中にあり、その過剰の解消には今まで以上に時間がかかるとの見方が広がる(国際エネルギー機関IEAの2017年10月12日発表の月刊石油市場報告によると、2018年に解消と予想)。油価下落と採掘コスト上昇の傾向、低炭素化社会への移行のなかで、損益分岐点として油価50ドル/バレル付近を意識した中で、OPECと非OPECが、また石油会社と石油サービス会社が共働しながら、中期の2022年頃を目途にした供給にどう立ち向かうのかが、石油産業の関心の高い課題の一つである。そのような背景から、テーマが決まったと見る。 シェール資源関連では、水平坑井、多段階の水圧破砕、マイクロサイスミックという要素技術の組み合わせの最適化の最前線を体感することができた。貯留層内のナノスケールでの可視化(検層ツールの垂直方向の感度向上)、フローモデルといった研究についての大学や石油サービス会社の発表は、資源開発現場への適用の様子が感じられた。シェール資源と言えば、サンアントニオからそれほど遠くないパーミアン堆積盆地やイーグルフォード・エリアが有名だ。特に「油価45ドル/バレルで何とかする北米の石油採掘」の様子が議論された。 風力や太陽光といった再生可能エネルギーの台頭もあろうが、世界における石油・天然ガスの一次エネルギー源に占める割合は半分を越え続け、原油需要は2030年には日量1.2億バレルに達するとも言われている。石油・天然ガスが世界の必要とする一次エネルギー源に占める割合は2040年位まではゆるがないであろう。本総会におけるパネルディスカッション、発表論文や展示を見聞きすることで、その実現に必要な技術の進展を見聞きできた。 ホームページ:www.spe.org/atce . はじめに 1近年、石油開発をめぐる環境の変化には、2010年からの油価の80~110米ドル/バレルの高値変動から2014年半ばから現状50米ドル/バレルのレベルへの下落、イージーオイル(在来型油田)の減退、中国・イ1/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 塔h需要市場の急成長から新常態への移行、技術者の人材入れ替え、低炭素化、油価下落下での資源ナショナリズムの行方などが挙げられる。 今後の原油需要に応えるには氷海や大水深(水深300メートル以深)での石油開発に加え、非在来型の油やガスの起源や生産技術を理解した上で、技術力・投資・人的資源の投入が必須となろう。日本国内でもメタンハイドレートやシェールオイルといった非在来型資源への注目が高まっている。 このような背景の中、報告者は、米国テキサス州・サンアントニオのダウンタウンに位置するヘンリーゴンザレス・コンベンションセンター(写真1)にて今年10月9日から10月11日にかけて開催された2017年SPEのATCEに参加し、最新の石油工学に係る情報を収集した。 ここで、石油工学とは、石油・天然ガスの掘削、油層管理、生産に関する技術の総称で、この工学なくして、地下の石油・天然ガス資源を地上に取り出すことはできないといっても過言ではない。SPEはその技術者集団だ。 出所:報告者撮影 写真1 ヘンリーゴンザレス・コンベンションセンターの外観 稿では、まず2017年SPEの年次総会の概要を述べる。次に年次総会で取り上げられ、筆者が興味 本をもったテーマでの議論を時系列に紹介する。 最後に、今回のSPE年次総会にて得られた情報を参考に、当面の可採埋蔵量の積み増しをコントロールすることになる石油開発技術のトレンドをまとめたい。 2/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 . 2017年SPE年次総会の概要 SPEが主催する情報交流の場は、過去の事実を議論するSPE Technical Conference(秋の年次総会ATCEほか)、現在の動向を議論するApplied Technology Workshop (ATW)、と未来の技術展開を議論するSPE Forumから構成される。 今年のSPE年次総会は94回目であり、世界中から約1万人の参加。発表論文・ポスターは430件(応募数2,521件)で、以下の7分野(1. Completions; 2. Drilling; 3. Health, Safety, Security, Environment, and Social Responsibility; 4. Management and Information; 5. Production and Operations; 6. Project, Facilities and Construction; 7. Reservoir Description and Dynamics)/計46の技術セッションと9の特別セッションに分かれて発表。今2017年は、1957年にSPEがAIME(American Institute of Mining and Metallurgical Engineers)から独立した組織になってから60周年である。展示会場は、13,935m2の広さで大小取り混ぜて、350社(20ヶ国)の参加であった(写真2~4)。 写真2 会場の入口 出所:報告者撮影 3/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ハ真3 展示会場の入口(内部は撮影禁止) 出所:報告者撮影 写真4 ポスター発表会場(技術セッションや特別セッション内は撮影禁止) 総会のテーマは、Looking Back to Move Forward(過去を振り返り未来へ進む)。国際石油市場は相変わらず供給過剰の最中にあり、その過剰の解消には今まで以上に時間がかかるとの見方が広がる(国際 出所:報告者撮影 4/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Gネルギー機関IEAの2017年10月12日発表の月刊石油市場報告によると、2018年に解消と予想)。油価下落と採掘コスト上昇の傾向、低炭素化社会への移行のなかで、損益分岐点として油価50ドル/バレル付近を意識した中で、OPECと非OPECが、また石油会社と石油サービス会社が共働しながら、中期の2022年頃を目途にした供給にどう立ち向かうのかが、石油産業の関心の高い課題の一つである。そのような背景から、テーマが決まったと見る。 シェール資源関連では、水平坑井、多段階の水圧破砕、マイクロサイスミックという要素技術の組み合わせの最適化の最前線を体感することができた。貯留層内のナノスケールでの可視化(検層ツールの垂直方向の感度向上)、フローモデルといった研究についての大学や石油サービス会社の発表は、資源開発現場への適用の様子が感じられた。シェール資源と言えば、サンアントニオからそれほど遠くないパーミアン堆積盆地やイーグルフォード・エリアが有名だ。特に「油価45ドル/バレルで何とかする北米の石油【油価45ドル/バレルで何とかする北米の石油採掘】 2014年半ばからの石油価格の下落以降、採掘操業の変化のペース(水平坑井の水平長とプロッパント量)が加速している。経済性向上の45%が構造的(石油価格の変動)、残り55%が周期的なことに起因している。周期的なことは、継続的な改善によるものだ。採掘事業のオペレーターはこれまで以上に設備投資の1ドル当たりの採掘量を増やしているが、その大半は採掘サービス部門のコスト削減による。 2018年、サービス部門プロバイダーはコストを上げる予定であり、これまでの3年間の収益は幾分低下しそうである。主要開発エリアでの産出がベストな坑井は現在の油価であっても経済性があるが、最良の坑井の大部分はパーミアン堆積盆地に存在する。より成熟した開発エリアでは、課題は「未仕上げ坑井の在庫」と「生産性の改善」だ。パーミアン堆積盆地の生産性は向上し続け、成熟したエリアは上限に達し、経済性は主に採掘コストによって変化する。イーグルフォードとバッケンの生産量は、2015年の初めの290万バレル/日のピークから2017年半ばに230万バレル/日に減少したが、パーミアン堆積盆地からの生産は同時期に100万バレル/日分増加した。 パーミアン堆積盆地からのシェールオイル生産は、現在の米国の石油生産のほぼ20%を占めている。最高の品質を持つコアエリアから優先的に開発され、排油面積の最大化が重視される。内Wolfcamp Delaware層における採掘活動の増加は、低品質のエリアを目標としている。2017年末の米原油生産量は、2017年前半の特にパーミアン堆積盆地、イーグルフォード、STACK(Sooner Trend Anadarko Basin Canadian and Kingfisher)、バッケンを中心にした掘削が増加し、約980万バレル/日に達すると推定されている。バッケンとイーグルフォードは収穫の時期を迎えた資源資産となっている。 展示会場では、ソフトウェアや装置などの自社製品の説明・デモに力を入れていたSchlumberger, Halliburton, Baker Hughes (GEの子会社), Weatherfordの4大石油開発サービス会社が対談スペースを設けていたが、報告者が参加した5年前(2012年)のサンアントニオでの同総会と比べると、展示規模はこぢんまりとしていたと感じた。石油会社の出展は、Saudi Aramco, Kuwait Oil Companyといった中東産油国の国営石油会社に限られていた。 2014年半ばからの油価下落は現在50ドル/バレルのレベルで下げ止まっているため、石油採掘業界にリストラと投資減をもたらした。現在業界に居る人たちとこれからの若者で業界を支えるには、各自が持5/21 採掘」の様子が議論された。 参考> <Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ツ知見を若者と共有・伝授すること、若者が石油開発に夢や強い関心を持つべく草の根の啓蒙活動を精力的に行うことが極めて重要である。2020年までに新規生産能力として必要とされる日量4,500万バレルを積み増しさせるには、環境派のNGOといった世論と理路整然とした透明性のある直接対話を通じて、負のイメージを和らげ、社会的受容性を高め、原油や天然ガスという人類にとってかけがえのないエネルギー源を供給してきた業界への理解と支援を勝ち取らねばならない。 そのためには、油やガスの起源や生産技術(図1)を理解し、技術力・投資・人的資源の投入が必須となる。SPEは世の中に対して、事実に基づき、中立で高度な石油工学(Petroleum Engineering)の知見を伝える使命がある。「負のイメージを良きものに変えるには時間がかかる。しかし、一旦得た良きイメージを失うのは簡単だ。」ということを肝に銘じる必要があろう。 シェールオイル 図1 油とガスの起源と生産技術 出所:奥井明彦(2012)ほかに基づき作成 力や太陽光といった再生可能エネルギーの台頭もあろうが、世界における石油・天然ガスの一次エ 風ネルギー源に占める割合は半分を越え続け、原油需要は2030年には日量1.2億バレルに達するとも言われている。石油・天然ガスが世界の必要とする一次エネルギー源に占める割合は2040年位まではゆるがないであろう。本総会におけるパネルディスカッション、発表論文や展示を見聞きすることで、その実現に必要な技術の進展を見聞きできた。 JOGMECからは、報告者、技術部の非在来型油ガス田技術課の古賀職員、技術部EOR課の伊藤・三6/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 辮E員の計4名が参加。日本からの発表は早大の古井准教授が「SPE187227: Lessons Learned from Evaluation of Frac-Pack Flow Performance before and after Full Clean-up for Subsea Wells in High-Permeability Gas Reservoirs」と題して講演した。10日夜に開催されたAnnual Reception and Banquetでは、テキサスA&M大の森田教授(元早大教授)がSPE Distinguished Membersを受賞した。来2018年の年次総会は、米国テキサス州のダラスで9月24日~9月26日の日程で開催予定である。 3. 2017年SPE年次総会の個別内容 10月9日(月)から10月11日(水)までの3日間は、パネルディカッション、技術セッション、特別セッションに参加すると共に、展示会場も見て回った。以下、パネルディカッションの概要、参加したセッションにおいて興味を引いた発表論文の概要を中心に記す。 10月9日(月)午前 ①オープニングセッション Sustainable Oil and Gas: Improving People’s Lives 午後 ②特別セッション1 Sustainable Development Technical Section: United Nations Sustainable Development Goals and the Oil and Gas Industry / 技術セッション4 Sand control / 技術セッション6 Frac modeling: from injection test to treatment simulation / 技術セッション10 Flow assurance ③展示会場 ④University Alumni Reception: The University of Tulsa ① オープニングセッション Sustainable Oil and Gas: Improving People’s Lives ? 石油と天然ガスは、人類にとって経済・環境両面から持続可能な資源となりうるかについてのパネルディスカッション ? 課題: コミュニケーション(業界と政府・利害関係者との関わり)、持続性のある開発、技術進歩に伴う開発(掘削仕上げ・生産・操業)コストの低減と生産性向上、環境との調和(社会的受容性を勝ち取る啓蒙・対話活動)がもたらす産業の変化とは? ? パネリストは、Franklin M. Orr, emeritus professor at Stanford University; David Hager, CEO of Devon Energy; Deborah Wince-Smith, president and CEO of the Council on Competitiveness; Khaled Al-Buraik, vice president of Drilling and Workover at Saudi Aramco; Lorenzo Simonelli, CEO of Baker Hughes, a GE companyの5名(写真5の左から右へ)。 7/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 出所:報告者撮影 写真5 オープニングセッション ? パネリスト達は、課題解決には、破壊的創造性による持続性の確保、経済面と環境面の両立、デジタル革命(センサー社会、サイバーセキュリティ)への取り組み、CO2マネージメントが重要と説いた。 ? 米国で非在来型ガス(タイトガス、コールベッドメタン、シェールガス)のガス全体生産量に占める割合は2040年に75%まで増加と予想。IEAの予測では、2035年時点で石油や天然ガスは世界のエネルギー源の52%を担う。そのためには、技術力・投資・人的資源の投入が必須となる。SPEは世の中に対して、事実に基づき、安全と環境保護の視点から、中立で高度な技術的知見を伝える使命がある(ロビー活動だけはダメ)。作業の安全性に対する過信は禁物。負のイメージを良きものに変えるには時間がかかる。しかし、良きイメージを失うのは簡単だ。技術者は現状の技術解説では、社会的受容性を勝ち取るのに十分ではないことを認識すべき。 ? 安全にかかる文化をその価値、行動をよく分析し、トップマネージメントが率先して、業界全体として、世の中から正のイメージで見られるように継続して、安全の文化を構築していくことが必要。安全に係る少数意見にも耳を傾ける必要がある。石油開発の安全管理は、トップマネージメントが率先して、地球環境保護の見地から、世論と透明性のある8/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 シ接対話を行うことで実現できる。 ② 特別セッション1 United Nations Sustainable Development Goals and the Oil and Gas Industry ? 国連の地球環境保護や持続性のある社会目標との関わりの中で石油天然ガス産業の将来をどう見るか? ? 米国内では現に発電・自動車に大きな変化が起きている。例えば、シェールガス革命で進む米国の自動車燃料のガスシフト。天然ガス火力発電の伸展。 ? 世界的には電気自動車EVのシェア拡大と石油の自動車用燃料としての立ち位置。モノの原料としての石油の利用拡大。 ? 一方、中国では2020年までに国内ガス生産が50%増との見方。非在来型ガスの占める割合は12%に。「シェール革命」が世界のエネルギー事情を一変させる可能性を指摘。 ? 将来の見通しには広い視野を持つ。地政学・マクロ経済・技術との関わりの中では、変化の小さなものは少ない。資源の多様化とサプライチェーンの確立が必要。 ? SPE 187227: 未固結砂岩の坑井仕上げにおいて、Frac Packは広く用いられる出砂対策法の一つ。穿孔部の有効浸透率の低下による高いスキンエフェクトが高流量のガス井などで報告されている。本発表では、高浸透性のガス層(1,050ミリダルシー)にHigh Rate Water PackとCased Hole Frac Packにて仕上げられた海底仕上げ井5坑に対してClean-up前後の産ガス挙動(Inflow Performance)を評価。両仕上げに有意な差なし。Clean-up直後と生産安定期での産ガス挙動にも、有意な差はなかった。流体の生産性障害の度合いを示すスキンファクターは、穿孔部の浸透性の低下を加味し、ダルシー則と非ダルシー則の両方から評価するのが有効なことを、坑井内の圧力・水ガス比の計測データから示した。早大の古井准教授(元ConocoPhillips社)の発表。 ? SPE 187254: Williston Central堆積盆地に位置するBakken / Three Forks両シェール層(1万2000坑以上の水平井が掘削)の油層・岩石力学データの多変数分析を実施。坑井の仕上げ法の違い(水圧破砕流体としてスリックウォーター主体、プロッパント多め術セッション6 Frac modeling: from injection test to treatment simulation 技術セッション4 Sand control 技9/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ネど)に係るビッグデータを分析して知識を取り出す。シェール内の流体の流れは、広範囲に水圧破砕を施した場合、井戸の位置/向き、貯留層、坑井仕上げ/刺激の相互関係が在来型油層よりも、はるかに複雑となる。パラメーターが、水圧破砕の各段のクラスター数、ショット密度、刺激された水平長さ、圧入流体とプロッパントの量、圧入圧力・レートと多いからだ。データ変換により、埋もれた情報を発掘し、人による分析では時間がかかる「意味あるパターン」の発掘を目指した。データ全体を見ると、スリックウォーターを用い、プロッパント密度1ポンド/ガロン(刺激された水平長さ当たり750~1,150ポンド/フィート)、圧入レート100バレル/分、水圧破砕の間隔200フィートの場合が、生産1年間の採掘コスト($/バレル)が最も経済的との結果を得た(生産増87%、採掘コスト54%減)。個別エリアの評価は今後の課題とのこと。Liberty Oilfield Services社の発表。 ? SPE 187229: 高圧の水平管(1.5~3MPa、内径6インチ)内の低液体ホールドアップ(管断面の液分割合)である気液二相流(窒素と鉱物油、stratified wavy flow, annular flow)の実験を247ケース実施。液体ホールドアップと圧力損失のデータを得て、市販シミュレータOLGAを含むEmpirical correlationやMechanistic modelによる計算結果と比較・検証した。あまり重要視されてこなかった気液界面の摩擦係数に新たな式を提唱した。タルサ大の研究プロジェクトTUFFP(Tulsa University Fluid Flow Projects)の発表。 術セッション10 Flow assurance 技 ③ 展示会場 ? 350社が出展した展示会場では、ソフトウェアや装置などの自社製品の説明・デモに力を入れていたSchlumberger, Halliburton, Baker Hughes (GEの子会社), Weatherfordの4大石油開発サービス会社が対談スペースを設けていたが、5年前のサンアントニオでの同総会と比べると、展示規模はこぢんまりとしていた。石油会社の出展は、Saudi Aramco, Kuwait Oil Companyといった中東産油国の国営石油会社に限られていた。 ? 掘削機器は、地域ごと・時々刻々と変化する自然環境を相手として、直接目視できない地中奥深くの状態をリアルタイムで把握して適当な処置を選択するという緻密で高度な技術が用いられていることを、実機を見ることによって実感した(例えば、Halliburton社の展示ブース)。 ? nano Activ HRT(展示ブース 2776): シェール層からの油の産出挙動は生産開始後、10/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 買膜獅ナ急減することが知られている。通常のプロッパントは水圧破砕されてできたシェール層の割れ目には充填されるものの、自然な(元ある)微細な割れ目のネットワークの85%に充填するには大きすぎるからだ。日産化学の米国子会社(ヒューストンのNissan Chemical America Corp.)が開発したnano Activ HRT粒子は通常のプロッパントの10万分の1のサイズ(径12ナノメートル:透過電子顕微鏡TEMで観察可)でコロイド状の分散液であり、ブラウン運動を呈す。そのため自然の微細な割れ目にも到達し充填されるため、油の分解・拡散(Diffusion-Driven Disjoining Pressure)を引き起こし、シェール内での油の流動範囲が広がり、油の生産減退が抑えられるというもの。2017年4月に実施したテキサス州Wolfberry層の2坑にnano Activ HRT粒子を適用したスタディでは、近傍井10坑と比較して54%と223%もの増油効果を得た。生産を続けるためのESPやサッカーロッドポンプといった人工採油法の適用時期も近傍井に対して数ヶ月遅らせ、操業費を削減できた。再度の水圧破砕よりも経済的としている。Austin Chalk / Buda油層やBudaガス層でも、産出量の大幅増加が確認できた。今後の更なるデータ蓄積による技術検証に期待が集まる。石油サービス大手ではないが、多くの聴衆を集めていた。www.nanoActiv.com ④ University Alumni Reception: University of Tulsa ? 9日夕にGrand Hyatt San Antonioにて開催されたタルサ大の石油工学科の同窓会(報告者は1989年~1991年に同大へ留学)に出席し、旧友や恩師と親交を深めた。2014年半ばからの油価下落は現在50ドル/バレルのレベルで下げ止まっているため、石油採掘業界にリストラと投資減をもたらしたものの、それにも耐える復元力(レジリエンス)を内に秘めた表情での歓談の輪が広がった(写真6、7)。オクラホマ州タルサにあるSPEのMid-Continent支部が100周年を迎えたこともその背景にあろう。 11/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 出所:報告者撮影 写真6 報告者とタルサ大留学時の恩師Brill名誉教授 タルサ大Sarica教授は、「Project, Facilities and Construction」分野の技術セッションの ? 写真7 報告者のタルサ大留学時の同窓生のタルサ大Sarica教授、Texas A&M大Alves教授 出所:報告者撮影 取りまとめを務めたとのこと。 12/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 0月10日(火)午前 ⑤技術セッション16 Fracturing fluid and proppant technology 午後 ⑥特別セッション4 Flow Assurance Technical Section: The Smarter Flow Assurance Path Toward Improved Offshore Production Economics ⑦技術セッション23 Completion optimization ⑧Annual Reception and Banquet ⑤ 技術セッション16 Fracturing fluid and proppant technology ? SPE 187329: 水分を主体とするスリックウォーターにて水圧破砕されてできたシェール層の割れ目に充填される「コーティングされたプロッパント」の低浸透性の30フィールド(オクラホマ州STACKシェールOsageプレイ、アルゼンチンNeuquen Basin、Permian Basin、Delaware BasinのWolfcampシェール、Williston BasinのTorquay層ほか)における性能(自己保持性、濡れ性改善、ダストコントロール)の評価。室内実験(12,500psi, 400oF、真水・高塩分濃度水)も実施。プロッパントのガスとの濡れ性改善にて、ガス産出に伴う大気中への「岩石のダスト」産出が抑えられたとのこと。当該プロッパントはガス産出中での自己保持性にも優れる(フラクチャーの伸長)。当該プロッパントは「コーティングなしのプロッパント」に比べ74%の増油効果(水生産減)があった。スリックウォーターには少量の窒素を混ぜると有効。今後の更なるデータ蓄積による技術検証を行う予定。Preferred Proppant社の発表。 ? SPE 187199: 米国エネルギー省DOEがスポンサーのフォーム(泡)状の天然ガスを用いた水圧破砕の実験。井戸元からの天然ガスを昇圧して用いることを想定。天然ガス(実験ではLNG)と増粘剤・界面活性剤・水と混合し、泡状の天然ガスの実フィールド適用(1,750 psi)時の水圧破砕流体としての特性(安定性、層流・乱流状態でのレオロジー)を把握。二酸化炭素や窒素を泡状にした水圧破砕流体と同等の特性を確認。今後の更なる実験データ蓄積による技術検証を行う予定。Southwest Research Institute とSchlumberger社の発表。 13/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ヮQ考> 【非在来型の石油・天然ガス資源の開発で生み出された価値:プロッパント、水圧破砕流体】 米国の石油生産量は2008年まで下げ止まらなかった(1995年860万バレル/日、2000年800万バレル/日、2008年690万バレル/日)のだが、2009年より一転して増産(2009年740万バレル/日、2010年770万バレル/日)に転じた。2年連続の増産は25年振りの快挙で、2008年の経済危機を考えると信じがたい事実。これに大きく貢献したのが、シェールオイルの生産だ。シェールオイルの生産にもシェールガス同様に水圧破砕技術が使われる。 水圧破砕と出来た割れ目の支持材(プロッパント)が、シェールオイルの貯留岩から坑井への流路を如何に確保するかの鍵となる技術であることは言うまでもない。高品質なプロッパントと増加する生産レートや総推定生産量との関係をイメージ化(図2)。シェールオイル開発の場合、油価が50ドル/バレル以上だと、内部利益率は急に上昇することが判ってきた。 図2 出所:SPE資料を基に作成 ノースダコタ州のバッケン、テキサス州のイーグルフォード、コロラド州のナイオブララという「タイトオイル」の開発が盛んになってきた。 開発課題には、貯留層の挙動把握、多段階水圧破砕の手順、水圧破砕後の戻り水(フローバック)と生産量の関係、水圧破砕の作業員の確保、坑井のモニタリング(圧力・温度)、地上の坑井位置の削減、フラクチャリング流体の選定が挙げられており、開発業者(石油会社)はベストプラクティスを求めつつ、石油サービス会社と協力して、開発を行っているところ。 Economics ? フローアシュアランスとは、管内の流体挙動制御あるいは生産流体の流路保全のことを指す。海底機器を介して信頼性を確保し、貯留層からの産出流体を経済的に洋上のホスト設備まで移送する、あるいは、逆に圧入用として海底下まで戻すソフト技術。貯留層流体の特性をよく理解し、生産流体の流路保全を化学・機械工学・熱力学の視点から検討・実施する。多相流挙動において検討する具体的な事象は、アスファルト/ワックス/スケール析出、ガスハイドレート、腐食、伝熱、砂の産出、油と水のエマルジョン、スラグ流、機械的侵食や損傷が挙げられる。 ? 具体的には貯留層流体と海水の温度差(ブラジル86℃/4℃、メキシコ湾の高温高圧 特別セッション4 The Smarter Flow Assurance Path Toward Improved Offshore Production ⑥14/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 32℃/15℃)がもたらす相挙動の変化。丘谷形状パイプラインや水平坑井内の多相流体挙動解析が大事な要素技術。 ? 解析ソフトウェア(OLGA, STAR, Oilphase, PIPESYS, PIPESIM, Pipephaseほか)を用いて、パイプ径の設定、間欠流(スラグ流)の発生予測、シャットインあるいはリスタート時という過渡状態における流体挙動予測を、操業のガイドラインへの指針とする。 ? 将来の課題: 長距離タイバック、1,000メートル以深の大水深、パイプの保温(二重管/pipe-in-pipe)、詳細な流体挙動予測の精度向上。 ⑦ 技術セッション23 Completion optimization ? SPE 187446: カナダの上部・下部モントニー・シェールガス層における坑井仕上げの最適化(シミュレーションと統計処理)。ケーシング仕上げされた水平坑井296坑の仕上げデータを統計処理した結果を、有限要素法による3次元フラクチャーモデルと比較検証した。比較パラメーターは破砕ステージ毎のクラスター数、プロッパント量の変化、水圧破砕流体量、クラスターの間隔、プロッパントのタイプ、ガスの生産挙動とした。主な比較検証結果として、破砕ステージ毎のクラスター数を少なくし、プロッパント量を増やし、水圧破砕流体量を減らすと、クラスター毎の累計ガス生産量が増えた。上部モントニー層では破砕ステージ毎のクラスター数が3の場合、クラスター毎の累計ガス生産量が一番多かった。下部モントニー層の場合、上部に比べフラクチャーの伸展が小さかった。また、同層ではフラクチャーの上下方向の広がりが大きく、大部分がシェールガス貯留層を超える結果が得られた。North Oil Company, Missouri University of Science & Technology, Britt Rock Mechanics Laboratoryの発表。 ? SPE 187315: 2011年から2016年にかけてガス産出量が半減したHaynesvilleシェールガス層における坑井仕上げの最適化。最適化のパラメーターは水平長、プロッパント量及びタイプ、破砕流体。分解性プラグにより水圧破砕時間の短縮も図られた。最近の傾向としては、フラクチャーを伸長しプロッパント量を増やし、破砕された割れ目の導通性を確保することで生産減退を抑えている。破砕流体は真水を増やし高分子の添加物を減らした方が、生産性向上の効果があった。坑井内からの流出量をコントロールする坑口でのチョークサイズの調整も効果があった。Halliburton社とCovey Park Energyの発表。 ? SPE 187245: 水圧破砕後に行うフローバック(坑井内から地層に浸み込まなかった破15/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 モ流体を排出させる作業)期間と生産開始6~9ヶ月の間に、坑井内からプロッパントが出てくる量を軽減し、操業コスト低減につなげる坑井仕上げ技術(Re-closeable fracture sleeves: Open-Frac-Close)の紹介。Viewfield Bakken, Flat Lake Torquay, Midale, Shaunavon各層で適用実績あり。Crescent Point EnergyとNCS Multistage社の発表。 ⑧ Annual Reception and Banquet ? 出席者約900名(写真8)。 写真8 会場前で報告者とスタンフォード大のHorne教授、同大Aziz名誉教授夫妻 出所:報告者撮影 Technical & Professional Awards Presentation ? ? テキサスA&M大の森田教授(元早大教授)がSPE Distinguished Membersを受賞された(写真9)。 16/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ハ真9 SPE会長Janeen Judahと森田教授 出所: 報告者撮影 10月11日(水)午前 ⑨特別セッション8 TAMEST: Environmental and Community Impacts of Shale Oil and Gas Development in Texas ? A Peer-Reviewed Scientific Report 午後 ⑩ 技術セッション39 Production Optimization ⑨ 特別セッション8 TAMEST: Environmental and Community Impacts of Shale Oil and Gas Development in Texas ? テキサス州におけるシェール資源開発の環境及び地域社会への影響評価レポート(TAMEST Shale Task Force Report)の紹介。レポートの取りまとめは、ヒューストン大のChristine Ehlig-Economides教授。 www.tamest.org/shaletaskforce TAMEST: The Academy of Medicine, Engineering & Science of Texas ? テキサス州はシェール革命の恩恵を受けている。シェール資源の開発エリアには、Anadarko Basin, Permian Basin, Barnett, Eagle Ford, Haynesvilleがある。テキサス州は85%の郡(254郡中、215郡)に25万坑もの油ガス井が掘削されている。2011年以降、同州の原油生産量は倍(約300万バレル/日)になり、米国における油ガス生産の約三分の一を占めるようになり、2016年には17億ドルもの税収が同州の学校教育に使われている。 17/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 TAMEST Shale Task Force Reportでは、地震(Seismicity)、地面(Land)、大気(Air)、水(Water)、輸送(Transportation)、地域社会(Community)の6項目への影響を評価した。以下、各論を記す。 ? 地震: マグニチュード3以上の地震は、2008年までは年2回ほどであったが、その後年12~15回に増えた。油ガス生産に伴う坑廃水の地下圧入が関係していると言われる。水圧破砕との関係性は低い。テキサス州内の地震観測点を、18ヶ所から43ヶ所に増やす予定。地震発生地点に近いところでの坑廃水の圧入井には、規制当局からの特別認可が必要。 ? 地面: 油ガス井開発により2種の動物(Dunes Sagebrush Lizard/とかげ、Lesser Prairie Chicken/野鶏)が危険にさらされている。土地の95%が私有地のため、データ収集が難しい。水平坑井や単独坑口位置から複数井の掘削、土地の測線やエコシステムの調査が望まれている。 ? 大気: 油ガス生産において、大気中へのメタンやCO2の排出量の半分は5%の業者によるものだ。生産現場では、バルブからの漏洩や生産井立ち上げ時におけるメタンやCO2の排出を検知する赤外線カメラの導入が図られている。人体への影響データは少ない。 ? 水: 水圧破砕では一坑当たり100万~500万ガロン(1ガロン=3.785リットル)の水が使われている。州全体の水使用の1%に相当。水圧破砕水には真水より塩分濃度の高い水(brackish water、生活用水ではない)や水の再利用が推奨されている。100坑あたり5坑程度で指摘されている「飲料水の汚染となる水圧破砕水の地面への漏えい・廃棄」は、厳しい規制の対象となっている。 ? 輸送: 油ガス田開発に伴う道路破損・劣化の損害額は年15~20億ドルに上る。坑井掘削エリアでは大型トラックの機材輸送増加に伴い、交通量が75%も増えたところがある。道路補修や交通規制が必要。 ? 地域社会: シェール開発が近い地域社会には、掘削に伴う土地のリースや税収増に伴う教育・医療サービス向上というプラス面と、交通量増大、騒音、安全や環境面の不安というマイナス面が指摘される。地域社会全体として、経済面の恩恵は大きいが、シェール開発の拡大には反対の姿勢をとろうとする(setback distanceの確保)。さらなる社会科学的な調査に基づく、地域社会毎にきめ細やかな組織的奉仕(ケア)が必要。 18/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 ヮQ考> 【水圧破砕におけるガスとフラクチャリング流体の動きのイメージ】 フラクチャリング流体の取り扱いについては、大量の水(1坑井あたり3,000~10,000m3)の利用に対する配慮と、水確保に関する不安材料解消の両面から、水圧破砕後に地上に戻る水(フローバック)を処理して再利用することが主流になりつつある(図3)。 ⑩ 技術セッション39 Production Optimization ? SPE 187104: Permian Basinにおいて、多段階の水圧破砕後の坑内作業(フラクチャー・プラグの掘り抜き、フローバック、坑内クリーニング)の最適化を図り、水平坑井からの長期の油ガスの生産性を確保。プロッパントが充填されていないフラクチャーと坑内との導通性確保を目指す。坑内での固形物沈殿やスケール析出、岩石の不安性等のリスクを回避するような坑内作業のワークフロー(作業条件の範囲:坑内圧と生産レートの関係でプロッパントが安定な範囲)をジオメカ及び多相流モデルと50坑井のモニタリングデータから導いた。Schlumberger社の発表。 ? SPE 187106: マーシェラス・シェールからの水とガスの生産データ(1ヶ月以内のフローバック時と生産初期の1~3年、ドライ・ウェットガス、180坑)をデータマイニングの手法19/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 pい、時空間的に分析。当該シェールにおける産出ガス・水圧破砕流体・産出水(フローバック)の流動メカニズム(例えば、シェールの膨潤と界面張力の関係)の解明を試みた。ウェットガスではプロ―バック水の回収が多いほど、初期の産出ガスレートは高くなった。ドライガスでは反対の結果が得られた。生産1年目は、水はガス相に影響されずに坑内に出てくるが、2~3年目になると、ガス相の拡張によって、水が坑内に出てくると考えられる。ペンシルベニア州立大とExxonMobil社の発表。 ? SPE 187157: 油ガス井の生産において、微粒子の産出はしばしば見られる現象(例えば酸処理の後)。しかしながら、コア試験による粉砕された微粒子の移動予測は難しい。粉砕された微粒子の移動は、産出指数PIの低下をもたらす。西アフリカの某フィールドから得られたコアを用い、非ダルシー流の影響を排除し、圧入量と時間を増やしたコア実験を実施したところ、微粒子の移動が確認できた。Chevron社の発表。 現在、在来型石油埋蔵量の大半(70%弱)が産油国のNOCに握られている環境下では、IOCや独立系石油会社(インデペンデント)は、新規油田開発よりも既発見油田からの生産促進に軸足を置かざるを得ず、投資機会は縮小していると考える。縮小する投資機会に対応した開発技術のトレンドを整理するには、石油価格変動下における石油開発技術の適用とそれを担う人材確保の行方という観点から物事を分析する必要がある。今回のSPE年次総会からの情報を基に技術トレンドを考えてみた。 SPE年次総会は言うまでもなく、石油工学者(Petroleum Engineers)にとって1年で最大の展示を備えた学会で、学術的にも最も権威があると言われている。今回も米国の大学を中心に、多くの大学院生が発表を行っていたが、英語も流暢で論理構成もしっかりしており、業界の技術者の裾野の広がりは世界的に維持できていると感じた。 SPE年次総会の一環として10月9日夕に開催されたタルサ大の石油工学科の同窓会に出席し、旧友や恩師と親交を深めた。2014年半ばからの油価下落は、石油採掘業界にリストラと投資減をもたらしているが、技術発展による業界の未来を語り、歓談の輪が広がった。 展示会場では、ソフトウェアや装置などの自社製品の説明・デモに力を入れていたSchlumberger, Halliburton, GE (Baker Hughes), Weatherfordの4大石油開発サービス会社が対談スペースを設けていたが、5年前のサンアントニオでの同総会と比べると、展示規模はこぢんまりとしていた。石油会社の出店は、Saudi Aramco, Kuwait Oil Companyといった中東産油国の国営石油会社に限られていた。 技術発表では、新規油田開発よりも既発見油田からの回収率向上や生産効率向上を目指した技術(イ20/21 . 所感 4Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 塔eリジェントウェル、EOR/IOR、水平坑井、多段階の水圧破砕)の適用や非在来型資源(タイトオイル、シェールガス)の開発に軸足を移している。油価の長期的な動きを十分意識しつつ、開発資材コストの高騰と、改良・開発された技術の適用の度合いが、当面の可採埋蔵量の積み増しをコントロールすることになる。 年次総会では、例年2日目夜にSPE主催の懇親会Annual Reception and Banquetが催される。石油・天然ガスの掘削、油層管理、生産に関する技術はメジャーのみならず、可採埋蔵量の65-70%を支配する産油国の国営石油会社、インド・中国ほかへと、全世界的な広がりを見せている。SPE会長の挨拶も、石油開発技術のグローバル化を強く意識し、環境対策をとりつつ、可採埋蔵量の積み増しを着実に進め、石油需要の伸びにも応える供給努力を続け、世の中から良いイメージをもたれるようにしたいとのメッセージであった。 SPEのみならず、AAPG(地質)、SEG(物探)などの技術会議に出て、最新動向を肌で感じ、かつ、発表を行うことは大変貴重な経験であり、JOGMEC技術者の認知・技術レベルの底上げには欠かせないと考える。 来2018年の年次総会は、米国テキサス州ダラスのKay Bailey Hutchison Convention Centerで9月SPE-ATCE2017 Conference Program: the mobile app searched "ATCE 2017" in the Apple store. 以上 24日~9月26日の日程で開催予定である。 参考資料> <SPE-ATCE2017 Conference Program: 冊子 21/21 Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)技術部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
地域1 北米
国1 米国
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 北米,米国
2017/11/01 伊原 賢
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