ページ番号1007895 更新日 平成31年10月18日

ブラジル:第16次ライセンスラウンド、プレソルトエリア周辺鉱区に関心集中

レポート属性
レポートID 1007895
作成日 2019-10-18 00:00:00 +0900
更新日 2019-10-18 10:27:29 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 探鉱開発
著者 舩木 弥和子
著者直接入力
年度 2019
Vol
No
ページ数 4
抽出データ
地域1 中南米
国1 ブラジル
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中南米,ブラジル
2019/10/18 舩木 弥和子
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概要

ANP(ブラジル国家石油庁)は、2019年10月10日に5堆積盆地の36鉱区を対象に第16次ライセンスラウンドを実施した。メジャー企業を中心に11社が入札、10社がCampos BasinとSantos Basinのプレソルトエリア周辺の12鉱区を落札した。サインボーナスは合計で89億2,000万レアル(22億ドル)となった。メジャー企業を中心にプレソルトエリアの周辺鉱区に札を入れるという傾向は第14次、第15次ライセンスラウンドと変わりがなく、入札を行った企業の顔ぶれにも大きな変化はなかった。

(ANP website、Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas他)


ANP(ブラジル国家石油庁)は、2019年10月10日に5堆積盆地の36鉱区(総面積29,300平方キロメートル)を対象に第16次ライセンスラウンドを実施した。11社が入札、10社がCampos BasinとSantos Basinのプレソルトエリア周辺の12鉱区(11,800平方キロメートル)を落札した(表1)。サインボーナスは合計で89億2,000万レアル(22億ドル)となり、探鉱の第1フェーズだけで4億ドル以上が投じられる見通しである。2020年2月14日に契約が締結される予定となっている。

対象鉱区の内訳はCampos Basin13鉱区、Camamu-Almada Basin4鉱区、Jacuípe Basin3鉱区、Pernambuco-Paraíba Basin5鉱区、Santos Basin11鉱区となっていたが、Campos BasinとSantos Basinのプレソルトエリア周辺鉱区に石油会社の関心が集中し、他の堆積盆地の鉱区には札が入らなかった。

最も多く札が入ったのはCampos Basin、C-M-661 Blockで3件の入札があり、C-M-541、C-M-659、C-M-713の3鉱区にはそれぞれ2件ずつ札が入った。その他の鉱区には1件ずつ入札があった。

サインボーナスが最も高額であった鉱区は、Campos Basin、C-M-541 Blockで、Total/Qatar Petroleum/Petronasが40.29億レアル(9.81億ドル)で落札した。同鉱区にはNemo構造が存在し、原始埋蔵量は68.7億バレルと推定されている。

入札参加企業は、8月23日にBP、Chevron、CNOOC、Ecopetrol、Equinor、ExxonMobil、Karoon、Petrobras、Qatar Petroleum、Repsol、Shell、Totalの12社が、9月16日にEnauta、Murphy、Petrogal、Petronas、Wintershall Deaの5社が入札に参加することをANPが承認していた。しかし、実際に札を入れたのは表1にあるような9か国11社となり、CNOOC、Murphy等6社は札を入れなかった。

会社別では、Chevron がWintershall、Repsol、Shell、Qatar Petroleumとコンソーシアムを組み、6鉱区に入札、うちS-M-766、C-M-845、C-M-825、C-M-713、C-M-659の4鉱区を落札した。Chevronのスポークスマンは「ブラジルのプレソルト、ポストソルトには世界規模の石油・ガスの埋蔵があり、Chevronの中南米のポートフォリオの中で重要な位置づけにある。Chevronは深海開発に関する技術、経験に自信を持っており、ブラジルの石油・ガス産業発展に貢献していく」と語った。

2017年の第14次ライセンスラウンド、2018年の第15次ライセンスラウンドでCampos Basinの有望鉱区に複数の入札を行ったものの1鉱区も落札できなかったTotalは、C-M-541 Blockを今回のライセンスラウンドのサインボーナス最高額で落札した。

一方で、第14次、第15次ライセンスラウンドで多くの鉱区を落札した企業のうち、ExxonMobilはCampos BasinのC-M-479 Blockにのみ札を入れ、これを落札、Equinorは3鉱区に札を入れたが、1鉱区も落札できなかった。

国営石油会社では、PetrobrasがCampos Basinの2鉱区に入札、1鉱区のみを落札するという通常よりも的を絞った入札を行ったのに対し、PetronasがCampos Basinの4鉱区に札を入れ、3鉱区を落札した。このうち、C-M-661、C-M-715 BlockについてはPetronasが権益100%を保有し、オペレーターを務める。Qatar PetroleumもShell、TotalのパートナーとしてCampos Basinの4鉱区に札を入れ、3鉱区を落札した。

 

表1. 第16次ライセンスラウンド結果
Basin 鉱区 入札企業・コンソーシアム(太字:落札企業・コンソーシアム) サインボーナス
Campos C-M-477 Petrobras*(70%)、BP(30%) 20.45億レアル
C-M-541 Total*(40%)、Petronas(20%)、Qatar Petroleum(40%) 40.29億レアル
Petrobras*(80%)、Equinor(20%)
C-M-659 Shell*(40%)、Qatar Petroleum(25%)、Chevron(35%) 7.14億レアル
Petronas*(100%)
C-M-479 ExxonMobil*(100%) 0.25億レアル
C-M-661 Petronas*(100%) 11.16億レアル
BP*(70%)、Equinor(30%)
Shell*(40%)、Qatar Petroleum(25%)、Chevron(35%)
C-M-715 Petronas*(100%) 0.25億レアル
C-M-713 Shell*(40%)、Qatar Petroleum(25%)、Chevron(35%) 5.51億レアル
BP*(62.5%)、Equinor(37.5%)
C-M-795 Repsol*(100%) 0.10億レアル
C-M-825 Repsol*(60%)、Chevron(40%) 0.12億レアル
C-M-845 Chevron*(40%)、Wintershall DEA(20%)、Repsol(40%) 0.27億レアル
Santos S-M-1500 BP*(100%) 3.08億レアル
S-M-766 Chevron*(40%)、Wintershall DEA(20%)、Repsol(40%) 0.54億レアル
合計 89.2億レアル

ANP websiteを基に作成


図1.第16次ライセンスラウンドCampos Basin対象鉱区図 (出所:ANP website)
図1. 第16次ライセンスラウンドCampos Basin対象鉱区図 出所:ANP website

図2.第16次ライセンスラウンドSantos Basin対象鉱区図 (出所:ANP website)
図2. 第16次ライセンスラウンドSantos Basin対象鉱区図 出所:ANP website

このように、メジャー企業を中心にプレソルトエリアの周辺鉱区に札を入れるという傾向は第14次、第15次ライセンスラウンドと変わりがなく、入札を行った企業の顔ぶれにも大きな変化はなかった。

ANPは、今回の入札によりRio de Janeiro州やSao Paulo州沖にプラットフォーム3~4基が設置され、40~50万b/dが生産され、1,000億レアルの税収を生むと見込んでいる。

ブラジル政府は11月6日にTransfer of Rightsエリアの入札、7日に第6次PSラウンドを実施する計画だ。今回の入札でサインボーナス最高額でC-M-541 Blockを落札したTotalのCEO、Patrick Pouyanne氏はTransfer of Rightsエリアの入札には参加しないことを表明している。

 

表2. ブラジル ライセンスラウンド結果一覧
(サインボーナスの単位:百万ドル)
ライセンスラウンド 年月 落札鉱区数 入札企業数 サインボーナス
第1次 1999/6 12 14 181
第2次 2000/6 21 27 260
第3次 2001/6 34 26 243
第4次 2002/6 21 17 34
第5次 2003/8 101 6 9
第6次 2004/8 154 21 221
第7次 2005/10 251 32 472
第9次 2007/11 117 42 1,200
第10次 2008/12 54 23 38
第11次 2013/5 142 39 1,408
第12次 2013/11 72 12 71
第13次 2015/10 37 17 31
第14次 2017/9 37 20 1,200
第15次 2018/3 22 13 2,424
第16次 2019/10 12 11 2,200

出所:ANP website他を基に作成

(注) 2006年11月に実施された第8 次ライセンスラウンドは、入札件数を制限する規則を導入したところ、Petrobrasのエンジニアで組織する労働組合AEPET等が自由競争やPetrobras、政府の利益を害すると反対して裁判所に提訴、裁判所の裁定で開始後に中止された。また、サインボーナスは各時点の為替レートで換算した。


以上

(この報告は2019年10月15日時点のものです)

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