ページ番号1008771 更新日 令和2年5月28日

海外における学会等へのブース出展実績(2019年度)

レポート属性
レポートID 1008771
作成日 2020-05-28 00:00:00 +0900
更新日 2020-05-28 09:33:48 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 技術
著者
著者直接入力 島田 忠明/門田 倫佳/日下 浩隆
年度 2020
Vol
No
ページ数 9
抽出データ
地域1 グローバル
国1
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 グローバル
2020/05/28 島田 忠明/門田 倫佳/日下 浩隆
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概要

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)管理・研修部普及促進課では、機構技術センターで行っている調査・研究成果の発信・アピールや普及促進の企画・推進などの実務を担っている。主な手段としては、技術本部年報の発行、成果報告会のひとつであるJOGMEC-TRCウィークの運営、そして海外で開催される学術大会等においてブースを出展し、研究成果等を来訪者に紹介することである。今回は2019年度に実施した3件の大会におけるブース出展の概要について報告する。


1. CMP2019

2019年6月19~22日にメキシコ・レオン市において、Congreso Mexicano del Petroleo 2019(CMP2019)が開催された。参加者数は約7千人、出展企業は160社以上に上る。メキシコでは毎年開催されている大会で、場所もメキシコシティに限らずモンテレイやアカプルコ、レオンなど同国内の各地で開催される。この大会に機構は連続して国際石油開発帝石株式会社(INPEX)と共同で出展している。アピールする相手は、まずはメキシコ国営石油会社(PEMEX)であり、彼らに対して機構が取り組んでいる技術を紹介し、共同出展者であるINPEXの活動を側面から支援することで、INPEXなど日本企業による将来の権益獲得につなげることを目指している。

CMP2019の大会で紹介した案件は、プロモーション段階にある随伴水処理技術や、スラッジ削減技術、CO2関連のCO2-EOR、CO2分離膜などである(これらの各技術は「環境対策グランドデザインのご紹介」https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1004762/1007617.htmlを参照)。この中でも随伴水処理技術は簡易なデモンストレーション用装置を持ち込み、顔料を混ぜた水を処理し透明になるところを見せることで多くの来訪者の関心を引いた(写真1)。来訪者の中にはゴルフ場の支配人の姿もあり、彼らはゴルフ場の池の水をいかにして浄化するかという課題を抱えており、この水処理技術に大いなる興味を持ったようである。

写真1 水処理技術のデモンストレーション装置
写真1 水処理技術のデモンストレーション装置
顔料を混ぜた水(左のポリタンク)が透明になり右のアクリルケースに流れ出る。

2018年12月にメキシコでは大統領選挙が行われ、政権交代があった。この政権交代に伴い、PEMEXの幹部にも大幅な交代があったこともあり、今回のブース出展においてはPEMEXの幹部に対して機構の業務内容等を伝えることも重要なミッションとなった。現地駐在職員の活躍もあり、PEMEXの探鉱開発部門であるPEMEX E&Pのエルナンド・ロマノ社長、およびフランシスコ・ロペス副社長(技術担当)をブースに招き入れることができ、機構の業務や水処理技術、CO2-EORへの取り組みなどを紹介した(写真2)。さらにエネルギー省のミゲル・マーシェル次官に対しても業務内容を紹介することができた。これらの他にもPEMEX関係者の来訪があり、機構の業務内容や技術力の情報を彼らにインプットすることができたものと思われる。

写真2 ブースを訪問したPEMEX E&P副社長のフランシスコ・ロペス氏
写真2 ブースを訪問したPEMEX E&P副社長のフランシスコ・ロペス氏
水処理技術デモンストレーション装置の視察

政権交代があったものの、展示会の雰囲気はこれまでと変わることはなく、ラテンの気質ということか夕方になるとあちらこちらのブースでワインやテキーラが来訪者に振る舞われ、おおよそ午後4時以降は「角打ち」状態となり、「親交」を深める場となった。


2. ADIPEC2019

Abu Dhabi International Petroleum Exhibition and Conference(ADIPEC)は1984年に第1回の大会が開催され、2012年までは隔年の開催であったが2013年からは毎年の開催となっている。2000年代前半まではカンファレンスというより展示が主体であったが、今ではパネルセッションやテクニカルセッションも豊富で、大会参加者数は14~15万人、出展社数も2000社以上に上り、世界でも最大級の大会となっている。アブダビは依然として資源外交上の重要なターゲットのひとつであり、機構の有する技術力などをアブダビ国営石油会社ADNOCに対してアピールすべく、石油公団時代の1998年から毎回出展している。2019年は前年に引き続いてアブダビ石油株式会社、コスモエネルギー開発株式会社、JX石油開発株式会社との共同出展となった(写真3)。共同出展者も自身の業務や取り組みを紹介することで、機構とともに対外発信の相乗効果を狙ったものである。

写真3 ADIPEC2019におけるブース全景
写真3 ADIPEC2019におけるブース全景
アブダビ石油、コスモエネルギー開発、JX石油開発との共同出展

機構の出展内容は、アブダビに関連した技術を中心とし、随伴水処理技術、スラッジ削減技術、デジタル技術、CO2関連技術、ジオメカニクスなどをパネルおよびスライドにして来訪者にアピールした。中でも随伴水処理技術は多くのADNOC関係者の関心を引き、その水処理の中核となるセラミック膜の能力はどれほどのものかなど具体的な質問もあった。

 

また、出展だけでなく、パネルにも登壇し、機構のプレゼンス向上に貢献すべく努めている。内田副理事長(当時)は「The future of energy & the role of oil and gas」のセッションに登壇、日本のエネルギーミックス、CO2削減の目標を紹介した上で、今後も炭化水素は重要であること、ガスの重要性に鑑み機構のLNGに対する取り組みを紹介した。さらに水素のポテンシャルにも触れ、水素の供給地と需要地の地理的隔絶、水素関連インフラの整備などの課題についても言及した(写真4)。江波戸技術本部長は「Unconventional-the next step change」のテクニカルパネルに登壇し、水圧破砕の可視化実験やマイクロサイスミックデータの処理技術などを例としてあげながら、シェール開発の不確実性を減じる機構の技術開発を紹介した(写真5)。

写真4 パネルディスカッションに登壇した内田副理事長(当時)
写真4 パネルディスカッションに登壇した内田副理事長(当時)
(中央および奥のモニター画面)
写真5 テクニカルセッションに登壇した江波戸本部長
写真5 テクニカルセッションに登壇した江波戸本部長
機構の非在来関連研究を紹介

3. IPTC2020

International Petroleum Technology Conference(IPTC)はAAPG、SPE、SEGおよびEAGEという石油開発技術の学会がスポンサーとなって開催される総合的な学術大会である。アジアと中東で交互に開催されており、2019年3月の北京大会に続いて2020年1月13~15日にサウジアラビア・ダーランにて開催された。IPTCにはこれまでにもブース出展し、業務概要や取り組み内容を紹介・アピール、それが外国石油会社や国営石油会社と対話のきっかけとなったこともある大会である。

2019年12月には米国によるイラン革命防衛隊司令官殺害という事件が起こり、1月になるとイランがイラク領内にある米軍基地に報復するなど、開幕直前に湾岸地域の緊張が高まった。このため参加者の減少が予想されたが、蓋を開けてみるとIPTCの歴代の大会においても最大の参加者(約1万8千人)となり、展示ホールも多くの来訪者でにぎわった(写真6)。

写真6 IPTC2020における出展ホール
写真6 IPTC2020における出展ホール
初日のオープニング後における機構ブース周辺

機構のブースにも多くの方が訪問した。訪問者のおよそ半数は地元サウジアラムコの技術者であり、彼らの一番の関心は水処理技術で、彼らとの対話を通じてサウジアラビアの現場における随伴水処理に関する課題を聞くことができた。今後はこのIPTC2020で得た情報をアラムコとの対話の中で生かしていくことを考えることができ、出展は有意義なものであったと思料する。

また、サウジ鉱物資源省から2005年の産油国技術者研修(掘削マネジメントコース)に参加したという技術者の来訪があった。さらに1992年の油層コース参加者(現在はサウジアラムコの社員)、2019年の探鉱地質コースに参加したADNOC技術者もブースを訪問してくれた。あらためて同技術者研修参加者との関係が途切れることのないよう、関係維持に努めることの重要性を認識した。

 

さらに、機構技術センター職員がe-Posterにて超臨界水を用いた超重質油の改質技術の技術発表も行った。発表時間はおよそ15分という短時間で聴講者も少数であったが、活発な質疑応答もあり、有意義な発表であったと思われる(写真7)。

写真7 IPTC2020におけるe-Poster発表
写真7 IPTC2020におけるe-Poster発表
超臨界水を用いた超重質油の改質技術のプレゼンテーション
写真8 バッジを所持していない珍客(IPTC2020)
写真8 バッジを所持していない珍客(IPTC2020)
スナックを供するブースもあり、そのおこぼれ目当てか。

4. 終わりに

2019年度は3件の大会にブース出展し、それぞれPEMEX、ADNOC、サウジアラムコという国営石油会社の技術者を中心に機構の業務内容などを紹介することができた。またADIPECにおけるパネル登壇によって、石油開発業界におけるプレゼンス向上にも貢献できたのではないかと思っている。

2020年度も引き続きブース出展することで、機構のアピールを行っていく方針である。なお新型コロナウイルスの影響により、予定通りの開催となるか不確実な部分があるが、メキシコ・モンテレイで開催予定のCMP2020(当初6月の開催が9月30日~10月3日に延期)、ADIPEC2020(11月9~12日:アブダビ)、IPTC2021(3月23~25日:クアラルンプール)に出展する予定である。これらの大会に参加される方は、ぜひ機構ブースにも足を運んでいただきたい。


以上

(この報告は2020年5月28日時点のものです)

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