ページ番号1009283 更新日 令和4年3月3日

海外展示会WPC2021(The 23rd World Petroleum Congress)への出展

レポート属性
レポートID 1009283
作成日 2022-03-03 00:00:00 +0900
更新日 2022-03-03 09:58:41 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 技術探鉱開発
著者
著者直接入力 稲田 徳弘
年度 2021
Vol
No
ページ数 4
抽出データ
地域1 北米
国1 米国
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 北米,米国
2022/03/03 稲田 徳弘
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概要

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)では、海外でのエネルギー関連展示会への出展をしています。WPCは3年に一度開催される世界石油会議であり、JOGMECは(石油公団時代も含め)2008年の第19回マドリード大会以降、連続して出展しています。ここでは、WPC2021でのJOGMECの活動についてご紹介します。

 

1. 海外展示会出展の目的

JOGMECの出展する海外展示会では、JOGMECおよび民間共同出展者の技術や取組みを紹介し、我が国企業の技術力のアピールと、プレゼンス向上を目指しています。また、併催される国際会議に参加し現地での情報収集やセッションでの発表を行うとともに、主要国との資源外交も積極的に展開することとしています。

 

2. JOGMECのブース概要

WPC2021は、アメリカ合衆国 テキサス州ヒューストン市のGeorge R. Brown Convention Centerで開催されました。JOGMECのブースは、正面入り口から突き当たったNASAブースの左、Petrobrasブースを挟んだ場所でした。ブースは、赤と基調としたシンプルなデザインの4つのパネルを、四方から来訪者が入りやすい位置に配置し、また、外側にはモニターを設け、各種紹介映像によりJOGMECのアピールを図りました。

JOGMEC ブース
JOGMECブース

3. 出展コンテンツと来訪者

JOGMECが今回出展した内容は、(1)機構紹介、(2)カーボンニュートラルイニシアティブの紹介、(3)CCSへの取組み、(4)セラミック膜随伴水処理技術、(5)ゼオライト膜を用いたCO2分離技術、(6)石灰質ナンノ化石の自動同定に基づく年代測定を代表とするデジタルトランスフォーメーションへの取組み、(7)フラクチャリング可視化技術・観測技術・リザバーシミュレーション技術を代表とするシェール開発エンジニアリングの取組み、などをパネルで紹介しました。

当ブースの来訪者は、3日間で約110名程度でした。主な来訪者は、ベンダー、ベンチャー企業、日本企業のほか、研修事業への参加者OBなど過去に機構の事業に関係された方々であり、特にCN関連事業に関する展示に関心を示していました。また、NHKと中東のOil Gas News Publicationsへのメディア対応も行いました。なお、12月発信のメルマガでご紹介したADIPECでの展示活動同様に、例年は普及促進課が出張してブース対応を実施していましたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて日本からの出張は取りやめとなったため、ヒューストン駐在員でJOGMECのブース対応を盛り立てました。

JOGMEC展示パネル 左:CCS、右:カーボンニュートラル
JOGMEC展示パネル(左:CCS、右:カーボンニュートラル)
JOGMEC ブース来訪者への応対
JOGMECブース来訪者への応対

4. 現地のコロナ対策、セキュリティについて

まず最初に、レセプションにて受付をする際、参加バッジの引換時には、米国の運転面免許証やパスポートといった顔写真付き公的IDと、CDCワクチン接種証明、あるいは3日以内の陰性証明の確認がありました。会場入り口には、サニタイザーが置かれマスクが配布されていましたが、必須ではなく、マスクをしていた人は3割程度の印象でした。

次に、セキュリティ対策のご紹介です。駐車場周りの道路を含め、会場周辺に20名程度の警官が配置されていました。さらに、入り口にもセキュリティゲートが設置されており、抜き打ちで荷物検査が行われていました。セキュリティ対策に関しては、警察官だけではなく、民間の警備員が会場の入り口に2名ずつ配置され、会場内もパトロールもされていました。警察官と警備員を合わせて、100名程度は確認できるほど警備体制は万全だったかと思います。

 会場入り口の様子
会場入り口の様子

5. 他国ブースについて

International Village(フランスやタイPTTEPなど)やIndustry Partners(AAPGやSPEなど)という合同ブースで、小ぶりなブースを出展するパターンと、インドなど出展国のNOCからコントラクターまでサプライチェーン全体で合同出展するパターンなどがありました。

また、ネットワーキングラウンジやYoung Professionalsプレゼン会場、Innovation Zoneなど、特設会場も設置されており、ネットワーキング向けの施設が整えられていました。

他国ブースの様子 左:インド、右上:International Village、右下:Innovation Zone
他国ブースの様子(左:インド、右上:International Village、右下:Innovation Zone)

6. 終わりに

オミクロン株の蔓延が始まった時期の開催となり、参加者数は、350人程度とかなり少ない展示会となりましたが、セキュリティやコロナ対策には注意が払われていたと思います。他方、今回の様なIn-personの開催は、ネットワーキングでメリットがあったと思います。JOGMECのほか日本企業の出展はINPEXのみでしたが、来場者数は少なかったものの、我が国のエナジートランジションへの取組みなどしっかりとアピールできたと思います。海外企業の展示については、国でまとまって大きめのブースをシェアするパターンがあり、サプライチェーンで対応できるのでより効果的なアピールができるのではないかと思いました。

展示内容については、エナジートランジション一色という訳ではありませんでしたが、技術力紹介を中心とした、ネットワーキングが主目的になっている印象を受けました。

 

以上

(この報告は2022年2月24日時点のものです)

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