ページ番号1009443 更新日 令和4年9月5日

ウクライナ侵攻により脚光を浴びるカタールのLNG―欧州のロシア代替としてのカタールへの注目とNorth Field East拡張パートナーシップ―

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レポートID 1009443
作成日 2022-08-16 00:00:00 +0900
更新日 2022-09-05 10:00:02 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 天然ガス・LNG
著者 野口 洋佑
著者直接入力
年度 2022
Vol
No
ページ数 15
抽出データ
地域1 中東
国1 カタール
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
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地域7
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地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,カタール
2022/08/16 野口 洋佑
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概要

  • 2022年2月24日のウクライナ侵攻以来、ロシアの代替供給源としてカタールのガス・LNGに注目が集まっている。EU各国は米国を中心に全世界でガス輸入を増やす長期契約を結び始めているが、米国の輸出インフラはロシア産のガス損失を補うには不十分である。その中でカタールは天然ガスの生産とインフラを強化するために大規模な投資を行い、天然ガス・LNGの需要増加分を取り込む態勢を整えている。
  • BP統計2022によると、2021年のカタールの市場占有率は20.7%(106.8Bcm)と豪州に続いて世界2位であった。カタールのLNGのほとんどはアジア向けの長期契約と、輸出先が明確であり即時に欧州へ供給を振り向けるのには限界がある。アル・カービー・カタール国エネルギー担当国務大臣は、カタールのガス生産量の内80%は長期契約で固定されており、欧州に転売できるのは10〜15%(≒10.7~16.1Bcm)に過ぎないと述べる。
  • カタールとドイツは5月20日にエネルギー協力に関するパートナーシップ協定に合意した。LNGの新規供給に関する具体的な合意は発表されなかったが、2国間のLNG貿易関係を発展させることを計画するという。カタールは米国の年産1,810万トンのGolden Pass LNGプロジェクトによりドイツにLNGを供給できる。そのために、2024年までにGolden Pass LNGプロジェクトを完成させ、ドイツに供給できるようにしたい。と述べた。
  • Qatar Energyは2022年6月以降、North Field East(以下、NFE)につき、メジャーズ5社(TotalEnergies、Eni、ConocoPhillips、ExxonMobil、Shell)とのパートナーシップ合意を発表した。TotalEnergies、ExxonMobil、Shell各社とQatarEnergyとのJVは、NFEプロジェクトの25%、すなわち年産800万トンのプラント1基分を所有し、持ち分に応じた各パートナーの推定引取量は年200万トンとなる。Eni、ConocoPhillips各社とQatar EnergyとのJVは、NFEプロジェクトの12.5%、すなわち年産800万トンのプラントの0.5基分を所有し、持ち分に応じた各パートナーの推定引取量は年100万トンとなる。
  • アル・カービー・エネルギー相は、パートナーの選定方法は、「実力と我々にとって、マーケティングの出口を増やすことができるかどうか」と述べた。マーケティングの内、特に販売義務を分担することが重要な要素として位置づけされ、その他の要素(国際的パートナーシップ、商業的条件、コンピテンシー)により総合的に判断し、パートナーを選定したと思われる。
  • 5%の権益をアジア系の企業に提供する可能性があり、その選定は販売義務の分担を念頭に置いた付加価値を提供できるかどうかが着目点になる。報道によると中国の国営企業が揃ってNFEプロジェクトへの参加を検討しているという。また、同様に日本企業も交渉しているが厳しい商談が続いているという。

 

1. はじめに

2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以来、カタールのガス・LNGに注目が集まっている。欧州各国はロシアからのエネルギー依存脱却を目指し、代替供給先の確保を目指している。3月8日[1]並びに5月18日[2]に示されたRepower EUによると、欧州は2030年までにロシア産化石燃料への依存を脱却することを見込んでいる。特に天然ガスにおいては供給源の多様化や化石燃料の使用量を減少させることで2022年中にロシアからの天然ガス輸入量の約3分の2(年間100bcm)を削減できるとしている。また、欧州委員会は石油の安定供給に向けては15~20億ユーロ、ガス輸入のためには2030年までに100億ユーロを投じる必要があると指摘する。その中で最近の動向により、EU各国は中東やアフリカを中心にガス供給先の多様化を図っていることが分かる。

5月20日にはドイツがカタールとの間で、ガス輸入を含めたエネルギー協力の関係強化に合意した。既にEU各国は米国を中心に全世界でガス輸入を増やす長期契約を結び始めているが、米国の輸出インフラはロシア産のガス損失を補うには不十分であり、その中でカタールは天然ガスの生産とインフラを強化するために大規模な投資を行い、天然ガス・LNGの需要増加分を取り込む態勢を整えている。

本稿では、ロシアによるウクライナ侵攻で注目を浴びるカタールのガスの最新動向をまとめる。

 

2. カタールの最新のガス関連動向について

カタールでは「カタール国家ビジョン2030」[3]において、国内と世界にクリーンなエネルギーを供給するに足る発達したガス産業の確立や国家安全保障と持続可能な開発のニーズを満たす戦略的な石油・ガス埋蔵量の長期的な維持等を掲げている。

カタール開発計画・統計庁のデータ[4]によると、2020年の輸出総額は1,874.7億カタールリアル(約514.8億米ドル[5]、以下QR)であり、その内、石油ガス及びその他のガス状炭化水素(LNG、コンデンセート、プロパン、ブタンなど)の輸出額は図1の鉱物燃料、潤滑油及び関連物質に含まれており、1151.5億QRと全体の61.4%を占めている。また、2022年6月の輸出総額[6]は394.8億QRと前年同期比56.2%増加した。原油価格上昇に伴い石油ガス及びその他のガス状炭化水素(LNG、コンデンセート、プロパン、ブタンなど)の輸出額が233.4億QRと前年同期比64.6%増加したことが影響している。

BP統計2022[7]によると、2021年のカタールの市場占有率は20.7%(106.8Bcm≒78.5Mt)、豪州が20.9%(108.1Bcm≒79.5Mt)、米国が18.4%(95.0Bcm≒69.8Mt)であり、2021年のカタールから欧州市場への供給量は15.0Mtと欧州市場のLNG輸入量の21.1%を占めた。取扱量の多いメジャーズなどのポートフォリオプレイヤーはカタール産ガスをオプションの一つに選び、柔軟性を求めるオフテイカーは米国産ガスを好む傾向がある。カタールからの輸出は仕向け地制限付きかつ原油リンクでの契約だが供給力が高く、米国からの輸出は仕向け地制限がなく原油価格リンクではない契約が多いことが影響していると考えられる。

アル・カービー・カタール国エネルギー担当国務大臣(以下、アル・カービー・エネルギー相)は現状について、「大量のロシア産ガスを迅速に代替することはほぼ不可能である。ロシアはヨーロッパへの供給量の30~40%を供給しており、カタールや他のいかなる単一国も液化天然ガス(LNG)により当該供給量を代替する能力はない。」と述べる。アル・カービー・エネルギー相は独Handelsblatt紙に対して、「バイヤーが供給源を多様化したいのと同様に我々も顧客を多様化することを求めている。」、「ドイツがガスの使用をやめると決めた場合のリスクヘッジのためドイツにすべてのガスを売るつもりはない。」と述べたという[8]。また、アル・サーニ外相は独Handelsblatt紙のインタビューにて、カタールは現在、欧州のパートナーを助けるために「可能なことを全て行っている。」と述べる。しかし、実際にはカタールのLNGのほとんどはアジア向けの長期契約と、輸出先が明確であり即時に欧州へ供給を振り向けるのには限界がある。GIIGNLの年次レポート[9]によれば、2021年のカタールの輸出量(76.96Mt)の11.0%(8.5Mt)が4年以下の短期またはスポット取引で販売されたことが分かる(図3)。アル・カービー・エネルギー相によると、「カタールは年間約107Bcmのガスを生産し、そのうちの80%は長期契約で固定されており、欧州に転売できるのは10〜15%(≒10.7~16.1Bcm)に過ぎない。」と述べる。

カタールの天然ガス生産は堅調に推移しているが、Kplerのデータによると、2022年のカタールの欧州向け供給量は2022年3月に平年幅下限以下まで減少している一方で、カタールを除く世界からのLNG供給が2021年11月以降平年幅を超えて伸びていることが分かる(図4)。2022年6月はカタールの供給も平年幅の中間あたりで推移してはいるものの、7月はカタールを除く世界のLNG供給量が増加したにも関わらずカタールから欧州へのLNG供給量は減少している。以上より、LNG拡張プロジェクトが稼働するまでは欧州へのガス供給量の増加にはあまり期待ができないことが分かる。一方で米国から欧州向けのLNG供給量は2021年3月以降、過去5年最大値を上回り堅調に推移している(図5)。

先の通り、カタールのLNG輸出の大部分は石油価格に連動した長期契約に基づいて販売されており、残りがスポット市場等で販売されることとなる。LNG価格は石油価格市場を4~5ヶ月程度遅れて反映するため、7月以降にその影響が顕著にあらわれることになると考えられる(図6)。スポット市場での販売量は少ないものの、通常3月以降はアジアによるLNG需要が季節的に減退し、ガス価格高騰によっても需要の減退が見込まれるが、EUがガス貯蔵施設を有する18の加盟国に対し、原則として2022年11月1日までに自国内のガス貯蔵施設の備蓄上限の8割を備蓄することを義務付けていることから需要は比較的安定し、欧州へのLNG供給量は若干増加する可能性がある。

BP統計2022によると、2021年のカタールのLNG輸出量106.8Bcmの内、72%(76.9Bcm)がアジアに向かっており、その主要な輸出先は韓国(16.1Bcm)、インド(13.6Bcm)、中国(12.3Bcm)、日本(12.3Bcm)であった(図7)。先の通り、カタールは2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降、エネルギーセキュリティの強化を目指す欧州の買い手との関係性を深めている。

その中でカタールとドイツは5月20日にエネルギー協力に関するパートナーシップ協定に合意した[10]。LNGの新規供給に関する具体的な合意は発表されなかったが、2国間のLNG貿易関係を発展させることを計画するという。本協定は、LNGのほか、水素や再生可能エネルギーの拡大、規制、システム統合からエネルギー効率など幅広いテーマを扱うことになる。カタールのアル・サーニ外相は、5月19日に、2024年までにGolden Pass LNGプロジェクト(年産1,810万トン)を完成させ、ドイツにLNGを供給できるようにしたい。と述べたことが報じられており、当該LNGプロジェクト並びに将来的にはNorth Field拡張プロジェクトによりLNG貿易関係を発展させることを見込んでいるのではないかと考えられる。Golden Pass LNGプロジェクトは2019年2月[11]にFIDを行い、その権益はQatar Energyが70%、ExxonMobilが残り30%の権益を保有しており、同施設からのLNGは同2社のJVであるOcean LNGにより販売される。LNGターミナルは3つのトレインにより構成され、それぞれ現在建設中であり、2024年以降、段階的に操業を開始する予定である。一方で後述の、North Field拡張プロジェクトにおいては、2026年までに生産を開始する予定である。カタールのEnergy & Environment HoldingのRoudi Baroudi CEOは、ドイツからのLNG需要に応える準備が整っているとし、「カタールは2024年には間違いなくドイツの総ガス消費量の20〜25%(2021年実績で18.1~22.6Bcmに相当)を供給できる。」と述べた。Golden Passが1,810万トン(=24.6Bcm)の内Qatar Energyの権益分(70%)は17.23Bcmである。ただし、今後、Golden Passにおいていくつかの供給契約が締結された場合、Golden Passの残り分とスポット供給分(欧州への最大供給可能量は10.7~16.1Bcm)によりドイツの総ガス消費量の20~25%のガスを供給することは難しくなるだろう。

本プロジェクトは米国の自然保護団体であるSierra Clubの抗議活動や米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)の指示等により、操業開始が遅れる可能性が囁かれていたが、Energy Intelligenceによると現在はFERCの認可を受け労働力や作業時間の拡大を行うことで当初スケジュール通りの完工へ向け軌道を修正している。

3月にもカタールとドイツはLNG追加調達について協議していたが契約期間、価格スライド、仕向け地条項などが争点となり合意には至らなかった。また、ロイターによると、カタールは原油価格に連動した契約に固執しており、ドイツはオランダのTTFベンチマークとの連動を求めているという[12]。特にアジアの伝統的なカタール産ガスの輸入国とカタールとの関係性は長く、深い。欧州がそこに割って入り、供給を確保するためには伝統的な石油連動型の価格体系を受け入れる必要があり、その場合欧州の買い手は需要に連動するTTFに対し油価変動リスクを負うことになる。また、ドイツはロシアからのガス依存を減らしたいと同時に温暖化ガス排出を2045年までにネットゼロにするという目標を維持したいというジレンマに陥り、交渉が難航したと考えられる。5月の協定ではLNGの新規供給に関する具体的な合意は発表されなかったものの、ドイツが自国経済の安定性を優先し何らかの譲歩をした可能性がある。また、ドイツがLNG輸入インフラを持っていなかったことも影響を与えたと考えられる。ドイツでは2022年2月以降から現在までに5つのFSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)を建設予定である。内訳はRWEの2基:計10~14Bcm/年、Uniperの2基:計15Bcm、Deutsche ReGas:5Bcm/年である。同様に陸上において2つのLNG受入ターミナル(Stade:13.3Bcm/年、Brunsbuttel:8Bcm/年)の建設が予定されている。これらの多くは2024年までに稼働開始が見込まれるところ、2024年時点においてドイツはカタールの述べるドイツの総ガス消費量の20〜25%(BP統計によると18.1~22.6Bcm)のLNG供給を受ける準備ができていると言えるだろう。2022年5月19日には新しいLNG輸入ターミナルの承認プロセスを加速させるための新法を承認するなど、LNG輸入に向けた準備を急ピッチで進めていることが分かる。

5月24日には英国もカタールとエネルギー安全保障に向けて協力することに合意した[13]。BP統計2022によると2021年の英国LNG輸入の40.1%をカタールが占めている。Qatar Energyは英国South Hook LNGターミナルの67.5%の権益を保有している。2020年10月にはGrain LNGターミナルにおける使用権(2025年半ばより25年間、最大年720万トン)について契約を締結した。

カタールのガスに注目が集まる中、カタール政府は2022年4月22日にサウジアラビア、米国、カナダ、ノルウェーとともに「ネットゼロ・プロデューサー・フォーラム」を設立することを発表した[14]。これは世界のガスと石油の生産量の40%を占める計5ヶ国がメタンの削減、循環型炭素経済アプローチの推進、クリーンエネルギーや炭素回収・貯留技術の開発・展開、炭化水素州への依存からの転換など、ネットゼロエミッション戦略策定のためのフォーラムを形成する。その他、Qatar Energyは6月27日にSaudi Aramco、ExxonMobil、Chevron、BP、Eni、TotalEnergiesなどが参加する「Aiming for Zero Initiative[15]」に参加することを発表し、2030年までにメタンの排出量をゼロにすることを目指す。ここ数年、気候変動対策はCO2排出量の抑制に重点が置かれてきたが、IPCCの第5次評価報告書によるとメタンの地球温暖化への寄与度はCO2の28倍になるとされており、今後の気候変動対策においてメタン削減に注目が集まりつつある。LNGがエネルギーミックスの中で成長し続けるには、メタンの削減が重要な鍵を握っていると考える。カタールは昨今のエネルギートランジションの潮流下でも投資環境を整えつつあることが分かる。

(図1):カタールにおける2022年の輸出内訳
(図1):カタールにおける2022年の輸出内訳
(出所:カタール開発計画統計庁のデータよりJOGMEC作成)
(図2):カタールの輸出入総額
(図2):カタールの輸出入総額
(出所:カタール開発計画・統計庁)
(図3):カタールのLNG輸出先
(図3):カタールのLNG輸出先
(出所:GIIGNLよりJOGMEC作成)
(図4):カタールの欧州向けLNG供給量の推移
(図4):カタールの欧州向けLNG供給量の推移
(出所:Kplerのデータを参考にJOGMEC作成)
(図5)米国の欧州向けLNG供給量の推移
(図5)米国の欧州向けLNG供給量の推移
(出所:Kplerのデータを参考にJOGMEC作成)
(図6):原油価格の推移
(図6):原油価格の推移
(出所:各種資料によりJOGMEC作成)
(図7):2021年のカタールのLNG輸出先
(図7):2021年のカタールのLNG輸出先
(出所:BP統計2022)

3. North Field拡張プロジェクトについて

以下では欧州並びに世界のLNG市場の脚光を浴びるカタールのNorth Field拡張プロジェクトについて取り上げる。

North Field拡張プロジェクトは同国北東部のRas Laffanに位置し、North Field East(以下、NFE)プロジェクトと呼ばれる第1段階の拡張計画では4基のLNGトレイン(トレイン1~4)が建設され、North Field South(以下、NFS)プロジェクトと呼ばれる第2段階の拡張計画では2基のLNGトレイン(トレイン5・6)を建設するプロジェクトであり、同国のLNG生産能力を現在の年産7,700万トンから1.26億トンにまで引き上げる計画である。

NFEプロジェクトは2021年2月にFIDがなされ、2022年4月には主要なEPC契約をTécnicas ReunidasとWison EngineeringのJVとの間で結んでいる[16]。287.5億ドルをかけてLNG生産能力を年産7,700万トンから年産1.1億トンに拡張する計画であり、上流部では、油田南東部に8つのプラットフォーム、80の坑井、陸上プラントへのガスパイプラインを建設する。この拡張工事では、3,260万トン/年のLNGに加え、150万トン/年のエタン、400万トン/年のLPG、25万b/dのコンデンセート、5,000トン/年のヘリウムを生産する予定だという。拡張により得られたコンデンセートはすべて輸出する予定である。アル・カービー・エネルギー相氏は以前、「精製は我々にとってあまり有益ではないので、これ以上やりたいことではない。」と述べているが、100ドル/bblと仮定した場合、26万b/dで1日2,600万ドル、1年間で約95億ドル(345.8億QR、2020年の輸出総額の18.4%に相当、1ドル=3.64QRで換算)に相当することから、現在の市場、原油価格環境においては、コンデンセート生産は極めて有益と思われる。

プロジェクトの第2段階であるNFSでは同国のLNG生産能力を年産1.26億トンにまで拡張する予定である。NFSプロジェクトの総事業費は140億ドル強、液化能力は1,600万トン/年と推定されており、2027年の完成を目指す。

Qatar EnergyはNorth Field拡張計画はQatar Gasの環境管理への取り組みと、将来の世代のために環境を保全することを想定した「カタール国家ビジョン2030」の目標に沿う最高の環境基準で建設するとしている。特にNFEプロジェクトは、今年最大の投資プロジェクトであり、かつ、最も魅力的なプロジェクトでもあると位置づけている。カタールはこの拡張プロジェクトを、地球上で最も安価で、最も環境に優しい新規LNGであると宣伝している。天然ガス生産時に発生する二酸化炭素の塩水帯水層への炭素回収・貯留(CCUS)、ガスフレアの削減、設備ユーティリティの太陽光発電などの二酸化炭素削減技術のためのグリーンテクノロジーに多額の投資を行い、エネルギートランジションに対する投資の将来性を担保している。NFEでは、TotalEnergiesが主導するAl Kharsaah太陽光発電所(800MW)[17]からも電力を受け取ることになる。当該プロジェクトの2022年7月に1年遅れて開始し、今年末には800MWの規模に達する予定である。上記により温室効果ガス(GHG)排出量をこれまでのQatar gasにおけるLNG液化設備と比較して25%削減することができるという。また、CCUSについては、その能力を220万トン/年から700万トン/年に引き上げるという。このプロジェクトの魅力と昨今の情勢、カタールの地理的条件を鑑みれば、アル・カービー・エネルギー相がカタールにおける利益最大化のために、厳しい姿勢で交渉に挑んだことが考えられる。

現在のカタールのLNG供給の大部分はスエズ以東に流れているが、NFEではかなりの割合がスエズ以西(主に欧州)に流れることになる。また、North Field拡張プロジェクトが完了後にはカタールの生産能力の50%がスエズ以東に、50%がスエズ以西に供給することが想定される。特に、2022年10月10日までにギリシャとブルガリアの国境に新しい欧州ガスパイプライン(初期容量3Bcm、追加で5Bcmまで容量が増える可能性がある。)が操業開始予定であり、カタールのLNG輸送がさらに容易になることも考えられる。ドイツへの供給については現在交渉中である。

NFEは2026年までの生産開始を予定しており、プラトー生産は2028年、契約は生産開始から27年間続く見込みである。

各種コンサルタント会社によると、FOBによる東アジア市場に供給する場合の損益分岐価格は1MMBtuあたり約4.2~4.5ドル程度である。一方、Rystad Energyは2021年5月にMozambique LNG プロジェクトのDESによるアジア向けのモザンビークLNG(第1・2トレイン)の損益分岐価格は5~7MMBtu[18][19]しており、非常に競争力が高いことが分かる。

表1:カタールのLNGプロジェクト
(表1):カタールのLNGプロジェクト

(出所:天然ガス・LNGデータハブ2022[20]にJOGMEC加筆

 

3.1 NFEのパートナー選定について

Qatar Energyは2022年6月以降、NFEにつき、メジャーズ5社(TotalEnergies、Eni、ConocoPhillips、ExxonMobil、Shell)とのパートナーシップ合意を発表した。NFEの27年間の契約では、Qatar Energyが主導するJVに海外の資本パートナーが25%出資し、そのJVがNFEプロジェクト全体の株式を取得する(図8)。

TotalEnergies、ExxonMobil、Shell各社とQatarEnergyとのJVは、NFEプロジェクトの25%、すなわち年産800万トンのプラント1基分を所有し、持ち分に応じた各パートナーの推定引取量は年200万トンとなる。Eni、ConocoPhillips各社とQatar EnergyとのJVは、NFEプロジェクトの12.5%、すなわち年産800万トンのプラントの0.5基分を所有し、持ち分に応じた各パートナーの推定引取量は年100万トンとなる。各企業はNFEプロジェクト全体へ出資しているため、4つのトレインのうち1つ以上が停止または、メンテナンスが行われた場合であっても、すべてのパートナーが利益を享受できるという。カタールにおける契約の多くは、各パートナーがLNGを権益に応じて引き取り、その後、販売・購入契約(SPA)を通じて第三者と契約を結ぶことで販売することができる形態をとる。NFEについても、同様のパターンで契約が結ばれているのか、新しいモデルを採用したのかは、まだ不明である。

アル・カービー・エネルギー相は、「より多く(の権益)を得たパートナーは、我々にとってより大きな価値を示してくれた」と述べた。市場の逼迫感と新規LNG量に対する需要は、ロシアのウクライナ侵攻以降、高まる一方であり、既存のプロジェクトの一部からLNGを販売する長期契約が期限を迎える中、Qatar Energyはパートナーやオフテイカーとの交渉でより有利な条件を確保し、現在の市場環境を利用することを狙ったと考えられる。

6月12日にQatar EnergyはNFEにつきTotalEnergiesとパートナーシップ合意を発表した[21]これは、TotalEnergiesのロシアLNG事業(Arctic LNG 2とYamal LNG)は、ロシア・ウクライナ危機による制裁と圧力により、これまでの計画が大幅に悪化したため、非常に時機を得たものといえる。NFEとの契約金額は明らかにされていないものの、NFEのパートナーとなることは後のNFSでのパートナー選定でも有利になると考えられ、TotalEnergiesは相当の金額を提示したと考えられる。TotalEnergiesは中東・北アフリカを中心に存在感を発揮しており、そのために巨額な資金を投じることもあった。2015年、TotalEnergiesはアブダビの陸上鉱区の10%権益のために22.2億ドルの契約金を出したこともある。他の企業はこれに匹敵する額を要求されたが、この支出によって内部収益率が1桁に制限されるとして拒否した。また、2016年にはカタールの巨大なAl Shaheen油田の操業権を得るために、Maersk Oilを買収した。加えて、TotalEnergiesはイランのJCPOA後の短期間の再開時に、中国のCNPCと並んでイランに再進出した最初の企業であった。当該2社は2017年にSouth Parsガス田の第11フェーズを開発するために48億ドルの契約を締結したが、米国がイランに制裁を再発動した後、2018年に撤退している。また、近年はリビアでの足跡を大幅に拡大し、アルジェリアでの鉱区の増加を推し進めている。以上のようにTotalEnergiesはライバル企業よりもはるかに高い政治リスクを容認しており、2016年には、「リスクには目を向けなければならないが、機会との関係で見ればいい」と述べている。これはリスクと機会の比較衡量によりメリットが見込まれるのであれば高い政治リスクにも果敢に挑むという自身のスタンスを示していると考えられる。

TotalEnergiesとQatar Energyは、数十年にわたり緊密な関係を構築してきた。特にTotalEnergiesは、約30年前にQatargas-1、2005年にQatargas-2に出資し、カタールにおけるLNG産業の立ち上げに貢献してきた。この他、LNGプロジェクト以外にも上流油ガス田、製油所、エタンクラッカー、太陽光発電プロジェクト等に出資している。TotalEnergiesは、今後10年間のエネルギー生産量の半分をLNGが占め、残りを再生可能電力が占めると見込んでいる。2020年のTotalEnergiesのLNG供給における世界市場シェアは約10%で、液化プラントへの出資拡大により、2025年までに年産約5,000万トンのLNGを供給する予定である[22]。また、2030年までに年間7,000万トン近くを目標としている。NFEによって、TotalEnergiesの中東におけるLNG生産量は現在の約200万トン/年から800万トン/年増加し、約1,000万トン/年となる見込みである。TotalEnergiesは、生産、輸送、取引、LNGバンカリングなど、統合されたLNGバリューチェーンに強みを持つ企業である。NFEにおいてアル・カービー・エネルギー相は、「選ばれた企業はすべて、JVにマーケティング能力を持ち込んでいる」と述べており、ガスの需要持続性を考慮し、各社のLNG販売ポートフォリオの強固さに着目していることが他のパートナー企業からも見て取れる。

6月19日にはEniとパートナーシップ合意を発表した[23]。EniのCEOは「この契約はEniにとって重要なマイルストーンであり、当社の脱炭素戦略に沿って、よりクリーンで信頼性の高いエネルギー源を求めかつ多様化するという目標に合致する。」と述べた。これによりEniは、カタールのLNGプロジェクトに初めて進出することになる。これまで、Eniの権益は北アフリカに偏っていたが、近年UAEの上流及び下流で主要な地位を占め、その他はバーレーンとオマーンに参入するなど、中東地域でのフットプリントを拡大しつつある。

6月20日にはConocoPhillipsとパートナーシップ合意を発表した[24]。ConocoPhillipsは、QatarEnergyと共にQatargas-3プロジェクトに出資しており、CEOのRyan Lanceは、NFEのパートナーシップ合意後に、「世界最大のガス田である。世界最大のガス田であり、供給コストが最も低い。今日、世界中で行われている開発の中で、最もGHG強度が低い。これこそが世界が求めるプロジェクトである。」とプロジェクトへの期待について述べている。

6月21日にはExxonMobilとパートナーシップ合意を発表した[25]。ExxonMobilは、カタールに存在する16のトレインのうち11のトレインに権益を保有しており、同国で圧倒的なプレゼンスを発揮している企業である。

7月5日にはShellとパートナーシップ合意を発表した[26]。Shellはカタールとの関係構築に時間をかけてきた。2005年にQatargas-4の30%の株式を取得し、2006年から10年間カタールのNakilat LNG船を管理[27]し、2011年にスタートしたRas LaffanのPearl gas-to-liquidsプロジェクトには約200億ドルを投じて成功させており、NFEプロジェクトにおける有力なパートナー候補であった。

Shellは、ロシアのウクライナ侵攻後、ロシアの資産売却の一環として、サハリン2の株式27.5%を売却することを既に計画しており、2022年の第2四半期の液化量を80万トン削減、第2四半期は3億~3億5千万ドルの減益になり、サハリン2に関して16億ドルの資産評価損を計上しており、これはShellにとっては時機を得た発表となった。Shellは2050年のネットゼロ目標を掲げているが、株主からはエネルギートランジションの取り組みを加速させるよう、より一層の圧力をかけられている。

ShellはNFEによってさらに200万トン/年のLNGをポートフォリオに加えることになり、2021年の世界でのLNG生産量は計3,100万トンになる。また、Shellは現在、中東湾岸地域で年間約500万トン(Oman/Qalhat LNGにより年間250万トン、Qatar-gas4から年間240万トンのLNGを確保している。

一方でQatar Energy側にとって、NFEを中心とした事業によるメジャーズとの関係構築は、Qatar Energyを主要な国際的ポートフォリオプレイヤーとしての地位に押し上げた。英国とフランスで再ガス化および貯蔵設備に投資し、LNGタンカーを大幅に増強、また、ExxonMobilとは米国で年産1600万トンのGoldenPassLNGプロジェクトに参加している。その他、ナミビアのBlock2913A(Graffプロスペクト)、ブラジルのSantos海盆鉱区(Sepia油田)、南アフリカ、スリナム、カナダ、キプロスの有望鉱区に権益を保有している。

アル・カービー・エネルギー相は、「より多く(の権益)を得たパートナーは、我々にとってより大きな価値を示してくれた」と述べた。市場の逼迫感と新規LNG量に対する需要は、ロシアのウクライナ侵攻以降、高まる一方であり、既存のプロジェクトの一部からLNGを販売する長期契約が満了する中、Qatar Energyはパートナーやオフテイカーとの交渉でより有利な条件を確保し、現在の市場環境を利用することを狙ったと考えられる。また、アル・カービー・エネルギー相は、「パートナー選定には、政治・外交的な要素は全くない。」と語った。その選定方法は、「実力と我々にとって、マーケティングの出口を増やすことができるかどうか」、具体的には、「すべての取引は、マーケティング要素を含む販売・購入契約とセットになっており、国際的なパートナーシップに加え、商業的条件、コンピテンシー、マーケティングの組み合わせである。」と述べている。その中で特に販売またはオフテークの義務を分担することが重要な要素として位置づけされ、その他の要素により総合的に判断し、パートナーを選定したと思われる。

NFEには、当初欧米企業6社(ExxonMobil、Shell、ConocoPhillips、TotalEnergies、Eni、Chevron)が合計30%の出資者として候補に挙がっていた。このうち、ExxonMobil、Shell、ConocoPhillips、TotalEnergiesの既存投資家と、Eni、Chevronの新規投資家である。ChevronはNFEの競争から脱落してしまったが、米国においてCheniereとVenture Globalから半分ずつ、年間400万トンの供給を確約している。

上述の通り、カタールは以前、落札企業が合計でプロジェクトの30%の権益の付与を予定していたが結果は25%の権益付与となった。残りの5%はアジア系の企業に提供する可能性があり、その選定は販売義務の分担を念頭に置いた付加価値を提供できるかどうかが着目点になる。

報道によると中国の国営企業が揃ってNFEプロジェクトへの参加を検討しているという。カタールはNFE拡張において長期契約供給を行う付加価値パートナー(Value-added partners)を求めており、CNPC、CNOOC、KOGAS、Indian Oil、CPCが候補である。付加価値パートナーは100~200万トンのオフテークのギャランティ並びにNFEプロジェクトへの5%(推定引取量:160万トン)の参加が可能となる。ロイターによると、中国国有石油大手2社が、世界最大の液化天然ガス(LNG)プロジェクトである「North Field」東部拡張計画に投資し、長期契約でLNGを購入する方向でカタールと交渉を進めている[28]。また、その議論の焦点は長期供給契約の価格設定だと報じられている。2021年、中国はカタールから900万トン近くのLNGを輸入し、中国のLNG輸入の11%を占めている。また、日本の商社も交渉を進めるが、厳しい交渉が続いているという。2021年3月にはQatargas-1について日本企業の丸紅、三井物産が参加していたが2021年12月末の関連契約満了に伴いJV体制を更新しないことを発表した。当時のそれぞれの権益比率は7.5%、推定引取量は約70万トンであった。

(図8):各企業のNFE権益比率
(図8):各企業のNFE権益比率
(出所:各種資料によりJOGMEC作成)

3.2 North Field拡張プロジェクトの今後について

NFEのパートナーの地位を獲得したことは、NFSの選定に有利に働く可能性が高い。NFSの正式な最終投資決定は発表されていないが、アル・カービー・エネルギー相は、「NFSが実現することは間違いない」と述べた。最近ではQatar Energyが一部設備のFEED業務をMcDermott Internationalに発注したことが報じられている[29]。NFSのパートナーは早ければ2022年末に発表される可能性がある。

現在の市場環境が続くのであれば、NFSの計画が頓挫する可能性は低いと考えられる。アル・カービー・エネルギー相はパートナー選定の面では、入札に十分な競争力があれば、NFEと同じ商業構造を維持したいと述べている。一方で十分な付加価値を見いだせなければ、単独で事業を行う可能性がある。NFSの坑井の生産性(50本で1,600万トン/年と想定されている。)はNFE(80本で3,200万トン)に比べて若干見劣りすることとなる。今後の市況等によりカタール側の期待と企業の想定金額との間でミスマッチが生じる可能性もある。

 

4. さいごに

欧州がロシアのパイプラインガスに代わってLNGに軸足を移すことでカタールは中期的には利益を得ることができると思われる。しかし、長期的には欧州がエネルギーセキュリティを強化し、エネルギートランジションを加速させることで、長期的にはガス需要が急速に落ち込む可能性がある。特に最近の記録的なガス価格の高騰は需要を抑制し、購買意欲を低下させ、水素、再生可能エネルギー、原子力などの低炭素代替技術へのシフトを加速させる可能性がある。

NFSの後、Ras Laffanには残り780万トン程度のトレイン1基を置くスペースしか残されていないためNFSの対象として1トレインを追加し、計3トレインを対象とする可能性もある。その一方で、エネルギートランジションの流れを見据え、Laffan Refineryにおいて水素装置が設置されている[30]ことやQatarEnergyはRas LaffanとMesaieedそれぞれで400MWの太陽光PJを検討していることから、このプロジェクトが現実となった場合には将来的にブルー水素プロジェクトが検討される可能性もある。

今後もカタールの動向に注目したい。

 


[1] “REPowerEU: Joint European action for more affordable, secure and sustainable energy”, European Commission, March 8, 2022
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_22_1511

[2] “REPowerEU: A plan to rapidly reduce dependence on Russian fossil fuels and fast forward the green transition*”, European Commission, May 18, 2022
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_22_3131

[3] “Qatar National Vision 2030”, Planning and Statistics Authority,2022年8月8日閲覧
https://www.psa.gov.qa/en/qnv1/pages/default.aspx

[4] “Foreign Trade”, Planning and Statistics Authority,2022年8月8日閲覧
https://www.psa.gov.qa/en/statistics1/pages/topicslisting.aspx?parent=Economic&child=ForeignTrade

[5] 2020年平均の1QR=0.2746USDで換算
“Qatari Riyal to US Dollar Spot Exchange Rates for 2020”, Exchange Tates UK, 2022年8月15日閲覧
https://www.exchangerates.org.uk/QAR-USD-spot-exchange-rates-history-2020.html#:~:text=Average%20exchange%20rate%20in%202020,USD%20on%2025%20May%202020.

[6] “Qatar Foreign Merchandise Trade Surplus was QR 30.2 billion of the State of Qatar, June 2022”, Planning and Statistics Authority, July 27, 2022
https://www.psa.gov.qa/en/statistics1/Pages/LatestStats/27072022.aspx

[7] “Statistical Review of World Energy”, bp, 2022年8月8日閲覧
https://www.bp.com/en/global/corporate/energy-economics/statistical-review-of-world-energy.html

[8]“Qatar seeks diversified gas customer base, minister tells Handelsblatt”, Reuters, May 21, 2022
https://www.reuters.com/business/energy/qatar-seeks-diversified-gas-customer-base-minister-tells-handelsblatt-2022-05-21/

[9] “GIIGNL2022_Annual_Report_May24, GIIGNL, May 24, 2022
https://giignl.org/wp-content/uploads/2022/05/GIIGNL2022_Annual_Report_May24.pdf

[10]“Germany, Qatar sign energy partnership agreement”, Reuters, May 20, 2022
https://www.reuters.com/business/energy/germany-qatar-sign-energy-partnership-agreement-2022-05-20/

[11] “Qatar Petroleum and ExxonMobil take “Final Investment Decision” to build a mega LNG export project in the USA”, Ocean LNG Limited, February 5, 2019
https://www.oceanlng.com/news/golden-pass-fid/

[12]“EXCLUSIVE Germany, Qatar at odds over terms in talks on LNG supply deal -sources”, Reuters, May 10, 2022
https://www.reuters.com/business/energy/exclusive-germany-qatar-odds-over-terms-talks-lng-supply-deal-sources-2022-05-09/

[13] “UK says Qatar set to invest 10 billion pounds in Britain”, Reuters, May 25, 2022
https://www.reuters.com/world/uk/uk-says-qatar-set-invest-10-billion-pounds-britain-2022-05-24/

[14]“Joint Statement on Establishing a Net-Zero Producers Forum between the Energy Ministries of Canada, Norway, Qatar, Saudi Arabia, and the United States”, U.S. Department of Energy, April 23, 2021
https://www.energy.gov/articles/joint-statement-establishing-net-zero-producers-forum-between-energy-ministries-canada

[15] “QATARENERGY JOINS AIMING FOR ZERO, AN INDUSTRY INITIATIVE AIMING TO ELIMINATE METHANE FOOTPRINT BY 2030 -”, Qatar Energy, June 27, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3719

[16]“Técnicas Reunidas and Wison Engineering joint venture has won a new contract from QatarEnergy for more than 600 million USD”, Tecnicas Reunidas, April 28, 2022
https://www.tecnicasreunidas.es/tecnicas-reunidas-and-wison-engineering-joint-venture-has-won-a-new-contract-from-qatarenergy-for-more-than-600-million-usd/

[17]“Al Kharsaah, a pioneering solar power plant in Qatar”, TotalEnergies, 2022年8月9日閲覧
https://totalenergies.com/projects/renewables-electricity/al-kharsaah-pioneering-solar-power-plant-qatar

[18] 現在は治安悪化によるプロジェクト遅延により損益分岐点が当該数値よりも上昇している可能性がある。

[19]“Rystad Energy: Mozambique delays to affect global LNG market”, LNG Industry, May 6, 2021
https://www.lngindustry.com/special-reports/06052021/rystad-energy-mozambique-delays-to-affect-global-lng-market/

[20] “天然ガス・LNGデータハブ2022”,JOGMEC, 2022年8月9日閲覧
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/nglng/datahub/dh2022/index.html

[21] “QATARENERGY SELECTS TOTALENERGIES AS ITS FIRST PARTNER IN THE NORTH FIELD EAST EXPANSION PROJECT -”, Qatar Energy, June 12, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3715

[22] “第 10 回 LNG 産消会議 TotalEnergies SE 会⻑兼 CEO、Patrick Pouyanné(パトリック・プイヤネ)によるビデオメッセージ”, LNG産消会議2021, 2022年8月15日閲覧
https://www.lng-conference.org/assets_v2/img/common/TotalEnergies_message.pdf

[23] “QATARENERGY SELECTS ENI AS THE SECOND PARTNER IN THE NORTH FIELD EAST EXPANSION PROJECT -”, Qatar Energy, June 19, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3716

[24] “QATARENERGY SELECTS CONOCOPHILLIPS AS THE THIRD PARTNER IN THE NORTH FIELD EAST EXPANSION PROJECT -” , Qatar Energy, June 20, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3717

[25] “QATARENERGY SELECTS EXXONMOBIL AS THE FOURTH PARTNER IN THE NORTH FIELD EAST EXPANSION PROJECT -”, Qatar Energy, June 21, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3718

[26] “QATARENERGY SELECTS SHELL, CONCLUDES INTERNATIONAL ENERGY COMPANY PARTNER SELECTION IN THE NFE EXPANSION PROJECT -”, Qatar Energy, July 20, 2022
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3720

[27] Nakilat LNG船の管理は2016年以降段階的にShellからNakilat Shipping Qatar Limitedへ移行。
“Nakilat and Shell agree on LNG carrier management transition”、NAKILAT, October 19, 2016
https://www.nakilat.com/nakilat-and-shell-agree-on-lng-carrier-management-transition/

[28] “中国国有石油大手2社、カタールのガス田権益獲得へ交渉中=関係筋”, June 17, 2022
https://jp.reuters.com/article/china-qatar-lng-idJPKBN2NY0MT

[29] “QatarEnergy lets FEED contract for NFS offshore pipelines project”, OIL&GAS JOURNAL, August 11, 2022
https://www.ogj.com/exploration-development/article/14281115/qatarenergy-lets-feed-contract-for-nfs-offshore-pipelines-project

[30] “LAFFAN REFINERY”, QATARGAS, 2022年8月15日閲覧
https://www.qatargas.com/english/operations/laffan-refinery

 

以上

(この報告は2022年8月16日時点のものです)

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