ページ番号1010103 更新日 令和6年4月25日

海外展示会IPTC2024への出展

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レポートID 1010103
作成日 2024-04-25 00:00:00 +0900
更新日 2024-04-25 09:52:03 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガス資源情報
分野 技術
著者
著者直接入力 門田 倫佳
年度 2024
Vol
No
ページ数 4
抽出データ
地域1 グローバル
国1
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 グローバル
2024/04/25 門田 倫佳
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海外展示会IPTC2024への出展

JOGMECでは、海外のエネルギー関連国際会議に参加し展示会へ出展をしています。本記事では、2024年2月12~14日にサウジアラビアのダーラン(Dhahran Expo)で開催されたIPTC2024(International Petroleum Technology Conference)への出展についてご紹介します。

 

1. 海外展示会出展の目的

JOGMECは国際会議に参加し現地での情報収集や会議のセッションで発表を行うとともに、会議に参加する資源主要国との資源外交も積極的に展開しています。また、国際会議に併催される展示会でJOGMECの技術や取り組みを紹介し、技術力アピールと、プレゼンス向上を目指しています。

 

2. IPTC概要

IPTCは、石油技術者協会(SPE:Society of Petroleum Engineers、AAPG、SEGおよびEAGEなどの石油開発技術の学会がスポンサーとなって開催される)が主催者となっている総合的な学術大会で、近年は中東と東南アジアで交互に開催されています。IPTC2024はサウジアラビア・ダーランにあるDhahran Expoで開催されました。今回の全体来場者数はおよそ20,000人であり、これまでのIPTC史上で一番大きな規模の開催となりました。全体のテーマは「inventing solutions > leading the transition(解決策の考案 > 移行をリードする)」で、デジタルトランスフォーメーションのゾーンが設けられる等、石油ガス開発においても先端技術が注目されています。

写真1:IPTC2024の会場(Dhahran Expo)、写真2:オープニングセレモニーの様子
写真1:IPTC2024の会場(Dhahran Expo)
写真2:オープニングセレモニーの様子
(出所:JOGMEC事務局)

3. ブース概要

JOGMECは90平方メートルのブースを出展し、機構紹介やCCS技術への取り組みをパネルにして展示しました。今回のブースは日本やアラブ文化で共通して大切にされる「おもてなし」をコンセプトとし、間口を広くとった開放的なレイアウト、温かみのある木の格子をアクセントとし、来訪者をお迎えしやすいデザインとしました。

写真3、写真4:JOGMECブース
写真3、写真4:JOGMECブース
(出所:JOGMEC事務局)

4. 出展コンテンツ

今回は内照式パネルでJOGMEC全体の取組みをイメージ図や世界地図で紹介し、CCS・水素事業の取組みを掛け軸型のパネルで掲示しました。加えて、脱炭素への取組みについての動画をモニターで放映し、JOGMECの取組みを効果的に発信しました。中でも、CO2の圧入実証試験やカーボンクレジット市場での取り組みについて、サウジアラムコの関係者や現地の学生等、来訪者の関心が集まりました。

写真5:JOGMECブースのパネル、写真6:来訪者対応の様子
写真5:JOGMECブースのパネル
写真6:来訪者対応の様子
(出所:JOGMEC事務局)

5. ブースイベント

展示会では、各ブースが喫茶スペースやプレゼンテーションエリアを設け、来場者に気軽にブースへ立ち寄ってもらうための工夫を凝らしています。JOGMECブースでは、ブースイベントとして折り紙を使った箸袋の製作体験を実施しました。来訪者は、カウンターで箸袋を折り、水引飾りをデコレーションし、プレゼントとして持ち帰りました。「origami(折り紙)」という単語を知っている現地の来訪者も多く、普段から日本文化への親しみを感じている人が多いと感じました。

写真7:集客イベントの様子、写真8:折り紙で作った箸袋
写真7:集客イベントの様子
写真8:折り紙で作った箸袋
(出所:JOGMEC事務局)

6. 他国ブース

今回のIPTCは、サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコがホストとして288平方メートルの大きなブースを構え、その他、中東や東南アジアの国営石油会社や大手エネルギー開発企業が出展していました。サウジアラムコブースの周辺は特に来訪者が多く、会期の最後まで賑わっていました。

写真9:サウジアラムコのブース、写真10:サウジエネルギー省のブース
写真9:サウジアラムコのブース
写真10:サウジエネルギー省のブース
(出所:JOGMEC事務局)

7. セッション参加

セッションではIPTCのExecutive Committieeを務める山本副本部長がSession3 Successful Projectsのパネリストとして登壇し、多くの関係者が加わるプロジェクトマネジメントや、CO2-EORとメタンハイドレートの役割等について議論しました。

また、JOGMECの若手職員はテクニカルセッションを聴講し、E&PやCCS/CCUS分野における探査・モニタリング、リスクアセスメント手法、ジオメカニクスに関わる最新技術について情報収集を行いました。

写真11、写真12: 山本副本部長登壇の様子
写真11、写真12: 山本副本部長登壇の様子
(出所:JOGMEC事務局)

8. おわりに

サウジアラビア政府は新たな国づくりに力を入れており、以前に比べて外国人の入国が容易となりました。今回訪れたダーランは、サウジアラビアの東部に位置し、同国における石油産業の中枢を担う都市であり、観光地等はまだまだ少なく、開発途中である印象でした。一方、IPTCは中東開催の際、サウジアラビアがここ数年の開催地となっており、サウジアラムコがプレゼンスを高めています。

今回は冬季に訪れたこともあり、IPTC会期の前日は大雨に見舞われ、サウジアラビアはめったに雨が降らない砂漠のイメージだったので驚きました。現地ならではの体験ができるのも展示会参加の醍醐味だと思います。次回IPTC2025は2025年2月18~20日にマレーシア・クアラルンプールで開催予定です。

今後も、JOGMECはパネル登壇や展示ブースでの発表等を通じて各国との関係構築に貢献して参ります。

 

以上

(この報告は2024年4月25日時点のものです)

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