ページ番号1005998 更新日 平成30年3月5日

エジプトの LNG4 プロジェクトは Union Fenosa と BG/Edison が先行

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レポートID 1005998
作成日 2002-03-30 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 天然ガス・LNG企業
著者 猪原 渉
著者直接入力
年度 2002
Vol 35
No 2
ページ数
抽出データ Zanganeh石油相は,イラン産ガスをトルコ経由でギリシャに輸出する計画について協議を実施したと伝えられている。(担当 猪原)エジプトのLNG4プロジェクトはUnion FenosaとBG/Edisonが先行―109―石油/天然ガス レビュー ’02・3産能力5百万t/yのLNGプラント(液化装置,貯蔵タンク等)の建設を進め,2004年4Qの稼動を目指す。なお,契約には,オプションとして2本目のトレーンの建設が含まれている。Union FenosaのLNGプロジェクトは,他のプロジェクトと大きく異なる点がある。当初から,スペインにある自社の発電所をLNG販売先として確保している,という点である。また,Union Fenosaは2000年7月に,EGPCとの間で25年間のガス供給契約(40億m3/y)に調印しており,ガス供給についても保証されている。今回,LNGプラント建設契約が締結されたことで,同プロジェクトは早期建設へ向けて一気に加速する見込みである。3.Gaz de FranceがBG,Edison等のJV(ELNG)とLNG長期売買契約を締結Gaz de France(GdF)は2002年1月21日,Egyptian LNG(ELNG)(BG 38%,Edison(伊)38%,Egyptian Natural Gas Holding Co.(EGAS)24%から成るJV)との間で,20年間,360万t/yのLNG長期売買契約を締結した。GdFはフランス及び欧州市場向けにELNGよりLNGを輸入する。GdFは,契約に基づき,ELNGへの出資及び新たに建設されるLNGプラント1トレーン(生産能力360万t/y,Alexandria近郊のIdkuに建設予定)の権益を各々5%獲得する予定である。BGとEdisonはエジプトで十分なガスリザーブを有しており,本プロジェクトも供給面での不安は少ない。Rosetta沖合ガス田(BG(オペレーター)40%,RD/Shell 40%,Edison 20%)は2001年初めから生産を開始しており,2002年半ばには生産量が2.75億cfdに達する。また地中1.4件のLNGプロジェクトが進行中のエジプトエジプトでは,現在,4件のLNG輸出プロジェクトが進行中である。(1)BGがEdison(伊)とパートナーを組んで進めるプロジェクト,(2)スペインの電力会社Union Fenosaが進めるプロジェクト,(3)BPがEniとパートナーを組んで進めるプロジェクト,(4)RD/Shellの進めるプロジェクト,である。このうち,最近,新たに建設契約を締結したUnion Fenosaのプロジェクトと,Gaz deFrance(GdF)との長期売買契約を結んだBGのプロジェクトが最も進んでおり,エジプト初となるLNGプラント建設を目指して,両プロジェクトとも早期建設へ向けた動きが加速している。〈エジプトのLNGプロジェクト〉 プラント建設場所 Idku Damietta Damietta West Damietta 参加企業 ELNG(BG, Edison, EGAS) Union Fenosa BP, ENI, EGPC RD/Shell 1 2 3 4 2.Union Fenosaは,世界最大級LNGプラント(生産能力5百万t/y)の建設契約を締結Union Fenosaのエジプト現地子会社Segasは2001年12月19日,Halliburton KBR,日揮,Tecnicas Reunidas(スペイン)から構成されるJVとの間で,LNGプラントの設計・資機材調達・建設に関する契約(EPC契約)を締結した。契約金額は約10億ドル。Halliburton KBRなどの3社は,エジプト地中海沿岸のDamietta港に,シングルトレーンで世界最大級となる生ャGジプトLNGプラント設置場所>SeaDamietta海West Delta Deep Marine(WDDM)のScarab/Saffron両ガス田(BG,Edisonともに50%権益保有)では,2003年から5.33億cfdのガス生産を開始する予定である。またELNGは昨年9月,BechtelとFEED契約を締結したが,FEEDは2002年1Qには完了する見込みであり,建設本契約もその後早期に締結されるものとみられる。BG主導のELNGプロジェクトは,GdF(欧州最大のLNG輸入事業者)という有力な供給先を確保したことで,目標とする2005年半ばからの生産・供給開始が実現する可能性が高まったと考えられる。さらにBG,Edisonは,ガス埋蔵量・供給能力が十分にあることから,Idkuプラントの第2トレーン(生産能力360万t/y)建設計画の実施を検討している。具体的な売買契約は未締結であるが,南イタリア,トルコ及び米国が輸出先候補としてあげられ,水面下での交渉が行われ石油/天然ガス レビュー ’02・3―110―トいるとされる。米国については,BGは既にルイジアナ州にあるLNG受け入れ基地の22年間の使用権益を獲得したといわれているが,LNG販売価格の面で折り合いがついておらず交渉は中断している模様だ。4.BPとRD/ShellのLNGプロジェクトは大きな進展なしBPとRD/ShellのLNGプロジェクトは具体的な進展は見られていない。BPのプロジェクトは,建設予定地がUnion Fenosaのプロジェクトと同じDamiettaであることから,両プロジェクトを統合して建設コストの低減を図るとの案の検討も取り沙汰されており,2社間で協議が行われていると伝えられている。UnionFenosaプロジェクトの第2トレーン(内容未定)にBPが参加する方法が検討されているといわれる。また,RD/ShellはLNG及びGTLプラント建設のプロポーザルをエジプト側に提出したが,検討はあまり進んでいないようである。RD/Shellは昨年1月に,Natgas(エジプト国内向けガス供給会社)への18%の出資を実現したが,この際エジプト側から,エジプト国内鉱区での産出ガスはすべて国内消費にまわすようにとの要請を受けたことから,輸出を前提とするLNG(及びGTL)プロジェクトの優先順位が必ずしも高くなくなったという事情が背景にあると考えられる。5.ガス埋蔵量の大幅増加見通しをふまえ,パイプラインによるガス輸出も推進エジプトの天然ガス確認埋蔵量の公式数値は,2001年10月にFahmy石油大臣が発表した55tcfである。この数値は国内消費100年分に相当するものであるとされ,エジプトの長期石油戦略のもとでは,毎年のガス生産量の3分の1が国内消費向け,3分の1が輸出向け,残り3分の1は将来への備え(貯蔵またはバッファー?)という内訳で計画的に配分されることになっている。ガス埋蔵量については,特に地中海沖合における近年のIOCによる探鉱開発の成果により,大幅な増加が予想されており,MEESによれば,現時点でのガス推定埋蔵量は120tcfに達しているとされる。従って,ガス供給(=輸出)能力の面でエジプトは今後とも十分余力があると考えられる。エジプトとしては,輸出拡大の方策として,LNGだけでなく,ガスパイプラインによる輸出も当然選択肢に入れている。現在,輸出ガスパイプラインプロジェクトとして,唯一具体的検討が進められているヨルダン向けパイプライン計画の概要を下記に記す。<エジプト?ヨルダン間ガスパイプライン概要>・現在は初期設計段階。当初計画では,2003年中頃からヨルダンAqaba向けガス輸送の開始を目指している。・輸送量は開通当初は10億m3/y,2008年までには20億m3/yを輸送する見通し。・将来的には,予算7億ドルで,シリア,トルコ,レバノン(以上陸上パイプライン),キプロス(シリアより海上パイプライン)を結ぶ850kmのパイプラインネットワークを構築する構想がある。エジプトとトルコは,1996年にガス供給に関するMOUを締結済みである。・上記のパイプライン建設構想に関する関係各国の協議は既に開始されている。建設実施にあたっては,キプロスと対岸国間の海上国境線画定問題の解決が必要とされている。(担当 猪原)―111―石油/天然ガス レビュー ’02・3
地域1 アフリカ
国1 エジプト
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国・地域 アフリカ,エジプト
2002/03/30 [ 2002年03月号 ] 猪原 渉
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