ページ番号1006016 更新日 平成30年2月16日

2002 年の上流投資は前年比横ばい、準メジャーは M&A 後の債務削減を最優先

レポート属性
レポートID 1006016
作成日 2002-07-30 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 企業探鉱開発
著者
著者直接入力 佐々木 育子
年度 2002
Vol 35
No 4
ページ数
抽出データ 2002年の上流投資は前年比横ばい、準メジャーはM&A後の債務削減を最優先2002年投資水準は横ばい,投資動向は企業により差2002年の資本探鉱・開発支出(以下,上流投資)は,2割増しとなった2001年とほぼ同水準となる見通しである。前年の北米ガス価格急落を反映して,米国・カナダへの上流投資が2割近く減少し,反対に北米外で1割増しとなる見通し。大型M&Aなど業界の歴史的再編を経て,投資動向は以下のような傾向を示している。◆投資の重点は,準メジャー企業を含めて「上流増・下流石化減」「北米外」。◆油ガス価の短期的な変動性が増しており,大型投資は低水準価格を基準として判断(スーパーメジャーで14-18ドル/bbl)。準<2002年上流投資見通し>メジャーは,投資サイクルの短い調整型の北米投資から,大型の海外投資に移行中。全般的には財務健全化を最優先。◆スーパーメジャー・メジャーの投資動向は各企業により異なる。メガプロジェクト志向となり,従来よりもプロジェクトのタイミングに大きく左右される傾向が顕著。◆国営企業も欧米型の経営・財務管理を導入しはじめ,海外事業拡大を志向。多くが準メジャー企業と同様の投資動向を示す。2002年は前年よりも抑制傾向(前年比減:Lukoil,Yukos,Sinopec,PetroChina等,前年比増:CNOOC等)。海外展開過渡期にある準メジャークラスの企業は,北米での掘削活動を柔軟に行ってキャッシュフローを最大化させる一方で,短期的な価格変動に大きく左右されない安定的な海外事業*データは各種資料による。―55―石油/天然ガス レビュー ’02・7ャXーパーメジャー・メジャーの上流投資額推移>*データは各企業,各種資料による。<準メジャーの上流投資額推移>*データは各企業,各種資料による。石油/天然ガス レビュー ’02・7―56―フ拡大を進めている。これらの戦略的投資には優れた経営管理が求められ,この成功事例としてAnadarkoなどがあげられる(下記参照)。しかし,投資と価格サイクルのタイミングが合わずに,財務上,致命的な打撃をうける会社も多く,吸収・合併の対象となっている。<参考:Anadarkoの柔軟で戦略的な投資>Anadarkoは油ガス価変動サイクルと投資の柔軟性を巧く活かして,大きな成長機会を捉えてきた。同社は投資の柔軟性を戦略の要としており,四半期毎に価格変動に対応した予算再配分を行っている。投資の原則は,価格下降局面で埋蔵量を増大させ(探鉱・買収),掘削する埋蔵量を留保し,価格上昇時に開発・生産をして収益性を強化すること,常に投資リターンに焦点をあてることである。また,Anadarkoは各投資案件を「ベースロード」(価格変動に左右されない長期的なプロジェクト)と「ピーク」(油価サイクルに対応して調整するプロジェクト)に分類し,後者については,低価格時に生産性を上げるような投資を回避するための投資上限を設けるなどしている(East Texasなど)。2001年7月には世界経済の情勢から油ガス需給・価格の落ち込みを予測して,直ちに掘削計画を削減し,生産量を調整した。また2002年予算は低価格を前提に,前年比50%減の20億ドルとし,埋蔵量の拡大・ストックに焦点をあてて増産なしの生産計画とした。第2四半期には同年の想定価格を上方修正しており(WTI$21/bbl→$24.75/bbl,Henry Hub $2.7/Mcf→$3.3/Mcf),財務及び生産状況によって投資を調整するとしている。(参考)①投資の分類分類ベースロードピーク投資の性質プロジェクトの対象地域短期的な価格変動に比較的影響を受けない,リードタイムの長いプロジェクト油ガス価サイクルに対応して調整するプロジェクトアルジェリア,アラスカ,メキシコ湾大水深米国陸上,カナダ②Anadarkoの財務モデル 2002年第2四半期発表ベース(2002/5/3)第2四半期予測第1四半期実績純利益(百万ドル,$/株)キャッシュフロー(同上)原油価格($/bbl)天然ガス価格($/Mcf)販売量(Mmboe)資本投資(百万ドル)③Anadarkoの2002年投資戦略88(0.34)399(1.51)206(0.08)566(2.15)21.672.32 5081326.003.3549502・埋蔵量成長に焦点化:探鉱井掘削プログラム(低リスク埋蔵量を対象)・ポートフォリオの向上,自社株買い,財務管理,柔軟性の保持2002年通年予測820(3.19)2200(8.46)24.753.301992017(担当 佐々木)―57―石油/天然ガス レビュー ’02・7
地域1 グローバル
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国・地域 グローバル
2002/07/30 [ 2002年07月号 ] 佐々木 育子
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