ページ番号1006035 更新日 平成30年2月16日

注目度の高まるコンデンセートや LPG

レポート属性
レポートID 1006035
作成日 2002-11-30 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 非在来型市場
著者
著者直接入力 小田 路子
年度 2002
Vol 35
No 6
ページ数
抽出データ トピックス注目度の高まるコンデンセートやLPG1.米国に続き北海でもNGL増産の方向へ北海地域では,石油生産量がほぼピークに達し,上流開発はSnohvitガス田やKristinガス田の開発が準備されていることからも,徐々にガス開発中心にシフトしくようである。そのため,米国にすでにみられているように,石油生産量の中に占めるNGLの割合が増すものと推測される。一般的にNGLとは,ガスと原油の中間を成す液体燃料で,コンデンセート(C5+),プロパン,ブタン(C3,C4:LPG)やエタン(C2)などで,正式にはNatural Gas Liquids(NGL:天然ガス液)と総称される。(地域により定義が異なるが、本稿では上記をNGLと呼ぶ)すでに70年代初めに石油生産のピークを迎えていた米国は,原油生産量の減退が著しくなっている。その一方で,コンデンセートやLPGなどの割合が相対的に大きくなっている。90年代の生産量推移をみると,米国では,91年時点で石油生産量に占めるNGLの割合が25%であり,それが徐々に増加して2001年には全体の35%を占めている。これは,米国では稼動リグの約8割がガス狙いであることからもわかるように,米国の上流開発の太宗が原油中心からすでにガスにシフトしているため,各地のガス田から産出から随伴するコンデンセートやLPGの産出量が大幅に伸びていることが要因である。2.中東・北アフリカ・アジアのガスブームクリーンエネルギーとしてのガス需要が高まっていることから,米国や北海地域に限らず,中東地域・北アフリカ地域でもガス開発が目白押しであり,それに伴いNGLの産出量も増えると推測される。例えば,カタールでは、North Fieldガス開発の一つであるQatarGas社のLNGプロジェクトが立ち上がり1996年に初出荷され、それと同時に,随伴したコンデンセート(API58,硫黄度0.22)も輸出を始めた。このLNGプロジェクトのガス埋蔵量は10TCF程度で,コンデンセート埋蔵量も3億bbl以上と大規模である。このLNGプロジェクトを含むNorth Fieldのガス埋蔵量は,カタール政府によると900TCF以上と公表されており、これを単純計算するとコンデンセート埋蔵量は270億bbl近くあることになる。また,それと構造が繋がっているイラン図1 米国:石油生産量に占めるNGL石油/天然ガス レビュー ’02・11―48― フSouth Parsガス田でも同様で,ガスに限らずコンデンセート生産も重要なプロジェクトになっている。アジア・オセアニア地域では,これまでもArun,Bintulu, 豪州北西大陸棚などの各LNG開発からの随伴コンデンセートが日本などのアジア地域に輸出されており,今後も他の新規LNGプロジェクトが立ち上がっている。IFPの分析によると,世界全体でも,現在,石油需要量の約13%がNGL(ただしここではC3+)であり,2010年には楽観ケースで22%にまで達すると予想している。世界の石油開発トレンドは,超重質油やオイルサンドの開発などによる「重質化」の一方で,API50度以上のコンデンセートなどNGLが増える「軽質化」の方向にもあるといえる。3.上流プロジェクトの大きな収益源コンデンセートやLPGは,ガスと違って原油のように既存の輸送手段を使えるため取り扱いも簡単で販売先も多様である。また,コンデンセートは,API50度以上の軽質で,かつ硫黄分がほとんどないことから,API約20度から50度で硫黄度0?3%程度である原油よりもガソリンなどの軽質の石油製品を多く精製できる良質な液体燃料である。従って,米国向けのコンデンセート価格は,軽質原油に比べて高い。一方,アジア向けの価格は,軽質・中質原油の販売価格程度で取引されている。中期的にはコンデンセート産出量の増加がどう国際市場(スポット取引の増加や指標の登場)に影響を与えるかが注目される。また,LPGは,国際マーケットではサウジの市場独占力が強く,欧州にスポット市場はあるものの,サウジのCP(コントラクトプライス:通告価格)が国際価格を先導している。独占的に決まる価格体系であるため,今のところLPG価格は,原油価格より同熱量換算で約40%も割高で販売されている(図2)。中東やアジアのガスプロジェクトは,LNG中心であるために輸送コストがかかる。そのため,欧州のパイプラインガスに比べて井戸元ガスの単価が柔軟かつ低めに設定されている。ガスプロジェクトはガス販売やLNG事業からの収益性だけでなく,随伴するNGLからの収益もプロジェクトや民間企業にとっての重要な収益源になる。ガスプロジェクトにとって,メタン埋蔵量の規模だけでなく,コンデンセートやLPGが多く混成していることもガス田の収益性を大きく左右することになる。(担当:小田)(CP)(cid:0)(CP)(cid:0)(同熱量換算)(cid:0)図2―49―石油/天然ガス レビュー ’02・11
地域1 グローバル
国1
地域2
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地域3
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地域6
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地域8
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国・地域 グローバル
2002/11/30 [ 2002年11月号 ] 小田 路子
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