ページ番号1006414 更新日 平成30年2月16日

活発化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 ― 2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況 ―

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レポートID 1006414
作成日 2010-09-17 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 技術探鉱開発
著者
著者直接入力 藤井 哲哉
年度 2010
Vol 44
No 5
ページ数
抽出データ アナリシスJOGMEC中東事務所藤井 哲哉活発化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱― 2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況 ―はじめに 東アフリカの第三紀*1リフト堆積盆*2の探鉱が活発化している。Tullow Oil*3が2005年にウガンダ西部のアルバート湖畔のMputa-1で同国初の商業量の油を発見したのを皮切りに(当時のオペレーターはHardman)、Waraga-1(2006年)、Kingfisher-1(同)、Kasamene-1(2008年)、Ngiri-1(同)など油発見報道が相次いでいる。 今年5月にケニアのナイロビで開催された東アフリカエネルギー会議では、ウガンダ政府石油探鉱生産局(PEPD*4)の主任ジオロジストは次のように述べた。「アルバートグラーベン*5は2000年以降39坑が掘削され、92%の高い成功率を誇っている*6。本地域の原始埋蔵量(アップサイドポテンシャル)は現在20億バレルと評価されている」。さらに一連の成功の主人公となっているTullowの探鉱マネージャーは次のように続けた。「ウガンダにおける当社の成功は決してにわかにもたらされたものではない。2001年からの初期理解(Early Understanding)と忍耐の期間を経た結果である」。 ウガンダにおける油田開発は2010年に入り本格化している*7。東隣ケニアを経由した輸出用パイプラインの計画や、自国での石油精製のスタディーも着々と進行中である。一方、そのケニアでは、ウガンダの後の2匹目のドジョウを狙わんとばかりに同国西部の探鉱鉱区に相次いで中小石油開発企業が参入している。一体これからウガンダ・ケニアを中心とした東アフリカリフト堆積盆の探鉱はどこに向かうのであろうか?日本企業の参入余地はあるのか? 本報告では、探鉱が活発化する東アフリカリフト堆積盆の探鉱状況・石油地質・ポテンシャル・今後の展開について、筆者が2010年5月9~15日に行ったケニア(ナイロビ)およびウガンダ(カンパラ、エンテベ)の調査出張の際の面談内容・入手資料およびその後の報道に基づき、特にケニア・ウガンダに焦点を当てて、報告する(本報告は2010年7月末までの情報に基づくものである)。1. 東アフリカエネルギー会議の概要 東アフリカエネルギー会議(Eastern Africa Energy Conference)は2010年5月11~12日にケニアのナイロビ市(インターコンチネンタルホテル)で開催された。本会議は、「Africa:Crude Continent」の著者として知られるDuncan Clarke氏(Global Pacific & Partners)が主催する、東アフリカの石油探鉱・開発を主テーマとした会議である。 ケニアエネルギー大臣の冒頭スピーチに始まり、ケニア国営石油会社(NOCK)総裁、東アフリカ各国(ケニア、タンザニア、ウガンダ、セーシェル、コンゴ民主共和国<DRC>、エチオピア)の石油・エネルギー省、国営石油会社の要人が国内の探鉱・開発状況について発表した(写)。ケニアエネルギー大臣のスピーチでは、前半で同国のエネルギー事情について解説があり、エネルギー自給率はわずか2%であり、その大半がバイオマスであること、そのためエネルギー需要を満たすべく、石油・天然ガスの開発に力を入れていることが述べられた。また、スピーチの後半ではCNOOCによるガスの発見について触れた(後述)。 また、Dominion(英)、Africa Oil(加)、Centric 65石油・天然ガスレビュー\1ウガンダ側アルバート・グラーベンの既存坑井No.坑井名鉱区名坑井タイプ掘削年到達深度TD(m)オペレーター掘削結果アナリシス123456789101112131415161718192021222324252627Waki B-1Turaco-1Turaco-2Turaco-3Mputa-1Waraga-1Mputa-2King Fisher-1Nzizi-1Nzizi-2Mputa-3Mputa-4Ngassa-1Taitai-1Ngege-1King Fisher-2Karuka-1Kasamene-1Kigogole-1Ngiri-1King Fisher-3 &3AJobi-1Rii-1Mputa-5Karuka-2Nsoga-1Awaka-128Iti-129Kigogole-330 Wahrindi-13132Ngara-1Ngassa-233Kasamene-234Avivi-13536373839Kasamene-3、 3ANgassa-2STNzizi-3Nsoga-5Ngaji-1EA-2EA-3BEA-3BEA-3BEA-2EA-2EA-2EA-3AEA-2EA-2EA-2EA-2EA-2EA-2EA-2EA-3AEA-2EA-2EA-2EA-1EA-3AEA-1EA-1EA-2EA-2EA-2EA-2EA-5EA-2EA-2EA-2EA-2EA-2EA-5EA-2EA-2EA-2EA-24BNgiri-240 ※:Haris et al., 1956※※:25 May 2010, Week 20 Afoil出所:PEPD、Tullowほか各種資料から作成EA-1試掘井試掘井試掘井評価井試掘井試掘井評価井試掘井試掘井評価井評価井評価井試掘井試掘井試掘井評価井試掘井試掘井試掘井試掘井評価井試掘井試掘井評価井評価井試掘井試掘井193820022003200420052006.32006.52006.102006.112007.12007.82007.102007~2008.22008.52008.12008.12008.72008.72008.92008.102008.122008.122009.12009.32009.32009.52009.51,2372,4882,9632,8501,1872,0101,3442,1251,0659829731,0821,0231,0066403,9068538666169113,2006377051,231879755684N.A.油徴(1.169m付近で1mの油層、31.4API)※Heritage(加)ガス徴Heritage(加)油ガス徴Heritage(加)油ガス徴(CO2を多く含むガスをフロー)Hardman(豪)油発見(1,100bopd, 31.8-33.3API)Tullow(英)油発見(1,200-1,792bopd, 31-33.8API)Hardman(豪)Heritage(加)油発見(13,870 bopd、 30-32 API、 Hardman(豪)油ガス発見(14.13 mmscf/d gas)Tullow(英)ガス徴Tullow(英)油確認(1,900 bopd, NetPay 19.5m)Tullow(英)油確認(2,100 bopd, NetPay 15.4m)NetPay37m)Tullow(英)ガス徴、 NetPay6mNetPay 37mTullow(英)油徴、 NetPay 13mTullow(英)油ガス発見(NetPay 14m)Heritage(加)油確認(14,364 bopd)、NetPay 37mTullow(英)油徴Tullow(英)油ガス発見(dry gas, 30-33 API oil)、Tullow(英)油発見(NetPay 10m)Heritage(加)油ガス発見(NetPay 46m)Heritage(加)油発見(サスペンド)、NetPay 40mHeritage(加)油ガス発見(NetPay 43m)Heritage(加)油発見(NetPay 38m)Tullow(英)油確認、NetPay 12mTullow(英)油を含む薄層を確認Tullow(英)油発見(NetPay 3m)Tullow(英)91mの水層試掘井2009.6592評価井試掘井試掘井評価井評価井2009.62009.72009.82009.82010.13,822試掘井2010.2764評価井評価井評価井試掘井評価井2010.420102010.52010.72010.6開坑2010.71,109,9883,8229745872,000予定892Neptune Petroleum油徴、P/A(ウガンダ)Tullow(英)油確認(NetPay 20m)Tullow(英)油発見(NetPay 7m)Tullow(英)油発見(NetPay 8m)Tullow(英)油発見(NetPay 25m)Tullow(英)油確認(NetPay 47m)テストにより3,500bopdNeptune PetroleumP/A(ウガンダ)Tullow(英)油確認(サスペンド)Tullow(英)油発見(サスペンド)Tullow(英)油ガス発見(9mガス層、16m油層)※※Tullow(英)油層確認(10m)Dominion(英)掘進中(7月中に完了予定)Tullow(英)油層確認(NetPay 40m×2)2010.9 Vol.44 No.568nergy(英)、Black Marlin Energy(UAE)、Tullow(英)、BGP(中国)など、東アフリカで探鉱活動を行う民間企業の現地代表者が、最近の探鉱状況について詳しく発表した(これらの発表資料はほぼすべて会議の翌週に参加者がGlobal Pacific & Partnersのウェブサイトからダウンロードすることができた)。参加者は約240名と盛況であったが、残念ながら日本人の参加者は筆者のみであった。 会場ではNOCK、Dominion、BGP、PGSなど約10社がブースを出展しており、そこで個別に話を聞くことができた。特にNOCKは地元ということもあり、ブースを通じてケニアの探鉱鉱区図や石油・天然ガス探鉱機会に関するブローシャー(CD)を配布するなどして、精力的に探鉱プロモーションを行っていた。また、休憩時間やレセプションを通じて、各国政府・国営石油会社の要人と面談する機会を得た。2. ウガンダの状況おう(1)堆積盆地概要 では、ウガンダで石油が多く発見されているアルバートグラーベンとは、どのような堆積盆なのか?当グラーベンは東アフリカリフトシステム(East African Rift System、以下EARS)の西側部分(西リフトバレー)の最北端に位置する(図1)。EARSは、北はエリトリア、ジブチから南はモザンビークに至るまでの一連の巨大渓谷を指す*8。ここではリフティング(地殻の分裂)が生じており、引き裂かれた大地は陥没し、地溝(グラーベン)と呼ばれる凹状の大地形を形成している。そこに堆積物がたまると堆積盆地が形成されるが、これをリフト堆積盆と呼ぶ。 EARSは、このリフト堆積盆のなかでも、現在まさしく大地(プレート)の分裂が進行中の、地球上でも珍しい地域である。ビクトリア湖を取り囲むように西側部分と東側部分に分かれているが(図1)、ウガンダは上述のとおり同国西部国境がそのEARS西側部分の北端に位置する。地球内部の熱を地表に放出する場となるため、一般に地殻熱流量(地温)が高く、地熱活動・火山活動が活発である。なお、EARS北限エリトリアの探鉱ポテンシャルについては藤井(2010)を参照されたい。 アルバートグラーベンの面積は約2万km2で、四国よりもやや広い程度である。そのうち、アルバート湖は5,300km2で、千葉県よりもやや広い程度の面積である。アナリシス(左から)司会のDr. Duncan Clarke氏、ケニアエネルギー大臣、ケニア国営石油会社総裁、タンザニア国営石油会社総裁、ウガンダ政府PEPD主任ジオロジスト。出所:筆者撮影写東アフリカ石油会議の冒頭のセッションの様子チャドチャドスーダンスーダン中央アフリカ中央アフリカコンゴコンゴ民主共和国民主共和国ルワンダルワンダ西リフトバレー西リフトバレー西リフトバレー西リフトバレー西リフトバレーブルンジブルンジアンゴラアンゴラザンビアザンビアジンバブエジンバブエボツワナボツワナエリトリアエリトリアエチオピアエチオピアジブチジブチソマリアソマリアウガンダウガンダウガンダウガンダウガンダビクトリア湖ビクトリア湖ケニアケニアケニアケニアケニアPlate BoundaryPlate BoundaryDeveloping Plate BoundaryDeveloping Plate Boundary東リフトバレー東リフトバレー東リフトバレー東リフトバレー東リフトバレーDome BoundariesDome Boundariesタンザニアタンザニア火山分布モザンビークモザンビークマダガスカルマダガスカル出所:Wood and GuthにJOGMEC加筆図1東アフリカリフトシステム全体図2010.9 Vol.44 No.566?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-(2)探鉱史 上述のとおりアルバートグラーベンは地質学的に若い堆積盆地であることから、堆積物があっても薄く、また石油を保持するシール岩が欠如し、そもそも石油の生成の元になる根源岩にも乏しいと当初は考えられていた。 一方、古くからアルバート湖畔のキビロ(Kibiro)付近では、先住民により石油の地表滲出(Oil Seep)が確認されていた(図2:左)。最初にウガンダの炭化水素ポテンシャル評価を行ったのは同国政府のジオロジストであったE. J. Waylandである。1920年代、Waylandはアルバート湖畔の油の滲出の徴候を数多く観察し記録に残している。同地域の石油地表調査は1930年代まで断続的に続いたが、第2次世界大戦で中断した。その後1980年代に復活し、グラーベン全体にわたる広域的な航空磁気調査(測線長1万5,000km)が行われた。この調査により、同グラーベン内に三つの主要な堆積盆中心(堆積盆が深く、堆積物が周囲より厚く堆積している領域)が認識された(図2:右)。また、1992年には米コロンビア大学をはじめとする大学とウガンダ政府との共同研究により、重力・磁力探査が実施され、堆積盆地の厚さが場所によっては5,000mを超える可能性が窺われた。さらに地表に滲出する原油の地化学分析により、有機物に富む湖沼成の根源岩*9が存在すると解釈されるようになった。 同グラーベンで最初の地震探査データが取得されたのは1998年である。その後も複数の探査が行われ、これらの地震探査により最大約6,000mの厚い堆積物がグラーベン内に発達していることが確認され、注目を集め始めた。 表1および図2に同グラーベン内の既存坑井を示す。最初に掘削された坑井はWaki B-1(1938年)で、Waki層(中新統より下位の河川成~湖沼成堆積物)で油徴を確CONGO(D.R.C.)SUDANEA5BEA5BEA5AEA5AEA1EA1EA2EA2EA3BEA3BEA3CEA3CEA3DEA3DEA3AEA3A0EA4AEA4AEA4BEA4BEA4CEA4CUGANDA2550100kmガス徴坑井 油徴坑井油ガス徴坑井油ガス徴なし坑井取得済み鉱区OPEN鉱区堆積盆堆積盆中心横ずれ断層正断層TANZANIACONGO(D.R.C.)Jobi(Bu?alo)Rii(Glra?e)Ngirl(Warthog)KasameneWahrindiNsogaWaki B-1EA1EA1KigogoleEA2EA2NgegeNgaraButiaba AreaKarukaTaitaiキビロキビロLake AlbertLake AlbertNgassaKing?sherNziziEA3AEA3AWaragaKaiso Tonya AreaMputaUGANDA取得済み鉱区OPEN鉱区堆積盆OIL SEEP025kmOil FieldGas FieldOil & Gas FieldProspectLeads (注)EA4CはPEPD作成鉱区図(2010年4月)に基づく。出所:Tullow、PEPD、Dominionの図を基にJOGMEC作成図2ウガンダの探鉱鉱区図・既存坑井分布図・油ガス田分布図67石油・天然ガスレビュー?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-広域シール広域シール貯留岩貯留岩礫岩頁岩砂岩出所:PEPD(2009)図3ウガンダ一般地質層序図(Waki B-1 坑井の例)行石油法を改定中であるが、改定案について国会で政府の承認が得られ次第、来年の適当な時期に開放鉱区の入札ラウンドを行う予定であるとのことである。ただし石油法改定前であっても、ファームインという形であれば各鉱区保有社と交渉して参入することは可能である。これについては鉱区を所有する各社に直接コンタクトしてほしいとのことであった。日本企業の参入の余地はまだあるので、動向を引き続き注視していてほしい、との心強いコメントもあった。 来年の2月2~4日に第5回東アフリカ石油会議(EAPCE'11)*10がウガンダの首都カンパラで開催されるが(2009年はケニアのモンバサで開催)、その際に入札ラウンドについて何らかのアナウンスができるかもしれない、ぜひ参加してほしいとのコメントもあった。(4)石油地質と探鉱ポテンシャル 現在アルバート湖周辺では地震探査データの解釈により図2:左に示すような複数のプロスペクトとリードが摘出されている(PEPD資料より)。原始埋蔵量の評価は年々増大し、現在は最大で20億バレルとも言われる。これは評価井の掘削により、発見構造数そのものが増加していること、また個々の既発見構造でも評価井掘削により油層確認下限深度(Oil Down To)が深くなり、埋蔵量規模が拡大した構造が幾つかあるためである。 以下に石油システム*11をやや詳しく見ていこう。こうい配ば認するにとどまった(図3)。その後2002年にHeritage社によりTuraco-1が掘削され、顕著な油ガス徴を確認した。既述のとおり、同国で初めて商業量の油を発見したのは、2005年のアルバート湖畔における豪州Hardman社によるMputa-1の試掘によるものである。本イベントを皮切りに、Waraga-1(2006年:Tullow)、Kingfisher-1(同:Heritage)、Kasamene-1(2008年)、Ngiri-1(同)など新規油発見が相次いでいる(図2:左)。 一方、発見された油の比重を見ると、30~33°APIであり(表1)、やや重い。これは油が集積している深度が1,000~2,000mと比較的浅いため、幾らか天水による影響を受け変質(生物劣化)しているためと考えられる。逆に1,000mにも満たない浅い坑井で流動性を保った油が発見されており、これは地温勾が比較的大きいためと考えられている(Curd, 2009)。(3)公開鉱区と探鉱状況 現在ウガンダでは計10の探鉱鉱区(Exploration Area: EA)が設定されており、Tullow、Dominion、Neptune Petroleum(Tower Resourcesの子会社)の3社がPS契約を締結しオペレーターとして探鉱活動を行っている(図2、表2)。また、Tullow社が所有するEA2鉱区からは既に油田の開発計画が政府に提出されている。一方、現在のところ北部の5B、アルバート湖南西の3B、3C、3D、さらにエドワード湖北東の4Aの計5鉱区がオープンとなっている。筆者が今回面談したPEPDによると、現在、現69石油・天然ガスレビュー\2ウガンダ・アルバートグラーベンの鉱区状況アナリシス鉱区名EA-1EA-2EA-3AEA-3BEA-3CEA-3DEA-4AEA-4BEA-5AEA-5B契約発効時期2004年7月2001年10月2004年9月オープン鉱区オープン鉱区オープン鉱区オープン鉱区2007年7月2005年9月オープン鉱区オペレーターおよび権益比率特記事項Tullow(英)100%Tullow(英)100%Tullow(英)100%Dominion(英)100%Tower Oil(英)100%鉱区期限は2010年7月鉱区期限は2011年11月鉱区期限は2010年9月アルバート湖南西、坑井なしアルバート湖南西、1948~1951年に100~500mの浅い坑井が約10坑井掘削されている。アルバート湖南西、北部縁辺部に坑井あり。エドワード湖北東、坑井なし。Ngaji-1で炭化水素の顕著な徴候見られず(7月下旬)。鉱区期限は2012年3月アルバート湖北方、坑井なし。EA: Exploration Area出所:PEPD、Tullow社ほか各種資料から作成・根源岩と熟成度 Waylandは1925年に「ウガンダの石油」を発表し、アルバータ湖内および湖岸に52の炭化水素の徴候(Petroleum Occurrences)があるとした。しかしこれらの幾つかは実証されたものではなく、また現在ではもはや見られないものもある。現在も確認されている地表の油滲出は計15個所であるが、これらは本グラーベンにおける熟成した有機物に富む根源岩の存在と実際の油の排出(すなわち石油システムの存在)を裏付けている。これら滲出原油の地化学分析により、同グラーベンの主要な根源岩は第三紀に淡水または塩分濃度が高い湖沼で堆積したタイプ1の藻類が卓越する堆積物(油指向の根源岩)と考えられる。また、根源岩熟成度は初期~中期(油生成帯)とされる。・トラップ形態 既述のとおりグラーベン内は引張応力により正断層が数多く発達するため(図2:右)、断層を伴うトラップ(断層トラップと背斜の組み合わせ、傾動断層ブロック、横ずれ断層に伴うフラワー構造など)が主体である(図4、図5)。また、リフト堆積盆の典型として、アルバートグラーベンは(沖積成扇状地やデルタ成・湖沼成堆積物に共通する)比較的急な堆積相変化を伴い、これにより層位トラップのポテンシャルもある。堆積盆地内の不整合もまた、層位トラップまたは層位トラップと構造トラップの組み合わせを提供している。図5は横ずれ断層運動により形成されたフラワー構造の例、図6は2008年にHeritageが発見したBuffalo構造(Jobi-1)の例である。2010.9 Vol.44 No.570BasementBasementRecentRecentWaterWaterTertiaryTertiaryCretaceousCretaceousPossible KarooPossible KarooDepth in KmDepth in Km出所:PEPD(2009)図4アルバートグラーベン東西方向模式断面図・貯留岩 第三系中新統以上のKisegi層およびKaiso層の河川成~湖沼成堆積物(砂岩)が主要な貯留岩である(図3)。断層崖やリフトフランク(側面)に沿って分布する先カンブリア紀の基盤岩が風化作用によって崩壊し、これらが河川を通じて堆積盆内へ運搬・堆積して、良好な貯留岩性状を有するリフト堆積物を形成している。これらの地層は炭化水素のシールとして機能するシルトに挟まれている(図3)。Kibiro地域から採取さ岩や頁れた浅部コアでは、30%以上の孔隙率が測定されている。Kaiso-Tonya地域のSebugoroの露頭の砂岩層では最大で22%の孔隙率が測定されている。また、複数の坑井で優秀な流動特性を有する砂岩貯留層を確認している(孔隙率:27~33%、浸透率:200~8,000md)。岩がけつん?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-・シール 第四紀更新世に湖底に広域に堆積した頁岩層(各々が厚さ30m以上)が主要なシール岩となっている(図3)。堆積盆に掘削された坑井でも厚い頁岩層を確認しており、これが下位の第三系の貯留層のシールとして作用している。坑井間対比により、水平方向に広域に広がっていることが窺われる。NW0.51.0TW1.52.0600mSECMPShot0.51.01.52.0フラワー構造を示している。出所:PEPD (2009)図5アルバートグラーベン、Semliki 堆積盆における地震探査断面図出所:Curd, 2009図6Buffalo 構造の深度構造図71石油・天然ガスレビュー(5)最近の動き 以下に東アフリカ石油会議での各社の発表、およびその後の報道から、各社の最近の動きを見てみよう。・Tullow社 -高い成功確率の秘訣は何か?- Tullowのウガンダ探鉱マネージャーであるDr. Ian Clockは、東アフリカエネルギー会議(5月11~12日)で興味深い発表を行った。Clock氏は発表のなかで、ここ数年のウガンダでの探鉱の成功はにわかにもたらされたわけではなく、5年間(2001~2005年)の忍耐・理解の期間があったこと、また質の高い専門家チームが成功を導いたことを強調した。 同会議終了後の5月14日に、筆者はTullowウガンダ事務所を訪問して同事務所の事業内容、最近の取り組みについて聞き取り調査を行ったところ、以下の興味深いコメントを得た。① Tullow社の社員は現在約800名で、本社はロンドンに、技術事務所はダブリンとケープタウンにある。約120名がウガンダのオペレーション事務所に勤務しており、このうち約80%がローカルスタッフである。ウガンダ事務所では掘削オペレーションと油田開発にかかわる各種作業(ファイナンス、掘削作業、インフラ、環境対策、IT)を行っている。ウガンダの技術関係はケープタウンの事務所(約14名の技術者が在籍)が担当。ケープタウンとウガンダ間では電話会議などにより密にコミュニケーションが行われており、時差も1時間なので大きな問題はない。② アルバートグラーベンにおける高い成功率についてその秘訣・技術陣の貢献を聞いたところ、一つの特徴としてGELT(Global Exploration Leadership Team)と呼ばれる15名の経営陣・熟練探鉱専門家から成るチームによる意思決定プロセスにあるのではないかとのこと。世界中の各坑井の掘削位置・計画について、必ずすべてに対してGELTが協議を行い意思決定を行っている。③ 環境対策は重要な部門の一つで、約10名が環境関係の許認可申請・取得などを担当している。アルバートグラーベンにおける石油開発の環境関係の課題としては、本地域が重要な環境保護区域(国立公園)であること、またウガンダ政府が石油探鉱を始めて間もないため、環境許認可システムが未成熟であり、シの産油国のように確立されたシステムがない点である。環境許認可を担当するNEMA(National Environment Management Authority)とは、度重なる議論により、一緒に手探り状態で作業を進めている状況。ウガンダ政府とは良好な関係にあり、パートナーとして時には当方からアドバイスするなど一緒にシステムを構築している。④ 当地でオペレーションを行う上での最も難しい(チャレンジングな)点は、インフラが整っていない点である。油ガスを輸送するパイプラインはもちろん、各種掘削機材を現場まで運搬する道路が整備されていない。また、東アフリカコミュニティーに対して、良好な関係を保っておくことも重要である。⑤ 同社では現在新卒社員はほとんど採用していない。基本的にShell, BPなどのメジャーから熟練技術者を再雇用している。よって若手社員は少なく、平均年齢も他の会社よりも10年以上は高いと思わる。特別な社内研修プログラムも存在しない。最近は若手社員の重要性を認識し、新卒社員の採用を始めつつある。また、スカラーシップ制度により、ウガンダの若手技術者を育成する取り組みを始めている。⑥ 南部のオープン鉱区にも関心はあるが、入札ラウンドは石油法の改定の関係からしばらく先になるとのこともあり、現在は既発見構造での開発、TotalやCNOOCとの共同開発作業の推進に注力している。 最近の報道によると、Tullowは7月28日に評価井Ngiri-2でグロス層厚131mの石油賦存区間でネット層厚40m以上の石油賦存層を2層で確認したと発表した*12。同社はButiaba地域で確認したなかで最大の油層(Oil Pay)であるとしている。本井は発見井Ngiri-1の1.7km北に掘進された。本井の検層および試料採取から、両層(zones)にMoveable oilが賦存していることを確認している。貯留層性状はブロック2のKasamene油田に匹敵するほど良好であるという。本年の第4四半期には同井のダウンディップに評価井Ngiri-3, 4を掘削予定である。同社の探鉱部長であるAngus McCoss氏は「Tullowの試掘および評価井掘削キャンペーンにより、9億5,000万バレルの原油を確認した。これに加え、われわれは未発見の油がさらに15億バレルあると評価している」「これらの成功の連続は、将来の新しいパートナーであるTotalとCNOOCとともに行う堆積盆地規模での油田開アナリシス発を加速するであろう」と述べた*12。 一方、ガスが確認されているブロック2のNzizi構造であるが、ウガンダ政府が新規の50 MWの発電プラントの建設を計画しており、Hoima地域(アルバート湖南東部に位置、図2:左)で使用される予定である。ガスの生産と発電開始は2011年終わりから予定されている。・Dominion社 東アフリカエネルギー会議で、同社は探鉱状況に関するプレゼンテーションを行うとともに、技術的なポスターを主体としたブースを出展していた。同社はアルバートグラーベンの南部、エドワード湖の4B鉱区で2007年7月から探鉱を実施している(図7)。同社のプレゼンテーション資料によると、エドワード湖付近には6,000m以上の厚さの堆積物があり、人口衛星レーダーイメージから湖面に油の広がりが、また、これらの油のバイオマーカー分析*13から、熟成した根源岩に由来する油であることがそれぞれ推測される。本鉱区では湖面および陸上で計502kmの2次元地震探査が実施されており、現在鉱区内に四つのプロスペクトと11のリードが摘出されている(図7)。多くのプロスペクトが断層トラップまたは断層を伴う背斜トラップである。四つのプロスペクトの埋蔵量評価の合計は石油換算3億7,800万バレルで、最も評価の高いプロスペクト(Ngaji, C)の試掘成功確率は22%、埋蔵量は石油換算1億2,700万バレルとなっている。なお、ERC社(Energy Resource プロスペクトC (Ngaji)出所:Dominion社HP図7Dominion 社のアルバートグラーベンブロック4B のプロスペクト・リード分布2010.9 Vol.44 No.572?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-Consultants Ltd.)(英)による詳しいプロスペクト評価結果はDominion社のウェブサイトで入手できる。 ブース内の熟練地質技術者にアルバートグラーベンの原始埋蔵量評価値(20億バレル)について聞いたところ、「原始埋蔵量としてはその位あるかもしれないが、問題は回収率だ」との興味深いコメントがあった。発見構造は全体的に油層深度が浅く、油の比重がやや重いこと、さらに個々の構造が断層により複雑にブロック化さていることを意識した発言であると思われる。 一方、最近の報道によると、同社は6月21日、エドワード湖畔のNgaji-1(プロスペクトC)の試掘を開始した(目標深度は6,000ft<約1,830m>)。その後7月21日、同社は同井で顕著な炭化水素は確認されなかったと発表した。しかし本結果は、本地域で計画されているさらなる探鉱計画を思いとどまらせるものではない、とも付け加えた。・Neptune Petroleum社 Tower Resources社(ロンドンベースの独立系石油会社)の子会社であるNeptune Petroleum社は、アルバート堆積盆北部のEA-5Aで権益比率100%で探鉱活動を実施しており(図2:右、表2)、2012年3月末までの義務作業である地震探査(インフィルサイスミック*14)および試掘井1坑掘削に向け、最大50%まで費用負担するパートナーを探しているところである*15。同社は、これまでに掘削したIti-1(2009年6月)を含む2坑井の結果を詳細に検討した結果、EA-5における油の生成と移動の形跡を確認した、と発表している*16。・ウガンダ投資庁(UIA)との面談 UIA(Uganda Investment Authority)は同国財務省管轄の政府系機関で、ウガンダへの海外からのさまざまな投資を促進する活動を行っている。5月14日に同機関の副代表を訪問し、現況を聞いた。① ウガンダへの投資の窓口として、適切な省庁・投資先の紹介などを行う。重点分野は農業、鉱山資源開発(石油・天然ガス含む)、観光、ICT(Information and Communication Technology)の4分野である。2008年の東京アフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development:TICAD) Ⅳ以降、商社を中心とした日本からの訪問者が増えうれしく思っている。② アルバート湖周辺での油田の開発については、1万5,000 バレル/日の硫黄分の少ない良質な原油が確認され、期待している。原油の精製については自国で行うという決断がなされた。量的には国内で消費しきれない十分な量が確認されているので、当然海外への輸出も検討している状況である。また、天然ガスの開発も発電や鉱物探鉱に欠かせない重要な分野である。3. ケニアの状況(1)堆積盆地概要 ケニアの堆積盆地は陸域・海域合わせて40万km2の面積を有し、大きく以下の四つの堆積盆地に分けられる(図8)。 1 . Anza堆積盆地(白亜紀~第三紀) 2 . Mandera堆積盆地(ジュラ紀~白亜紀) 3 . 第三紀リフト堆積盆地(第三紀) 4 . Lamu堆積盆地(ジュラ紀~第三紀)盆と類似の堆積盆(東アフリカリフトシステムの東側部分:図1)であり、油の集積が期待される。また、中北部のAnza堆積盆はその北西延長がスーダンのMuglad堆積盆に延びており*17、同堆積盆と類似の油のプレイが期待できる。さらにMandera堆積盆は北方のエチオピアのOgaden堆積盆に延びており、ガスの発見が、Lamu堆積盆は南方のタンザニア海域、モザンビーク海域へと延びており、同様にガスが期待される。 それぞれ周辺国の堆積盆とつながっており、以下のようなアナロジー(探鉱プレイ)が期待される。すなわち西部の第三紀リフト堆積盆はウガンダのアルバート堆積(2)探鉱史 1950年代にBP/Shellに対してLamu 堆積盆の沿岸付近のL4鉱区が付与され、2次元地震探査が実施され、1958~1960年に同鉱区内で試掘井が複数掘削された73石油・天然ガスレビューAナリシス11TARBAJITARBAJISUDANLotikipiLotikipiBasinBasin11A11A11B11BTurkana BasinTurkana BasinETHIOPIA10BA10BAELIYE SPRINGS-1ELIYE SPRINGS-110A10ACHALBI-3CHALBI-3BELLATRIX-1BELLATRIX-1LokicharLokicharTroughTroughUGANDA13T13T10BB10BBLOPEROT-1LOPEROT-1SIRIUS-1SIRIUS-1NDOVU-1NDOVU-199DUMA-1DUMA-1KAISUT-1KAISUT-1EGAL-1EGAL-1BOGAL-1BOGAL-1EGAL-2EGAL-22A2ASOMALIAKENCAN-1KENCAN-1WAL MERER-1WAL MERER-1L1AL1AGARISSA-1GARISSA-1L1BL1BHAGARSO-1HAGARSO-1MARARANI-1MARARANI-1L2L2WALU-1WALU-1WALU-2WALU-2PANDANGUA-1PANDANGUA-1L3L3DODORI-1DODORI-1L4L4L13L13POMBOO-1POMBOO-1L5L5PATE-1PATE-1KOFIA-1KOFIA-1L20L20L17/18L17/18INDIAN OCEANINDIAN OCEANL5L1KIPINI-1KIPINI-1L6L6L7L7MARIDADI-1BMARIDADI-1BL12L124L1L1L8L84LL1616L9L9SIMBA-1SIMBA-1L10AL10AL10BL10BL11AL11AL11BL11BL19L19RIA KALUI-1RIA KALUI-1TANZANIA0100200KmOIL SEEPガス徴坑井油ガス徴坑井ガス発見井油徴坑井油ガス徴なし坑井取得済み鉱区OPEN鉱区Tertiary Rift BasinAnza BasinMandera BasinLamu BasinSouth KerioSouth KerioTroughTrough12A12AHOTHORI-1HOTHORI-1ENDELA-1ENDELA-1KENYABAHATI-1BAHATI-1ANZA-1ANZA-12B2B3A3AMERI-1MERI-13B3B12B12BNyanza TroughNyanza TroughSuguta-MagadiSuguta-MagadiTroughTrough14T14T出所:NOCK、エネルギー省の図を基にJOGMEC作成図8ケニア鉱区図Seismic LinesWells+出所:NOCK図9ケニア地震探査測線図2010.9 Vol.44 No.574のが最初である。これまで32坑井が掘削され、そのうち19坑で油ガス徴を確認している(図8)。特にAnza堆積盆は今回CNOOCが掘削したBogal-1(後述)で12坑目であるが、以前掘削された11坑のうち7坑井で油ガス徴(2坑でガス徴、5坑で油ガス徴)を確認している。しかし広大な堆積盆地に比して坑井密度が1万3,000km2に1坑井と、まだまだ低い状況である。地震探査はLamu堆積盆の海域は高密度に実施されているが、陸上では全般的に密度が低く、全く実施されていない鉱区も複数ある(図9)。(3)公開鉱区と探鉱状況 現在陸上、海域合わせて計38鉱区が設定され、このうち24鉱区で生産分与契約が付与され、探鉱活動が行われており、14鉱区がオープンとなっている(図8)。いずれの鉱区もネゴ(直接交渉)ベースで参入可能である。筆者はNOCK訪問時に、5月4日付のニュース記事「2010年末までにケニアが鉱区の入札を予定している」を先方に見せて再確認したところ、「現在具体的に入札ラウンドは予定しておらず、現状はネゴベースで参入可能」とのコメントであった。また、仮に同じ鉱区に複数の外国企業が同時に興味を示し鉱区申請を行った場合は、申請内容・参入条件(作業プロポーザル)・企業の探鉱実績などを比較して条件の良い方に鉱区権を付与する。特定の義務作業はなく、これもネゴベースである。ただし、ケニアエネルギー省の面談相手によると、上述のうち2AとL15については海外企業との交渉(serious discussionと表現)が進行中であるとのことである。(4)石油地質 各堆積盆地の石油地質の概要を表3に示す。 既存坑井からざっくりと各堆積盆の特徴を見ると、Lamu堆積盆はガスがメイン(ただし海に近いという点で開発に有利である)、Anza堆積盆は油とガスの両方(北部は油指向、南部はガス指向)、第三紀リフト堆積盆は油が期待できそうで、Mandera堆積盆はデータが少ないが油の滲出(Oil Seep)が確認?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-されているのが特徴である。また、Block1の唯一の既存坑井(Tarbaji-1。掘削深度がわずか53mの浅井戸)では油徴も確認されている。回収したコアに大量のビチューメンが含まれていたとの情報である(NOCK地質専門家より聴取)。 ここでは個々の堆積盆の石油地質に関する説明は割愛する。詳細は表3を参照されたい。(5)最近の動き・CNOOCのガス発見 最近ホットなのはBlock 9(権益40%所有)のBogal-1坑井におけるCNOOCによるガス層確認である。東アフリカエネルギー会議では、既述のようにケニアエネルギー大臣がその概要を、NOCK総裁とAfrica Oil社が詳細を発表した。本坑井の予定深度は5,500mで、同国では最深の坑井である。5,085mまで掘進し、顕著なガス表3ケニアの各堆積盆地の概要と石油地質第三紀リフト堆積盆陸域100,000Anza堆積盆陸域94,220Mandera堆積盆陸域43,405Lamu堆積盆陸域/海域169,1212B, 3A, 3B, 9, 10A(5鉱区)1, 2A, 2B(3鉱区)左記以外広域重磁力探査および4,465kmの2次元地震探査データあり。既存坑井は堆積盆地縁辺部のElgal-1, 2の2坑井のみで、Karoo層の短い区間でしかテストが実施されていない。深部まで掘削された坑井はなく、データが不十分。堆積物の厚さは8,000~10,000m。・ 堆積盆地内のTarbaj Hillにて油の滲出が確認されており、Liassic(?)のプレ岩塩のラミナに由来するものと解釈される。・ 海成のMurri海成石灰岩とDidimtu層を介在する、Toarcian~Kimmeridgianの頁岩がポテンシャル根源岩を含むと考えられる。→中~上部ジュラ系の頁岩上部ジュラ系Seir層の炭酸塩岩(グレインストーン)および下部白亜系のGolberobe、Danissa層のTidal Channel砂岩が貯留層対象となる。下部ジュラ系、中~上部ジュラ系、下部白亜系を対象としたプレイ。これらの堆積物は北西-南東方向の断層群に対してロールオーバーし、幾つかの背斜構造を形成しており、構造リードとなっている。シールは蒸発岩や海成頁岩。白亜系の中央アフリカリフトシステムの一部(大西洋からナイジェリア、チャド、中央アフリカ、スーダン、そしてケニアへと延びる一連のシステム)。11坑掘削され、7坑(エネルギー省資料ではすべて)で油ガス徴を確認。堆積物の厚さは8,000~10,000m。下部~上部白亜系の油指向の湖沼成頁岩が根源岩とされる。下部白亜系はガス指向、上部白亜系は油指向。ホルスト構造に掘削されたSirius-1にて、上部白亜系の湖沼成根源岩を確認。同井でDSTによりパラフィン系の油を回収。また、Bellatrix-1およびSirius-1の原油の地化学分析結果から、スーダン南部の原油と類似した地化学特性を示す(根源岩共通)。TOC: 3-9%、Waxy oil白亜系~第三系の河川成~デルタ成の砂岩で、上部ジュラ系の海成堆積物も含む(下部ジュラ系炭酸塩岩も)。堆積盆地内のChalbi地域に露出するMaikona砂岩層がポテンシャルを持つ貯留層である。傾動断層ブロック、ホルスト、リストリック断層に関連したロールオーバーといった白亜系~第三系の構造トラップ。スーダンのAbu Gabraリフト堆積盆にてジュラ系~白亜系プレイで炭化水素が発見されており、アナロジーが期待される。ジュラ紀の海成頁岩と蒸発岩、頁岩を介在する第三紀の火山岩がシールとして期待される。スーダン南部の湖沼成石油システムが北部ケニアに続いている(つながっている)という地質的・地化学的な確たる証拠がある。堆積物の厚さは3~13km。16坑掘削され、11坑で油ガス徴を確認。・ 下部第三系の海成頁岩とPate石灰岩。・ 上部白亜系(TOC: fare~good)・ ペルム系~三畳系の海成~湖沼成の頁岩(Karoo)タイプⅢ~Ⅳのガス指向の根源岩。これらはジュラ系のウーライト質石灰岩や湖沼成頁岩で、平均TOCは1.4%程度。・ 第三系の炭酸塩岩ビルドアップおよび砂岩。・ 白亜系のFreretown石灰岩・ ジュラ紀のKambe石灰岩(沿岸地域)・ 現在の海岸線付近の始新世~漸新統のデルタ成堆積物およびShelf炭酸塩岩相も貯留層対象となり得る。また、near-shoreおよびoff-shoreのLamu reefも貯留層ターゲットとなる。・ 北部では断層ブロック、南部では逆断層を伴う背斜構造が典型的なトラップとなる。・ 第三系の層位型のピンチアウトトラップ(白亜系の上に殲滅)・ 上部ジュラ系~現世までの海成頁岩および泥岩がシールとなる。陸海区分面積 (km2)探鉱鉱区堆積盆特徴・地震探査・油ガス徴根源岩貯留岩10BA, 10BB, 11A, 11B, 12A, 12B, 13T, 14T(8鉱区)六つのサブ堆積盆から成る(Lotikipi, Turkana, Lokichar, Suguta- Magadi trough, South Kerio trough, Nyanza trough)。南北方向にトレンドを持つ断層に制約される。7,265kmの地震探査、151,198kmの空中磁気探査、12,313kmの重力探査データが存在。坑井はEliya Springs-1とLoperot-1の2坑のみ。堆積物の厚さは約4,000m。河川成~湖沼成の頁岩Lokichar sub-basinのLokhone頁岩に優秀な根源岩が確認されている。North Kerio sub-basinにはTOCが最大で5%の根源岩が形成されているという評価もある(地化学モデリング)。下部中新統のLoperot頁岩がLake Turkana sub-basinの厚い堆積物中に期待される(TOC: 4-17%)。優秀な熟成した根源岩があり、石油システムが成立していると見られる。漸新統~中新統砂岩①Eliya Springs-1では、孔隙率25~30%の貯留岩を確認。②一方、油徴が確認されたLoperot-1では、以下の二つの貯留層が確認されている。・ 下部~中部中新統の河川成~湖沼成砂岩で、シルト岩や頁岩を介在(グロス層厚123m、ネット層厚26m、有効孔隙率16%)。・ 漸新統~下部中新統の砂岩(グロス層厚397m、ネット層厚280m、有効孔隙率11%)ケニアリフトシステムに関連した、断層を伴う構造トラップ。複数のプロスペクトとリードが確認され、Lokichar堆積盆北部には構造面積20km2のLobster構造がある。介在する頁岩やシルト岩、溶結した火山灰層がシール岩の候補となる。トラップ/シール・プレイその他出所:NOCK、ケニアエネルギー省公表資料より75石油・天然ガスレビューAナリシスBogal-1-1, Block 9AUK Sand/ShUK Sand/ShTertiary Sand/ShTertiary Sand/ShLK Sand/ShLK Sand/ShLK Sand/ShLK Sand/ShVolcanicsVolcanicsLK Sand/ShLK Sand/ShBogal-1-1 Update (5085m):-Lw. Cretaceous SS are gas-bearing w/ ~90 m calculated net pay-Porosity is low (5-11%); LK sands & volcanics mega-fractured-Trap is ~100 sq km with 300m closureCurrent Operations:-Multiple zones to be tested for commercial flow rates-Analyze gas samplesA出所:Africa Oil図10ケニアのブロック9、Bogal-1 に関する発表スライド徴を確認した。ガス徴が見られた層は複数(4層)で、最大ネットペイ層厚は計約90mとされる(図10)。当ガス層の孔隙率評価値は5~11%、FMI*18でフラクチャーが確認された。テスト対象層の深度は約4,200m、クロージャー面積は100km2、比高は300mと評価されている(Africa Oilの発表)。 最近の報道によると、CNOOCは二つのポテンシャルペイゾーンを対象とした初期的なテストの結果、最小容量(微量)のガスしか産出しなかったとして本井をプラグしている。7月27日にCNOOCの本鉱区でのパートナーであるLion Energy社(加)は、本テスト結果は確認したペイゾーンが広大なフラクチャーネットワーク(掘進中の流体ロスおよびFMIで確認されたもの)に連結していなかったことを示している、と述べた。よって本井はさらなる分析を待ちプラグされたとのことである*19。・Africa Oil社 Africa Oil社はRundin Groupの一部である。現在ケニアでは10BB(第三紀リフト堆積盆)、10Aおよび9鉱区(Anza堆積盆)の計3鉱区で探鉱を実施している(図8)。 10BB鉱区(権益80%を所有:オペレーター)では重要な油確認井としてLoperot-1(Shellが1992年に掘削)がある。本井からは、DSTで約10?の油を回収している(図11)。また、2次元地震探査の解釈により、7プロスペクトと2リードを摘出している(図12)。これらの構造はリフティングで形成された正断層による断層トラップ(断層ブロッLoperot-1 well oil recoveryInterval: 1050-1390mAge: Lithology: Depositional Environment:TOC: RO: S2: RFT at 110.2m - 出所:NOCK, 配布CDLower MioceneShaleLacustrine1-17% (excellent source richness)<0.60 (at inception of maturity)<2 to 10 (excellent source potential)recovered 9.5 litres of oil and water図11Loperot-1 坑井の地質層序2010.9 Vol.44 No.576?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-ク)が主体である。また、根源岩については漸新統の油指向の頁岩を想定している。同鉱区では現在地震探査が実施されており、2011年前半に試掘が実施される予定である*12。 一方、10A鉱区では3坑井すべてで油徴を確認しており(図8)、石油システムはほぼ確立している。図13にこのうちの1坑井であるSirius-1の地質層序を示す。3坑井とも油の集積が見られなかったのは、トラップの破壊が原因と解釈されている。よってジュラ系のソルトのようなトラップ(シール)がしっかりした構造をターゲットとして予定している。つまりトラップが確実に成立しているか否かが本鉱区では探鉱上の鍵となる。・Centric Energy社 同社はロンドンに本社を置く独立系石油会社で、10BA鉱区(第三紀リフト堆積盆)を2010年1月に取得し権益比率100%で探鉱を実施中である(図14)。他社同様にアルバートグラーベンのアナロジーを期待している。既存の地震探査データより、鉱区内に27リードが摘出されており、鉱区全体で原始埋蔵量22億バレル(P50)と評価している。(6)探鉱ポテンシャルと参入条件 5月13日にNOCKを訪問し、探鉱状況とデータレビューの方法について担当者に詳しく話を聞いた。 NOCK担当者によれば、ウガンダでの油発見のアナロジーが期待されるケニア西部の第三紀堆積盆地(東アフリカリフト堆積盆)で、現在参入可能な鉱区は12Bと14Tでいずれも坑井データ、震探データがほとんど存在しないフロンティアとなっている(12Bに2Dが2測線のみ、図8、図9)。 12Bについてはエネルギー省が重磁力および地震探査、14TについてはNOCKが興味を示しており重磁力と地震探査を予定している。データが取得された場合は、基本的にデータ閲覧の対象となる。 データ閲覧の申し込み窓口はE&P Team Leader (Dr. Peter K. Thuo)となっている。NOCK本社 (AON Minet House)5階にデータルームがあり、そこで自由に無料で坑井(検層・コア試料・地化学分析結果)・震探データを閲覧することができる(守秘義務協定は不要)。出所:Africa Oil図12Africa Oil社のブロック10BB プロスペクト・リード図出所:ケニアエネルギー省(2009)図13試掘井Sirius-1 の地質層序77石油・天然ガスレビューAナリシス現在探鉱中の鉱区で新たに取得されたデータ以外(つまり探鉱を終了した鉱区のデータ)はすべて閲覧可能である。NOCKのウェブサイトには購入可能なデータの一覧表があるが、これらはほんの一部で、他に多くの閲覧可能なデータが上述のデータルームにある。ウェブサイトに載っている特別な有料のレポート以外のデータは、データルームでコピーすることも可能である。データを購入するかどうかは閲覧後に決めればよい。閲覧のスペースは十分ある(実際に見せてもらったが、同時に10~20人は座って作業を行える広さ)。ただしデータルームに存在するのは紙ベースのデータで、震探デジタルデータやコアそのものは10kmほど離れた郊外のデータセンターにある。現在紙データのデジタル化(スキャン作業)を進めており(6割程度完了)、すべて完了するには今年いっぱいくらいかかるとのことだ。作業が完了すれば海外からデータにアクセスすることも可能になる見込みである。 日本企業からのデータ閲覧のアクセスはないが、海外企業からのアクセス(閲覧のための訪問など)はかなり頻繁にあり、その対応でかなり多忙な状況である。 鉱区のライセンスについてはエネルギー省が窓口となり担当している(データ閲覧はNOCKが対応するという役割分担)。海外企業から鉱区申請があると、NAFFAC出所:Centric Energy図14Centric Energy 社の10BA 鉱区における鉱区評価状況と呼ばれる各省の代表、民間セクターのCEO(Petroleum Institute in East AfricaのCEOなど)から成る委員会(理事会)で審議され、鉱区を付与するかどうかが決定される。NOCKの総裁もNAFFACのメンバーになっている。生産分与契約(PSC)の契約条件については、NOCKのウェブサイトに出ている。 「技術協力契約(TAC、またはTEA)という形での参入も可能ではあるが(CNOOCがこのような形で参入した)、評価期間は長くても1年にしてほしい」(NOCK担当者)。石油(製品)の代替輸送手段として考えられる。ただしPEPD資料によると、既存の鉄道網のいくつかは大幅な改善(改修)が必要であるとされている。 ケニア政府は6月下旬、同国西部の既存の製品パイプライン(直径254mm)と並行して新たなパイプライン(直径356mm、長さ325km)の建設に着手したと発表した*19。 本パイプラインの完成は1年後の2011年6月を予定している。パイプラインの整備も着々と整いつつあると言える。2010.9 Vol.44 No.578ふつ設せ 各種資料に基づくと、ケニア南東沿岸のモンバサの製油所から、同国西部のエルドレット(Eldoret)およびキスム(Kisumu)への製品パイプラインは既に存在する(図15)。エルドレットからウガンダの首都カンパラへのパイプライン延長に関するフィージビリティスタディーは既に完了している(両国間で協議中である)。また、カンパラからルワンダの首都キガリおよびブルンジの首都ブジュンブラへのパイプライン敷のフィージビリティスタディーも計画されている状況である。 一方、既存の鉄道および道路網(図15)も精製された4. 油の開発見通しは?-市場と検討されている輸送ルート-?ュ化する東アフリカ・リフト堆積盆の探鉱 -2匹目のドジョウは捕れるのか?:ウガンダ、ケニアの現況-5. まとめと今後の見通し 以上、活発化する東アフリカリフト堆積盆の探鉱・開発状況について、ウガンダ・ケニアに焦点を当てて見てきた。現在東アフリカで炭化水素が生産されているのはタンザニアやモザンビークの数箇所のガス田に限られており、北アフリカや西アフリカに比べて探鉱密度はかなり小さい。しかしウガンダでの原油生産が始まれば、インフラの整備も進み新たなビジネスチャンスが生まれる可能性がある。 まず、最近成功が目覚ましいウガンダについては、石油法の改正案が承認され次第、オープン鉱区を対象とした入札ラウンドを実施予定とのことなので、既存のオープン鉱区の探鉱ポテンシャル評価を進めながら周辺鉱区の探鉱作業動向にも注視する必要がある。また、ファームインという形で既存の鉱区に参入するのも一つの方法である。 ケニアの探鉱状況については、ウガンダに比較すると参入条件が良く、堆積盆の規模も大きいが油のポテンシャルが高い第三紀リフト堆積盆やAnza堆積盆はかなり取得済みとなってしまったとの感が否めない。参入を検討する場合は早急にデータレビューなどに着手する必要があると思われる。ウガンダのアナロジーが期待できる同国西部の第三紀リフト堆積盆のうち、南部2鉱区(14T, 12B)は空いており、今後NOCKやエネルギー省による物理探査が行われることから、注視する必要がある。同国東部のLamu堆積盆についても、複数のオープン鉱区が見られるが、面談聴取内容や既存公表資料を総合すると全体的にガス指向という印象である。堆積盆地内にも地域差が見られるとのことなので、詳細な検討にはデータレビューが必要であろう。 最後に、Tullowの成功例を見てきたように、成功の鍵を握るのは長年の土地勘と地道な学習・忍耐、そして熟練した経営陣と技術陣によるチームワークであると感じた。CONGOCONGO(D.R.C.)(D.R.C.)アルバートアルバート湖湖UGANDAUGANDA既存製品パイプライン既存製品パイプライン建設中のパイプライン建設中のパイプライン計画中のパイプライン計画中のパイプライン道路網道路網鉄道網鉄道網貯蔵タンク貯蔵タンクカンパラカンパラキスムキスムビクトリア湖ビクトリア湖エルドレットエルドレットKENYAKENYAナクルナクルナイロビナイロビRWANDARWANDAキガリキガリBURUNDIBURUNDIブジュンブラブジュンブラTANZANIATANZANIAモンバサモンバサインド洋インド洋出所:Dominion、PIEA、PEPDの図を基にJOGMEC作成図15ケニア・ウガンダパイプライン計画<注・解説>*1: 第三紀:6,550万~200万年前までの地質年代で、石油・天然ガスが集積している地層のうちでは比較的若い方に分類される。中東原油の多くはこれより古い中生代白亜紀~ジュラ紀(1億9,500万~6,550万年前)に集積。*2: リフト堆積盆:地殻の分裂によって形成された堆積盆地。展張応力が支配的に働くため、一般に正断層が発達する。*3: Tullow Oil:英国ベースの独立系石油開発会社。1985年にアイルランドのダブリンで設立。西アフリカのセネガルで最初のプロジェクトを開始している。従業員は約800名(HP: http://www.tullowoil.com/)。*4: Petroleum Exploration and Production Department, Ministry of Energy and Mineral Development, Uganda:ウガンダ政府エネルギー・鉱物資源開発省石油探鉱・生産局。*5: アルバートグラーベン:ウガンダ西部アルバート湖周辺に広がる大地の溝(地溝)。*6: 試掘井と評価井を含んだもの。*7: 竹原美佳(2010):ウガンダ/コンゴ民主共和国:動き出すアルバートリフト盆地、JOGMEC石油・天然ガス資源情報、2010年7月16日。http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/3/3612/1007_out_g_uganda_DRC.pdf*8: 東アフリカに限定すると北限はエリトリアとなるが、広義のリフトシステムは紅海を経てヨルダンの死海まで続く。*9: 湖沼成根源岩:湖沼は外洋から遮断され、酸素に乏しい環境下にあるため、微生物による酸化分解を免れ有機物が保存されやすく、優秀な根源岩が形成されやすい。79石油・天然ガスレビューAナリシス*10: EAPCE'11: 東アフリカ石油会議2011(East African Petroleum Conference and Exhibition)http://www.eapce.eac.int/index.php*11: 石油の集積に不可欠な地質要素と過程の集合、またはトラップに石油を供給したシステム。具体的に地質要素とは石油根源岩、貯留岩、シール岩など、過程とは石油の生成、移動、集積を指す。*12: AfOil 03 August 2010, Week 30*13: バイオマーカー分析:生物が作り出した脂質などの有機化合物に由来する分子の化石(バイオマーカー:生物指標)を化学分析することにより、石油の起源、根源岩の堆積環境、熟成度を推定する技術。*14: インフィルサイスミック:データが取得されていないエリアを補完するために実施する地震探査。*15: Tower Resources, July27, 2010*16: New Vision, May30, 2010 *17: 現在は上述の第三紀リフト堆積盆に分断され両堆積盆は直接つながってはいないが、白亜紀~古第三紀には連続した堆積盆であったとされる。*18: FMI: Fullbore Formation Micro Imagerの略称。比抵抗イメージ検層の一つ。*19: AfOil 29 June 2010, Week 25【参考文献】1. East Africa's Great Rift Valley: A Complex Rift System by James Wood and Alex Guth - Michigan Technological University, http://geology.com/articles/east-africa-rift.shtml2. 藤井(2010):エリトリア: 東アフリカの穴場か?-秘められた石油・天然ガス探鉱・開発ポテンシャル-、JOGMEC石油・天然ガス資源情報、海外事務所レポート、2010年2月1日. http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=1002_out_g_er_eritrea_oilandgas_exploration%2epdf&id=35043. Petroleum Exploration and Production Department, Ministry of Energy and Mineral Development, Uganda, 2009, Petroleum Potential of the Albertine Graben, Uganda, August, 2009 (ウガンダアルバートグラーベンの炭化水素ポテンシャル).4. Curd, S. R., R Downie, P Logan (2009): Elephant Hunting in The Pakwach Basin, Block 1, Uganda. Extended Abstract of The 8th PESGB/HGS Conference on African E & P, 9-10, September, 2009, London.5. ウガンダ政府エネルギー・鉱物資源開発省HP(http://www.energyandminerals.go.ug/index.php)6. ウガンダ投資庁HP(http://www.ugandainvest.com/index.php)7. Dominion社のHP(http://www.dominionpetroleum.com/)8. Neptune PetroleumのHP(http://www.neptunepetroleum.co.ug/)9. ロイター(2010年7月21日、DominionのNgaji-1試掘結果)10. Ministry of Energy, 2009, The Petroleum Potential and Exploration Opportunities in the Sedimentary Basins of Kenya, March 2009.(ケニアの石油・天然ガス探鉱ポテンシャルと探鉱機会に関するブローシャー2009、ケニアエネルギー省より入手)11. NOCKウェブサイト(www.nockenya.co.ke)12. Africa Oil社のHP(http://www.africaoilcorp.com/s/Home.asp)13. Centric Energy社のHP(http://www.centricenergy.com/)14. Black Marlin Energy社のHP(http://www.blackmarlinenergy.com/)執筆者紹介藤井 哲哉(ふじい てつや)1996年、東京大学大学院地球惑星物理学専攻修了。同年石油公団入団。技術センター地質・地化学研究室、技術部地質課、オーストラリア・アデレード大学Australian School of Petroleumへの留学を経て、2004年よりメタンハイドレート研究チームで南海トラフの資源量評価・カナダ陸上産出試験の地質評価に従事。2008年10月より現職。趣味は登山・スキー。最近の悩みはアブダビに山がないことと、暑すぎて外で運動できないこと。2010.9 Vol.44 No.580
地域1 アフリカ
国1 ウガンダ
地域2 アフリカ
国2 ケニア
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アフリカ,ウガンダアフリカ,ケニア
2010/09/17 [ 2010年09月号 ] 藤井 哲哉
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