ページ番号1006471 更新日 平成30年2月16日

インドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略

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レポートID 1006471
作成日 2012-05-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 エネルギー一般基礎情報
著者 本村 真澄
著者直接入力
年度 2012
Vol 46
No 3
ページ数
抽出データ JOGMEC石油調査部主席研究員本村 眞澄(編者)インドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略はじめに写う榜ぼひょうムページよりモハンティ教授出所: World Public Forumホー アルン・モハンティ(Arun Mohanty)教授は、インドのジャワハべんルラル・ネルー大学国際関係学科ロシア・中央アジア研究所で教鞭をとる、インドを代表するロシア経済の専門家で、昨年にはロシアのメドヴェージェフ大統領から「プーシキン黄金勲章」を授与されている。先ごろ、北海道大学スラブ研究センターの招きで来日され、2012年2月27日に同センターで開催されたシンポジウム「ユーラシアをめぐる日印対話」において講演した。編者はかつてデリーで同教授にお会いする機会があり、議論を大いにエンジョイしたことから、今回も札幌から成田経由でインドに帰国される際に、東京での滞在を1日延ばしてもらい、JOGMECからも講演をお願いしたところ快諾を得た。ロシア関連のビジネス分野の専門家約20名の参加を得て、標記の講演会を開催させて頂いた。ここに、同教授の了解を得て、講演録を掲載することにした次第である。していたが、1971年の「印ソ平和友 インドは独立後、非同盟を国是とし、「第三世界」の盟主を標好協力条約」の締結以降、ソ連とは緊密な関係となり、更に1973年の第1次石油ショック以降、折から高騰した原油の手当て先として、ソ連産を多く調達するようになった。 これは交換可能通貨によらず、インド・ルピー建て、あるいはバーターによる支払いである。石油は国際社会では交換可能通貨(基本的にドル)により支払うのが原則である。例えば東西冷戦の時代、交換可能通貨を持たない東欧圏は、ソ連からのみバーターにより原油供給を受けることが可能であった。東欧へ石油を供給するソ連からの「ドルージュバ(友好)パイプライン」は、東側陣営を束ねる政治的な手段であった。インドもこのころ同様の位置付けであったと言える。東西冷戦時代は、エネルギー経済の分野でも両陣営に明確に区分されていた。しかし、この方式は1991年のソ連崩壊によって機能しなくなり、インドに対する輸出も1993年には完全に廃止された。これが、インドにおいてラオ政権(1991~1996年)が市場経済を志向するきっかけとなった。 その後、インドの原油輸入は地理的に近い中東地域からがほとんどとなったが、2001年に、国営石油企業ONGCの海外部門であるONGC Videshがサハリン-1のRosneft権益40%のうち、20%を引き受けることで再びロシアとの関係が活性化した。20%の権益原油がインドのものとなった。 ONGC Videshは2008年8月、24億ドルでロシア西シベリアのトムスク州で活動するImperial Energy(埋蔵量9億4,600万バレル)を100%買収し、2010年には日量2万5,000バレルを生産している。同時に、ロシアのIT企業AFK SistemaとONGC Videshが枠組み協定に調印し、ティマン=ペチョラ地域のTrebs & Titov油田(埋蔵量10億バレル)の共同開発に参加することとなった。中国と比較して、インド企業のロシア内陸部での石油産業への進出は、極めて活発であり、ロシア側にインド企業に対する警戒心は見られない。ONGC Videshはサハリン-3やYamal半島 LNG計画にも関心を表明している。7石油・天然ガスレビューアナリシス@2010年12月には、メドヴェージェフ大統領がインドを訪問し、化学、肥料、エネルギー分野で2015年までにうた200億ドルの貿易を達成するという協力強化を謳った(Interfax, 2010/12/22)。このなかには、石油ガス分野、油ガス田開発、製油所建設、第三国での上流下流事業、インドでの既存プロジェクトへのロシアの参加が記されており、両国の関係緊密化が改めて確認されている。 このように、インドの対外エネルギー政策には依然としてロシアの存在が大きいものの、その実態は多くは知られていない。本講演はその意味で、インドの本音が聞ける貴重なものである(本村)。1.モハンティ教授講演  「現在のインドエネルギー問題」 皆様、こんにちは。本日はこのJOGMECにおいて講演をさせて頂く機会を得たことに対して、まずお礼を申し上げたい。 私の専門分野は国際関係で、そのなかでもロシアのエネルギー政策を専門としている。本日は4部構成で話を進めていく。①現在のインドにおけるエネルギー問題が一つ目の項目である。そして、②インドが今後数年間あるいは数十年間、どのような形でエネルギーの安全保障を確保していくのか、特にロシアとの関係について説明する。そして、今後のインドのエネルギー政策において、③中央アジア④中東が果たし得る役割について述べたい。(1)インドのエネルギー消費 まず、最初に強調させて頂きたい前提がある。それはインドとロシアは戦略的なパートナー関係にあるということである。しかもそれは通常の戦略的なパートナーにとどまるものではない。インドも、そしてロシアも戦略的なパートナー国はたくさん持っている。しかし、インドとロシアの関係というのは特別であり、そして、特権を有している関係である。その関係の一つの柱となっているのがエネルギーの協力関係なのである。現在のインドが直面するエネルギー分野の現状から、説明する。 1人あたりのエネルギー消費という観点で言うと、インドは世界で最も低いレベルで推移している。例えば中国と比較すると2.5分の1、アメリカに比べて18分の1のエネルギー消費量となっている。エネルギーの1人あたりの消費量についても、世界の平均の5分の1でしかない。しかし、今後、経済発展を急速に遂げていくという目標をインドは掲げている。過去12年間において経済成長率は年率7~8%で推移してきた。そして、向こう15年間においても、経済成長率は8%を目指している。これが確実であるならば、エネルギーの消費に関しても今後6~7%と拡大していかなければならない。2030年までに、エネルギーの調達を3倍、4倍と増やしていかなければならない。そして、発電量に関しては向こう20年間で5~6倍伸ばしていかなければならない。また、エネルギーのインフラ整備のために、今後15年間にわたり、毎年1,000億~1,500億ドルの投資をしていくであろう。(2)インドのエネルギー資源 2011年度においては、インドの石油の埋蔵量は57億バレルが確認されている。これは、アジア太平洋地域では中国に次いで第2位の規模である。そして、生産量については日量95万バレルであるのに対し、消費は日量320万バレルだ。2010年において石油の純輸入国としては世界5位であった。したがって、インドの石油の消費に関しては70%が世界各国からの輸入に依存しているのが実情である。ひと言でいえば、石油エネルギーの輸入に関しては、日本同様インドも中東に大きく依存している。したがって、今後は輸入先について分散していきたいという意向を持っている。2030年に向けて、エネルギーの開発戦略を長期的に設定しているが、そのなかで輸入元の国に関しては多様化するための投資計画がある。それによれば、とりわけ、中東、スーダン、ベトナム、ベネズエラ、そしてロシアと中央アジアが重点投資先である。82012.5 Vol.46 No.3アナリシス. インドのエネルギー安全保障(1)ソ連とのエネルギー協力の時代 今日はとりわけ、わが国とロシア、中央アジアとのエネルギー分野においての協力関係について話をするようにとの要請を頂いた。最初に、旧ソ連とのエネルギー協力の歴史を簡単に説明する。インドの第2次工業化計画については1956年に発表が行われている。この開発戦略において、エネルギーは非常に重要な位置付けとなった。それ以降の工業化に対応するために、インドとしては自国のエネルギー・インフラの整備が欠かせない、と判断したわけである。 当初、エネルギーのインフラ整備についてインドは欧米諸国に助けを求めた。しかし、欧米諸国からは前向きな答えが引き出せなかったことから、ソ連へのアプローチに切り替えた。そして1950年代から、ソ連とエネルギーの分野で成功裏に協力関係を維持してきた。例えば発電の分野でもソ連との協力関係があった。石炭産業の開発もしかりであった。そして、当然のことながら石油・ガス産業に関しても協力関係にあった。水力発電に関しては、ダム建設でソ連からの支援を受け、何十というダムが建設された。 これらのうち、石炭産業の開発に関しては、とりわけ大きな支援をソ連から得られた。石炭は、今でもインドでは重要なエネルギー源である。エネルギーニーズの50%は石炭によって賄われているほどだ。ソ連の支援を受け、多くの石炭鉱山が開発された。石炭産業の開発に向けて、ソ連からさまざまな機材あるいは専門家の派遣も得られた。そして、西ベンガルのドゥルガプル(Durgapur)市において、機材を製造する施設についても整備することができた。石炭産業開発のための機械や機材についても独自に製造することが可能になった。今でもソ連時代からロシアにかけての協力関係は石炭産業において継続している。開発支援された鉱山から生産される石炭によって、今でも火力発電が南部において稼働している。さらに、水力発電用のダムの建設もソ連からの支援で実現している。こうした協力関係は現在も進行中である。 引き続いて、協力関係を強めていった分野が石油とガスである。独立後の石油の生産量は20万トンに限定されていた。欧米の専門家たちは、インドには石油の埋蔵量はないと結論付けていた。そうしたなか、油田を開発し、インドの土地で掘削した石油を製油所で精製し、その石油をもって石油化学の工場にも供給するという所期の目的に向かって走り出したのである。しかし、このようなインフラを整備するための十分な資源がわが国にはなかったということだ。先にも触れたように、欧米諸国はこのようなインフラの整備に関してインドに対する支援を拒んだ。というのも、彼らはわが国を石油製品あるいは石油化学製品を売り込むための市場であると位置付けていたからである。ここでもまた、わが国の石油産業整備のためにソ連が手を差し伸べてくれた。そして、石油産業が公社として、やがて国営企業として整備された。この国営石油が現在のONGCであって、これはオイル・ナチュラルガスの略である。これも、ソ連の専門家の支援を受けてできた企業である。 そして、エネルギー関連機関の設立についてもソ連から支援を受けた。デリー(Delhi)からそれほど遠く離れていないグルガオン(Gurgaon)に研究所ができた。ここでは研究ならびに地質学的な調査活動が行われた。この結果、1960年代の初めには、インドの東、そして西の沿岸地域において油田が発見された。北東にアッサム(Assam)という州がある。そして、グジャラート(Gujarat)という州が西にある。最初のインドにおける油田の発見は、この二つの州で実現した。その際にソ連の専門家の支援を得た。1960~1970年代にかけて、ソ連の専門家の支援によって、何十という油田が発見された(図)。ソ連は地質学的な調査ならびに探鉱、そして、また製油所の建設に関しても支援をくれた。したがって、石油化学のプラント、そのほかの石油加工設備、あるいは製油所などはソ連からの支援によるところ甚だ大きいのだ。インドのエネルギー必要量の13~15%がこのような形で、ソ連の支援によってできた設備から提供されているのが今日である。以上が、ソ連の大きな支援を受け整備されたインドのエネルギー・インフラの発展の歴史の概要である。(2)ソ連とのエネルギー協力 1991年のソ連の崩壊をもって、このように維持されてきた協力関係は中断することになった。そして、エネルギー分野における2国間の協力は、1998~1999年にかけて再開した。2国間におけるエネルギー分野の協力関係を再開する際に、最初にロシアの石油担当大臣がインドを訪問したのは1998年のことであった。そして、9石油・天然ガスレビューインドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略サの後、過去10年間から12年間にかけて、両国間のエネルギー協力はまた新たなステージに移行している。エネルギーの需要を満たし、そして、またわが国のエネルギー安全保障のために、ロシアはインドにとって極めて重要なパートナー国ということになる。そこで、わが国としてもロシアの石油部門に投資をしたいと考えるようになった。最初に投資を考えたプロジェクトがカスピ海に面したアストラカンのプロジェクトである。しかし、このプロジェクトは実現しなかった。 次のプロジェクトがサハリン-1となる。サハリン-1においては27億ドルの投資を行った。このサハリン-1に投資をしているのはExxonMobil、日本のSODECO、インドのONGCならびにロシアのRosneft等である。それぞれの持ち分は、ExxonMobilが30%、SODECOが30%、そしてONGCとRosneft等はそれぞれ20%となった。ExxonMobilがオペレーターとなっているが、われわれもサハリン-1においては重要なDauletabadDauletabadAFGHANISTANKabulIslamabadCHINATTAAPPII PPiippeelliinneePAKISTANDelhiDelhiIPI PipelineIPI PipelineGurgaonGurgaonNEPALKathmanduKathmanduLhasaLhasaASSAMBANGLA DESHGUJARATINDIAINDIADurgapurDurgapurDhakaDhakaWEST BENGALCalcuttaCalcuttaMumbai (Bombay)Mumbai HighMumbai HighPuneKakinadaKakinadaDeen DayalDeen DayalDhirubhaiDhirubhaiKrishna-Godavari BasinBangaloreTamil NaduGas FieldGas Pipeline出所: World Public Forumホームページより図インドを中心とするエネルギー地図役割を果たしている。それは、長年にわたってわれわれがロシアならびにモスクワの政府と良好な関係を維持してきたからである。プロジェクトにおいて何か問題が発生した際には、ExxonMobilから依頼があれば、われわれがロシアの関係者と話をするという役割を果たしている。このサハリン-1というのは、PSA(Production Sharing Agreement)がベースになっている。そして、石油の埋蔵量が確認済みで3億3,000万トンある。現在、その石油の年間生産量は900万~1,000万トンとなっている。ガスの生産も開始している。ここで私が強調したいポイントは、今後ロシアに対して日本とインドが共同で投資することについて検討をしていきたいということである。しかも、われわれはロシアとは長年にわたってよい関係を維持してきたし、よいコンタクトを持っている。政府の最も高いレベルでの人間関係が良好なものとして構築されている。ここから、ロシアにおける合弁事業の立ち上げが一つの構想として、今後検討されるのではないかと期待している。さらに、Imperial Energyという企業を26億ドルで買収した。ヤマル半島においての事業参加ということでハイレベルの交渉が行われている。サハリン-3に関しても参加を目指し鋭意交渉中である。 ティマン=ペチョラのトレブス(Trebs)油田の買収についても交渉中である。東シベリアのバンコールでの協力関係についても、現在、AFKシステマ(Sistema)を通じて交渉中である。AFKシステマは持ち株会社であり、インドのテレコム分野に20億ドルの投資をしている企業である。オーナーのティムチェンコ(Timchenko)氏はプーチン氏と非常に近い関係にある。このAFKシステマを通じて、バシュコルトスタンの地方石油企業バシュネフチ(Bashneft)のプレゼンスを確立することになった。このような形で、ロシアにおいてさまざまな投資を試みていることを知ってほしい。また、ロシアのエネルギー市場でのわれわれの競争相手は中国である。しかし、中国よりもロシアはインドを優遇してくれる。MYANMARChittagongChittagong102012.5 Vol.46 No.3アナリシス@一例を挙げよう。スラブネフチ(Slavneft)という会社があり、これは民営化されている。中国はこの企業を買収したいという意向を持った。そして、プーチンもこの中国の企業を招いた。しかし、Slavneftの中国への売却についてはロシア議会が反対した。モスクワにおいて入札が行われたが、その際に中国の代表団も参加した。しかし、モスクワ空港からこの中国の代表団が消えてしまった。そして、Slavneftの入札には結局参加できなかった。したがって、モスクワ政府としてはロシアのエネルギー分野において中国のプレゼンスが大きくなるのを敬遠していることがうかがわれる。 要するに、中国はお金はたくさん出すことはできるけれども、あまり歓迎はされていないということである。ちなみにSlavneftに対する入札額としても250億ドルが想定されていたそうだ。Slavneftからその石油の供給を15年間、20年間得るために250億ドルの長期的な与信、クレジットが検討されていたということである。ロシア人いわく、中国人というのは非常にやっかいな、そしてまた、やりにくいパートナーであるなと……。だから、ぜひ日本とインドが協力して、その投資ができればよい、と私は考えていることにご留意頂きたい。実際、1990年代ごろからロシアの一部の政府関係者は、ロシアのエネルギー産業に、より多くの日本のプレゼンスを得たいと言っていたのを思い出す。 インドとロシアの協力関係についてのまとめをしたい。ONGCとGazpromの間の契約がある。RosneftとONGCの間の契約もある。これはロシアにおいての権益関連だけではなく、第三国においての取り組みも含めての契約となっている。ロシアはインドのパイプライン建設事業にも参加している。これは、総延長1万7,000kmである。ベンガル湾においてGazpromは地質学的な調査を行っているさなかにある。両国間の将来展望も明るいと言える。3. インドと中央アジアとの関係インドと中央アジア諸国との関係 インドと中央アジアのエネルギー分野の協力関係に移りたい。エネルギー協力に関しては、中央アジアのカザフスタン、トルクメニスタン、そしてウズベキスタンと交渉を行っている。カザフスタンでは、ある程度の成功を収めている。カザフスタンでは石油企業のM&Aの案件があった。それに対して中国ならびにインド、いずれもが入札したが、インドのほうがより高い札を出すことができた。しかし、その企業を買収したのは中国であった。これにはある種の背景があるだろう。しかし、一部で成功も収めている。 次は、トルクメニスタンとのエネルギー関係についてである。TAPIというパイプライン案件で、この頭文字はトルクメニスタン、アフガニスタン、そしてパキスタン、インドの略である。ガスをトルクメニスタンからパキスタン、インドに輸送するためのパイプラインである。これは当初アメリカ企業が計画していた事業である。ロシアはTAPIに関しては参加する意向もなく、また参加の許可もされていなかった。アメリカの思惑としては、このトルクメニスタンのガスをロシアに輸送されること回させるのないように、パキスタン、インドへ向けて迂というものであった。しかし、この1年で新しい展開がう見られた。ロシアがもはやこのTAPIには反対していないからである。トルクメニスタンのガスがパキスタン、インドに輸送される、そして、また中国に行くということになると、ヨーロッパ向けが減ることになる。そのロシアの関心事は、思うに、このパイプラインを通して中国、パキスタン、インドに輸送されることになると、トルクメニスタンとしては対ヨーロッパ向けでロシアと競合するためのガスがなくなることにあると思われる。 TAPIに関してはこの1年間、関係する4カ国の間で協議が行われてきた。そして、本件に関しての報告書が準備されている過程にある。しかし、アフガニスタン、パキスタンの良好とは言いかねる関係があるため、このプロジェクトの将来に関しては不確実性がつきまとっている。パキスタンとアフガニスタンの問題が解決しなければ、このパイプラインに対して投資する企業がなかなか出てこないという問題がある。以上がTAPIパイプラインについての現状である。 また、ウズベキスタンとの合意がある。これは地質学的な調査、ガスの開発・掘削に関しての案件である。インドはアジア・エネルギーグリッド構想を発表している。このグリッドというのは供給国、そして消費国も含まれるものである。アメリカはこの構想に対して反対である。11石油・天然ガスレビューインドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略オたがって、このアジアのエネルギーグリッド構想は具体化には至っていない。しかし、またTAPIに関しても、これから10年先あるいは20年先には実現できるのではないかという希望はまだ捨てていない。インドとしてはTAPIのパイプラインがウズベキスタンまで延長されることを希望している。その場合はウタピ(UTAPI)という名称になるかと思う。そして、カザフスタンまで延長するという計画もある。これは、クタピ(KUTAPI)という名称になるかと思う(笑い)。 キルギスタンあるいはタジキスタンとの計画は、電力をインドに提供してもらうという内容である。これら二つの共和国はエネルギーに余剰がある。これがCASA-1000という計画で、パキスタンならびにインドに、キルギスタン、タジキスタンから送電するという計画である。本プロジェクトに関してはロシアも9億ドルの投資を検討している。以上、中央アジアにおけるガスエネルギーの取り組みについて概観した。4. イランに関するエネルギー地政学(1) IPI(イラン-パキスタン-インド)パイプラインに関してかんが イラン、パキスタン、インドパイプラインについても若干触れたいと思う。イランはインドに対する石油の供給国として極めて重要である。わが国における石油需要の12%がイランからの石油の輸入によるものである。イランのガスをパキスタン経由でインドに輸送するというのがIPI計画である。しかし、本プロジェクトに関しみ、てはアメリカが反対している。イランとの関係に鑑地政学的な理由から拒否、反対している。Gazpromは、このIPIパイプラインに対しては、投資の意向を示している。ロシアが投資したいと考える背景には、イランのガスがヨーロッパ向けに供給され、自国のガスと競合することを懸念していることがある。したがって、ロシアはイラン、パキスタン、インドパイプラインに対し、大きな関心を示しているわけだ。 本プロジェクトに関しては、2005~2010年にかけて一時、関心が薄れた。その間、インドがアメリカとの関係を強化したからである。したがって、3年、4年、5年とIPIに対する関心がインド側で薄れていた。その当時われわれはアメリカとの戦略的な関係を模索していた。しかし、これは十分に実現しなかった。現在はまたイランとの本格的な協力、そしてIPIへの関心が動き、パイプラインに対して関心が再度高まりつつあるところだ。これはパキスタンにとっては「棚ぼた」的な意味合いを持っている。トランジット国となるだけで、それ以外何も貢献しないのに利益を享受できるからである。しかも、TAPIに比べると問題が少ないパイプラインである。TAPIでは、アフガニスタンとパキスタンの問題を抱えた国が2カ国含まれている。一方、IPIにおいては1カ国、パキスタンだけが問題国となる。IPIは平和のパイプラインになると主張している人もいる。パキスタンにとっては、その棚ぼた的な利益を享受することができるので、このプロジェクトに反対する理由はない。(2)イランからの原油輸出 現在はイランからの石油の輸入を減らすという圧力がわが国にかかっている。しかし、核疑惑を起因とするイランに対する制裁的措置はインドにとって問題だと考えている。国際的な制裁が強化されると、イランからの石油輸入に対しての支払いができなくなってしまうのだ。ヨーロッパの銀行経由の支払いができなくなった際にはトルコ経由を開始した。トルコも、しかし今ではアメリカから強い圧力を受けている。このような便宜をインドに提供してはならないという、その同様のことにおいて、トルコは圧力を受けている。だから、ロシアと現在は交渉中である。わが国に供給される石油の支払いをイランに対してする際に、以上のような仕組みを活用しようと考えている。 最後に、インドにとってこれから向こう数年間、あるいは数十年間、エネルギーの安全保障を確保する上で、ロシアは現在も過去も未来もそうだが、極めて重要な役割を果たしているということである。インドはこのロシアや中央アジアとは極めて良好な関係にあるので、今後は日本と協力してロシア、中央アジアへの投資を検討していきたい。 どうもありがとうございました。(拍手)122012.5 Vol.46 No.3アナリシス.質疑応答司会:モハンティ教授、どうもありがとうございました。新鮮な情報が多く、有益でした。それでは、会場からご質問があれば聞いて頂きたいと思います。【質問①】 大変面白い話をありがとうございました。インドとソ連との関係、インドとロシアとの関係には思ったより深いものがある。今後、インドがガスを入れていくとなると、ガスパイプラインを含むそのエネルギーのこともあるかと思うが、先ほどのTAPI、それからイランからのパイプラインについて、インドのエネルギー・ストラテジーのなかで、ガスの占める割合がどのくらいのターゲットになって、それで、LNGとガスのパイプラインから来るガスが大体どのくらいの割合になったらいいかというような、ターゲット的なものと、それから時間的な軸でいつまでにという事業のターゲットは現在設定されているのか。《回答》 具体的な計画はある。しかし、現在は手元にその数字がないので、一般的な計画について説明する。インドのガス消費は、今後急速に拡大していく。したがって、パイプラインを通してのガス、またLNGの両方を検討している。LNGは大きな数量をカタールから輸入している。ロシアからのLNG供給も検討中である。サハリン-3ならびにヤマルでLNGの供給をするということをロシアは現在計画中である。今はまだ計画中のものもあるが、間違いなく今後、インドはロシアからガスと石油の両方を輸入することになると思う。ガスの場合は主にLNGになる。現在インド政府はロシアのパートナーと真剣に交渉を行っている最中である。2011年12月、インドの首相がロシアを訪問した際にトップ同士の協議が行われ、一部両国間で契約が締結された。更に、バングラデシュとミャンマーからガスを輸入する予定である。インド南東沖のクリシュナ=ゴダヴァリ(Krishna Godavari)堆積盆地に、まだ未開発のガス油田がある(図)。このような供給源をもって、今後のインドのガスの需要を満たしていく予定である。【質問②】 石油について伺いたい。、供給源のタイプは分からないが、地理的に見て、インドにとってロシアは大変不利なところにあると思うが、むしろインドが本当に石油を手当てしたいのであれば、なぜもっとアフリカに進出しないのか、理解できない。ロシアから原油を出すと、東からだとマラッカ海峡を通り、西からだとスエズ運河を通ることになる。さらにガスのパイプラインの話が出たが、これもロシアからインドに通すというのはそう簡単ではないのではないか。《回答》 まず、申し上げたいのは、われわれはアフリカにも投資をしているということだ。そして、ベネズエラという非常に遠い国にも投資をしている。当然のことながら、石油をベネズエラから輸入する予定はない。そして、これまでのところ、ロシアからも石油の供給を受けていない。しかし、石油は国際的なコモディティである。売買して、そして、また他から調達をする、その対価にすることもできる。またスワップ取引も行うことができる。例えばサハリン-1からの供給についても、石油・ガスをインドまで持ってきているわけではない。それを日本に売っている。また、そのパイプラインをロシアとインドの間に建設して、ガスの引き取りをするというような計画はない。ロシアは中国に向けてガスを供給するためのパイプラインを建設する予定でいる。また、カザフスタンのガスも中国に供給される。そして、これらのパイプラインについては、さらに延長し、カザフスタンあるいはロシアからガス供給を受けることができるのではないかということも理屈としては議論されている。 しかし、現在の計画は、ロシアからLNGの供給を受けるということである。但し、LNGの分野はまだ十分にロシアにおいて開発されていない。よいLNGの供給拠点は数カ所にしかないと言われている。しかし、ロシアからLNGを輸入するということについては、具体的な検討が行われている。以上がロシアからインドへのガス供給についての答えである。 そして、またロシアからの輸入品目としては、常に石油製品が非常に重要なウェートを占めている。3国間の契約の下、石油・ガスの調達をするということもある。長年にわたって、インド、イラク、そして旧ソ連との間に3者間の契約があった。そして、イラクからヨーロッパへの供給については旧ソ連が満たし、そして旧ソ連のインドへの供給のコミットメントをイラクが補完しているという関係であった。もちろん、そのような取り決め13石油・天然ガスレビューインドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略ニいうのは、その後なくなった。イランとの同様の取り組みが検討されたが、こちらも実現しなかった。【質問③】 先ほどロシアの資源開発で、日本とインドが共同で取り組みたいという話をされたが、どの地域においてとか具体的な話はあるのか。《回答》 繰り返すが、ロシアとの関係は非常に良好なものである。わが国がロシアにおいて石油関連の権益を享受できているのは、ロシア政府との関係、そして国民同士の関係も良好であるからだ。また防衛関連あるいはエネルギーの供給に関しても、ロシアとの関係を強化するという動きがある。これも、やはりスワップの取引になる。 イランの海軍、空軍、そして、また陸軍が使用している武器の75%がロシア製である。しかし、武器の海外からの輸入に関しては、インドは今後シフトを真剣に考えている。その結果、インドの武器市場へのロシアの輸出は急速に低下している。ロシアに代わってイスラエルとアメリカがシェアを伸ばしており、ロシアはその点を懸念している。そこで、先ほど申し上げた、ロシアとの武器ならびにエネルギー権益のスワップという取引が実現している。われわれがロシアにおいてエネルギー権益を得ることの代わりとして、ロシアから武器を調達するという仕組みになっている。そして、インドのスホイ30の調達と、サハリン-1はその一体の取引であったのではないかといううわさが流れている。確かに、スホイ30はよい戦闘機ではあるが、1996年の当時を考えてみると、ロシアにおいてさまざまなカオス、混乱があったので、直接スホイ30の購入取引を実現することが難しかったのではないかと思われる。そこで、インドがサハリン-1の権益の20%を得る代わりに、スホイ30を調達するという取り決めが考えられたと思われる。このような仕組みを将来において、また別の政策に関して活用することが可能だと思われる。 もう1点申し上げたい。ロシアとインド間のエネルギー協力を考える際には原子力発電を忘れてはならない。エネルギーに原子力の占める割合はインドにおいて3%にとどまっている。向こう20年間でエネルギーに占める原子力の割合を3%から20%まで引き上げる予定である。原子力発電所を建設するために何百億ドルもの投資が予定されている。インド南部のタミルナドゥ(Tamil Nadu)州において、既にロシアが2基の原子力発電所の建設を完了している。そして、このような形でロシアからの支援を受け、今後18基建設する予定である。この分野においてはフランスとも協力関係があるが、まだ原子炉の建設は実現できていない。 アメリカもインドにおいて原子力発電所の建設に関心を強めている。しかし、インドのエネルギー関係者は、フランスやロシアに比べてアメリカの原子力発電の技術は10年から12年遅れていると判断している。これからわれわれは、向こう数十年かけて何千億ドル規模の投資を原子力発電所建設に振り向ける予定なので、フランスやロシアにとっては大きなチャンスになると言える。また、この分野において日本とインドの協力関係も模索できると思う。原子力発電に関しては、インドは真剣に日本からの支援を検討中である。これは真剣に検討していくべきプロジェクトであると思う。【質問④】 ロシアサハリン-3でLNGを検討中だという話があったが、インドはサハリン-3に興味を持つのか。具体的に何かアクションを起こしているようなことはあるか。《回答》 関心の表明はもう既にした。プーチン首相がインドを2011年3月に訪問したが、その際にも議論された。ロシア側としても、インドがサハリン-3に参加するということに対して前向きに考えているようだ。「2030年に向けてのロシア・エネルギー戦略」が発表されているのを、皆さんご存じだと思う。現在は、ロシアのエネルギーの輸出の97%がヨーロッパ向けになっている。しかし、2025年あるいは2030年にかけて、25%を東方に向け輸出したい意向を表明している。そして、アジア太平洋地域におけるエネルギー戦略を、ロシアは既に打ち出している。このなかで4カ国が取り上げられている。まず日本、中国、韓国とインドの名が挙がっている。ロシアはエネルギーの輸出に関し、ヨーロッパ市場に対する依存度を低くしたいと明言している。その輸出の仕向け先として、アジアにより多く振り向けるということを真剣に考えている。したがって、われわれとしてもこのチャンスを享受すべきだと思っている。【質問⑤】 ロシアの石油会社についての投資適格性を調べると、すごくカントリーリスクが高いという印象を持っているが、インドの企業はそういうリスクをどうやって軽減しようとしているのか。142012.5 Vol.46 No.3アナリシスs回答》 非常に深刻な問題だ。しかし根拠のない懸念というものもあると思う。例えば冷戦が非常に厳しい状況にあったとき、欧米との冷戦状況下、ソ連はエネルギーを武器として活用したことはなかった。エネルギーの供給に関しては、不公平で不当な手段を活用するとは思えない。ただ、その懸念される背景も理解できる。例えば今年の冬はロシアからのガスの供給が途絶え、ヨーロッパにおいてはもう凍ってしまうほど寒い冬を経験した。ロシアからのガスのヨーロッパへの供給の80%はウクライナを経由するものである。そして、ウクライナは受け取ったそのエネルギーに関して、ロシアに対してきちんと支払いをしていなかったと指摘されている。そして、ロシアのガスを盗むという行為もウクライナ側にあった。しかし、西側欧米諸国のメディアはロシアが悪いと報道した。確かに大きな供給源であるという意味でロシアにも一部責任があると思うが、本当は、この問題の当事者はウクライナなのだ。いまも言ったように、ウクライナがパイプラインからガスを盗んでいたからである。それによって、ヨーロッパへのガスの供給が減少してしまったということである。もちろん、ロシアもこの状況に鑑み、ノルドストリーム、あるいはサウスストリームのパイプラインを整備しているところである。ウクライナ経由のパイプラインだけに依存するという事態を軽減しようと考えている。 ただ、私が懸念しているのは、また別の分野においてである。ロシアは依然、投資対象として安定した国とは言えない。1億ドルでベレゾフスキーというロシア人がシブネフチ(Sibneft)という企業を買収した。今度は同じ企業を、国家が131億ドルで買い戻した(注:厳密には国営のGazpromが購入してGazpromNeftとした)。またYukos社の歴史に関して、皆さんご存じと思うが、Yukos社はロシアの石油の30%を掌握していた。そして、プーチンはこの企業を解体させ、そして、また国営として取り込んだ。もちろんいろんな背景があって、この事態に関わっていたのだが、しかし、投資家に対して誤ったメッセージを発信してしまったということは否めないと思う。司会:モハンティ教授、どうもありがとうございました。会場の皆様、本日はお忙しいなかご参加頂きまして、ありがとうございました。発表者紹介Arun Mohanty(アルン・モハンティ)デリーのジャワハルラル・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University)国際関係学科教授。PuriのSCSカレッジ、 Cuttackの Ravenshawカレッジ、モスクワ大学卒。ロシア科学アカデミーにて博士号取得。モスクワ大学にて講師、准教授、世界経済国際関係研究所(IMEMO)教授を経て現職。安全保障、インドーロシア関係、ロシアーCIS政治論の専門家。また、ニュー・デリーにあるユーラシア基金理事、「ユーラシア研究誌」編集長。ロシアおよび非西欧の政治に関する7冊の主著、20編の主要論文、その他多数。15石油・天然ガスレビューインドから見たロシア・中央アジアのエネルギー戦略フ売受付中!JOGMEC 2011ご好評につき、2011年版も限定販売!!ご好評につき、2011年版も限定販売!! 昨年、初の限定販売を行った機構内部資料『天然ガス リファレンスブック』を、ご好評につき、2011年版も一般向けに販売させて頂くこととなりました。 厳しい電力事情等からさらに注目を集める天然ガスに関し、IEA、EIAを始めとする国内外の機関・企業から得られた世界中の様々なデータ(LNG、GTL等を含む)を取り纏め、最新の情報に更新しております。非在来ガス(シェールガス・CBM)についての有意な情報も記載しました。※書店等では販売しておりません。なお、数に限りがあります ので売切れ次第販売を終了いたします。価格: 5,250円(税込)270ページ/A4サイズ(予定)別途、振込手数料と送料(着払い)がかかります。著書の内容・世界と日本のエネルギー全般の需給動向・世界の天然ガスの埋蔵量や消費量、貿易量の推移、価格動向。 非在来型ガス、GTLプロジェクト・日本におけるLNG輸入量、天然ガスの県別・用途別生産量、日本の主要ガスパイプライン、LPGの生産・輸入量 ・世界のLNGの需給動向や世界のLNGプロジェクトの契約概要、液化・受入基地概要・世界のLNGビジネスの上中下流に関わる主要40社の企業動向天然ガス関係単位・熱量換算等ご購入方法下記のURLにアクセスし、「ご購入はこちらから」ボタンより購入申込みのページへ入り、申込みフォームを記入・送信してください。ご利用のサーバーセキュリティ等により購入申込みページが表示されない場合は、大変お手数ですが、下記のお問合せ先までご連絡ください。http://oilgas-info.jogmec.go.jp/books/tengas-book.htmlお問合せ先独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC) 石油調査部E-mail:tengas-book@jogmec.go.jp     TEL:03-6758-8024 担当者:鈴木 美穂、大海 亜沙子※価格は、機構の予算情勢等から増額となりました。ご理解のほど、お願い申し上げます。(注)本商品は国内のみの販売とさせていただきます。お申し込みはPCおよびスマートフォンにのみ対応
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2012/05/18 [ 2012年05月号 ] 本村 真澄
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