ページ番号1006637 更新日 平成30年2月16日

東チモール・豪州間の境界問題とチモール海の石油・ガス開発との関係

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レポートID 1006637
作成日 2004-07-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者
著者直接入力 大井 一伴
年度 2004
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 01東チモール・豪州間の境界問題とチモール海の石油・ガス開発との関係2004年7月14日石油・天然ガス調査グループ大井一伴関係地図1出所:豪州北部準州政府`モール海の石油・ガス開発の枠組みを巡る経緯2??1972年、インドネシア/豪州間で海底境界線合意? 東チモール沖合の境界線は未画定(当時、東チモールはポルトガル領)1976年、インドネシアが武力併合。豪州も2年後に併合を追認? ポルトガル本国でのクーデターの混乱に乗じた侵略行動? その後、インドネシア/豪州は同海域を共同開発することで合意1991年、Timor Sea Treaty(旧チモール海協定)が発効Zone of Cooperation設置(いわゆるZOCA)??? 両国への生産物の配分は50:50? 豪州と協議の結果、実質的にはZOCAを発展的に解消し、Joint Petroleum Development Areaへ組替え? 独立時にTimor Sea Treaty(新チモール海協定)締結? 内容的には豪州が大幅譲歩関係地図2JPDA3出所:豪州産業観光資源省激`モール・豪州間の取極め4??チモール海協定(Timor Sea Treaty)??Joint Petroleum Development Area(JPDA)を設置Bayu-Undan(BU)ガス:3.4tcf、コンデンセート/LPG:400百万bbl??2004年2月、コンデンセート/LPG生産開始2006年よりLNG生産(3百万t/年)開始予定。日本向けに17年間。? 生産物の配分-東チモール90% :豪州10%?2002年5月調印。2003年3月批准完了、発効International Unitization Agreement(IUA)? Greater Sunrise(GS)ガス:約8tcf、コンデンセート/LPG:約300百万bbl??JPDA域内/JPDA域外(豪州)に跨っている2008~09年よりLNG生産(5.3百万t/年)開始予定。供給先未定(アジア、北米)。? 生産物の配分-JPDA 20.1% :豪州79.9%→(東チモール18.09%:豪州81.91%)? 東チモールは不満(境界画定を主張)?2003年3月に調印。批准未了(2004年3月豪州は批准)、未発効?最近の状況53月29日、豪州はGreater Sunriseガス田の開発に関する東チモールとのInternational Unitization Agreement(IUA)を批准。?2003年3月に両国で調印したもの。東チモールは未批准? 豪州は同日、31の鉱区入札を公開?Greater Sunriseガス田に近接するエリアを含む2鉱区がJoint Petroleum Development Area付近に設定された? これを東チモールは強く非難?両国間で境界線に関して未決着のエリア付近における豪州側の今回の鉱区設定は「非協力的でありIUAに反するもの」?IUAの東チモール側の批准が先延ばしになる懸念?今年4Qに独自に鉱区設定もヨ係地図3出所:豪州産業観光資源省関係地図467出所:豪州産業観光資源省ォ界画定問題と主要プロジェクトとの関係8? 境界画定? 両国は恒久的な境界画定は棚上げし、石油・天然ガスの開発を早く進めることを目的にTimor Sea TreatyとIUAを締結した。? しかし、両条約は豪州、東チモール双方に恒久的な境界(国境)画定の権利を認めている。? 東チモールの動静の根拠? 東チモール側からの強い働きかけもあって、2003年11月に境界画定交渉が両国の実務者レベルでスタートしているが、豪州はLow Key。? 南北の境:両国海岸線からの中間線?Bayu-Undanを含むJPDAの南底辺の線と同一? 東西の境:JPDAの東辺および西辺よりも外側に境界線を企図??JPDAの東北端にあるGreater Sunriseガス田、JPDAの西北端の西側にあるLaminaria/Corallina等の油田を意識した動きとみられる。? しかし、この東西の境に関しては今のところ明確な線引きは提唱されていない(東チモールは上述の南北の境目を東西にどこまで延ばしたいのか、判然としない)。? 東チモール主張線?http://www.etan.org/action/issues/tsea/tseafact.htm境界画定問題と主要プロジェクトとの関係? プロジェクトとの関係?Bayu-Undan?JPDAは東チモール/豪州間で法的枠組みが確定した区域であるため、開発・生産に支障をきたすことはないものとみられる。? 既にマーケティング先を確保し、プロジェクトが実現する。9? Greater Sunrise? 根拠となる条約(IUA)が未発効であり、法的な基礎が確立していない。? 開発スキームが、Floating LNG・陸上LNGトレーン(Darwin)・豪州国内向けP/L、という候補の中で未確定。? マーケティングも進んでおらず、プロジェクトの実現が不透明。? 豪州でIUAが批准されたことは評価に値するものの、東チモールの動向次第では更に開始時期が遅れる可能性あり。開発スキームの逡巡、マーケティングの不調も不安要因。U、GSプロジェクトの参加企業10PhillipsENISantosInpex東京電力/東京ガスWoodsideShell大阪ガス合計Bayu-Undan(op)56.72%12.04% 10.64%10.53%10.08%---100.00%Greater Sunrise30.00%----(op)33.44%26.56%10.00%100.00%
地域1 アジア
国1 東ティモール
地域2 アジア
国2 インドネシア
地域3 大洋州
国3 オーストラリア
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,東ティモールアジア,インドネシア大洋州,オーストラリア
2004/07/14 大井 一伴
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