ページ番号1006658 更新日 平成30年2月16日

イラク:ConocoPhillips と Lukoil の提携がイラク石油開発に与える影響は?

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レポートID 1006658
作成日 2004-10-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業探鉱開発
著者 猪原 渉
著者直接入力
年度 2004
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 0イラク: ConocoPhillipsとLukoilの提携がイラク石油開発に与える影響は?2004/10/14石油・天然ガス調査グループ猪原 渉報告内容1?ConocoPhillips(米)とLukoil(露)の提携合意が今後のイラク石油開発に与える影響について?両社合意内容(イラク関係事項)?西クルナ油田開発の概要とこれまでの交渉経緯?両社の提携により西クルナ開発が動き出す可能性は??キーパーソンは?Cラク石油上流関係図2ConocoPhillipsとLukoilの提携3?2004年9月29日、資本提携(ConocoPhillipsによるLukoilへの出資)と事業提携について合意?イラクについては、南部の巨大油田西クルナ(West Qurna)油田(フェーズ2)開発を共同で進めることについて合意Cラク関係合意事項4? 両社は、西クルナ油田(フェーズ2)の共同開発実施に向け協力する。? 両社は、Lukoilがフセイン政権時代にイラク政府と締結した西クルナ油田開発に係るPS契約が現在もvalidであることを認めるよう、共同でイラク政府に働きかける。? 契約の有効性に関するイラク政府の承認が得られれば、Lukoilが保有する68.5%の開発権益のうち、17.5%をConocoPhillipsに譲渡して開発を進める。<譲渡後の開発権益内訳>Lukoil他のロシア企業2社(Zarubezhneft、Machinoimport)6.5%51%、ConocoPhillips17.5%、イラク政府 25%、西クルナ油田の概要<イラクの主要未開発油田>発見年油田名可採埋蔵量生産状況生産能力マジヌーン1977121 億bbl未開発60 万b/d西クルナ(フェーズ2)1973113 億bbl一部生産中80 万b/d5ズベイルビンオマールハルファヤラタウィナシリヤ1949194919761950197882 億bbl生産中63 億bbl一部生産中46 億bbl未開発31 億bbl未開発26 億bbl未開発スバ/ルハイス1969/196118 億bbl生産休止中ツバガラフラフィダン19761979197615 億bbl未開発11 億bbl未開発7 億bbl未開発18 万b/d45 万b/d25 万b/d25 万b/d30 万b/d25 万b/d20 万b/d13 万b/d10 万b/dIssam Chalabi他より作成アれまでの西クルナ油田交渉経緯①6???1984年4月、ソ連、イラク間でフェーズ1の契約締結→ 1990年代前半にフェーズ1生産量20万b/d達成1997年3月、Lukoilと露企業2社がイラク政府とフェーズ2開発に関するPS契約締結?投資額:30-37億ドル(?)、?国連経済制裁下、作業は事実上凍結2002年12月、フセイン政権は契約を一方的に破棄?「Lukoil側の契約不履行」が理由?Lukoilが米国政府と秘密裡に交渉し、「政権転覆後」の権益保証を要求?これまでの西クルナ油田交渉経緯②7? 既存契約の有効性を巡るロシア、イラクのスタンスロシア(政府、Lukoil)イラク(石油省)?既存契約は法的に有効?石油会社に極端に有利な条件?→契約内容の精査必要?契約破棄は無効?現時点で法的有効性認めず?環境が整えば、速やかに?精査の結果、交渉やり直しも作業開始したいLukoilはプロジェクトの早期実施に向けての環境作り?2004/3 共同事業推進WG設置でイラク石油省と合意?イラク人技術者への教育訓練 04年100名、05-09年各150名?シクルナ油田開発は動き出すのか??本格的開発が実現する条件?8治安回復(大前提)、憲法制定、総選挙実施、本格政権の樹立、炭化水素法・石油関連諸法規制定 等当面の政治スケジュール?暫定政府閣僚選出(04/6)→暫定政府に主権移譲(04/6E、以上完了)→国民議会選挙、移行政府発足(05/1E)→制憲国民投票(05/10/15)→新たな議会選出(05/12/15)→本格政権樹立(05/12E)実際に交渉が開始されるのは2006年以降になるというのが、これまでの大方の見方であったが・・・今回の提携合意(コンソーシアムの形成)が早期実施に向けてのブレークスルーになるとの見方????????西クルナ開発が動き出す可能性①9当事者の思惑や置かれた状況を考察すると、西クルナ油田開発が他の未開発油田に先がけて(時期は不透明だが)実施される可能性があるイラク:背に腹は代えられない(?)リハビリ、増産だけでは、生産能力はイラク戦争前を若干上回る300-350万b/dが限界?中長期目標(600万b/d)達成が遠のき復興の道筋立たず→早急に新規開発に着手したい法的有効性を認めさえすれば、西クルナ油田プロジェクトは「締結済みの既存契約」の位置付け →石油省方針(「新規契約は公平な競争入札実施」)の対象外となり、「抜け駆け」批判をかわせるシクルナ開発が動き出す可能性②10???????ロシア、Lukoil:米国政府のサポートに期待米国政府が米国企業参加を条件に、Lukoilの権益を承認するようイラク暫定政権に圧力、との密約説も切り札はイラクへの債務免除提案?米国政府、ConocoPhillips:リスクミニマイズ米国単独事業はテロの標的となるリスク→ロシア企業との共同事業は米企業に好都合ConocoPhillipsはCPA(6月解散)に上級石油顧問派遣の実績→イラク石油省に対し一定の影響力「油価高騰の主因はイラク戦争」とのブッシュ批判をかわす材料になる→大義名分:原油供給能力拡大への寄与鍵を握るアラウィ首相?首相主導で進められる石油政策の立案11????????最高石油政策評議会の設立(「最高石油・天然ガス評議会」から改称との報道)地域・分野別に分割されている国営石油会社の統合(‘INOC’の復活)西クルナプロジェクトもアラウィ首相主導で方針決定か?8月の第1回最高石油政策評議会での提案(「石油政策ガイドライン」)今後5-7年間で生産能力を600-800万b/dに増強外資参入促進のため、長期(25年程度)のモデルPSCの採用を →石油省の抵抗も予想される問題は山積治安、暫定政府の法的正当性、地方の動き(南部3県「分離・独立?」の動き、クルドが「国営」石油会社設立?)
地域1 中東
国1 イラク
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
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地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イラク
2004/10/14 猪原 渉
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