ページ番号1006661 更新日 平成30年3月5日

イラン:中国、インドとエネルギー関連 MOU 締結 LNG プロジェクトの早期実現を目指す

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レポートID 1006661
作成日 2004-11-17 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者 猪原 渉
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年度 2004
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 0イラン:中国、インドとエネルギー関連MOU締結LNGプロジェクトの早期実現を目指す2004/11/17石油・天然ガス調査グループ猪原 渉報告内容1?イランは、中国、インドと相次ぎエネルギー関連のMOUを締結。?合意内容と背景、イラン側の狙いについて概説?中国とは、LNGを軸とした「パッケージディール」?今回の合意をどう考えるか??イランにとってのLNGプロジェクトの位置付け?政治的意義のある合意Cラン、中国政府間でMOU締結210月29日、訪中したZanganeh石油相と馬凱国家発展改革委員会主任がMOUに調印?① Sinopec(中)は、イラン産LNGを25年間、年間1,000万トン購入② イランはこの見返りとして下記をSinopecに付与A)B)C)イラン南西部Yadavaran油田開発プロジェクト(バイバック方式で契約)への事業参加権(比率50%を予定)。ただし、国際石油企業(オペレーター乃至パートナーとして)の事業参加が条件。同油田開発完了後25年間、同油田産出原油15万b/dを優先的に供給。Bandar Abbas地域にコンデンセート製油所(精製能力30~35万b/d)を共同で建設。投資規模15億ドル。建設期間約3年間。?イランは、CNPCとも、イラン上流事業への参加およびLNG供給について合意(NIOCとCNPCがMOU締結)Yadavaran油田開発を巡る動向3???油田概要? 南西部Khuzestan州イラク国境近接のKushk構造(2000年発見)、Hosseinieh構造(2002年発見)が同一構造と判明 ⇒「Yadavaran油田」と命名(2004年7月発表)? 原始埋蔵量170億bbl、可採埋蔵量30億bbl、最大生産能力30万b/d(NIOC見解)? 中軽質油主体か(Kushk構造:API37度)以下の5社が投資提案書提出済み?Shell, Total, Statoil, Norsk Hydro, Repsol-YPF他方、NIOCはONGC Videsh(印)と交渉? イラン産LNG年間500万トン長期購入?Yadavaran油田開発への事業参加(20%)CンドIOCとのMOU締結411月2日、インド国営石油会社(Indian Oil Corporation, IOC)は、Petropars(イラン)と「総額30億ドル規模」のMOUに調印????South Parsガス田開発(約30フェーズのうちのひとつのフェーズ)に参加LNG液化設備(生産能力年間900万トン)の建設事業に参加IOC参加鉱区はSouth Pars開発フェーズ12になる可能性(報道)フェーズ11:Pars LNGプロジェクト(Total、Petronas)への割当てが有力フェーズ13:Persian LNGプロジェクト(Shell、Repsol-YPF)に割当てか??当該LNGプラントはNIOC LNG(NIGEC単独プロジェクト、BG参加の可能性)の事業として建設か????5MOU締結の背景? 豊富なガス資源を生かしきれないイラン、LNGプロジェクトの推(データはBP統計2004他)942tcf(15.2%、2位)2.8tcf(3.0%、5位)‘03ガス生産量‘03輸出(パイプライン)0.124tcf(0.8%、15位)‘03輸出(LNG)進は「悲願」? ガス埋蔵量(’03E)???South Parsガス田開発の推進に注力も、LNG長期販売先の確保が出来ず、輸出プロジェクトは進展せず? フェーズ1-10? フェーズ11以降国内向け、2002年までに契約完了し開発進むLNG・GTL向け、未契約カタール LNG輸出(02年)1411万トン/年(4位)ゼロ? 特に中国、インドに対し、イラン産LNGの販売攻勢強める①ZhuhaiZhenrongCo(珠海振戎公司)(04/2MOU):25年間1.1億トンLNG購入②Sinopec(04/5MOU):25年間1.1億トンLNG購入。回の合意をどう見るか①6Sinopecとの合意が実現すれば、イランにとって「LNGパッケージディール」(LNG購入の見返りに上流権益付与)が具体化する初のケースであるが・・・?? 一連の合意はいずれも初期的合意の域を出ておらず、法的拘束Sinopecとの合意:事業パートナー未定、受け入れ基地未定PEDEC幹部「Yadavaran油田の最終契約まで1年以上かかる」IOC幹部「イランとの合意実現までかなりの時間必要」力のある契約とは言い難い。「象徴的な合意」。???LNGプロジェクト自体も一定の進捗あるが、参加企業は依然慎重姿勢(→撤退可能な合意)。??Pars LNG(Total、Petronas)の事業会社設立合意(04/2)Persian LNG(Shell、Repsol-YPF)の枠組み合意(04/9)?⇒石油開発と違いLNGプロジェクトは当事国の信用力(credibility)の有無が大きなポイント今回の合意をどう見るか②7? 今回のMOU(特に対中国)は、実質的意味よりも、イランにとって政治的意義がより高いとの見方が強い。? 核疑惑に関しイランへの強硬姿勢強める米国への対抗から、安保理常任理事国の中国とエネルギー関係の面から友好関係の強化を図る?テヘランでの両国協議後の閣僚発言(11/6)? 李中国外相「イランの安保理付託に反対」?Zanganehイラン石油相「日本が歴史的に最大の石油輸出先だが、今後は中国にそのpreferenceを与えたい」
地域1 中東
国1 イラン
地域2 アジア
国2 中国
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イランアジア,中国
2004/11/17 猪原 渉
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