ページ番号1006671 更新日 平成30年2月16日

中国:CNOOC、豪ウッドサイドの株式購入を計画

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レポートID 1006671
作成日 2005-01-12 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業
著者 竹原 美佳
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年度 2004
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国:CNOOC、豪ウッドサイドの株式購入を計画2005/1/12竹原 美佳要点1(cid:57)Shellが保有する豪ウッドサイドの株式(約35億ドル)売却はShell、中国海洋石油総公司(CNOOC)、ウッドサイドの三者に利点(cid:57)CNOOCの旺盛な国外資産買収の意図は?レ次Shellの狙いCNOOCの狙いCNOOCの購買力1.2.3.4. まとめ1.Shellがウッドサイド株式を売却する狙い232004年11月、Shellは保有する豪Woodside Petroleum(以下ウッドサイド)の株式34.7%を売却する計画で、中国CNOOCと交渉中と報じられた。2005年1月現在、Shell保有分のウッドサイド株式の時価総額は約35.5億ドル(約3千6百億円)三社ともに正式な発表はなく、交渉は水面下で進められている模様.Shellがウッドサイド株式を売却する狙い4豪ウッドサイドとは・・・豪州最大の石油開発会社埋蔵量の9割はドライガス(4.6Tcf)埋蔵量(確認+推定):1,306.6百万BOE(石油換算バレル)生産量:5,890万BOE/年主な保有資産は・・・豪州の北西大陸棚(NWS):LNGプロジェクト(稼動中)Greater Sunrise,BROWSE:LNGプロジェクト(未開発)1.Shellがウッドサイド株式を売却する狙い5Shellは・・・ウッドサイドの最大株主ウッドサイドは主要株主20社が総株式の74.7%を保有。Shell以外の株主の保有比率は10%以下1976年:ウッドサイド株式の34.27%を買収2000年:ウッドサイドの経営支配権獲得を試みたが、豪州政府に認可されず合理化戦略の一環として株式売却を計画71.Shellがウッドサイド株式を売却する狙いShellは・・・豪州の主要なガス事業に参加(NWS、Gorgon、Greater Sunrise、BROWSE)豪州の埋蔵量の3割程度を保有中国CNOOCへの株式売却により、Shellが保有する豪州LNGの開発進展ならびに将来的なマーケティングが期待できる?!1.Shellがウッドサイド株式を売却する狙い(cid:190)CNOOCは、Shellに対し、中国のLNG事業への進出などの条件も提示している模様中国のLNG受入計画の8割はCNOOCがおさえているShellは、ウッドサイド株式売却により、中国のLNG受入事業への参加も期待できる?!.CNOOCがウッドサイド株式を購入する狙いCNOOCは・・・主に中国海洋で石油の探鉱開発を行っている企業株式取得の場合、確認埋蔵量は15%程度増加する見込みWoodsideは確認埋蔵量1,306.6百万BOEに加え、推定埋蔵量980百万BOEを保有株式購入の目的の一つは資産内容の改善2.CNOOCがウッドサイド株式を購入する狙い89CNOOCは・・・大口のLNG購入を条件に、アジアのガス資産を取得・インドネシア・タングー・NWS(2004年12月最終合意)・Gorgon(基本合意)新規のLNG案件を複数保有するウッドサイドは魅力的深海開発技術も・・・?株式購入の目的は資産内容の改善と豪州の新規LNG事業に対する布石か?. 2.CNOOCがウッドサイド株式を購入する狙い10外国投資審査委員会(FIRB)の審査:豪州では、外資の15%以上の株式取得はFIRBの審査を受ける半数以下(34.27%)の株式譲渡であり、FIRBが反対する可能性は少ない。CNOOCのウッドサイド株式取得は豪州の新規LNG事業進展の可能性につながり、ウッドサイド側にも利点がある。3.CNOOCの資金力買収費用35億ドルの調達は・・・11これまでに行った最大の買収金額は5.85億ドル(2002年にスペインRepsol-YPFのインドネシア資産を買収)CNOOC Ltd.売上:約49.5億ドル純利益:約13.9億ドル投資に回せるキャッシュフロー:約19.4億ドル 転換社債(8.5億ドル)を11月に発行\1:Shellのウッドサイド買収とCNOOCの国外ガス資産取得を巡る動き Shellのウッドサイド買収を巡る動き CNOOCの国外ガス資産取得を巡る動き 1976年 ウッドサイド株式34.27%を取得 2000年 ウッドサイドの買収(過半数株式取得)を計画 2001年 豪州外国投資審査委員会(FIRB)はシ2001年 子会社CNOOC Ltd.、米国・香港で新ェルの買収案を却下 規株式公開(IPO) 2002年 タングープロジェクトの権益12.5%を2億7千5百万ドルで取得 20003年 ウッドサイド株式の売却を計画 2003年 NWS プロジェクトの中国向け JV (CLNG)権益25%およびNWS全体の権益5.3%を3億4千8百万ドルで取得(2004年12月最終合意) 表2:Woodsideが参加している豪州のガス事業 プロジェクト名 北西大陸棚(NWS) Greater Sunrise BROWSE ガス田 Goodwyn、North Rankin、PerseusSunrise、Sunset、Troubadour、Scott Reef、Brecknock、等 Loxton Shoals Brecknock South ガス埋蔵量 16.4~21.6Tcf 7.7Tcf 20Tcf (Scott Reef9Tcf、Brecknock11Tcf) 事業者 Woodside16.67%(オペ)、Woodside50%(オペ)、①Scott Reef/Brecknock ChevronTexaco16.67%、BHP Conocophillips30%、Shell26.56%Woodside50%(オペ)、Billiton16.67%、Shell16.67%、、大阪ガス10% BP16.67%、MIMI(三井物産、三菱商事)ChevronTexaco16.67%、16.67% Shell8.33%、BHP Billiton8.33% ②Brecknock South Woodside25%(オペ)、BP20%、hevronTexaco20%、Shell15%、BHP Billiton20% ----供給 日本向け 液化施設 第1系列250万トン/年 (稼動中) 第2系列250万トン/年 第3系列250万トン/年 第4系列420万トン/年 計1,170万トン/年液化施設 第5系列(300万トン/年)、稼動300万~500万トン/年、2009年第1系列(350万トン/年) 第2系(計画中) 開始時期未定 稼動開始(東チモールとの交渉列(350万トン/年) 計700万トン難航により遅延する見通し) /年 2011年稼動開始予定 備考 ・Woodsideは第5系列早期建設・ ガス田が東チモールと豪州の・ Greater Sunriseに先駆けてを主張、ChevronTexaco、Shellは共同開発エリア(JPDA)にま開発される見通し。 第5系列建設に消極的とされてたがっており、両国が合意・ 洋上生産施設、海底PL、陸いる。 できておらず開発は遅れる上LNG基地(350万トン×2見通し。 系列、計700万トン/年)を・ 開発方式を巡りパートナー建設する計画。 間で意見が対立。 ・ 2005年に評価井掘削、設計①洋上生産施設・洋上浮遊作業に着手する計画。 式LNG施設(500万トン/年)建設案:Woodside/Shell/大阪ガスが支持 ②洋上生産施設、海底PL、陸上LNG基地(300万~500万トン/年)建設案:Conocophillipsが支持 出所:石油・天然ガスレビュー2004年9月「新規案件目白押しの豪州のLNG」、天然ガス関係資料2003、Woodside年報などにもとづき作成 .まとめ12ウッドサイド株式ShellCNOOC中国LNG受入事業へのアクセス豪州新規LNG事業の進展・資産内容の改善・安定したLNG供給源の確保・上流権益へのアクセスWoodside新規LNGの顧客確保Shellのウッドサイド株式をCNOOCが取得することは、三者に利点がある5.まとめ13(cid:57)CNOOCは、資産内容の改善に加え、豪州のLNG確保に向けた将来的な布石を打つことが狙い。(cid:57)Shellは権益を保有する豪州のLNG事業の進展と将来的なマーケティングに加え、中国のLNG事業への参加も期待できる。CNOOCは今後もアジアのガス資産買収に積極的に動く可能性がある。ィまけ:CNOOCのUnocalアジア資産買収の噂142005年1月、英紙フィナンシャルタイムズなどで、CNOOCが米ユノカルのアジア資産(130億ドル相当と見込まれる)買収の提案を行っていると報じられた。ユノカルの主な事業地域は北米、アジア(埋蔵量・生産量の半分はアジアに集中。埋蔵量・生産量の6割はガス)(インドネシア・アタカ等のガス田(ボンタンLNGにガスを供給)やタイ沖合ガス田など)CNOOC(親会社)の総資産(連結)は145億ドル投資会社の売込情報か?ウッドサイド株式取得に比べ、財務面で厳しい
地域1 アジア
国1 中国
地域2 大洋州
国2 オーストラリア
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国大洋州,オーストラリア
2005/01/12 竹原 美佳
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