ページ番号1006706 更新日 平成30年3月5日

中国:本格的な“ガスの時代”の幕開けか

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レポートID 1006706
作成日 2005-06-16 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者 竹原 美佳
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年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国:本格的な““ガスの時代中国:本格的なガスの時代””のの幕開けか幕開けか2005/06/16調査部竹原 美佳要点要点(cid:57)Shellは、ハード(パイプライン)の整備や、オリンピック開催地北京のガスマーケット発展を見極めた上で、オルドス盆地長北ガス田開発に対する最終投資決定(FID)を下したと思われる。(cid:57)PetroChinaは北京などの旺盛な需要に応えるべく、国産ガス開発加速の必要に迫られており、初めて西部の大規模ガス田開発を外資に開放したと思われる。中国に本格的な“ガスの時代”が到来か?!12レ次目次オルドス盆地とは(1)オルドス盆地の“宝”を外資に放出する事情(2)Shell、オルドス盆地長北(Changbei)ガス田の開発に着手(3)PetroChina、オルドス盆地蘇里格(Sulige)ガス田の開発を外資に開放(交渉中)(4)北京で高い都市ガス需要が増大する理由オルドス盆地3面積:約36万Km2陝西、甘粛、寧夏、内モンゴル省・自治区にまたがる堆積盆地(陝甘寧盆地ともいう)可採埋蔵量(2P):約7.7Tcf生産量:74億m3/年(PetroChina生産のみ)www.petrochina.com.cn長慶ガス田群、陝甘寧ガス田群4u西気東輸」「陝京」オルドス盆地は中国におけるガス供給の要5オルドス盆地の““宝宝””を外資にを外資に(1)オルドス盆地の(1)放出する事情放出する事情PetroChinaは、従来大型油ガス田の開発を単独で行う傾向があった。オルドス盆地は北京、フフホトなど従来地域への消費量増加に加え、2004年以降、大容量の「西気東輸」が加わった。PetroChinaは同盆地ガス田の開発を急ピッチで進める必要に迫られた。62)Shell、オルドス盆地長北(2)Shell、オルドス盆地長北Changbei)ガス田の開発に着手(Changbei)ガス田の開発に着手((cid:122)オルドス盆地東部(cid:122)発見1995年、PS契約締結1999年(cid:122)2005年5月17日、ShellとPetroChinaは長北ガス田開発について合意(cid:122)可採埋蔵量(2P):約2.5Tcf(cid:122)生産開始:2006年(見込み)(cid:122)ピーク時生産量:30億m3/年「陝京第2」パイプラインを通じ、北京市、天津市、山東省、河北省に供給する。(3)PetroChina、オルドス盆地蘇里格(3)PetroChina、オルドス盆地蘇里格(SuligeSulige))ガス田の開発を外資に開放(ガス田の開発を外資に開放(cid:122)オルドス盆地西部(cid:122)発見2000年(cid:122)可採埋蔵量(2P):約16Tcf(うち北部10Tcf、南部6Tcf)(cid:122)現在、Totalなど複数企業と南部(SouthSulige)の開発について交渉中(cid:122)生産開始:2003年(試験生産)(cid:122)ピーク時生産量:50億m3/年(南北合計)「フフホト第2」ラインを建設し、フフホトに供給する予定78長北ガス田開発~ガス販売の流れ長北ガス田開発~ガス販売の流れShellPetroChina北京ガス最終消費者衛門口受入ステーション長北ガス田2.16ドル/MMBtu陝京第2パイプライン5.8ドル/MMBtu104)北京で高い都市ガス需要が増大(4)北京で高い都市ガス需要が増大する理由する理由(cid:122)WHOが1998年に発表した54カ国272都市の大気汚染評価において、最も深刻な10都市のうち7都市(北京を含む)が中国。(cid:122)中国都市部における大気汚染の原因は、石炭燃焼による煤煙型汚染と自動車の排ガスによる汚染の複合型汚染とされる。中国における一次エネルギー供給の7割は石炭11(4)北京で高い都市ガス需要が増大(4)北京で高い都市ガス需要が増大する理由する理由(cid:122)キーワードは「環境」と「オリンピック」(cid:122)北京市は、1997年以降、市中心部(故宮を中心とする12Km四方)で石炭使用を禁止1997年に「陝京」パイプラインが完成、オルドス盆地から、北京市に天然ガスの供給が開始12k京は、全国に先駆け““ガスの時代ガスの時代””北京は、全国に先駆けに突入に突入(cid:132)北京市における2003年のガス消費量は18.9億m3。うち都市ガスが6割を占める(cid:132)北京市は、2010年の供給計画を60億m3と見積もっている(cid:132)2005年秋、「陝京第2」の供給が始まる13\1:オルドス盆地における主な幹線ガスパイプライン パイプ口径(上段mm、輸送能力(億シティゲート価格*1 パイプライン 下段インチ) 距離(km)m3/年) (ドル/MMbtu) 運用開始年 靖辺~北京 靖辺~西安 靖辺~銀川 延長~フフホト 660 26 406 16 406 16 N.A 8604884885112055105.8 1997 N.A 1997 N.A 2.9 1997 2003 「西気東輸」東部区間1016 *2 40 19001204.1*3 2004 靖辺~北京第2 靖辺~フフホト第2 各種資料にもとづき作成 660 26 850 33 8604623060N.A 2005(見込) N.A 2010(見込) *1:幹線パイプラインからガス配給会社への受け渡し価格 *2:「西気東輸」東部区間:全長3900kmのうち、オルドス盆地靖辺~上海間約1900kmをさす。 *3:シティゲートへの平均受け渡し価格(1.27元/m3)
地域1 アジア
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国・地域 アジア,中国
2005/06/16 竹原 美佳
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