ページ番号1006712 更新日 平成30年2月16日

マリ・ニジェール・チャド:探鉱ホットエリアになりつつあるサハラ地域 ―アフリカ内陸盆地は陸上最後のフロンティア地域の一つとなるのか?―

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レポートID 1006712
作成日 2005-07-13 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者
著者直接入力 石田 聖
年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ マリ・ニジェール・チャド:探鉱ホットエリアになりつつあるサハラ地域―アフリカ内陸盆地は陸上最後のフロンティア地域の一つとなるのか?―2005年7月13日石田 聖0要 旨(cid:132) モーリタニア沖合でのWoodsideとDana Petroleum(英)の成功は両社に自信を与え、両社を北アフリカのフロンティア地域への探鉱に駆り立てている。(cid:132) 一方、スーダンでの成功を背景にアジアの国営石油会社CNPC、Petronas、ONGCはアフリカ内陸でのリフト盆地の探鉱に注力し始めた。(cid:132) 国際社会との関係改善をはたし、新石油法(EPSA4)のもと、外資の参入の相次ぐリビア、近年も引き続き大規模発見が相次いでいるアルジェリア、これらの国に隣接するこの地域に期待をよせる石油企業は多い。(cid:132) チャドを除き、未だ目立った探鉱成果は出ていないが、政情不安などもあり同地域はいままでほとんど探鉱されてこなかったことを考えると、新たな炭化水素鉱床発見の可能性は大きい。また、同様の理由で外資の参入条件は比較的良好である。1Aフリカの石油生産2モーリタニア内陸(cid:132)内陸Taoudeni Basinへの参入企業(cid:122)Woodside:同国の同盆地北部のTA05、TA06鉱区(cid:122)Total:西部のTA07、TA08鉱区(cid:122)RepsolYPF:南西部のTA09、TA10鉱区(cid:122)CNPC(中国石油天然気集団公司):南部のTA13、TA21鉱区(cid:122)Dana(英:2004年の同国沖合Pelicanで成功):盆地中心部に近いモーリタニア東部のTA11、TA12鉱区(cid:132)現在、一部鉱区で地震探鉱等が実施されているが、目立った探鉱活動は未だ始まっていない。3a[リタニア沖合の油田発見WoodsideによるChinguetti油田DanaによるPelican油田4出所:USGSマリ(cid:132)2002年に15鉱区が公開(cid:132)2005年5月現在で、7鉱区でPSCが締結(cid:132)残りのうちの6鉱区は、現在交渉中(cid:132)豪BarakaPetroleum Ltd.は、TaoudiniBasin の5鉱区に参入(2004年10月契約)(cid:132)5鉱区の面積は19万3,000km2(cid:132)同社は今後4年間で5,100万ドルの探鉱予算(cid:122)初年度に既存データの再解釈(cid:122)2~3年目に根源岩評価(cid:122)4年目以降に試掘を予定。55°N15°W モーリタニア鉱区Total 鉱区Woodside 鉱区MOROCCORepsol YPF 鉱区CNPC 鉱区DANA 鉱区10°WTA 205°W 0° 5°E25°NTA 28TA 06TA 24TA 05TA 03 TA 04TA 29BLOCK 01ALGERIA    マリ鉱区Baraka Petroleum Ltd交渉中の鉱区オープンMAURITANIATA 08TA 07TA 10BLOCK 03TA 11BLOCK 02BLOCK 05TA 02TA 01TA 26TA 26TA 26TA 26TA 09BLOCK 04BLOCK 09BLOCK08BLOCK 06BLOCK 07TA 26TA 27TA 12TA 19BLOCK 10BLOCK14BLOCK 15TA 16TA 17TA 25TA 18TA 26TA 26TA 23BLOCK 12BLOCK 11第四系第三系白亜系古生界20°N先カンブリア界火成岩陸水域地質区境界石油・ガス地域境界20°N15°NSENEGALBLOCK 13BAMAKOBURKINA FASONIGER15°NGUINEA0250500km10°N15°W10°WCOTE D'IVOIRE5°W 0°GG 5°E200410°N図3 モーリタニア・マリ(Taoudini Basin)の探鉱鉱区と地質状況鉱区図は各種資料から作成、オーバーラップした地質図は、USGS(2003:Bulletin 2207-A)による。Taoudeni Basin7035Senegal701312(cid:176)8(cid:176)4(cid:176)16(cid:176)20(cid:176)24(cid:176)28(cid:176)18(cid:176)12(cid:176)6(cid:176)0(cid:176)West African Shield7021Baffa 7105Reguibate ShieldAaiun-Tarfaya Basin2066West African Coastal7173Gulf of Guinea7183ReguibateUplift2068Volta7114a[リタニア・マリの設定鉱区6有利なマリの石油法(cid:132)契約は当初4年、3年間×2回の延長が可能(cid:132)探鉱期間の終了時には鉱区面積の25%ずつの返還(cid:132)開発期には、鉱区によってその内容が決定されるが、25年契約で10年間の延長可能(cid:132)ロイヤリティー、サインボーナスの規定なし(cid:132)マリ政府は、最初の石油生産者に600万ドルの成功報奨金を出す7}リへのその他の企業の参入(cid:132)Sphere Investment Ltd.(豪・パース):Taoudeni Basinの第8鉱区と東部Gao Grabenの第10鉱区(cid:132)Oceanic Exploration(カナダ):Grove Energyと共同で、Gao Grabenの第11鉱区の評価。(cid:132)Markmore Groupe(マレーシア):TaoudeniBasin東部の第5鉱区、第6鉱区を取得の意向(cid:132)Energy Equity Resource(ノルウェー):TaoudeniBasin南東部の第7鉱区に参入を指向。(cid:132)Energen社:Nara Troughの第12鉱区の参入を交渉中(cid:132)東部IullemedenBasin(第14、第15鉱区)は60年代に旧ソ連によって探鉱されている。8TaoudeniBasinのポテンシャル(cid:132) マリ側では、わずかに2坑井(Atoila-1、Yarba-1)(cid:132) 約3億年前のヘルシニア造山期に褶曲・上昇帯であった所が、その後広域的に沈降した堆積盆地(cid:132) アルジェリアやリビアの産油ガス堆積盆地とつながっていた(?)。地質構造発達史等はリビアIlliziBasinと同一のものであるとされている。(cid:132) 探鉱対象は、古生界プレイで、圧密ドレープ、背斜、断層ブロックによって形成されたトラップが対象(cid:132) 根源岩は、シルル-デボン紀のいわゆる“ホットシェール:Hot Shale”:質と熟成にリスクも。(cid:132) 予備的なスタディーでは、古生界根源岩はガス生成域、大規模ガス鉱床も期待(cid:132)70年代に同盆地では、7,000kmに及ぶ地震探鉱、ただし、測線間隔が10~50km、構造把握が十分でない。92ExxonMobilニジェール進出の地質的背景出所:United Reef Ltd.(2005)13jジェール(cid:132)ExxonMobil/Petronasは、ニジェールにおけるTermitTroughにて探鉱。(cid:132)権益比率ExxonMobil50%50%(オペレータ)、Petronas(cid:132)現契約は2006年5月まで延長され、その間の義務作業は探鉱井3坑。鉱区内に小規模ながら既発見構造が3つあり、合計埋蔵量は2,500万バレルと算定(cid:132)チャド、スーダンの既発見油田と同じ内陸中生代リフト盆地の石油システムが想定されている。開発移行の場合、インフラ未整備が最大の問題であり、その点を考慮した経済性限界埋蔵量は3億バレル。10チャド(cid:132)可採埋蔵量9億バレルといわれる3つの油田開発(Bolobo/Kome/Miandoum)からの原油出荷パイプライン(輸送能力30万b/d)が完成・操業(cid:132)パイプライン:1,070km(油田~ギニア湾岸カメルーンKribi港)(cid:132)2004年からはプラトー生産(23~25万b/d)に移行し、生産期間は20~25年間継続予定。(cid:132)3油田に加え、6油田(合計可採埋蔵量7,500万バレル)が発見されており、順次同パイプラインに接続。11`ャド(cid:132)本油田群があるチャド・DobaTroughは、スーダン・GNPOC油田群のあるMugladBasin、同Adar Yeli油田のあるMelutBasinと同様の、「中央アフリカ・リフト・システム」の一部をなす中生代リフト堆積盆(cid:132)これらと同様の石油システムが想定される。貯留層は上部白亜系の河川/扇状地成砂岩(孔隙率20~30%、浸透率1.5ダルシー)、根源岩は下部白亜系湖成頁岩。(cid:132)環境保護を訴える国際NGOは、チャド南部~カメルーン北部の環境に深刻な悪影響を与えるとしているが、チャド政府と世界銀行/IFC(国際金融公社)事業グループ融資を行い事業を推進している。12ExxonMobil(cid:132)アフリカ大陸でのさらなる発展に向けて次のターゲットとして、チャドに隣接しているニジェールに多大な関心(cid:132)同社は、ニジェール東部にあるAgadem鉱区での権益を50%保有している。同鉱区は、探鉱対象となるTermitTroughの一部にあたる。(cid:132)同社は、チャド・カメルーンパイプラインと連結したパイプラインを建設するという新プロジェクトを思案している。同鉱区の原油可採埋蔵量は3億5,000万バレル相当といわれている。しかし、この埋蔵量がパイプライン建設費用に見合うほどのものかどうかが、新プロジェクトにおける今後の重要な課題となる。13oodside(cid:132)オーストラリアがメイン・ターゲットであったが、2001 年のモーリタニアにおけるChinguetti油田発見以来、アフリカをコアエリアに位置と付け(cid:132)リビアでは、EPSA4による海上鉱区を4鉱区を取得(35、36、52、53鉱区)した。すでに2003年11月に陸上鉱区5鉱区(EPSA3)も取得。(cid:132)ケニアにおいては、海域における7つの探鉱鉱区に全て参加し、40~50%権益にてオペレータを全鉱区にて務めている。Woodsideのアフリカにおける探鉱・開発1415etronas(cid:132) スーダンで、5プロジェクトに参入しており、スーダンで油田が発見されているMelutBasinのエチオピア側延長部のG鉱区(面積1.5万m2)を2003年6月に取得(cid:132) エチオピア政府と他エリア(35万m2 と広大で、約3Tcfのガス発見が既に有り)の地質スタディ契約を締結し、将来の鉱区取得をも睨んでいる。(cid:132)ExxonMobil/Chevronとともに、チャドにおける油田開発にも35%権益にて参入。(cid:132)Petronasのアフリカ戦略は、中生代リフト堆積盆地狙いという技術的戦略(cid:132)Petronasのアフリカでの上流事業参入国は、アルジェリア・アンゴラ・ベニン・チャド・カメルーン・エジプト・エチオピア・赤道ギニア・ガボン・モーリタニア・モロッコ・モザンビーク・ニジェール・スーダン・トーゴと15ヵ国16CNPC(cid:132)スーダンにおいてGNPOCに40%の権益比率で参加しているほか、生産油田をもつ2プロジェクトに出資しており、2006年前後にはスーダンでの自社分生産原油は約38万b/d程度となる。(cid:132)またCNPCは、紅海沿岸Port Sudanに製油所(処理能力5万b/d)を有し、スーダンでのポートフォリオを着実に増やしつつある。(cid:132)モーリタニア内陸Taoudeni Basin:南部のTA13、TA21鉱区17Xーダンの各鉱区の操業状況とCNPCのプレゼンス会  社生産量および主な油田増産後の見込み原油取分Total(仏)32.5%探鉱再開準備中GNPOC(CNPC 40%、Petronas(マレーシア)30%、ONGC(印)25%、Sudapet(スーダン)5%Petrodar(CNPC41%(オペレータ)、Petronas40%、Sudapet8%、Gulf Oil Petroleum(カタール)6%、AlThani(スーダン)5%CNPC100%生産中(27万b/d)Heglig、Unity油田2004年末増産見込み(→35万b/d)生産中(5千b/d)Adar Yeli油田2005年生産開始予定(→17万b/d)生産中(6万b/d)のAbu Ghabra油田は増産見込み(→17万b/d)Petronas40.375%、ONGC 26.125% 、Sudapet探鉱中White Nile Petroleum Operating Co.41% 、Petronas24.5%、ONGC24.5%Sudapet10%Petnas100%Zafir(パキスタン)100%探鉱中探鉱中探鉱中―14万b/d約7万b/d17万b/d――――18鉱区B1/2/43/765A5B89まとめ(cid:132) 既に発見のあるチャドについては、その対象地域が中生代リフト盆地で、炭化水素ポテンシャルは比較的高い。(cid:132) イントラ・クラトン盆地(TaoudiniBasinに代表される内陸盆地)の炭化水素ポテンシャルについては、アルジェリア・リビアの盆地群(例えばMurzuk Basin)と共通点も見出せるが、そのポテンシャルは前述リフト盆地に比べると低い。(cid:132) 分布する地層は、石油システム形成には比較的古い古生代の地層で、このような石油システムに経験のある豪州などの企業の参入があるのも注目に値する。(cid:132) 内戦などの治安リスクはあるものの、マリ・チャド・ニジェールともに石油開発国としては新興国だけに、長期で条件の良いPSCなど、外資にとっては魅力のひとつで、今後インフラ整備とともに探鉱・開発のチャンスが訪れるものと思われる。19
地域1 アフリカ
国1 マリ
地域2 アフリカ
国2 ニジェール
地域3 アフリカ
国3 チャド
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アフリカ,マリアフリカ,ニジェールアフリカ,チャド
2005/07/13 石田 聖
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